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2020年04月06日

年俸自主返納に思う。

>このタイミングでオンラインストアがメンテナンス中という…

〇【札幌】全選手が給与減給申し入れ、総額1億円を返上

 コンササポの端くれとしてはネタじゃなく素直に「札幌、誇らしい!」である。

 決して少なくない年俸をもらっているとはいっても選手にだって生活がある。家族も食べさせなきゃならない。そんな中で身銭切るという心意気。コンササポはスポンサーへのロイヤリティ(忠誠度)が殊の外高いと言われているし、サポとしてもそれを誇りにしているところは少なからずある。だから、石屋さんの商品買うぞ!とかグッズ買うぞ!とか何らかの形で恩返しする心意気もあるし、この話題が出る前から石屋製菓の商品をお取り寄せしているサポの方もいるわけで。

 ネット上でもかなりの反響があるようで。普段はツイッターを追っかけないんだけど、同調圧力になるのが怖いよねとか安易に他のクラブもやるべきだとなっちゃうのは良くないよねとか一歩引いた意見も多かったのはある意味でちょっと意外でもあった。ただ、一番しっくり来たのはコンササポにはおなじみのUHB廣岡アナのツイートにあった“風通しのよさ”。
 
 ノノ社長の評価がクラブの内外共に高いのは今さら言うまでもない。白紙にこそなったものの、GW明けの再開の提案はノノ社長の意向もだいぶある感じだし。5億くらい赤字とハッキリ言いつつも「経営は責任持ってやるから現場は再開されたときに備えてくれ」とちゃんと線引きをしている。選手から社長になった経歴だけでは今のコンサはない。そのへんのバランス感覚が優れているからこそだと思う。だってさ、「(強化費が)3億じゃ勝てないっす!」とぶっちゃけて、それが許されるクラブ社長が他にどれだけいる?

 今でこそコンサはJ1で、ミシャ招聘&四方田さんも残留して選手も徐々に集まるようになり成績もそこそこ出て赤丸急上昇中(←古っ!)だけど、それでも記事にある強化費18億円というのはJ1では下から数えたほうが早いくらい。J1に上がった今でもコンサにはやっぱり金がないという現実は動かしがたい。

 で、風通しのよさに戻るんだけど、今のコンサがあるのはノノ社長や三上腹黒GMをはじめとした強化部や監督のミシャの頑張りもさることながら、共通認識が明確にあって、それをサポも共有できていることだと思う。金がない、金がないことで苦労したよねというのはサポ歴が長い人ほど痛切に感じていることだし、金で勝てない分は例えばサポの声援があれば埋めることができるかもしれないとノノ社長は言っているし、実際にサポが埋めてきたところもある。それは昇格イヤーの2016シーズンにホームゲームで17勝3分け1敗というぶっちぎりの圧倒的な成績が物語っている。

 ミシャ招聘も当時はコンササポの間でさえ「え、ミシャなの!?スタイル真逆じゃん!」とかなりな議論があった。それでも同じ1億円を投資するなら1人のFWじゃなくて優秀な監督に投資する、たとえJ2に落ちてもミシャで行くとしたのは先を見通していたから。ミシャ招聘もさることながら四方田さんを残せたのはホントにデカいんだが、急場しのぎじゃなくて指導者としてここで修業すれば間違いなく将来につながると口説き落としたんじゃないかなあ。修業だけに専念できるし、師匠としてはミシャは申し分ないし。

 大正製薬のスポンサードはコンサ以外にも名古屋・神戸・浦和があるそうで。いずれ劣らぬ金満…もとい、お金のあるクラブにJ1レベルでは金のないコンサが加わるってのはビジネスとしての価値がある、コロナ禍でも伸びしろが見込めると判断したからだろう。何ていうのかな、頑張りのベクトルがとっ散らかっていない、ひとつの方向にまとまっているのと風通しのよさが相乗効果を生んでいるのかな、と。

 いやだってさ、金じゃ上位クラブに絶対勝てないじゃん。ソンユンが鹿島にぶっこ抜かれる寸前だったのに残ってくれたのだってノノ社長の口の巧さだけじゃないでしょ?メシやビールは美味いし、ねーちゃんはキレイだし、冬は寒いし雪も降るけど湿度は低いし。「ここで頑張れば…」っていうハードやソフトの職場環境も大事だよ。それが回り回って信頼関係になるわけだし、減俸の申し入れだってノノ社長はそれに甘えることなくまずは経営サイドでできることをやると言ってる。河合は言うに及ばず、横山がコンサに力を貸してくれるのもそういうところがあるんじゃないかな。

 小柏の来季加入といい、横山が来てくれることといい、たぶん今の共通認識は
 「コンサを選んでくれてありがとう!」だと思う。

 サッカーやるだけがクラブの存在意義じゃない。

 いざシーズンが始まればどうしたって目の前の試合、目の前の結果を求めるから、クラブを支えている人たちや関わっている人たちの在り様は見えにくくなってくる。そこにフォーカスを当てているのもクラブとクラブの外の距離を縮める、風通しのよさにつながり、ひいてはクラブが大きくなって周りから認められ尊敬を集めるようになるんじゃないかな。試合がなくてヒマを持て余す…のではなく、普段は気づきにくいことに目を向ける。転んでもタダでは起きない。

 まああれだ、できることやっていましょってことで。
 とりあえず、サツドラでリポビタンDの箱買いでもすっかな。

posted by フラッ太 |13:10 | ちょっとカタい話 | コメント(3) | トラックバック(0)

2020年03月19日

今季の“降格なし”に思う。

>生きてまっせ!

