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2020年12月31日

荒野の1年。

>B型会はいつ復活できるかのぅ…

 今日は大みそか。どうにかこうにかこの日を迎えたというのが率直なところ。

 コロナ禍で生活環境が一変して普通に生活するだけでもしんどい、息苦しくなって「コンサを楽しむ」という気持ちにはなかなかなれなかった。特に今年は変則かつ超過密日程で降格なしということもあってヒリヒリするような緊張感がなくなって「んー…まあいっか」みたいなことが多かった。全然勝てなかったときは特にね。

 自分にとってのコンサは試合を観てあーだこーだ考えたりするだけでなく、
 たまに札幌に行ってスタジアムで歓声を上げ、美味しいもの食べてというのがセットだから
 金銭面でも環境面でも参戦できないというのは精神的にかなり堪えた。

 コロナ禍はクラブを取り巻く環境も一変させた。大幅な減収は避けられず、選手が年俸カットを申し出るほどに経営面でピンチを迎えた。選手たちも試合ができないという中でサッカー選手はどうあるべきなんだろうとか、プロ選手であるかどうかに関係なく自分に何ができるだろうと自問自答する日々が続いたことと思う。

 オレの精神状態はさておき、畑を耕していたはずが
 コロナのせいで見渡す限りの荒野に立ち尽くしてしまった感じ。

 それでもコンササポの底力たるや。クラウドファンディングでは目標額の300万円を「バカにすんな!」と言わんばかりに“瞬殺”しただけでなく、たった16時間で2000万円台に乗せて終わってみれば5600万円。金額は他クラブよりも必ずしも多くないが、コンサのクラウドファンディングはクラブに直接というのではなくてクラブを支えてくれるパートナーを応援というのがコンサらしくていいかな、と。単純にリターンが魅力だったから他クラブのサポでも「おっ!」と思って協力してくれた方がいるのでは?

 で、荒野拓馬のほう。

 ホーム川崎戦でボコられた後に個々では負けていないという趣旨のコメントで「負け犬の遠吠えwww」と散々馬鹿にされ、アウェイ仙台戦では蹴っ飛ばしで1発レッドと「ダメだろこいつ…」といいだけ叩かれ、ノノ社長にはガッツリとカミナリ落とされ選手としての価値は大暴落。かと思えばホームFマリノス戦では1G1Aで汚名返上は1発回答で雑音をかき消しただけでなく、Jリーグ史上に残るアップセットとなったアウェイ川崎戦では“荒野無双”でミッションコンプリート。今年は荒野の飛躍の年だ!来年が楽しみすぎる!と誰もが笑顔になっていた矢先の大ケガ…。

 人生万事塞翁が馬とはいうけれど、
 この1年で荒野1人にこんなにも波乱万丈なことが起こるか?ってなくらい。

 ピッチの外ではフードレスキューでサッカーをするだけが選手じゃないというのを荒野いち個人としてだけじゃなく横に広げていった。ハイプレス&オールコートマンツーマンというクレイジーな戦術の核として欠かせなくなった。

 選手として大ブレイクしたのは間違いないが、
 この1年で「札幌の荒野」としての存在感を内外に示した。

 ずっとコンサ一筋。でも選手としては何がスゴいのかわからない、良いプレーよりも「何やってんだ!」と文句言われることが多くてなかなか評価してもらえないというのはまんま宮澤の系譜と重なるが、この1年のハジケっぷりは宮澤にはなかったもの。もはやコンサになくてはならないというのは宮澤も荒野も同じだけど、じわじわ来た宮澤とは少し違った趣がある。荒野も“じわじわ系”だけど、宮澤がいぶし銀なら荒野は“鋼”になったって感じかな。

 もちろん宮澤もまだまだ老け込むキャリアじゃないが、荒野には“その先”がある。
 クラブ内外からそう見られていくだろうし、何より当の荒野自身にその自覚がある。

 荒野と一緒に…ってのはこっちの一方的で勝手な思い込みでしかないが、荒野の姿に4年目のJ1ではまた違ったものを得られたと感じている。スカッとする勝利もあまりなく、ネタに走ってもコメントは入らないしで今年はブログを書くモチベーションもなかなか上がらない1年だったけど何とか続けていければな、と。

posted by フラッ太 |14:10 | ちょっとカタい話 | コメント(2) | トラックバック(0)

