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2014年08月22日

第27節VSモンテディオ山形・アフターインプレッション。

>奈良は来年何色のユニを着ているんだろうな…

 PK2本で負けるってどーいうことよ?と思いつつ、やっとこさ録画をチェック。
 率直な感想としては思ったよりも観られた試合、内容はそれほど悪くはないといったところ。
 やってることにブレはないし、間違ってるような感じでもない。ただ、結果がついてこない。

 2点目のPKは謙伍がファールを取られてのもの。不運な笛を吹かれたかなとは思ったが、
 あの笛は本職ではない謙伍が松岡(だっけ?)の脚を刈りに行ってしまったが故だと思う。

 本職の選手であれば、あるいは身体を寄せるなどして防げたかも知れない。もっとも、ほとんどシュートミスで救われたと思えるほどに崩されていたので帳尻は合っていたと言えなくもない。謙伍の責任よりもその状況を作ってしまった原因を突き止める方が意味があると思う。

 清水戦@天皇杯では薗田が右SBで起用された。この試合は全く観てないが、横の関係を重視するならスタメン起用はアリかな。縦の威力は落ちるけど、荒野がいる間はあまり大きな問題にはならないのでは。パウロンを使い続けるなら尚のこと右サイドは少しでも補強しておいた方がいい。謙伍は自陣で不用意にかっさらわれてピンチを招いたりとかパウロンとカブるとかどことなく危なっかしいし…。

 最近の財前コンサは「ボランチを1枚削って前線に圧力をかけ、宮澤をやや下げてバランスを取る」という傾向がある。これはある程度何でもできちゃう宮澤がいるからこそ可能な戦術でもあるので、実のところ財前コンサの浮沈のカギは宮澤が握っているといっても過言ではないと戦術厨は思うのだ。宮澤は天才じゃよ。
 山形戦ではカズゥOUTで都倉IN、解説では宮澤をアンカーにした4-3-3としていたがアンカーでは下がりすぎ。深井さんがいたんだから深井さんアンカーの4-3-3にすべきだったのでは?結局、深井さんOUTで河合INとして宮澤を再び前目に置き直したのでカードを1枚無駄遣いした感が否めない。

 深井さんはたぶんフルタイム出られるコンディションにないのだろう。だから下げるなら京都戦と同様に深井さんOUTかなと思っていたのだが。それで天皇杯で無理使いして離脱ってんじゃ泣くに泣けないよ。河合が入ったのでこれも一応帳尻は合っている形だが、たとえ宮澤がある程度カバーしているとはいえボランチを総取っ替えしなきゃならないってのはいかにもつらい。小野の回復具合にもよるが、カズゥと深井さんのコンビで中盤の構成力が上がっていただけに不安が募る。

 河合が入って奈良も攻撃参加してきたのは新たな可能性としては収穫だが、あとは都倉の活かし方か。都倉がいなかった前半は玉離れもよくスピーディーに運べたのだが、都倉が入るとどうしてもそこに預ける、都倉に当てる選択肢が増える傾向にある気がする。都倉に預けること自体は悪くないと思うんだけど、もう一手が足りない、合わない感じがする。

 シーズン序盤なら合わせていけばいいさと思えるけど、もう中盤を過ぎて3分の2を消化しようとしている。悠長に構えている余裕はない。4連敗は重たい。次節は何がなんでも勝ってもらわねば。

posted by フラッ太 |22:30 | アフターインプレッション | コメント(0) | トラックバック(0)

2014年08月09日

第25節VS北九州・アフターインプレッション。

>櫛引スマン、ありゃ深井さんが悪いわ…

「真ん中さえ固めておけば札幌は怖くない」

 そういうイメージを内外共に植えつけてしまった試合というのが率直な感想。

 前半は静かな立ち上がり。コンサが攻勢に出るものの、北九州がガッチリとブロックを作って応戦。で、ボールを奪ったら速攻かと思いきや北九州は大事にボールを繋いで攻めてくるのでその間にコンサも守備網を築くからお互いに守り合う時間帯が長くなるややもすると地味な試合展開。
 それでも違いはあって、ノノ社長が言うところの「難しいことをやろうとしている」のはコンサでありそうしたトライは何度か観られた。ブロックを敷くならシュートというのもカズゥや都倉がやっていた。小野が直接FKをポストに当てたシーンは惜しかった。難しいことをやった後にゴールが得られればまた違った試合にはなっただろうがこれもタラレバなわけで。

 前半はやたらと謙伍が高い位置でボールをもらえることが多かった。あまりに多かったので前半だけ早回しで見直してみたが、ざっと数えて12回。そこでのプレー選択はほとんどクロス(というかPAへのボール供給)。1対1で仕掛ける、SHやSBがPAに侵入することはなかった。

 謙伍がもともと仕掛けることが出来ないのか?あるいはクロスが約束事となっていたのか?
 ドリブルで仕掛けられる古田を讃岐に出してしまったことからしても、
 僕は後者の可能性が高いと思っている。

 財前コンサの特徴はSBが積極的に高い位置を取って攻撃参加すること。そしてSBが高い位置を取るということはその裏のスペースが空くリスクが生じる。それにSBが何度も長い距離を往復すると体力を消耗し90分保たない。だからサイドを深く抉ることはそう頻繁には出来ないし、抉ったところでブロックを剥がしてズレを生じさせなければよほどピンポイントで精度の高いクロスでも入らない限り大ケガはしない。

 だから小野を起点とした時にはブロックの間に入られたりするのが嫌だから警戒したが、
 サイドに追いやれば大丈夫というのが北九州の側としての読みだったんじゃないかとも思う。

 謙伍のクロスの精度が…というのもあるが、もう1つ気になったのはクロスの質。

 天皇杯は最初の15分しか観られなかったが。菊岡のクロスには唸らされた。クロスだけならどう考えても菊岡の方が謙伍よりも上。それなのに使われないのは守備やらないからなのか?とも思ったが、改めて謙伍のクロスを思い起こしてみるとほとんどがふんわりクロスとも言える山なりに放り込んだものではなかったか?コンアシで確認してみるとやはりそうだった。

 上原が落として都倉に…という惜しいシーンはあったが、
 さて、高さでアタックが狙いで意図的にふんわりクロスばかり入れていたのか?