 さて、コロナウイルスでJリーグ含めいろいろ先が見えない中で重要な話が出てきた。

〇Jリーグ、今季は「昇格あり」「降格なし」に変更へ…来季はJ1・20チームで4チーム降格に

 記事でも触れているが、リーグとしての最大の懸念は
 「どこであれ、降格したクラブが潰れかねないということだと思う。

 日程面では多少強引にでも押し込んで形にすることはできると思うし、するだろう。ただ、今の状況下ではリーグもクラブも儲ける、稼ぐ、パイを大きくするというのはなかなか考えにくい。例えばタイトルを獲れたとしても選手の年俸を大幅アップ…というのはあまり想像できず、選手側もある程度“泣いてもらう”なんてこともあり得ない話ではない。まずはクラブが存続することが第一。

 どこぞのしみったれな総理大臣とは違ってJリーグ側は前倒しで資金を出すことを既に決めている。普段だったら降格したクラブに救済金を出すことはそう難しくないが、今の状況では降格クラブにまで手を差し伸べる余裕がない。それ以上に降格したら選手が移籍でいなくなる、スポンサーが撤退するというダメージが普段の2倍3倍で(もっとか?)襲い掛かってクラブとして立ちいかなくなる。

 なので、リーグとしては降格なしのセーフティネットを作ることで
 クラブ側に時間的猶予を与えるという判断に傾いたんだと思う。

 経営基盤を強化する、財務体質を整えるといった経営面や、超過密日程&降格がないぶん選手起用で思い切ったターンオーバーができるなどクラブが考えることは多い。特にJ2クラブでは昇格に向けて1年で目指すのか、恐らく来季は4枠になるであろう昇格枠に向けて力を蓄えるのか、そもそもそれができるのか?と頭を悩ませるだろう。レンタル移籍も簡単に貸してくれなくなるのをどうやって手を回す?とかあるだろうし。

 今年は降格なしで救済しますよ、その代わり来季は問答無用で落としますよ。

 落としどころとしてはギリギリであり、妥当だと思う。シーズンの75%を消化できない場合には“チャラ”と最低限の公正さや興行としての楽しみも担保してるし。願わくはラグビーのプロップやフッカーを半ば“専門職”として選手交代を緩くしている(交代後に再出場可能)ように、GKは3人の選手交代枠から除外して別枠扱いにしてほしいが。日本人GKの出場機会も多少は増える…といいなあ。

posted by フラッ太 |17:15 | ちょっとカタい話 | コメント(0) | トラックバック(0)

2019年12月31日

コンサの強みって何だろう?

>(決めてたら)引退してたって…

 ミシャコンサ2年目。順位は下がったもののチームとしての積み上げは着実にあり、ルヴァン杯はファイナル進出。日本代表に武蔵、進藤、菅、来季加入予定の田中に至っては“飛び級”での選出。多分にお試し感があるものの、菅は生え抜きとして初めてのフル代表選出でこれは大いに誇っていいだろう。クラブとしての格が上がったのは間違いない。

 ミシャコンサ2年目はチームとしてできることのレベルが上がったと同時に
 周囲から求められるレベルも大きく上がった1年ととらえている。

 天皇杯しかり、ルヴァン杯しかり今まではカップ戦はぶっちゃけ“負担”でしかなく、サブ組が経験値を積む機会でスタメンを脅かすことができればまあいいかな程度のものでガチでカップ戦を勝ちに行くというマインドはなかったように思う。
 四方田コンサでJ1残留を決めた時、生き残れさえすればいいと思っていた空気を「そんなチンケな考え方でどうする!」と一喝したのがジェイだった。それが2年前。昨年、ミシャコンサになってあまりに出来すぎな4位となり「もっと、自信持ってもいいのかな…」とおっかなびっくりながらも上昇志向を持つようになった。変われば変わるもんである。

 ノノ社長がコンサの経営に携わるようになってからは右肩上がり。単純にスゴいなと思うし、他クラブのサポからはノノ社長の存在そのものを羨ましく思う向きも少なからずあるだろう。ノノ社長の体制になって強く思うのは会社の経営がダメだったら現場でどんなに頑張っても限界があるということ。
 会社の経営と現場の頑張りはどちらがコケてもダメというのを痛感したのが石崎コンサの12シーズン。クラブ草創期に有名選手を乱獲し潰れる寸前に追い込まれないないづくしでJ2のどん底から再出発したのが第1の敗戦、三浦コンサで1年で上がったはいいもののただ上がるだけではダメというのを知ったのが第2の敗戦とするならば、現場も経営もどちらもダメで下り最速伝説を築いてしまった12シーズンは第3の敗戦。

 焼け野原、焦土というほどではないのだろうけど、敗戦から再び立ち上がれたのはノノ社長の経営手腕無くしてはあり得ない。ノノ社長の存在そのものがコンサの強みであることは間違いない。よく言われるのは「ノノ社長は現場を知っている」ということだが、もうちょっと細かく見るとプロ選手としての経験からくるいち選手としての心理、サッカービジネスの背景や舞台裏になるのかな。
 それがわかった上で現場との距離感を上手く保つことができる、会社を大きくするためには何が必要で誰の力を借りればいいのかというのを掴めているのがノノ社長の強みだと思う。「強くなるためにはカネがいる」のは確かにその通りだけど、ノノ社長の場合は「会社を大きくすることでこんなことができますよ」というアプローチなのである意味で孤高だし、あけすけでもある。
 ノノ社長個人に関して言えば発信力の強さも大きい。「3億円じゃ勝てないっす!」とぶっちゃけてそれが許されるのはノノ社長くらいのもの。ただラジオ番組に出てしゃべるのではなくて、クラブの“今”についてこう思っているよと社長自ら話してくれる。不協和音も消せるし、何よりサポをはじめとしてコンサを支えるエネルギーが獲っ散らかったり方向性がブレることがなくなる。