2020年12月29日

白井の期限付き移籍についての妄想。

>所詮は妄想なんであんまり本気にしないように

○白井 康介選手 京都サンガF.C.へ期限付き移籍のお知らせ

 さて、白井の京都への期限付き移籍がようやく発表になったが、
 報道から正式発表までずいぶん時間がかかったなというのが正直なところ。
 ただでさえ今年はオフが短いんだから移籍交渉はサッサと片付けたいはず。

 今までの報道から察するに白井個人としては京都の方が出場機会が多そうというのがあってクラブ側も移籍を認めたんだと思うけど、「ちょっとよその釜の飯食ってこい!」と修行に出すような立ち位置の選手ではないし、クラブ間の綱引きで時間がかかった、要は「出すもん出せや!」というのが長引いたのかなと思っている。

 レンタル移籍でパッと思い浮かぶのはレンタル期間中の年俸をレンタル先が負担するケース。
 仮に年俸が1千万円とするなら、その分は持ってくださいねという感じ。
 
 単に年俸分を負担してもらうだけじゃコンサは明らかに損。白井がいなくなると困るのは間違いないわけだし、とにもかくにも移籍はビジネス、少しでも多くの対価を得ようとすると「こっちも出血するんですよ?それ相応に色つけてもらわないと」くらいのことはあるはず。で、考えられるのは

①レンタル料を引き上げる
⓶レンタル料は年俸分のままで+αを得る

 ①は例えばレンタル料を年俸の2倍にするとかで吹っ掛けるなどわりと単純。⓶のケースで思いつくのは有望な(なるべく若い)選手を補償としてもらうor優先的にコンサが獲得交渉できる権利をつける。あと、ウチが主に外国人選手を完全移籍で獲得するときに出てくる優先交渉権をオプションでつけて貸し出すケース。色をつけてもらうなら⓶のケースのほうがありそうに思う。

 ただ、今年はコロナの影響で入国に時間がかかる&直に視察できない外国人選手は容易に引っ張れないのでどこも選手を出し渋るだろう。基本はレンタル料(年俸分)+優先交渉権(年俸の50%くらい?)で一括して支払ってもらう。ここからいろんな付帯条件を盛り込むことで金を引っ張る作戦。例えば

○完全移籍させるならその分を差し引く(実質的に完全移籍時の移籍金の前払いで負担が減る)。
○優先交渉権は一定期間(ex.シーズン前半終了時)は京都もコンサも売却禁止
○優先交渉権は他クラブに売却することができる。ただし最低額は最初に設定した金額

 で、ここからが妄想全開なわけだが(苦笑)、白井が京都で大活躍して完全で…となった場合、京都以外にも欲しがるクラブが出てきて横槍を入れるなんてこともあるだろう。その際に横槍を入れてきたクラブには「いやぁ、京都さんに優先交渉権つけてるんですよ、いくらなら買います?」と持ち掛けて、京都には「○○さんから○○円で優先交渉権買い取りたいって話来てますけど…」と二股かけるくらいのことはウチの腹黒GMならやりそうな気がするんだよなあ。

 この妄想でミソなのは売り買いをするのはあくまで優先交渉権だけということ。大枚叩いて優先交渉権を獲得したクラブと選手が移籍したいクラブが同じとは限らない。優先交渉権はあくまで入り口。レンタルから完全ならどこからもらっても同じ移籍金で、実際には優先交渉権を得たクラブとの移籍交渉になるんだけど、移籍は単に金額だけで選手の要望なんて知ったこっちゃないと思われてしまっては結局損をする。まだまだコンサは(少なくとも外に出すときは)気持ちよく移籍してもらわなくてはならないクラブだから。

 優先交渉権は単に金銭面での+αをもらうだけじゃなくて、
 選手の要望を最大限尊重しながらクラブにとって最も有益な移籍を可能にするもの。

 白井に抜けられるのは確かに痛いが、それを上回るリターンを得てクラブをさらに大きくしていくのもまた重要なこと。OUTが多くてINは大八くらいしかめぼしいところがないのでヤキモキしてしまうんだけど、ウチの腹黒GMはナナメ上の補強には定評があるから静観しましょうかね。