 正直、どっちとも取れない。直線的なボールなら小山内の方が出来そうな気もするが、いずれにしても的となる都倉にただ入れるだけ、待っている守備に正直に入れたのでは都倉を持ってしてもそうそう点に繋がらないわけで。後半はクロスがダメなら内に斬り込んでシュートだ!くらいしかなかったし(これは上原もそうだった)、ある意味で柱谷監督に見切られていたような気もする。

 失点は共にミス絡み。チャンスとみるや一気に北九州の選手が全力疾走。あの場面だけだったと思えるほどに守備はできていた(あるいは北九州のワロスでまともな攻撃になっていなかった)だけに悔やまれる。深井さんもPAに侵入したりシュートを撃つなど攻撃面ではタイミング良く参加していたものの櫛引へのパックパスがチョンボとなって相殺もしくはややマイナスって感じかな。
 平川さんはそれでもセーフティに逃げれば何の問題もなかったと手厳しいが、7割は深井さんに非がある。でも、あれで櫛引に1発レッドはないよなあ。その前に上原(だっけか?)がPAで倒したシーンがあったので合わせ1本ってのがあったにしてもイエロー止まりじゃ…。

 0-2&こっちが1人少なくなった時点で試合は壊れてしまった。宮澤がCBに回りまたしても苦情処理係に(泣)。カードの切り方も最初にウッチーってのはないよなあ。ブロックを低くしているのにウッチーを入れたところでさほど脅威にならないと思うんだが…。せめて砂川を先に入れてソンフン投入でパワープレーだったのでは?そんな中でも上原の頑張りは良かった。体力的に相当しんどかったはずだが、足を止めずに走り続けた。報われなかったけどこうした頑張りがあるから使われているんだろうなとも思うし。

 前半あれだけ楽にボールを持てる状況でも謙伍のクロスは脅威にならなかった。後半はプレスが厳しくなってまともにボールをもらうことすらできなくなっていた(だから苦し紛れにシュートを撃つという選択肢しかなくなっていた)。そう考えると財前コンサはかなりヤバい状況にあると思う。

 謙伍に変わって小山内で違いが出せるかとなるとそれも怪しいと思う。
 違いが出せるなら北九州戦でお休みだった荒野に期待をかけたい。

posted by フラッ太 |17:40 | アフターインプレッション | コメント(0) | トラックバック(0)

2014年07月25日

第22節VS大分・アフターインプレッション。~緩んだ原因は?~

 全体の感想としては思ったよりも大分に攻め込まれたし、思ったよりも小野に依存してはいなかったといった感じ。ただ、宮澤の気迫がスゴいことになっていた。攻めっ気たっぷりの宮澤は久々に観た気がする。積極的にシュートも撃ってたし。コンサのゴールは荒野が高い位置で奪ってウッチーにスルーパス、中に入れたところを宮澤と正に流れるような攻撃。しかし、その後は実にまったりとした緩い時間帯が続いた。なぜ、このような緩い時間帯ができてしまったのか?

 答えは実に簡単でそれが財前流だから。

 じっくりポゼッションして…というのを財前コンサはずっとやってきたが、そもそも論として
 畳みかける攻撃なんて今までやったことあったっけ?

 三浦コンサにしても、石崎コンサにしても1点取った後にもう1段ギアを上げて積極的に点を取りに行く、一気に畳みかける試合というのがどれほどあったかなあ、と。財前コンサにしても大量点を取った試合はそう多くない。水戸戦は4-0だけど、あれは1点取った後にすぐCKで追加点が入ったから水戸が攻めに出ざるを得なくなった。わざわざ自分から畳みかける必要がなくなった試合で、じっくりハメてやればいいよっていう展開になった。もっとも、あの試合は前半にドフリーの場面を決められていたら負けていた、結果オーライだったが。

 '12コンサはJ1でいいだけタコ殴りに遭った。その経験からすると、怯んだ相手に立ち直らせるきっかけを与えないうちに追加点を取ることができるのがJ1の強さであって、たとえ点が獲れなくても攻め続けること、攻撃で圧力をかけ続けることができるから上で戦えるんだと思う。その意味であの時間帯は怖さを感じなかった。怖さを与えるようなカードの切り方もなかった。というより、あえてしないのが財前流なんだと思うし、財前コンサに限らずある意味コンサがずっと保ってきたスタイルなのかも知れない。もちろん、戦術だけじゃなくてそうした駒を揃える力があるかというクラブの地力も問われてくるけれど…。

 田坂監督もセットしていれば(守備は)大丈夫と言っていたし、我慢できる手応えはあったんだと思う。その手応えの理由になるかはわからないけど、大分サイドの読みとして小野がフルタイム出ることはないというのがあったと思う。小野がいる間は0-1でも許容範囲、逆にそこで耐えることができれば勝負になるというのがあったのでは。