 コンサドーレはJ1のクラブ。

 サポならJ1にいるという以前にJ2からJ1に昇格するまでにどれほどの艱難辛苦を乗り越えてきたのかというのは実感としてあるが、いちげんさんはそうではない。四方田コンサあたりからコンサに関心を持ち始めた方はまだしも、上がっては落ちを繰り返したエレベータっぷりはコンサとの付き合いが長ければ長いほど語り始めたら止まらなかったりする。そんな経験を経ていろんな意味で耐性がついたのはあると思う。

 特に浦和を見ていて思うんだけど、コンサの強みって我慢できることなのかな、と。

 特にヤンツー時代は我慢するしかなかった。金もない、スゴい選手もいない。否応なしに今いる若手を育てて地道に力をつけるしか道がなかったから強制的に我慢することを身につけ(させられ)たと言ってもいい。浦和はそういうところは我慢しない感じ。もともと戦力に差があるんだし…なんて思わない(そもそもそういう状況にならない)し、精一杯やって負けたのなら仕方ないよねとともすれば諦め半分な空気にはならない。文句はガンガン言う。

 この違いってサポ歴の長さは関係なくて、北海道の自然環境に依るところも大きいのかななんて思ったりもする。吹雪で交通機関が止まるのは仕方ないよねといった具合に抗うことのできない相手にはどこかで折り合いをつけて受け流すある種の知恵が身に付いている影響があるのかなとも思う。

 我慢強さには良さも悪さもあって、今までは良いほうに作用することが多かった。1年目でのミシャコンサではなかなか目が出なかった白井が今年は大ブレイクだし。四方田コンサからミシャにスイッチするとなった時は「今年は(最終戦の後のノノ社長の挨拶で)サプライズないのかな~♪」とワクワクしていたらメガトン級の爆弾投下で「サプライズにも程があるわ!」とハチの巣をつついたような大騒ぎ。
 「真逆やろ!」とか「ギャンブルすぎ!」といった声も少なからずあった中、ノノ社長がミシャに託すと決めて今の体制がある。すぐには結果が出ないと覚悟して今年に至っている。フツーに振り返っているけど、J1に昇格させて残留まで果たした四方田さんがヘッドコーチに就くって相当にウルトラCな話。四方田さんは分析担当が出自でいわば参謀や軍師のポジションだったから元鞘っちゃ元鞘なんだけどそれでもスゴいと思うわ…。

 何ていうのかな、今の体制ってノノ社長と三上腹黒GMとミシャで作る三角形がすごくバランスのいい形になっていて、その三角形の中に入っているサポの目からも意思疎通が上手く行っている、透明性が高くて何を目指しているのかがわかりやすくなっている。その三角形を大きくする、それも歪にならずに大きくしていくプロセスにあるのかな、と。三角形の大きさだけなら神戸になるだろうけど、形が美しくかつどんどん大きくなっているのはFマリノスになるんだろう。

 今シーズンの補強は特別指定の3人のみでこちらから獲りに動く気配はない。菅野の完全移籍をはじめとして現有戦力の維持を優先している。ノノ社長としては三角形が大きくなるスピードが想定よりも速くて主に資金面で伸ばしていくのに苦慮しているのかなとも思ったり。代表選出ともなれば年俸だって上げなきゃならないしね。守りの姿勢に映るのは歯痒く思うところもあるけど、イケイケ一辺倒で攻めに出ずに今は急がば回れと一歩引いてうっかり転ばないように用心しているあたりはノノ社長流石やねぇ。もっとも、ノノ社長にしてみれば「ここからが大変なんだよ…」とボヤきっぱなしかもしれんけど。ロッベンにガチオファーしてたくらいだから裏で企んでるんだろうな。

 ミシャコンサ2年目を終えて思うのは
 我慢強さをちょっと厳しめのベクトルに向けたほうがいいのかなってところかな。


 …長いねぇ。クソ長い。書いてる本人が言うんだから間違いない(汗)。まあ、ヒマつぶしにはなると思うんでのんびり読んでいただければ。書きたいことはここで一気に書いちゃったし。ビックリ移籍が今年もけっこうある中コンサは基本的に音無美紀子なもんだから自分の中でまったりしすぎな感があるのは否めない。年明けは雨傘番組的なネタでも書ければいいかな…って雨傘番組ってのももう死語か(汗)。
 

posted by フラッ太 |18:05 | ちょっとカタい話 | コメント(2) | トラックバック(0)

2019年11月07日

ダビド・シルバで踊ろう!⓶

>ジェイがダビド・シルバに「SAPPOROはかんふたぼぅやで!」と言ったとか言わないとか…

 20世紀はホンダやソニーが世界的企業になったが、21世紀はコンサドーレが世界に出ていくぞっ!
 …とまあ、1発フカシを入れたところで。

 ホンダでいえば本田宗一郎、ソニーでいえば盛田昭夫。創業者であり独創的発想を持ち合わせたカリスマ経営者。クラブ創立に関わった先人をディスるワケじゃないけど今のコンサがあるのはノノ社長の就任があってこそ。なので、ノノ社長はコンサドーレの中興の祖と言って差し支えないだろう。会社としてのコンサドーレで真っ先に思いつく人といえばやはりノノ社長になるだろうし。