 白井が狙われるくらいだから他にも触手は伸びているはず。今年は(も)獲るより獲られないがまず優先。ただし、今のミシャコンサにおいてWBは途中交代前提というくらいにタスクが非常に多く、かつ高いレベルを要求される。最悪、獲れない場合には小柏を回すなんてこともありそうだが「こなせる」選手よりはスペシャリストが欲しいところ。

 天皇杯見てる限りでは征也は…ないよなあ。

posted by フラッ太 |17:05 | コンサについて | コメント(2) | トラックバック(0)

2020年12月26日

激論!ルーキー・オブ・ザ・イヤーは誰だ!

>思ったより漫才論争白熱してるのな…

~今年の漢字一文字~

 例年の振り返るシリーズで欠かせないのが今年の漢字一文字。ただ、今年は降格がなくなったこともあり「今年はコロナで大変だったねぇ」で大体話が済んでしまうのであんまり深く考えなかった。何もかもが異常だったからシンプルに「異」でいいじゃんとも思ったわけだが、それじゃあまりにストレートすぎ。最後まで迷ったのがいろいろと荒れたシーズンであったことと荒野の大ブレイクを考えて「荒」と、大卒加入組が揃って大活躍したので、異常ではなく特殊なシーズンととらえて「殊」。

 「殊」にしようと思ったけど、やはり今年を語る上で荒野は外せないので
 '20コンサの今年の漢字一文字は「荒」とする。具体的なことは年末にでも。

~ルーキー・オブ・ザ・イヤー~

 今年のルーキー・オブ・ザ・イヤーとかけて、同じく今年のM-1決勝の審査員の心境ととく。
 そのココロは…三者三様に良さがあり甲乙つけがたい。

 …いや、ネタの範疇越えてマジで悩ましいのよ。三人揃ってリカちゃんト~リ~オ~♪…もとい、大活躍だっただけでなく揃ってU23代表合宿に選出。ご褒美なんて身内のひいき目抜きにしても納得の選出と言える。ポジションも異なるし、プレースタイルも違うしで誰か1人に決めるのは非常に難しい。赤黒スズメにトークさせようと思ったけど、ムダに行数が長くなりそうというか単純に面倒くさくなっただけで今回はやめた。

 というわけで、この3人を相撲の三賞で例えるとどうなるか?と考えるとなかなか面白い。

 相撲三賞は殊勲賞・敢闘賞・技能賞の3つ。このうち、敢闘賞はプレースタイルからして高嶺で決まり。残り2つはどちらにするか難しいところだがググってみると

 殊勲賞:優勝した力士や横綱から白星を挙げた力士
 技能賞:優れた技能を発揮した力士。決まり手の種類が豊富、奇手を繰り出す力士が受賞

 殊勲賞は「わかりやすいゴールを決めた選手」ということで金子。技能賞は浮き球スルーパスや簡単に外に出さずにつなぐというのを考慮して駿汰が自然かな。金子にはドリブル、高嶺には左足のフィードといった特色ある技能があるが、駿汰は本来ボランチやCBでも真ん中を想定されていたであろうにもかかわらず右のCBで進藤からポジションを奪った格好なので残り物の技能賞という意味ではないことを付け加えておく。

 で、本当に甲乙つけがたいんだけど、
 結論としては今年のルーキー・オブ・ザ・イヤーは金子拓郎とする。
 理由としては2つ。

①3人の中でゴール数が最も多い、またインパクトあるゴールを決めている。
⓶本来はシャドーでの起用を想定されていたが右WBに入って逆足WBのオプションを増やし
 間接的に菅からスタメンを奪い、白井をサブに追い落とすところまで活躍した。

 駿汰に対する考え方の延長線上で、⓶に関しては駿汰よりもチームに与えた影響が大きいと考えた末の結論。影響が大きすぎて白井が京都からお誘いが来るほどになってしまったが…。ただ、高嶺はルヴァン杯GSでの鳥栖戦で激しいプレスからのボール奪取の後の左足ミドルが決まっていればフル代表にまで声がかかってもおかしくないくらいにアピールに成功した。駿汰も最終戦での綺麗な右足ミドルで「CBで使うのは勿体ない…」と思わせた。