 攻撃に舵を切らないカードの切り方もさることながら、ラドンチッチにヘッドでやられる伏線は後半開始時からあった。そこに手を打たなかったのは疑問。右サイドでやられすぎ。右サイドで防げずに逆サイドに振られて…なんてのもあったし、左サイドで奈良がラドンチッチと競ったあとにカズゥがフォローできていたのと比べると違いは明らか。
 後半開始時に3本も競り負けて金山が何度も弾いていたことを思えば、ラドンチッチを完封するのは不可能。クロスを上げさせない、競り負けても楽には撃たせないという考えになるはず。土岐田が下がった時はホッとしたけど、その後に為田にシュート撃たれた時には「河合を下げろよ!」と思わずにはいられなかった。全体を通してクロスの前の守備が甘かった。これは大きな反省材料。

 小野OUT都倉INは予定通りだっただろう。長崎戦では都倉が抜け出して…というのもあったし、内村の代わりとまでは行かなくても抜け出せてかつ前線からの守備もとなるとアリかな、と。ただ、その後の交代選手の選択が不可解だった。ウッチーOUTはないだろ!フルタイム動けるなら内村を残しておいた方が大分守備陣にはイヤだったはず。わざわざ宮澤を左SHに残して謙伍と同ポジションで交代ってのも不可解。それに、守備固めで上拓を入れる選択肢があるならなぜ為田のシュートの時点でテコ入れしなかったんだ!河合の出来よりもそこに腹が立った。やらせないっていう選択肢を採ること自体はアリ。それなら、まず手当てすべきはあの位置の守備のケアだったはず。

 攻撃的に行けなかったのはあるいはコマ不足ってのもあるのかもしれない。榊あたりがいればそのまま小野と交代でってのはあったかも。前俊トップで宮澤そのまま、ウッチー左SHは…守備かキツいかな?ここで謙伍が攻撃的に使われないのは謙伍がそういう風に財前監督に思われているんだろうなあ。
 ただ、ひいき目抜きにしても宮澤の出来は良かった。行く時か守る時か迷う時に基準となれる選手だと思う。そうなるとトップ下ではちょっと重心が前に傾きすぎかな。小野と宮澤、カズゥのトライアングルで小野と宮澤がCHならそれほど重心は偏らずに済むと思うんだが、まあこれは戦術厨の妄想ってことで。

 良くも悪くも財前コンサらしい試合であったと思う。

posted by フラッ太 |21:10 | アフターインプレッション | コメント(0) | トラックバック(0)

2014年06月24日

'14第19節・VSカターレ富山アフターインプレッション。

 ものすごく久しぶりのアフターインプレッション。公私ともにやっとこさひと息ついて、久しぶりに録画を落ち着いて観ることができた。前半と後半とで別のチームになってしまった、選手交代でおかしくなってしまった、交代で入った選手が試合に入れていなかったという意見が多かったように思うが、おおむね同意。ただ、前半も危なっかしい横パスのかっさらわれ方をしていたので全く問題がなかったというワケでもないが。

 MOMは1ゴール1アシストの砂川になるのだろうが荒野も良かった。ゴールシーンもそうだけど、ナナメに走り込む、PAに侵入する動きが今までのSHにはほとんど見受けられなかったので“らしいSH”がやっと現れてくれたかなといった感じ。他にも都倉は守備にも参加していたし、上拓もタイミングのいい攻撃参加を見せてくれたのは良かった。宮澤は(SHに回るまでは)いい意味でなんでも屋、黒子に徹してしっかりボールを拾ったり繋いだりしていた。やはり宮澤は真ん中でフリーマン的な役割をさせるのが最も活きる。後半すぐだったが、宮澤がそこまで戻るか!ってな具合に守備に回るようなことがあるとダメで、その点は富山戦ではあまり気にはならなかった。

 W杯期間中なので特に目に付いてしまうのだが、全体的にパスの出し方が弱い。20~30%くらいパスのスピードが遅く感じるのはたぶん出し方(と受け方)の問題だと思う。カズゥがスペースにややふんわり出すのはまだしも、地上戦でピシッとしたパスが少ないのは気にかかる。

 さて、後半に入ってからの交代カードの切り方。理想としては早めに3点目を入れてステファノのロールアウトといきたかっただろうけど…。砂川OUTはアクシデントだったので仕方ないとしても菊岡がすぐに入れない、信頼を勝ち得ていないというのが非常に心配。追加点を入れたいという思惑で内村INがあったにせよ、だ。
 内村INで真ん中は都倉と組む、空いた左SHに宮澤を出して間に合わせるというのは戦術厨の目からすれば無茶振りにも見えるんだが、財前監督としてはサイドに張りっぱなしという状況にならなければあまり問題はないとみているのかもしれない。宮澤への信頼がある故だとしても、そうした間に合わせの対応が優先されてしまうのはちょっとなあ…。

 都倉OUTは守備で頑張っていたこともあって早めの交代か。代わりに入った謙伍が左SHに、宮澤は内村と組んで再び真ん中。ただ、ウッチーは気持ちが空回りしたのかな?やたらボールに触りたがる、もらいたがることが多かったのは気になった。1人が下がった時に1人が前に出るという関係性があまりできていなかったように思う。カズゥがWBの裏に出すというセオリー通りのパス出しで多少補えてはいたけどね。このへん、宮澤はギュンと出ることがないかわりにフラフラ空いたスペースに顔を出しているのがナイスな黒子ぶりだった(と思う)。後半、コンサがシュートをロクに撃てなかったのは敵も味方もウッチーに意識が集まってしまったためにボールをPAに運ぶ前に潰されてしまったからとみるのだが…。

 便利屋というのはあまりいい意味では使われない。宮澤がそうした便利屋的な起用をされることが多いが、真ん中で使われる限りはそうした悪いイメージはない。むしろ、謙伍が便利屋になりそうで心配。パウロンにポカが多く、挙げ句イエロー&PK献上となってしまったので財前監督としてはパウロンを使い続けるのが怖かったんだと思うが、その穴埋めで左SHから右SBにってのはかなりの無茶振り。実際、富山に狙われた感もあった。割を食った面があるにせよ、これもちょっとなあ。つーか、櫛引入れてれば何の問題もなかったのでは?大人の事情が絡んだとか?