 ホンダやソニーは本田宗一郎や盛田昭夫が1人で会社を大きくしたわけではない。本田宗一郎には藤沢武夫、盛田昭夫には井深大といった具合に女房役、参謀、相棒ともいえるパートナーがいた。それをコンサに当てはめるとノノ社長と三上GMのコンビになるのかな、と。思いっきり持ち上げるならウチの腹黒GMはさしずめ北のスティーブ・ウォルシュといったところか。

 ノノ社長は元選手だから広い意味で現場をわかっているけど、どれだけ素晴らしい構想を持っていたとしてもノノ社長だけで実現できるワケじゃない。大雑把に言うと会社を大きくするために金を引っ張ってくるのがノノ社長で、選手を引っ張ってくるのが三上GMといった具合にそれぞれの得意分野で分業ができていて、それが干渉することなく良い方向に相乗効果を生んでいる。

 できそうでできないことだけど、5年前にはJ2中位だったコンサが今年タイトル獲得未遂まで引き起こしたのは相当なバランス感覚なんだと思う。もちろん、監督や選手の頑張りあっての話だし、サポが金出したり声出したり元気出したりしたからこそルヴァン杯ファイナルで「札幌(サポのゴール裏)がすげぇ!」と認められたんだけどね。

 ぶっちゃけ、今の日本でモノを売る商売は先が見えない。ひと通りモノは行き渡っちゃっているし、買い替え需要を喚起しようにも「別に…」だし、第一、消費税増税で使える金が減る一方だし伸びしろで考えればモノを売る会社よりはスポーツビジネスのほうが余地は大きい。
 スポーツビジネスといっても野球は根強い国内需要はあっても構造的に世界に広げることができない。日本シリーズを制したチームがドジャースやヤンキースとガチ勝負できるわけじゃないし、普及している国も少ないし、“あがり”がメジャーリーグしかない。別に野球をディスるんじゃなくて日本は選手のレベルが既に世界のトップを狙えるし、それだけ市場も成熟しているってこと。

 日本にプロスポーツリーグはいろいろあるけど世界に打って出ることができるのはJリーグが一番現実的。そういやラグビー(トップリーグ)ってまだプロ化してなかったんだなあ…。ケイスケホンダじゃないけど伸びしろでいえばコンサには選手もスポンサーもたっぷりあるわけだ。ダビド・シルバが来てくれればコンサの知名度や発信力が飛躍的に上がるのは間違いないし、人もモノも金もより多く、より大きく動くようになる。

 ひいき目抜きにしても今のコンサが“旬”のクラブであることは間違いない。
 …何とかインチキできんのか!

posted by フラッ太 |00:05 | ちょっとカタい話 | コメント(2) | トラックバック(0)

2019年10月28日

準優勝に意味はある。

>公式のキャッチフレーズが見事すぎる…

 ファイナルの後のメディア報道の多さは余韻が未だ冷めやらぬといった感じ。深井さんの同点ゴールは未だに涙腺を刺激されて困る(苦笑)。何だろうなあ、「悔しい!」とキーキー叫ぶことはなくても「(あそこまでやれたんなら)勝ちたかったよなあ…」と溜め息や無念さが何度でも蘇るんだよなあ。この感情は当分消えそうにない、いや来年の今頃、もっと言えば次にファイナルの舞台に立つまでずっと引きずるのかもしれない。

 菅野の言葉でおおむねファイナルにケリはつけられると思う。

 ただ、準優勝に意味はないとは思わない。
 準優勝の価値は十分にある。なぜなら今回が初めてのファイナル進出だから。
 意味がないと言えるのは次のファイナルに進出して負けた時。そうなりたくはないけど(汗)。

 今回のファイナルを通じて痛感したのはタイトルの重さと道のりの長さ。グループステージからリーグ戦同様に長丁場を戦い抜いて文字通りファイナルに辿り着く。そしてファイナルの1試合がそれまでの長丁場と同じくらいに重い。ファイナルで勝つまでの道のりはもしかしたらそれ以上に長く遠い。

 鹿島や浦和などタイトル常連のクラブから馬鹿にされるのはわかる。湘南や大分などタイトルを掴んだクラブからは上から目線で見られるかもしれない。裏を返せばファイナルに辿り着いたことのない輩に馬鹿にされてたまるか!ってことでもあるが…。2位じゃダメなんですってのは2位の意味を理解しているから言えるわけで、当の選手ならともかくやっとこさ辿りついたくせして「勝たなきゃ意味がない」ってのは「お前ら生意気だ!」と怒られてしまうだろう。

 とはいえ、J1の3年目でファイナルまで辿り着いたのは誇っていい。ググったら大分がナビスコ杯(当時)を勝ち取ったのはシャムスカ体制4年目。今まではカップ戦はとっとと負け抜けだったが今年は違う。ガチでタイトルを獲りに行ってあと少しのところまで来たわけだ。カップ戦も可能な限り獲りに行く、とにかく残留第一でカップ戦なぞ知らん!と割り切っているうちはJ1クラブとしては半人前とも思ったり。

 準優勝という結果で変わるのはコンサの内側よりもむしろ外側、周りの視線。

 道内メディアが取り上げてくれるというポジティブな面もあるが、コンサに対する“期待値”が格段に上がる。露出が大きくなった分だけその期待値によって振れ幅がさらに大きくなるということでもある。今はまだ「コンサドーレすごいじゃん!」とか「札幌やるな…」と思ってくれているが、これがいつ落胆や失笑に変わるかという意味ではむしろこれからがキツい。

