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2016年07月16日

ニュートラル。

>サッカーの神様もずいぶんと味な真似をするねぇ…

 アウェイ岡山戦はスコアレスドロー。

 同じスコアレスドローでもセレッソ戦はどっちに転んでもおかしくなかったのに対して、
 岡山戦は勝てた試合を落とした、負け同然のドローという認識は正しいと思う。

 最初、今回のエントリーのタイトルを「コンサは強くない。」にしようと思った。強いチームはこうした試合はキッチリと勝つ。それができないコンサは強くはない。だが、だからといって弱くもない。プレビューで3強になるかも…と書いたが、コンサとセレッソと松本が勝ち点47で並んで4位の岡山とは勝ち点7差というあまりにもわかりやすい構図になってしまうとは。

 負け同然のドローを喫したら大抵は順位を落とすもの。それがどうだろう。得失点差でとはいえ首位キープというのは奇跡とすら思える。これで順位を落としていたら「たかがメインカメラをやられただけだ!」と小ネタに走れたんだけどねぇ…。この状況をまだはもうなりと捉えるか、もうはまだなりと捉えるか?おそらくどっちも正解なんだと思う。

「まだ首位じゃないか、流れが失われたわけじゃない」
「とうとう追いつかれたか。ケガ人が多いとはいえ何かテコ入れしないと…」

 どうしても後者の割合が大きくなりがちだけど、個人的にはそうでもなくてニュートラルだったりする。勝ち点としては追いつかれたわけだけど、実際はそうじゃなくて自分たちで打開できずに自分たちで難しくしてしまっている。危機感を持つことは必要だけど殊更に慌てることもないのだ、と。ただ、ニュートラルってのは見方を変えればどっちつかずってことだから転げ落ちることもあるし再加速することもあるから気をつけなくてはならない。肝心なのは自分を見つめ直すこと。

 もちろん、選手や監督は手を抜くはずもなく毎試合全力で勝ちを目指している。勝てた試合を勝ちきれないこともあるし、勝っただけの試合なんてこともある。ケガ人がどうとか、相手がどうとかはさておき、試合が終わるごとにそれが今の実力なのだと知ることになる。その繰り返しなんだと思う。

 双方が目一杯で、双方にとって痛いドロー。で、どっちの収支が厳しいかというとひいき目抜きにしても岡山の方だろう。だが、コンサも決してノーダメージってワケじゃない。上位3チームは文字通り横一線。もう1度まっさらな気持ちに戻って、首位にいるって考えはバッサリ捨てるくらいでちょうどいい。麻雀だと半荘4回やって大きな負けこそ無いけどトータルトップ争いで並ばれて仕切り直しって感じかな。

 次節のホーム松本戦はいろんな意味で勝たなくてはならなくなった。普段スタジアムに行けない立場で言えた話じゃないが、カギを握るのはサポーターだと思う。選手や監督は目一杯やってる。それでも結果が出ないというのは現場としてはぶっちゃけつらいと思う。そんなときこそサポの出番でしょ、と。「戦ってるのは選手だけじゃないんだ。俺たちが勝たせてやる、任せとけ!」と背中を押すことが今こそ必要。その意味では次節がホームってのはまだツキがあるし、ホームアドバンテージを活かさなきゃならないよねって話でもある。

 本来なら自分たちのことだけを考えれば良かったがそうも行かなくなってきた。否が応でも余所の状況や勝ち負けが気になるし、気にせざるを得ない。だけど、これこそが昇格争い。今までと大きく違うのは序盤から昇格争いの中心にいていわば“主役”を張り続けていること。キツいけど、(少なくともサポは)この状況を楽しむくらいのある種の余裕や開き直り、大らかさを持っていたいなと思う。

 だってさ、今年は文字通り“争ってる”じゃん。
 これくらい乗り越えられないようじゃJ1でなんてやってけないって!

posted by フラッ太 |23:55 | 試合後の印象 | コメント(4) | トラックバック(0)

2016年07月16日

岡山戦の展望。

>これからはネタに走らない格調高いブログを目指すんだ…

 さて、天王山第2ラウンドはアウェイ岡山戦。岡山とコンサには共通点がある。
 それは五輪代表で主力が抜けるということ。
 岡山は矢島が、コンサはソンユンが代表選出されていて五輪前は共に最後の試合。

 一方で違うところもある。矢島の代わりがいないのに対してコンサには金山がいる。
 完全にソンユンの穴をカバーするまでには至らなくても能力そのものは劣らない。
 コンサはマイナスを最小限に抑えられるが、岡山はそう簡単には行かないということ。
 加えてダメージという点においては今節の岡山は岩政が出場停止。押谷も出場は微妙。