 んで、菊岡。
 試合終了後に荒野が食ってかかっていたが、ありゃ荒野怒るわ。

 86分頃か、荒野がドフリーで待っているのに菊岡が持ちすぎてシュートも撃てずパスも出せずでダメ押しのチャンスをむざむざ逃す結果に。その前にはいいアイディアのパスもあったんだけど、パスも弱いしで全体的に怖々とやっているように思えてならなかった。いかにも試合に入れていない感じがアリアリ。だから序列が下がってしまう悪循環を招くのか…。荒野が突っかかる姿はどっちが先輩なのか一瞬わかんなくなったよ。

 奇しくも、去年のホーム富山戦は「いつまで砂川に頼る気だ!」と勝ったにもかかわらず怒った試合。その砂川がキッチリ結果を出したので尚のこと明暗がクッキリ分かれてしまった。菊岡はJ1昇格のために即戦力として入ったはず。なのに一向にスタメンが取れないのではYOUは何しに札幌へ?とイヤミのひとつも言いたくなる。単に試合勘が鈍っているだけならいいんだが(って良くないけど(汗))、もう一度気合いを入れ直して即戦力としての結果を出してもらいたい。謙伍だって決して安穏と構えている場合じゃないぞ。

 SBの攻撃参加に関しては上拓が上原の穴埋めができそうなのはプラス材料。懸命に守備に戻って最後の1本を出させないプレーも多く、安心して観られるという意味では上原より上かも。小山内は運動量はあるんだが、クロスの精度が低いのは要改善か。受け手との兼ね合いもあるが日高はしばらく戻れないんだからやってもらわにゃ困るぞ。次節はパウロンが出場停止。櫛引には何としてもチャンスを生かしてもらいたい。CBはタッパだけじゃないんだぜ!ってのを見せてくれ。
 FW陣は現状だと都倉が軸か。縦関係での入れ替わりという点でもトップ下は宮澤が一番良さそうな気はするが…。一方で、改めて前俊の使い方の難しさを思わずにはいられなかったりもする。都倉+砂川・宮澤・荒野の組み合わせ以上の最適解を見いだすことができるか?両SHが結果を出したことでよりレベルの高い競争になることを期待する。

posted by フラッ太 |13:50 | アフターインプレッション | コメント(0) | トラックバック(0)

2014年04月15日

'14第7節VS大分・アフターインプレッション。

 こんなしょっぱい試合してたらJ1なんて到底無理!

 …と瞬間的に怒ってみる。末吉のミドルは奈良のチェックが遅れたからとかブラインドになっててホスンの反応が遅れたとかというのを差し引いても、たまたまで済ませちゃダメなゴール。防がなきゃならなかったし防げたと思う。それでも序盤での失点だし切り替えるにはさほど難しくはなかったはず。なのに、前半の内容はまあ酷かった。

 とにかく攻撃が単調。

 例えば湘南のように大分がどんどんプレスをかけてくるでもないし、ボールを持てる余裕はあるのに攻撃に緩急のリズムがない、緩しかない攻撃。都倉にボールを集めるのがいい悪いとか関係なく常に同じスピードでボール回しをしているだけ。速いプレスに苦しめられてボールを下げるってんならともかく、いっこうにギアが上がる気配がなかった。久しぶりに等倍で録画を観ることができたけど、前半は時間の経つのがまあ遅いこと遅いこと(怒)。

 「選手交代でドラスティックに変えないとムリ!」と殴り書きするほどに眠たい前半とはうって変わって後半はやっといつものペースに戻ったかなといった感じ。選手交代の予想としては謙伍OUTで砂川を右に回して菊岡INだったが、ストレートに砂川OUT菊岡INと財前監督にしては思い切ったなという印象。菊岡INは当然だと思ったんだけど、ここまで調子のいい砂川は残すと思っていたので。ただ、ハーフタイムの財前監督のコメントで「チャンスは作れている」と聞いた時には「おいおい大丈夫かよ…。」と再び不安に。

 誰が攻撃のスイッチを入れるのか?となると砂川や宮澤、交代で入った菊岡だと思うんだけど、その意味では交代したのはそれなりに意味があったのかな。ただ、左サイドに偏りすぎで謙伍がなかなか攻撃に加われない。謙伍が今年あまり攻撃に貢献できてないのはこのためなのかなあとも思ったり。守備でエネルギー使ってるせいもあるけど。内村も左サイドに流れることが多く、大分戦も都倉はやはり左サイドに流れがちだった。謙伍OUT古田INもまあ当然の一手か。
 あと1枚の交代カードはパワープレーだろう、でも前俊は下げないだろうし誰を引っ込めるのかな?と思っていたら日高だった。後ろ1枚削るなんて珍しいなと思うと同時になるべく高さを残そうと思ったらそれしかないのかなとも思ったり。交代カードの切り方は若干変化をつけてきたというか、ちょいアグレッシブになったのかな?