 「変わる」のはコンサの外側、「変える」のはコンサの内側、
 タイトルを獲れば箔がつくが準優勝ではただのメッキと言い換えてもいいかもしれない。

 別館の方では踊り場という言葉を使ったが、準優勝を勝ち取ったコンサがこれから取り組むのは頂上アタックのためのベースキャンプ作り。今までもできていたのかもしれないけど、何合目になるかはさておき今度はもっと高いところに作らなきゃならない。
 ハード面でベースキャンプを作るのはノノ社長をはじめとするいわゆる背広組で、そこにいつでも行けるようにするのは監督や選手などの現場側で共にレベルアップしなきゃならない。それが今までよりすっと難しいってのは既にノノ社長が言っているが。頂上へのアタックはいつでもできるわけじゃないけど、その準備を普段から積み重ねないとその機会すら掴めない。

 差し当たっては、順位はともかくとしてラスト5試合を全部勝つ。
 最終節のホーム川崎戦を全勝で迎えて、今度こそ王者・をドローじゃなく倒す。

 日程が決まってすぐの時は「うわ、これ川崎とACL出場権懸けてだったら激アツだな!」と思っていた。最近の停滞気味なコンサを見ていて「最終節は目標がイマイチ思い浮かばんな…」と思っていたところへ川崎とのルヴァン杯ファイナルでの激闘&準優勝。これはもう今度こそってシチュエーションでしょ!と。
 選手たちはいろいろとしんどいかもしれないけど、「やっぱりまぐれだったんじゃん!」という雑音をかき消す意味でもここで踏ん張って5タテしてほしい。今息切れしてるようじゃこれから先ACL出場権もタイトルも掴めないと思うから。外側の人はコンサの内情なんて知ったこっちゃない、勝ち負けでしか評価しないしね。

 …言うだけならタダなんだよなあ。

posted by フラッ太 |22:40 | ちょっとカタい話 | コメント(2) | トラックバック(0)

2019年10月24日

宮澤、バンディエラへの道。

>思い入れが強すぎて本人が降臨してアワアワする夢を見た…

 「勝たなきゃ意味がない」

 ルヴァン杯決勝を目前にして宮澤はこう明言した。
 オレはこう言い切ったことに宮澤の決意、覚悟、あるいは使命感をひしひしと感じた。

 と同時に、「もし一昨年の宮澤だったら、四方田コンサだったら果たしてここまでのことができただろうか?」とも思った。それまでは稲本や小野が在籍して、キャプテンを受け継いだとはいえ河合がピッチに立つ姿を見ていた。いわば“お手本”が存在したわけだが、小野が今夏FC琉球に新天地を求めたことでいっそうキャプテンとしての自覚を持ったことと思う。
 いや、何も宮澤が彼らに甘えていたって話ではもちろんなく、数多くのことを学び直接口伝えではなくとも薫陶を受けたことは間違いないだろう。それは一時的にでもキャプテンマークを巻くことが多くなった荒野に対しても同じ思いを持っているんだけど、宮澤は背負うものの重さと背負うことを河合を真似るのではなく自分なりに咀嚼して受け入れていく、表に出すことを意識したのではないかと思う。

 宮澤が喜ばなくなったというエントリーがあった。内村のあのゴールのときも歓喜の輪に加わってはいたものの目が笑っていなかった。それだけチームのことを考えているんだなというのも感じたし、だからこそアウェイ神戸戦のゴールも自分が決めたこと以上に練習通りにできたことを喜んでいた。
 もともと宮澤はあまりボールを持たないプレースタイルで少ないタッチでポンと出す。それはボランチにコンバートされた石崎コンサの時からそうだったが、ダイレクトで出したはいいもののそれが引っかかることも多く「宮澤、雑すぎる!」とか幾度となく叩かれていた。それがだんだんと少なくなり四方田コンサでアンカーに入った時はポジショニングの巧さから「お?これは行けるんじゃね?」と新境地を開いたように思えた。

 捌きの巧さは以前からあって今年のホーム清水戦ではこっそり宮澤無双状態にまでなったが、今年はそれとは違う点でレベルアップしているように思う。少ないタッチでボールを捌くのは早くボールを動かすためと思っていたが、特に今年のミシャコンサでは考え方が変わってきて確実にボールを受けられる、または急所となるスペースに素早く移動するためにボールを捌くというようになってきた。
 一番わかりやすい例がホーム神戸戦でのお膳立て。マリノス戦でサイドを走って守備側の目を引き付けるなどただボールを捌いたり受けたりするだけじゃなくて気の利く動きでゴールをお膳立てすることができている。一見わかりにくいってのが宮澤らしいっちゃらしいんだが(苦笑)。荒野が宮澤と同じ系譜を辿っているというのは何度かブログで書いてきたけど、荒野は豊富な運動量で目につきやすい上に肝心なところでポカをしてしまうために存在感でいえば荒野が悪い意味で目立ってしまっている。本来、荒野ももっと評価されていいはずなんだけどなあ…。

 バンディエラはクラブの象徴とされる。

 その歩みは少し遅かったのかもしれないけど、チャントにもあるように宮澤が“俺らの10番”であることに異論はないだろう。ただし、それはあくまでコンサの内輪に限った話であって宮澤は俺らの10番で終わってはいけないし、終わらせてもいけない。
 本家赤黒のACミランで言えばフランコ・バレージやパオロ・マルディーニがそうであるように、ローマのトッティやリヴァプールのジェラードがそうであるように、(あくまでオレの持論ではあるが)バンディエラはクラブやサポの誇りであると同時に他者から認められ、一目置かれなければならない。

 だからこそ、ルヴァン杯のタイトルが欲しい。

 鹿島の小笠原、ガンバの遠藤、川崎の中村憲剛など彼らと並び称されるようになるには
 是が非でもタイトルを獲らなければならない。なぜなら、そこに行きつくための第一歩だから。

“俺らの10番”から“札幌の10番”へ。

 タイトルはクラブの集大成であると同時に、新たな始まりとなる。
 今こそ、すべての力を!

posted by フラッ太 |21:40 | ちょっとカタい話 | コメント(4) | トラックバック(0)

2019年08月02日

盛りだくさんの浦和戦。

>いや、明日が広島戦だってわかってますよ?
 BS劇場ってことは明日は下位のコンサが勝利ってことでいいね?