 つーか、大卒の3人が全員1年目からスタメンで大活躍ってフツーに鹿島や川崎レベル。
 そりゃ赤黒三人衆とか三羽烏とか三銃士とか三連星とか言いたくもなるでしょ?
 金子の40mドリブルシュートだって高嶺が絡んだプチ・ジェットストリームアタックだし…。

 順位こそミシャコンサの3年で最も悪いが、非常に収穫が多かった年でもある。来季はさらに小柏が加わるとか三銃士どころじゃなく赤黒四銃士、大卒カルテットやんけ!ただ、問題は金も要らなきゃ女もいらぬ~とはならんところだよなあ。駿汰はヘタすると来期途中で海外移籍とかもあり得ない話じゃないし。

 …こんなオチ思いつくんだったら赤黒スズメ出せばよかったかな。

posted by フラッ太 |20:10 | コンサについて | コメント(0) | トラックバック(0)

2020年12月21日

'20コンサを振り返る。

>フラッ太さん、誕生日おめでとうございます!

赤:はいどうもー、赤黒スズメでーす。いやあ、今年のM-1はマヂカルラブリーが優勝でしたね!
黒:優勝決定直後から「あれは漫才じゃなくてコント」「見取り図に勝たせてあげたかった」
  ヤフコメでコメント連発される優勝者ってスゴいよな。
赤:いきなりそういうディスりはよしなさいよ。
  おたくだって古いところからパクってばっかりじゃないですか…。
黒:見る側の目がそれだけ厳しくなってるってことだよな。
赤:そういう前フリされるとこの後がすんごくやりにくいんですが。
黒:知ったこっちゃねーよ。
  こんなネットの片隅でパクリネタやってる奴に茶々入れるほど世の中暇じゃねーよ。
赤:…微妙な空気はそのままに今年もコンサを振り返っていくわけですが。
  まずは今年のベストゲームから。

1位:第26節VS川崎戦
2位:第24節VS横浜FC戦
3位:第34節VS浦和戦

黒:順当オブ順当。3位に最終節が入ってきたのは来季に向けて希望が持てるな。
赤:続いてベストゴールです。

1位:ハイプレスから一揆の…もとい一気のショートカウンターでの荒野のゴール@川崎戦
2位:ジェイとアンロペが入れ替わって
   宮澤→ジェイ→アンロペの流れるパスワークでのゴール@横浜FC戦
3位:蹴った瞬間勝負アリの福森の直接FK@広島戦

黒:ウチの飼い主、3位は相当悩んだらしい。
赤:直接FKなら清水戦の方かと思いましたが。
黒:いや、そっちじゃない。あれは清水のGK梅田がフライング気味に動いてしまっているし
  壁があろうがお構いなしっていうFKの変態度は広島戦の方が上だから。
赤:じゃあ他に悩んだ候補って何ですか?
黒:金子の40m独走ドリブルからのゴール。久しくああいうシーンを見ていないしな。
  非常に迷ったがスペシャル度では僅差で福森の変態ぶりが上だろうと。
赤:念のため言っときますが、あくまでFKがですからね?
  続いてはワーストゲームです。