 後半は多少攻めっ気を見せたものの、“ザ・J2”っていう何ともユルい試合で当然の負け。

 都倉と前俊のコンビはイマイチな感じ。ウッチーは当分出られないのでこのコンビを中心に考えることになるが、さて4-2-3-1でいいものかどうか…。まあメンツを変えてマイナーチェンジっていう可能性が一番高いと思うけど。荒野がサブにも入ってないってことはよほどコンディションが悪いのか?…ってケガかよ!戦術厨の妄想だと4-2-2-2っぽくした方がバランスは取れそうに思うんだがなあ…。
 気になったのはパウロン。大分戦は危なっかしいプレーが多かった。さらには自分でドリブルして持ち上がったのが1回あったものの、奈良が宮澤と入れ替わる形でビルドアップに努めていたのとは対照的に自陣の低い位置でやたらロングボールを出すのでビルドアップを期待できない。もっとも、連係だったり的にしやすい都倉がFWにいるせいもあってパウロンだけの問題ではない、全てパウロンが悪いとも言い切れないんだが…。

 こんなユルい試合はこれっきりにしてくれ、この負けは授業料にもなりゃしないっていう凡戦。1-0で済んだのは相手が大分だったからと思うことにしておく。J1のチームだったら一気に畳みかけて前半で勝負決めてただろうし、それができるのがJ1だし。

posted by フラッ太 |00:00 | アフターインプレッション | コメント(0) | トラックバック(0)

2014年04月11日

'14第6節VS松本・アフターインプレッション。~#3と#4、そして#10~

>#4でも河合は出てきませんのであしからず…。

 前半はキッキングゲームに付き合わされた感じ。松本がどんどんボールを入れてくるのでその対処に追われて、なかなか自分たちのリズムを作れなかったように思う。結果として砂川の攻撃参加を鈍らせる効果もあったのかな?CBのすぐ手前までボールを受けに降りてきた時には「これは苦労するぞ…」と思った。もっとも、パウロンを入れて高さと速さを補強していたし対処さえ間違えなければやられる感じはしなかった。ただ、岩上は怖かった。キックの種類も多く精度も高かったし。でもその岩上は湘南から出されたんだよなあ…。

 ウッチーの負傷交代(?)で都倉が入り、その都倉のゴールで勝利。ウッチーの状態は気がかりだけど代わりに入った選手が結果を出したってのはチームにとって良い循環をもたらす。また、都倉が入って真ん中でボールが収まる&タメができることでDFラインも高く上げられるし、主に左サイドで上がれるシーンが増えていた。災い転じて…ってことかな。
 ただ、あのふんわりしたパスは砂川だから出せたし都倉のゴールも都倉の身体の強さがあればこそ。個人能力でこじ開けた、砂川頼みの印象が否めないってのは贅沢かな。謙伍もゴールこそなかったけど積極性はあったし次に期待ってことで。

 興味深く観たのは奈良とパウロンの関係性。4バックの時には2人のCBがいて、肉弾戦は任せとけ!っていう#3のタイプと、DFラインを統率しながら最後の砦としてカバーリングもこなす#4のタイプに分けられると個人的には思っている。#4ですぐにイメージできるのは何といっても井原正巳。#3は単にエアバトルで跳ね返すってんなら闘莉王だけど鹿島にいた岩政がイメージ的には近いかな。コンサだとペレイラあたりか(懐かしい!)。でもペレイラはパス出しの能力も高かったしなあ。
 個人的には奈良には#4の系譜、コンサだと曽田の系譜を受け継いで欲しいんだけど今のところは#3的な起用が多い。パウロンに#4を任せるには当然無理があるので半ば強制的に#4は奈良が担うことになる。まあ、小難しく考えなくても奈良がパウロンのコントローラーを握ると思えばいいんだが(苦笑)、なかなか良かったと思う。京都戦の前半終了間際でのあわやっていうシーンは薗田との役割分担が曖昧になったせいかなとも思っている。

 コンサのCB陣は現状奈良が軸になってはいるものの、最適解がなかなか見つけられていない。松本戦では身体能力重視の組み合わせで臨んだが、シーズンを経てどのようになるのか。いっそのことバイエルンみたいに対戦相手によって組み替えるってのもアリかな(笑)。

 あと、宮澤がミドルシュートを撃てるようになったのはいい傾向。宮澤自身の積極性というよりもゴールにより近い位置取りができるようになったのが大きい。目立たなかったけど松本戦でも攻守のここぞのところで顔を出せていた。この目立たなさっぷりが戦術厨にとってはいろいろな意味でたまらないんだが(苦笑)。
 初ゴールもだけど、カズゥが超ロングシュートを決めた福岡戦でもCKのこぼれ球をノートラップで左足一閃など宮澤はシュート技術が高い。もうちょい攻撃に比重をかけさせてほしいけど現状の4-2-3-1では厳しいか。でも31分頃の砂川へのフィードはシビレたねぇ。ギャグじゃなく宮澤は天才じゃよ。このへんはもっとディープに書きたいところだけど、もう十分クドいので日を改めてってことで。

 MOMはゴールを決めた都倉だけど、影のMOMはホスン。ハイボールはほぼノーチャンスだったし、飛び出しも良かった。裏抜けもパウロンのスピードとホスンの飛び出しで完封できていた。岩上のシュートもキッチリ弾き出していたし。ボールキャッチからのパントなど攻撃のスイッチにもなっていたのでGKはレベルの高い争いが続きそう。もちろん、ゴールを決めた都倉ともどもFW陣の競争も激しい。

 勝てたから言えることでもあるが、都倉とパウロンが割って入ることで
 チームの背骨がより強くなればと期待を大きくさせる松本戦であったと思う。

posted by フラッ太 |19:15 | アフターインプレッション | コメント(2) | トラックバック(0)

2014年03月26日

'14第4節VS北九州・アフターインプレッション。

>ホーム初勝利だけど、漢字4文字でずっとタイトルつけてる人がいるので、
>今年はインチキ漢文をやらないことにした。ほら、オレって硬派(笑)だし…。

 前半で3-0、ウッチー2ゴール&上原のゴール。
 後半は課題が残った(だろう)というのを前提でやっとこさ試合を観ることができた。
 結論から言うと今回の勝利はあんまり参考にならないかなって感じ。