 ACL云々は8月の5試合を全部勝ってから考えても遅くない。それだけ取りこぼしが多かったということでもある。鹿島の経営権がメルカリに16億円で譲渡されたのが話題になったが、メルカリが買収したということよりも鹿島ですらたったの16億円で経営権ゲットだぜ!っていう方が気になって。

 鹿島も考えようによっては地方クラブに当てはまる。J2降格がそのままクラブの終わるときと危機感を持つ鹿島、実績も挙げているしお金もある大きいクラブであるはずの鹿島ですらマネーを直視せざるを得ない現実。じゃあ、熱が高ければJ1にいられるかといえば磐田や清水の苦労を横目に見ちゃうとそれも厳しいよねとなり、もう地方クラブは存在しえないのかな…なんて思ったりもして。浦和くらいに突き抜ければ話は別だけど札幌では非現実的だし…。

 じゃあ、1つの街や都市じゃなくて1つの地方なら存立しうるのか?
 そう考えると今の北海道コンサドーレ札幌ってのはまんざら悪くない立ち位置とも思ったり。

 今はF1からすっかりご無沙汰になり、ホンダの優勝で久しぶりにフジテレビNEXTで優勝したレースを流し観る。F1もデカいカネが動くワールドワイドなスポーツという点では共通している。セナプロ時代は圧倒的に強かったマクラーレンは今やテールエンダー。

 強くなる、強くあり続けるのは金が要る。大きくなろうと思ったら清貧ではいられない。
 でも、それだけで割り切っちゃうのはちょっと悲しい。
 キザなこと言っちゃえばクラブとともに歩んでいく、人生を刻むのがサポなわけだし。

 浦和戦はイベントてんこ盛り。河合の引退試合は11時半から。気が付けばちゃっかり限定グッズも用意している。ワンピーズとのコラボもあってグッズだけで一体どれだけお金が無くなるのか(泣)。せっかく宿代抑えたのに…。来場者全員にTシャツプレゼントとかここぞとばかりに仕掛けて稼ごうという意欲を感じる。それは同時にコンサがJ1クラブとして認知され、J1に定着し、世界に向けて歩き出す新時代の幕開けでもある。というわけで、

 2019弾丸ツアー・葉月の陣 ~into the new era~
 コンサはもう昇降格を繰り返すエレベータクラブじゃない。
 J1で鹿島や川崎と堂々と渡り合えるクラブになるんだ。
 …なっがい前フリだなあ。

posted by フラッ太 |14:15 | ちょっとカタい話 | コメント(2) | トラックバック(0)

2019年03月23日

浦和と札幌の“腐れ縁”。

>プロレス的ってのもまた違う気がするが…

 代表ウィークなのでちょっとしたスタイルチェンジも含めて閑話休題的なトピックを。

 Jリーグも25年を超えるといろいろな因縁めいた出来事が起こったりする。最近では琉球を率いていた監督が同じJ2昇格組の鹿児島の監督に就任というなかなかに濃い因縁が生まれた。ちょっと古い話だとそれまで鳥栖の監督を務めていた監督が子飼いの選手まで横浜FCに引っ張っていった赤帽の乱かな。

〇こんなことが拡まったら大変なことだ(sapporo789さん)

 浦和サポが去年の厚別での試合で勝利してすすきのへ行こうを大合唱した。これから札幌とのホームゲームで勝った時には…なんてツイートまで出てきてちょっと冗談じゃねーぞということなんだが、個人的には浦和がやるぶんには(ムカつくけど)一応セーフかな、と。

 というのは、浦和とは昔から何かと腐れ縁のような関係にあったから。

 2000年には同じJ2で鎬を削り共にJ1昇格。コンサで大ブレイクしたエメルソンは後に浦和に移籍した。コンサがJ1とJ2を行ったり来たりする間に浦和は国内はおろかアジアまで制したことからしてクラブの格は言うまでもなく浦和が上。強引にサポの心境を最大公約数的にくくるならコンササポは「今に見てろよ!」、浦和サポにしてみれば「さっぽこごときに!」になるんだと思う。もっとも、「さっぽこごときに!」というのは他のJ1クラブも一様に思ってはいるだろうが(汗)。

 数々のワースト記録を作ってしまった12コンサが唯一残したといっていい爪跡。既に史上最速のJ2降格が決まっていたコンサが埼スタで浦和に2-1の勝利で文字通り浦和に“赤っ恥”をかかせた。「浦和 赤っ恥」でググると未だにこの試合の記事が上位に来るほど。
 コンサがJ1に復帰するのに4年を要し、浦和にやっとリベンジの機会が訪れた札幌ドームでの試合は都倉が槙野に競り勝ってのヘディングゴールでヒートアップ。その後も都倉と槙野がバチバチにやり合った挙句、槙野はレッドで1発退場。しかも後半開始時にミシャが3枚替えした直後に那須が負傷交代でさらに1人少なくなるという滅多にない波乱の試合展開。コンサがその試合でグダグダだったのはスルーの方向で。