1位:第19節VS神戸戦
2位:第10節VS川崎戦
3位:第15節VSセレッソ大阪戦

黒:1位2位はすぐ思いついたが負け試合はどうも印象が薄くていかん。
赤:それ、すぐ忘れるようにしてるからじゃないですか?
  3位はアウェイ名古屋戦じゃないんですね。
黒:公式のダイジェストでおさらいしたんだが福森のやらかしぶりがアレだったからな。
  堅い相手にそれやっちゃいかんだろという意味でもこっちのほうがふさわしいだろう。
赤:神戸戦でFP全員がフロントコートに入ったやらかしも相当でしたが、
  今年つまんないミスが多すぎました。
  続いて、ターニングポイントとなった試合です。
黒:ターニングポイントとなった試合としては第7節の横浜Fマリノス戦を挙げる。
赤:え?川崎に完勝した試合じゃなくて?
黒:最初はそう思ったが、あれはハイプレス&オールコートマンマークの戦術が
  明確な結果として現れた試合であってターニングポイントとは意味合いが違う。
  それに、もう1つ重要なことがある。つーか、今までの流れで気が付きそうなもんだが。
赤:というと?
黒:今年のベストゲームとベストゴールはリンクしている。
  今年、コンサで一番活躍した選手、成長した選手は誰だ?
赤:それは言うまでもなく荒野でしょう!
黒:そう。そして、この試合は0トップで臨んで荒野が1G1Aだ。
赤:仙台戦の1発レッドを払拭するには十分な活躍でしたね!
黒:0トップのハイプレスが機能したという戦術的な手応えだけでなく
  荒野個人としても単に禊だけじゃなくコンサに欠かせないという存在感を示せた。
赤:マジメだ…。いつもは古いパクリネタばっかりなのに。
黒:オレは普段からマジメだぞ?というわけで、オレがマジメなのを証明したところでお開き。


 …え?今年の漢字一文字とかないの?って?あるにはあるけど、今年はストーブリーグがいつにもまして動きがありそうだし、それよりも大事なテーマがあるんすよ。そこんところ含めて暑苦しく書けたらいいな、と。このブログの残念なマニアな方はおおよそ予想がつくと思うけど。

 …つらつら書いてるうちに日付変わっちゃったよ。
 このコンビ登場させるとムダに行数も時間もかかるから次回はやめようかな。

posted by フラッ太 |00:40 | コンサについて | コメント(2) | トラックバック(0)

2020年12月19日

意味ある1勝。

>俺たちは神戸より強い!

 アウェイ浦和戦は2-0の勝利。

 文字情報をひと通り読んで、SNS巡りをした限りではコンサのほぼ完勝と言っていいのかな。
 もっとも、レオナルドやデンが帰国など主力がかなり抜けた上に来季は監督が代わるとあっては
 今日の浦和に勝てないようでは先が思いやられる。興梠の負傷交代はミンテと接触したんかな?

 そして、今日の勝利は数字の上でも意味がある。というのは、これで今年やっとこさ2桁勝利。
 ミシャの監督就任時で1桁勝利に終わったシーズンは2回しかない。
 1つは07シーズンの8勝でこの時は広島がJ2降格、もう1つは17シーズンの9勝。
 この年はコンサが浦和が2人少ないという空前のネタ試合でミシャに引導を渡して解任。

 あんまり書くと振り返るシリーズで書くことがなくなるので自重するが、
 今日の勝利&12位フィニッシュは来季に向けてポジティブになれるという意味でも大きい。

 主力が抜けたこともあってか浦和はミラーゲームっぽくシステムをいじってきたようだが、それがアダとなって浦和の自滅を招いた。辛うじて守ることはできても攻撃に転じることができず、ほぼフルボッコ状態だったとみる。去年のアウェイゲームとはまた違った意味で“元カノ”の魅力を見せつける格好。おまけに駒井に恩返しゴールまで食らっては浦和サポは恨み節しか出ないだろう。

 まあ、今日は久しぶりの勝利なのでクラシックで酔いますわ。

posted by フラッ太 |17:15 | 試合後の印象 | コメント(3) | トラックバック(0)

2020年12月12日

ミシャはおかんむり?

>今日は「FW諸行無常」とタイトルで悩んだ…

 アウェイ大分戦は1-1のドロー。

 文字情報をチェックして、TLに流れてきた菅野のスーパーセーブとアンロペのゴールシーンで
 「まあ、結果としてはこんなもんかな…」というのが雑感。

 タラレバはいろいろあるわけだが、不可解なのは菅とミンテの交代。
 どうも失点に絡んだようだし、今までの交代の傾向とは明らかに異質であることからして
 前半終了時の2枚替えは懲罰交代ではないか?