 いや、ウッチーの2ゴールはチームとしては非常にプラスなのは間違いないし、1点目は角度のないところから決めたのは流石といったところなんだけど、点の取り方が相手を崩して勝ったっていう“王道”な勝ち方じゃないのが気にかかる。1点目はクイックリスタート、2点目はセットプレイ(CK)。3点目はワンツーだったのでまあ崩せたと言えるんだけど、チーム戦術として崩せたかとなると必ずしもそうとは言いきれない感じ。

 何でもないところでパスミスして簡単にタッチを割っちゃうとか、
 北九州に「へ?」っていうプレーがやたら目立ったので勝手に転んでくれた印象がある。
 2点目もあっさりやられすぎでしょう。

 そんな中で「おっ!」と思えたのは上原拓の縦パスと謙伍のナナメに走る飛びだし。

 河合が守備に重きを置いたプレーをしていたこともあるが、時折ピシッとしたパスを出せていた。当たりにも五分に対抗できていたしそこそこ役割分担はできていた感じ。後半に謙伍が抜け出たシーンは良かった。ああいうプレーは最近のコンサ、とりわけSHにはなかったので新鮮な驚き。惜しむらくは謙伍がシュートを選択しなかったこと。あそこは勝負して欲しかったぞ。
 河合&上拓のボランチコンビだと守備はまあいいとしても攻撃の時、とりわけ展開力に乏しいのがつらい。河合は「よっこらしょ」って感じで出すので速いプレスに対応できないし、上拓に捌きや散らしのパスまで求めるのは酷な話。「宮澤がいれば…」と何度も思った。個人的には上拓もハードワーカー的認識でいるので頭脳労働担当の不在、特に宮澤不在がかなりつらいと感じた。財前コンサになって最終ラインで組み立て直すことができるようになったのはいいんだけど、ボランチで頭脳労働担当がいないとすごく手詰まり感があって…。

 戦術厨的な立場からだと都倉投入はいいとして、なぜ謙伍OUT?前俊じゃないの?バーを叩く惜しいシュートはあったけど無理してSHに置いてまで残す必要あったのかなあ?起点として前俊残すんだったらウッチーをお役御免でいいんじゃね?とは思った。謙伍の動きが良かったし、都倉&ウッチーならウッチーが走り回らずに済むので前線での運動量もそれほど落ちないからトータルとしての守備力は維持できると思うし。
 全くと言っていいほど守備をやらない前俊はボランチの位置まで降りてきてボールをもらっていたので「おいおい、フリーダムすぎるだろ…」と。ボランチの位置まで下がるとプレッシャーは確かに減るが前の人数も減る。北九州は前俊にしつこく人をつけることはしなかったけど、京都がそうしないっていう保証はない。湘南は2,3人でガチガチに囲んできたしね。これも宮澤不在が響いているのかなとも思ったり。まあ、都倉&ウッチーは個人的に観たいっていうのもかなりあるし(苦笑)、財前監督が決めに行ったというのもあるのかも。点差がある故の余裕かな。ウッチーもハットトリック狙ってただろうしね。

 ちょっと驚きだったのは3点ビハインドの状況下でも北九州が後半開始時に動かなかったこと。スカパー解説の大森アニキは「(柱谷監督は)このままでは終われない、このメンバーでどれだけできるかを観たい」ということを言っていたが、なるほどと思わされた。これが石さんだったらほぼ100%で3-5-2にしただろうし、一気に2枚替えくらいはやったかもしれない。
 石さんに限らず、3点のビハインドともなれば状況を打開するために何かしら目に見える変化をつけるのが自然だと思うのだが、柱谷監督はあえて動かなかった。それは長いシーズンを見据えてのことかもしれないし、札幌戦に限っても決定的に劣っているのではない、わずかな弛みで失点したという判断があったからかもしれないし、柱谷監督があまりシステムをいじらない志向なのかもしれない。
 '12石崎コンサにおいては石さんが動きたがる監督だったこともさることながら、相手がみんな格上でじっと我慢をしている余裕もない、ましてや捨てゲームなどあるはずもなく否応なく動かざるを得なかったというのが実情だったと思うが、その点柱谷監督は辛抱強くじっと動かずに後半に入って気持ちを入れ直した。こうした“動かない選択”もあるのだなあと唸らされた次第。

 ボランチが壊滅状態なのでこれ以上の内容を求めるのは酷なのかも知れないけど、それでも圧倒して勝つ、得失点差を稼げる相手は徹底的に叩くということはこれから先必要になってくると思う。もちろん勝利が最優先だし、北九州戦は井上に危うくってのはあったにせよ無失点で終われたのは良かったこと。ホスンも復帰戦で完封できたのは大いに自信になったはず。
 だが、物足りなさが残った試合だったことも事実。鬼門とも言えるアウェイ京都戦は今のままだとかなりの苦戦が予想される。宮澤抜きでどこまでやれるのか。中盤で頼りになりそうなのが砂川しかいないっていう戦術厨の取り越し苦労を払拭してほしいなあ…。

posted by フラッ太 |13:00 | アフターインプレッション | コメント(0) | トラックバック(0)

2014年03月18日

'14第3節VS湘南・アフターインプレッション。

>今年もJ's GOALに一喜一憂する週末が始まるのか…

 磐田戦はまぐれとは言わないまでも10回もしくは20回に1回勝てるかどうかという1回目がいきなり来たという勝ち点3だったので、湘南戦を迎えるにあたって基準となるのはやはり山形戦ということになるだろう。石崎流のプレスに散々苦労した山形戦。それ以上に運動量で圧倒して勝った湘南相手にどこまで通用するのか?