 しかも、この試合後にはミシャが解任されただけでなく17シーズンの終了時にはその解任されたミシャが今度は札幌の監督に就任とコンササポでさえ「ウソだろ!?」というニュースが駆け巡った。去年の厚別での試合は浦和サポにしてみれば“リベンジのリベンジ”な舞台だったわけで、溜まりに溜まった鬱憤や怨念といったものを吐き出す絶好の機会だった。

 例えばダービーマッチといったわかりやすく因縁が続く例はあっても地理的に離れた位置でここまで連綿と因縁が続くというのはそうそうないと思う。「お前はもう〇んでいる」の断幕ってまだあるのかな?今は何かとうるさいからあっても表には出ないだろうけど…。しかも、意図的に因縁を作ろうと思っていたわけでもないのが不思議な話。
 ダービーマッチには試合を盛り上げるために何かと煽りの要素が絡む。ただ、煽りはやり方を間違えるとえてして悪いほうに転がってしまうもの。セレッソの恋人騒動とかね。だが、あの時の“逆・すすきのへ行こう”は心情としては理解できる。同時に「アジアまで制したビッグクラブがJ1じゃまだまだ半人前のウチら相手にそこまでムキにならんでも…」とも思ったけどね。

 折しも浦和のホーム開幕戦でコンサは点差以上に圧倒しての勝利。ある意味、今度はミシャがリベンジを果たした。セルビアで生まれ、広島と浦和で育ったミハイロ・ペトロヴィッチが…ってだけでも浦和との腐れ縁が続くのは確実。ミシャが解任されることも当分ないだろうから浦和とのストーリーはさらに厚みや濃度を増していくことは間違いない。幸せな関係なんてキレイなもんじゃないけど(苦笑)、そうした今までの経緯からすれば浦和以外のクラブには余計な茶々を入れてほしくないというのが正直な気持ちである。


 コメントOKのブログであればそちらへ出向くorトラックバックをかけるのが筋ではあるんだけど、ネタ的にちと旬を逃した感もあったのでリンクを貼ったうえでエントリーを立ててみるというのを実験的にやってみた。書いていくうちに文章が長くなる傾向もあるので(苦笑)、このスタイルもアリかな。長くなってもなるべく読みやすくしているつもりだけど、どんなもんかねぇ…?

posted by フラッ太 |20:55 | ちょっとカタい話 | コメント(0) | トラックバック(0)

2018年12月30日

“激流”の中で。

>Just like a rolling stone...

 J1とJ2の違いを端的に表すならJ1は激流、J2は濁流だと思っている。もっとも、前年4位だったクラブが翌年には降格することもあることからJ1も濁流と言えなくもないけど…。ミシャコンサの躍進はいろいろなメディアで紹介されているし、戦術的にもミシャが繋ぎ一辺倒じゃなくて時にはロングボールも織り交ぜるなど若干のアレンジを加えてきているってのは今年のメンツからも窺える。

 それとは別に、今のコンサの強みは何だろう?と考えてみるとそれはブレないことにある。それは単にミシャコンサがブレずに攻撃的な姿勢を崩さなかったというだけにとどまらず、ノノ社長がたとえ一時はJ2に落ちてでもとミシャに白羽の矢を立てて堅守で残留という路線から攻めて勝つサッカーに方針転換したこと。強化部もミシャコンサに合いそうな選手を補強し、選手もミシャ式に適応しようと歯を食いしばり、ノノ社長の口車に乗せられたサポもミシャコンサを信じて応援し続けた。

 要は今年の4位という成績は現場も会社もサポも
 みんなが同じ方向を向いてブレることがなかった、まとまっていたからこそ可能にした。

 来シーズンへの補強も都倉をセレッソに抜かれたものの、鈴木武蔵が長崎から加わり数字上は都倉のゴール数を埋めることができた。三好は横浜FMに再レンタルされたが、京都から岩崎が加入するしアンデルソン・ロペスも完全移籍なので三好の抜けたシャドーも競争必至。
 左サイドは仙台から中野が加わるし、右サイドはルーカス・フェルナンデスが獲得濃厚といつになく獲る動きが早くかつ活発。中野の獲得に関してはノノ社長が報道に上がる前にバラしちゃうあざとさで、他のクラブからすれば汚いなさすが野々村きたないとか言われそうなくらいにイケイケの補強なので勝ち組の1つに数えられそう。

 ぶっちゃけ、他所からすれば
 さっぽこのくせになまいきだというのが偽らざる心境ではないかと思う。

 都倉の移籍はかなりショックで、オナイウとか鈴木武蔵あたり獲れればいいけどなあ…とサポが思っていた矢先にすかさずオファーして話をまとめた。FC東京の小川の獲得こそ失敗したものの仙台の中野など「そこ狙うのかよ!」という周到なリストアップで補強している。

 孔明さんのブログで剛蔵さんがコメントしているように、一言に補強と言っても“完成品”ではなく磨けば光る素材を集めてきている。駒井や完成品になりつつあるチャナティップなど可能な限り完全移籍させてはいるけどね。それはミシャという素材を活かせる監督がいるからであり、ノノ社長も完成品を抜かれたら育てていくという方針があればこそ。このへんからも現場とフロントとの意思疎通が上手くいっているように思う。

 IN&OUTに関して心配なのはベテランとされる選手の契約満了や移籍が多いことと、現状でも薄いとされるCBの補強が未だにないこと。ただ、CBはJ全体でも争奪戦でミシャ式で求められるCBのタスクはやや特殊とされていることもあり敢えて獲らない方向で動いているように思う。継続してユースからCBをトップ昇格させているし、進藤がスタメンをガッチリ確保したことで中村や濱にもチャンスは巡ってくるだろうし。