 まず、前段階として目標としている11位に上がるためには直接対決で大分に勝たなくてはならない。ミシャは今日の試合に並々ならぬ勝利への執念を見せていた。そしてクラブはアウェイ2連戦のためにわざわざ千葉でキャンプを張ってサポートした。懐具合が殊の外厳しいのはミシャだってわかっているだろう。であるからこそ、連勝で締めくくるという強い決意があったと察する。

 菅はコロナで陽性反応が出た。それは仕方ないことだが、復帰後も途中出場で慎重を期して…かどうかは想像の域を出ないけど満を持してのスタメン起用。にもかかわらず、つまんないミスで失点に絡んだことで「何だあの体たらくは!」とミシャは相当怒ったんだろうな、と。それまでは我慢強くスタメン起用し続けてきたことからしても、よほどのチョンボでもない限り交代させる理由が思いつかない。

 ただ、ミンテはまだ戦術厨的な視点(妄想ともいう?)からすればまだ理があるかな、と。

 ミンテは守備の要、最後の砦だが大分には前線でゴリ押ししてくる選手はいないので、宮澤をCBに落としてもヨーイドンで負けるといったリスクは考えなくてもいい。宮澤は読みとカバーリングに優れているし、常にセーフティバルブを作れるからチームとしてのビルドアップが危なっかしい状態を解消させるのを優先したい。ホップステップジャンプのホップで躓いてたんじゃ話にならないし…。

 ボラには駒井を落として左右のWBは金子とルーカスの“逆足モード”にしてシャドーにアンロペとドドの2枚を入れることで圧力を増す。前半で2枚替えということもあるが、今日はかなり早い段階でチームの構成を変えてテコ入れしてきたなという印象を受ける。今まではどっしり構えることが多かったからなおさら。あと3枚のカードをほぼ使わずに後半を戦ったのは使う必要がなかった、それだけ手応えがあったんじゃないかなあ。闇雲に突っ込んでも変えすぎで適応できないことだってなくはないし…。

 アンロペのゴールはアシストした深井さんの“スパーンパス”がお見事。インテリジェンスあふれるパスと称賛したほどにキレイに入ったよなあ。去年のホーム開幕戦での宮澤→武蔵のアレを思い起こしたのは宮澤びいきだけではあるまい。それまでずっと出られずにいた深井さんが先輩の意地を高嶺に見せつけたんじゃねーの?とついニヤニヤしてしまうのはオレだけかもしれんが(苦笑)。あとは#8にふさわしいミドルでブチ抜いて北のジェラードにだな…。

 ゴールで明暗が分かれたのはドド。絶好のチャンスでポストに当ててしまうとは…。ドドが頑張れるのはわかってる。ただFWならそこで決めないと。99本外しても最後の1本を決めればチャラにしてくれるのがFW。その1本を決められないってのはなあ…。その反対が99本防いでも1本のミスでボロクソに叩かれるのがGK。“その1本”を決められるウーゴヴィエイラが控えているだけにチームはもちろんドドにとっても痛い。諸行無常よのぅ…。来季の契約…だいぶ怪しくなってきたよなあ。

 つまんないミスで失点して負けor勝ちきれないなんて8年前を思い起こさないでもないけど
 「ダメだ!」と言うことよりも「なぜ?」を大事にしたいってのはあるってことで…。
 

posted by フラッ太 |23:15 | 試合後の印象 | コメント(2) | トラックバック(0)