 山形戦から考えると湘南戦のスタメン発表から浮かんだ不安は
①河合が釣り出されてバイタルエリアを空けたりしないか?
②守備やらない上に持ちたがりの前俊はリスクが大きすぎないか? の2つ。

 特に②は守備の負担が周りに増えるだけでなく、ドリブルで突っかける前俊なら人数かけて奪いに来る湘南の守備にはむしろカモネギになりゃせんか?というのがあった。前俊にボールが集まるのはいいとしても、宮澤もしくは荒野あたりが近い位置でフォローに入れないと使われる側になれずに潰されるだけ。でも、宮澤の相方は河合だし、また宮澤がひとりクレーム処理係になるのがオチじゃないのか…。そうした気が利くのが宮澤くらいしかいないしなあ。

 そんな不安をよそに録画を観たが前半は「意外と善戦してんじゃん…」という感じだった。まあ、耐えるところは耐えているのかなと思えたのは前半までだったけど。失点シーンは遠藤のクロスとウェリントンが上手く入ってきたのがコンサを上回ったかなという印象。でも、遠藤をチェックしに行ったのが前俊ってのが気になるんだよなあ…。スコアのみチェックしてオフィシャルは見ず、サポーターズブログもタイトルのみしか見ずに情報を極力遮断していた。完敗の文字が並ぶのはスコアから予期できたことなんだけど、実際後半は湘南の一方的な試合展開。

 カードの切り方もそんなに外した印象はない。前俊OUT都倉INはウッチーを1段下げる意味もあるから自然だと思うし、宮澤OUT前貴INもボラの1人が前線に出ていけるようにという意図だと思うのでまあアリっちゃアリだろう。実際ミドルシュートは撃てているし。ただ、今の状態だと河合ボランチってのはちょっと怖い。
 特に気になるのはスピードの無さで、河合が前に出ていった時にイマイチ効いている感じがなく縦パスを通されたり前半33分頃には相手についていけずに剥がされていた。2点目は前貴が出ていった後で日高も荒野も高い位置を取っていた。そんな中で裏のスペースに出されて河合がカバーに行ったものの、これも振り切られてしまうし。その後潰しに行ったプレーも人によってはカードを出されそうな危ないものだったし、全体的にちょっとずつプレーが遅れている感じが否めない。プレーが遅れているのは河合に限った話ではないのだろうけど、ボランチだとそれがより目立つというべきなのかも。前貴とのコンビは中盤での抑えが効いている感じが全くなかった。

 前俊スタメンってことは財前監督は正面突破、正攻法でいくことにしたのかなと妄想するんだけど、後半はシュートまで持っていけないどころか櫛引がウェリントンのチェックを受けるほどに(!)どんどん追い回されるので攻撃の形にすらならない。それをかいくぐって…というのが本来目指すべきスタイルだったんじゃないのか?結局、前俊の無駄遣いでゲームプラン自体がどうだったんだろう?という思いが強い。ボールを持っていても常に主導権は湘南の側。よく2点差で終われたなあ、と。終了間際、途中出場した征也のシュートが枠を外したのがお情けと思えるほどだった(泣)。

 でも、次の北九州戦は前俊スタメンのほうが…と思ってしまうあたりが戦術厨だったりして(汗)。

posted by フラッ太 |16:14 | アフターインプレッション | コメント(3) | トラックバック(0)

2013年11月05日

'13第39節VS千葉・アフターインプレッション。

>ボード、バッチリ映ってましたぜぃ

 久しぶりの試合観戦。といってもスカパーで、しかも早回しだけど。情報は極力遮断した。勝敗だけは流石に気になるのでJ's GOALでチェックしたがオフィシャルブログ&公式HPも開かずにいた。ウッチーが決めたのだけは知ったが…。でも、早回しでも緊迫感がありスリリングな試合だった。得点こそ少ないけど、今年のベストと言っていいかも。もっとも、この上を目指さないとJ1には行けないけどね。

 自分の長所を出して勝つのか、相手の長所を消して勝つのか?

 勝つための考えとして大きく2つの考えがあるが、財前監督は後者にやや比重をかけた。
 SHを普段と入れ替えた左に荒野、右に砂川のスタメンは千葉の右SB・米倉封じのため。

 右のSHは財前コンサでも薄いポジションのひとつ。古田はまだ戻れないし、レ・コン・ビンをスタメンにするには連係面でまだ無理。財前コンサにおいてはサイドの選手には運動量が要求される。さらにSHには正対しての守備力も求められるからどうしても負担が大きくなり交代カードを切ることも多い。それ故にレ・コン・ビンでは現状スタメンにはしにくいということでもあると戦術厨な僕は思うのだが。砂川の選択は監督の信頼の大きさがある証拠だが、ここで突き上げがないのがちと不満ではある。運動量が落ちているかわりに読みでパスカットをしたり上手い体の入れ方で守備に貢献したのは流石の経験値の高さだったが。

 で、その米倉封じは完封とはいかなかったが一定の効果はあった。サイドの攻防は両方とも見応えがあった。無理やり相撲にたとえるなら全体としてはがっぷり四つ、サイドの攻防は指し手争いになるのかな。千葉の左サイドも田中や高橋はスピードがありこれも脅威だった。日高も相当しんどかっただろうがフルタイムよく頑張った。でも、生え抜きの田中を手放さざるを得なかった福岡が哀れでならん。来季は城後もいないんじゃ…。

 1枚目の交代カードは必然の1手だが、このあたりにも監督同士の駆け引き、探り合いがあった。ちょっと前後するが、後半開始時はSHが通常モードに戻っていた(ように思う)。千葉が兵藤OUT谷澤INで動いてきた時に再び荒野を左に持っていった。解説の曽田の言葉を借りれば上原に「ストレスを与える」ということになるが、両監督共にサイドで優位に立ちたいというのが窺えるカードの切り方だったかな、と。