 今年から来季にかけてのキーワードは“加速”とみる。

 年齢構成的にもバランスが取れてきたしどうせ即戦力のCBが獲れないなら…と世代交代、大げさに言うなら血の入れ替えを加速させてよりミシャコンサに合った選手を増やしていく。兵藤の移籍は確かに痛い。だが、そろそろベテランに叱ってもらおうってのは卒業せにゃならんのではないか?宮澤は名実共に札幌のバンディエラにふさわしい存在だし、荒野はユース組最年長でもう25歳。

 この前のB型会で「今でこそ宮澤は認められているけど叩かれた時期長かったよね」「荒野も同じ道通ってるよね」という話が出た。菅は終盤には高さのないのを狙われていた印象があるが、それでもミシャは我慢して使い続けた。深井さんに代わって出ることの多かった荒野にもそういうところがあるように思う。
 世代交代と同時に競争も加速する。中野が入ったことで菅もスタメンの座は安泰ではなくなるだろうし、荒野も中原の復帰で否応なく競争する立場に置かれる。“中原待望論”がどこまでサポの間で盛り上がっているかはわからないけど荒野とはまたタイプの違う中原が加わる。復帰の話はミシャコンサで使えると判断されたから。実際、長崎では活躍していたし状況としてはイーブンに近いと思う。

 ハードロックジャパンとのトップパートナー締結などクラブの規模を大きくしていく動きも加速していく。スカパー時代からDAZN時代になってビッグマネーの傾斜配分も加速していく…アカン、ちっともまとまらんわ。ただ、加速に関して言えるのはこちらが思っている以上にノノ社長は加速の度合いを強めているし、思っている以上に周りが激流で加速していかないとあっという間に流されてしまう。一歩一歩踏みしめてってのは必要なことだけど、そればかりに意識を向けてはいられないってことかな。


 こっちでも寒波襲来でこれから雪かき。休みは今日で終わりで年末年始はしっかり仕事。今年は転職して更新のペースがかなり鈍ったこともあるけど、もうちょっとカッチリ、キッチリと書き込みたかったかな。B型って凝り性なのよね…。書いている間にルーカス・フェルナンデスの加入も決まったようなのでIN&OUTはひと段落といった感じかな。新しい景色もだけど楽しい時間も増えていったらいいよねってことで…。

posted by フラッ太 |16:15 | ちょっとカタい話 | コメント(6) | トラックバック(0)

2018年04月24日

厚別はホームゲームである。

>今や組長と言えば浦和のあの人…

 何を今さらな話ではある。今年もまた厚別開幕ゲームがやってくる。
 コンサは札幌ドームと厚別運動公園競技場をホームスタジアムとしている。

 で、ふと思う。

 クラブの草創期から応援し続けているサポーターは厚別「が」ホームと言うのではないか。
 コンサはここから歩んでいった、聖地厚別の時代(ってのはちと大げさだが)を知っていれば
 我が家、原点だという意味を込めて厚別「こそ」ホームと言うかも知れない。
 一方で、初めての試合をドームで観た方は厚別「も」ホームと思っているのではないか。

 …え?オレはどうなんだって?だから厚別「は」って逃げを打ってるでしょ(苦笑)。

 別にどっちがいい悪いって話ではなくて、それだけの年月を重ねてきたということ。ドームはドームで天候に左右されないし、何て言うんだろう、厚別にはサッカー(に限った話ではないけど)はやっぱ屋外で光や風を感じながらってのがいいよねっていう喜びを感じさせてくれる。カンカン照りの日にビール片手に…ってのもまたオツなもんだし。

 もう10年も経つんだなあ。初めてのコンサの試合は厚別ナイトゲーム。当時の三浦コンサらしからぬ殴り合いの3-3。懐古厨って言わないで欲しいんだけど、やっぱり厚別って何かしら“特別なこと”が起こるってのが多かったのよ。
 たまたま参戦した試合では派手な殴り合いだったりダニルソンのドッカンミドルとかを観られたし、謙伍がラストプレーのダイビングヘッドで不敗継続を繋げたとかレ・コン・ビンのワンマンショーとか強風でパントがハーフラインすら超えられないとか。奇跡のVゴール勝ちは改めて言う必要ないでしょw。

 聖地厚別に代表される「ホームでは負けない!」という流れはドームが主戦場になっても受け継がれている。ラストプレーで上原の決勝ヘッドで逆転勝ちとか、一昨年の清水戦では都倉が一瞬の隙を衝いてアディショナルタイムに決勝ゴールとか、今年だって既にチャナのヘッドで劇的勝利ってのを拝めたわけだし、ホームゲームでは別の力が働くっていうのは絶対にあると思うし四方田コンサ以降はそれが特に強く現れているように思う。

 ホーム開幕戦は当然テンションが上がることは間違いない。ただ、厚別開幕ゲームもまた違う意味でテンションが上がる。「おお、今年もやってきたか!」という感じでワクワクする方はきっと多いと思う。奇しくも今年の厚別開幕ゲームは2つのホームスタジアムを持つクラブ同士の対戦。これは何かの因縁…なんてこたぁあるわきゃないが(苦笑)、お天気がちょっと気がかり。

 いずれ新スタジアムができた時には聖地厚別のドラマはもちろん、ドームでの激闘も昔話になってしまうかもしれない。だけど、コンサのホームゲームはいつだってアツいことに変わりはないし、駆けつけるサポーターがアツくするってことも変わらない。

 舞台は変わっても、コンサのホームゲームの空気はいつまでも変わらずに。
 厚別開幕、いざ出陣。

posted by フラッ太 |13:10 | ちょっとカタい話 | コメント(3) | トラックバック(0)

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