2020年12月05日

待ちガイルの桜。

>まだアウェイの2試合があるんだよな…。いつもはホーム最終戦=オーラスだから何だか違和感。

赤:しかしまあ、何というか相手の術中にハマった試合でしたねぇ。
黒:ハッキリ言やいいだろ!塩試合でした、今日はダメな福森の日でした!って。
赤:ぶっちゃけすぎですよ!まあ、3点目は天を仰ぎたくなるようなやられっぷりでしたが…。
黒:殴り合い徹底拒否!って相手にはホント弱いな。
赤:また身もフタもないことを。ロティーナセレッソはそれで勝ってきているんですから。
黒:あれで今年いっぱいって桜の考えることはようわからん。そんなに殴り倒して勝ちたいかねぇ?
赤:ウチらがそれ言っちゃダメでしょ…。
黒:自分たちのペースに持っていきたいってのはわからなくもないが、
  あれじゃ待ちガイルに闇雲に飛び込んでは撃ち落とされるの繰り返しだぞ?
赤:また、えらい角度から来ましたねぇ。
黒:待ちガイルへの対応を間違える…。
赤:早野乙。じゃ、どうすればいいんです?
黒:攻めない。
赤:それじゃ点取れないでしょ!
黒:つーか、ミス待ちの相手に不可欠なのは我慢だ。
赤:それって珍しくないんじゃ?
黒:均衡が破れるまではお互いに手応えはあったと思うぜ?高い位置に押し込んだミシャと
  WBに持たせるまでは許容しても最後の壁は崩させないロティーナとで。
赤:一見押し込んでいても実はそれでイーブンだったということですか…。
黒:ああいう相手に殴り倒して勝つのは厳しい。
  プリズマンをいくら素手で殴っても拳が潰れるだけだ。
赤:おっさんにしかわからん喩えをブッコまないでくださいよ。
  暖簾に腕押しでいいじゃないですか!
黒:そうとも言うな。
赤:はげおさんが言うところの“ブロック崩し”ですね。
  でも、それって川崎くらいにパスワークが精密じゃないと…。
黒:ただ、ジェイのヘッドにつながるサイドチェンジはそのきっかけにはなっている。
赤:それが選手交代で順足WBの状態からのクロスでってのが皮肉ですけどね。
  ジェイを活かすならクロスの精度ってことで初めから順足WBでもよかったんじゃ?
黒:そのあたりは左ルーカス右金子の“逆足WB”でカットインのメリットを採ったんだろうな。
  菅がまだ途中出場の段階で福森の守備が怪しいことも考えると金子の左WBは正直怖い。
赤:失点につながったから言うわけじゃありませんが福森ってホントにピーキーな選手ですねぇ。
黒:そして今年のミシャ式は左WBがPAの左角を取るというのが顕著だ。
赤:そういや、ルヴァン杯ファイナルでの菅の先制ゴールも左の角にいましたね。
黒:ルーカスの利き足は右だ。広島戦でも惜しいシュートを撃てている。
  菅が仙台戦で右足に持ち替えてゴールってのもあったから約束事ではあるんだろう。
赤:ただ、持ち替える分ひと手間かかる、と。
黒:あと、前半すぐのルーカスのヘッドの時に思ったのが駒井がいい動きしてたな、と。
赤:何かと叩かれやすい駒井ですが良かったですか?
黒:地上波だと7分くらいかな、
  ルーカスがボール持っているときに駒井が左サイドの裏に流れたんだよな。
  あれがミシャ式の肝なんじゃないかと思えたんだよ。
赤:すいません、わかりません…。
黒:あれはルーカスと駒井のレーンチェンジだけど、大まかに言うと交差の動きだな。
  去年の湘南戦のなぜそこに進藤のヘッドがそうなんだが、
  武蔵が#8の大野を引っ張って空いたスペースに福森ピンポイントクロス&進藤の飛び込み。
  あれは狙ってやっている。いわゆるデザインされたプレーだな。
赤:なるほど…。じゃあ、セレッソ戦はなぜスペースが空かなかったんでしょう?
黒:最初からセットしていて人が動いてくれないから。だからさらに工夫が必要になってくる。
  つーか、なぜポイチは代表であれくらいの動きを仕込めんのだ?
赤:どこぞのレ○ザ動画じゃないんですから…。
  でも、交差の動きは人が動いてズレやスペースを作るためには重要みたいですね。
黒:ただ、シビレたのは2点目の清武だ。
赤:裏へ抜けるのもですが、トラップでほぼ勝負アリな感じでしたね。
黒:それだけか?
赤:他に何か?
黒:甘いっ!あれは裏のスペースへの抜け出しだけじゃない、
  マンマークの守備の心理的な裏をかいているのがポイントが高い。
赤:地上波の解説では「あまりバランスを崩すと…」とか
  「耐える時は耐えながら…」とか言ってましたね。
黒:あの時は完全にボールサイドに視線が向いていて、
  誰一人としてポッカリ空いたスペースを意識できてない。
  誰が誰を見るということに意識が向きすぎていて駿汰が気づいたときには…。
赤:もう菅野と1vs1だった、と。
  そういやご主人様、人とスペースは裏表の関係って言ってましたね。
黒:人についたらスペースが空く、スペース埋めたら人につき切れない。
  ピンチを凌いで一息ついて、さて…ってところに心理的にも裏を取られたから
  いろんな意味で“つうこんのいちげき”だったな。
赤:極端に人につけばスペースが空くリスクはあるんですが、
  あまりにもあっさりスペースを与えてしまったって感じですね…。
黒:相手が待ちガイルだとただでさえ攻撃に重きを置くミシャ式では分が悪いってのはある。
赤:型を崩してでも攻撃!みたいなところありますからねぇ。
黒:せめて福森のスクリューが決まれば…。
赤:え、コンサってザンギなんですか!?
黒:札幌の大地を赤黒の血で染めてやろうか!?
赤:それじゃこっちがボコられてるでしょ!
黒:まああれだ、待ちガイルには牽制技などで辛抱強く隙を探す、癖を見つける。
  柔道で言うところの組み手争いから戦いが始まってるくらいにじっくり構えた方がいい。
赤:もともとセレッソは堅い試合運びですし、
  バスケならロースコアゲームでも焦らないってところですかねぇ。
黒:…リードしてるのはウチじゃないよ。
赤:だから誰がわかるんだ、それ!
黒:今日は「お前の動きは見切った。オレにかなう相手ではなかった!」って試合だな。
赤:本日はこれにて終了でーす!


