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2013年06月23日

96点。

 アフターインプレッションの前に“ススキノ早漏事件”について思うところをば。

 4-0になって流石に「もう(試合は)決まったな」と思いつつも何だか空気がおかしいなと感じたのはそういうことだったのかと。その時はちょっと気が緩んでいたので、それに対してあまり突っ込むことはしなかった。まあ、決めてほしいと誰もが思っていた純貴の2ゴール、かつ久々の大量得点。その上ホームで連勝ともなれば浮かれるのは自然なことではある。
 が、試合はまだ終わっていないわけだし、キッチリ完封で締めなきゃいけない試合。岐阜は心もかなり折れていて、何とかしようと走ろうとしても体も心もついていけない状態。岐阜の姿を去年のコンサに重ねつつも、4-0で満足してちゃダメだよなと思いながらタイムアップの笛を聞いた。

 で、96点の話。

 かつての大人気番組、料理の鉄人。その中で和の鉄人である道場六三郎氏が常々調理終了後に言っていたのがこの96点という言葉だった。フラ父と番組を観ながらこの96点にはどういう意味があるのだろうと談義したことを思い出したんである。
 フラ父が言うには、「(それが番組のギミックではあるにせよ)試合に勝つためには常に“100点満点”を目指す。たとえそれが100点満点の出来でも120点と胸を張るような出来であっても、こうすればもっと手早く調理できた、こうすればもっときれいに盛りつけが出来たなど自分の仕事に自信を持ちつつも、さらに上を目指そうとする姿勢を失わないために敢えて4点減点しているんだ」とのこと。料理に関しては調理師免許を持つセミプロのフラ父が故にその言はえらく説得力を持つものだった。

 翻って去年のコンサ。2点リードしながらも終了間際に逆転負けした川崎戦。
 炭坑スコアを2度も食らい、厚別での大宮戦は後半だけで5失点。
 J1の厳しさ、苦しさ、そして散々味わった悔しさをよもや忘れたワケじゃあるまい。

 そりゃあ、去年はJ1じゃアウトサイダーで壁の花以下だったよ。水に落ちた犬は沈めろどころか羽はもぎ取られ目は潰され、重しを括り付けられて浮かぶ瀬すらありゃしねぇってな悲惨なシーズンだったけどさ。J1は雲の上の世界かもしれないけど、ウチらにとっては未知の世界じゃない。J1で戦うためにはどれだけのことが必要か多少なりともわかっているわけだよ。
 確かに今年はお金の面で非常に苦しい思いをしているし、メンツだってなかなか揃わない。だからといって上を目指す姿勢は失っちゃいけないだろう、そしてそれでも上を目指す選手たちの足を引っぱっちゃいけないだろう、と。

 ボロは着てても心は錦。金はなくとも気持ちはJ1。

 何も四六時中鼻息荒くしていろってことでもない。J1で戦うんだってのを胸に秘めていれば自然とサポがやるべきことは導き出されると思う。「今日の試合は自分の中で何点だったでしょう?」っていう問いにちょっとだけ間をおきつつも笑顔で「…96点。」そんな試合をたくさん観たい。まあ、僕にできることといえばネタに走るか戦術厨の妄想の垂れ流しくらいだけど(苦笑)。それでも今回はネタに走らず直球勝負ってことで…。

posted by フラッ太 |15:24 | ちょっとカタい話 | コメント(0) | トラックバック(0)

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