 驚いたことをいくつか。1つは前半すぐの杉山の飛びだし。普段ゴールに貼り付きっぱなしの杉山とは思えなかった。あの時は失点を覚悟したがよく出てくれた。もっとも、その後では上原と息が合わずにあわやってシーンもあったんだが(汗)。もう1つは宮澤の幻のゴール。ウッチーの情報がなければこれが決勝点とマジで信じていたぞ。前俊のスルーパス→上原がクロス→ゴール前で1人潰れて宮澤が…とその前の流れも良かった。上原は左はすごいのを上げるが右足がなあ…。あと、前俊が守備するようになったよなあ。千葉で言えばケンペスの守備も。

 決勝ゴールはウッチーがバックパスをかっさらってのものだが、もしイエローが出ずにいたらあのフルブーストの追っかけっぷりになったかどうか…。イエロー食らって次節の神戸戦は出場停止が決まっていただけに勝負の綾となったというか、「絶対に決める!」という気持ちを呼び込んだのかなとも思ったりして。
 ボランチの2人は押し込むシーンはあまりなかったけど中盤での早い潰し合いがあったから迂闊にスペースを空けられなかっただろうし仕方ないかな。ただ、要所での河合の読みは流石。左サイドを崩されそうになった時も宮澤がカバーしてたし、そんなに破綻はしなかったと思う。

 それにしてもケンペス怖いわ。クライトンを彷彿とさせるガチムチ加減といい“何とかしちゃう”FWでまさに助っ人、反則外人。千葉はケンペスにボールを集めていたけどそれも納得。地味に町田がイヤらしい抜け出しをしてたし、田中のスピードも脅威だったし、裏抜けをもうちょい絡められたらヤバかったかも。とはいえ、その裏抜けをさせるためのパスの精度を狂わせたのは前線からのチェックがあったればこそで、MOMは順当にウッチーでしょう。

 次節の神戸戦はその頼みのウッチーが出場停止。払った犠牲は大きいが、そんな中でもどれだけやれるかってのが順位や勝ち点に現れているわけで、チーム力が問われるのは今に始まった話じゃない。「もうひと踏ん張り!」ってのがシーズン終盤なのと次節は昇格がかかる神戸が相手ってことで色濃くなったということ。神戸は引き分け以上が条件だがドロー狙いはさらさらなく勝ちに来るはず。フェホが最もスタメンには近そうだが、レ・コン・ビンのセカンドトップも観てみたい。適性はサイドよりは真ん中の方がありそうだし。でも、やっぱり言いたい。

 純貴出せーーーっ!

 久しぶりのアフターインプレッションなので、やたら長々しくなったのはお許しを。

posted by フラッ太 |21:44 | アフターインプレッション | コメント(2) | トラックバック(0)

2013年08月31日

'13第31節VS水戸・アフターインプレッション。

>フェホが泣き顔で抗議するのが妙に可愛かったな…

 試合内容としては水戸が押していたし「よく勝てたよなあ…」というのが正直な感想。前半を観た時にはとてもじゃないが点が獲れる気がしなかった。フェホにちっともボールが収まらず主審の笛も不安定で見るからにイライラが溜まっていた。結果的にフェホは1発レッドになったけど、そのへんの印象の悪さも影響したと思う。
 交代カードの切り方もよかった。というか、あの試合展開では必然といってもいいかも。前線で機能しないフェホを補うウッチーの投入、縦への推進力を増すための河合の投入はやらなければならなかったし。そして、交代策がハマった要因として水戸のシステムがあったかな、と。

 改めてマッチデーハイライトを観たけど、水戸は2トップ2シャドーで真ん中に4人割いているので3バックの脇がどうしても空く。広島式の3バックは守備時にWBが下がってスペースを消す3+2ディフェンスなので崩すのが困難になるが、水戸に対しては3バック崩しのセオリーが通用したということだろう。
 後半には水戸にも疲れが出て受ける時間帯、プレスが甘くなるのが多くなってきたのもある。柱谷監督がギャンブルと言っているのはある意味正解で早い段階で追加点が取れていれば…という試合でもあったが、コンサが我慢できたというよりは水戸が決めきれなかったとやや悲観的にとらえている。

 3トップというよりは前俊がトップ下に下がった4-3-1-2的な見方をしていたんだけど、陰の功労者は荒野かなあ。前俊が流れた時に真ん中に入っていって前俊との距離を近く保って前俊を助けていたし。石崎コンサから財前コンサになっても基本フォーメーションは変わっていないが、石崎コンサとの違いは縦に速く入れることはあまりしないこととSHが守備でも頑張っていることの2つなのかな、と。
 石崎コンサでもSHは守備に頑張ってはいたが(近藤がそうだった)、その上縦に速い攻撃で攻めきってしまおうってのは体力的にも技術的にもやはり無理があったんだろうなあ。実際SHの負担はかなりデカく、三上がベンチ入りからも外れたのは仕方のないことだろうと思う。愛媛戦はホントに守備に走り回っていたし、ヤスが戻ってきたことで無理使いする必要がなくなったし。

 今日のgood!:前俊。1アシストもさることながらタメをしっかり作って攻撃の起点になった。
 今日のbad :宮澤。そこで取られたらダメだろ!というところでボールを奪われ失点の原因に。
          宏太も解説で指摘していたが、その後の守備の戻りも遅かった。

 以上、ほとんど勢いで書いた久しぶりのアフターインプレッションでした。

posted by フラッ太 |10:07 | アフターインプレッション | コメント(3) | トラックバック(0)

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