 最近では負け試合の後は敢えてブログは更新しないようにしてるのだが、今日は例外的に戦術厨的な視点たっぷり目で直球勝負してみた。ロティーナセレッソは将棋だと居飛車穴熊みたいなもんで、まあ堅い。といっても、穴熊はと金で1枚1枚剥がしていくのが遠回りに見えて実は一番確実とか何かしら攻略の糸口はあるわけで、ブロック敷かれると一本調子というか馬鹿正直というか攻撃が真っ直ぐすぎかなあなんて思ったりもする。そのあたりは当然考えているんだろうけど…。

 ともあれ、まだ2試合ある。積み重ねていこう。

posted by フラッ太 |22:25 | 試合後の印象 | コメント(0) | トラックバック(0)

2020年12月01日

そういう季節なのよね…。

>大伍もだが、征也の復帰も夢見たい 徳島のJ1昇格後にだったらかなりな鬼畜の所業だが。

○早坂良太選手 現役引退のお知らせ
○石川直樹選手 現役引退のお知らせ

 岡山の赤嶺が契約満了とか監督人事だけでなく選手の去就についてのニュースも流れるようになってくると「そうか、もうそういう季節なのよね…」と寂しさを感じずにはいられない。

 で、石川と早坂の現役引退が発表されたわけだが、
 2人に共通する思いとしては「縁の下の力持ち」

 まず、石川に関して言えば「苦しい時にコンサを支えてくれた選手」。石崎コンサの時はキャプテンも務めたし、四方田コンサの時は左サイドの守備を引き締めてくれた。17シーズンの補強はジェイ無双やチャナがどこまでやれるかというところに隠れがちだが、石川の加入があってこその残留という面も少なからずある。

 そして早坂に関しては「頼れるサブ」。プロ選手であれば誰しもスタメンで出たいもの。チームがうまく回っているときはベテランの出番はあまりない、苦しい時にこそというのは確か早坂の発言だったと思うが、サブに早坂がいる安心感といったらなかった。いざとなったら早坂が何とかしてくれる。実際、何とかして見せたしチームを助けてくれた。

 神様は時に意地悪で、石川にはルヴァン杯ファイナルのPKとか
 早坂にはホーム鳥栖戦でシュートがポストに嫌われるとか
 「なんでよっ!」ってシーンも作ってきた。これで諸行無常ってのはちと大げさだが…。

 選手としてはまだまだできると思うけど、35歳ともなればセカンドキャリアを考え始める時期。現役引退ということは自分で選手生活にピリオドを打てるということでもある。現役引退は寂しいけれど、2人には現役引退を決めてホーム最終戦でセレモニーを行うだけの活躍も頑張りもあった。願わくはコンサで新たなスタートを!と言いたいところだが、引く手数多の2人。最良の選択をしてほしい。

 改めて感謝すると共に、ちょっとだけ早めにお疲れさまでしたの言葉を。
 

posted by フラッ太 |21:15 | コンサについて | コメント(2) | トラックバック(0)