 現在、コンサと岡山の勝ち点差は7。2位グループとの勝ち点差は5。岡山はこの直接対決で負ければ自動昇格圏からは脱落、3強に絞られることを意味するから是が非でも「勝たなくてはならない」状況にある。要の岩政がいないとはいっても決して楽観はできないし、むしろ手負いの相手のホームに乗り込んでの試合は厳しさを増すことが容易に想像できる。

 コンアシ予想では増川を温存せずスタメン起用らしいが、それでいいと思う。コンサにケガ人が多く岡山が余裕ぶっこける相手ではないということももちろんあるが、下手に緩めるとそこからガラガラと…というのが怖い。増川も有給リーチの時限爆弾を抱えてはいるものの今のコンサにあって増川は絶対に外せない。

 今節のテーマは「サブのメンバー含めてのチーム力がどこまで通用するか?」
 毎試合そうなんだけど、今まで以上に一体感を持って試合ができるかが問われると思う。
 ラフファイト上等!の肉弾戦が至るところで展開されそうだから、ここは都倉に期待したい。
 攻める姿勢を当然持ちつつも、セットプレイ1発のウノゼロでしたたかに勝ち点3を取る。
 そんなことができればもう1段高いところに行けると思う。

 勝ち点3,もぎ取るぞ!

posted by フラッ太 |16:05 | スチャラカプレビュー | コメント(0) | トラックバック(0)

2016年07月16日

'16第22節VSセレッソ大阪・アフターインプレッション。

>久々過ぎて却って緊張するわ…

 いやあ、結果がわかった上で録画観てもハラホロヒレハレ…じゃなくって、ハラハラヒリヒリな試合だったなあ。謙伍と丸橋、深井さんとソウザのバチバチなバトル。謙伍ものっけからフルスロットルでフルタイム保たせようなんて考えない奮闘ぶり。「来るぞっ!」ってところで両チーム共にシュート撃ってくるし GKはセーブするしで、これほどの緊張感ある試合ってなかなかないよねっていうくらいに見応えがあった。首位攻防の直接対決ってシチュエーションがヒートアップさせた面は間違いなくあると思う。

 コンサの選手ではまず謙伍。初っ端のイエローはスパイク見せちゃったんで仕方ないけど、長い距離を走っての攻撃参加などWBらしい仕事はしていた。あれだけ飛ばして電池切れにならないのはアミーゴな人くらい。途中交代は仕方あるまい。今までの選手起用からしても四方田監督は交代前提のゲームプランだっただろうし。
 謙伍のクロスからヘイスが左足ボレー。何でもないように見えるが、かなりの変態シュート。逆取られたのにキム・ジンヒョンもよく防いだわ…。文句をつけるとしたら30分頃に横着してスライディングでカットしに行ってスカったこと。その後杉本のミドル→こぼれ玉を清原があわや…という決定的ピンチを招いた。まだ電池切れする時間帯でもないのだからしっかり走ってほしかった。ああいうミスはJ1では間違いなく命取りになるのだから。

 深井さんはこの日も流石の存在感。ソウザ相手に肉弾戦で負けないってのは体格差を考えたらすごいとしか言い様がない。ただ、山村ともやり合っていたので壊れやしないかとヒヤヒヤしたよ…。深井さんに離脱されたら中盤が死ぬってくらいにマジで困る。だから深井さんを引っ込めたのには驚いた。引き分けOKの判断もあっただろうが、勇気が必要だったと思う。上里はますまずかな。ただ、安易にボールを下げて深井さんにケツ拭かせた場面があったのは懸念材料。相手も上里の癖はわかっている感じで、同じ下げるにしても止まってじゃなくて動きながらやってほしい。このあたりは宮澤が地味ながらしっかりやってたりする。

 ソンユンと田中が交錯したのは謙伍と丸橋がそうだったように意図してやったワケじゃないんだけど、サポの心情としたら「ウチのソンユン壊す気かゴルァ!」となるのは致し方ないかな。アイツも絡んでたし。ソンユン、どうやら軽症で済んだ模様。肋骨にヒビが入ってるとかじゃなきゃいいがと心配したが大丈夫かな。「何してくれとんじゃ!」と一番憤慨しているのは韓国の代表スタッフかも。

 内村が入ったらWBに回り、深井さんが下がったらボラに回り…と地味ながら荒野の頑張りも評価に値する。ケガ人が多いコンサにあって、どこでもやれる、どこでもやるという選手がいるのは大きい。櫛引を入れようとしたのは福森を1つ前に出してゴメスをボラに回すつもりだったのかな?ただ、櫛引は菊地の加入でこれまで以上に肩身が狭くなったのも事実。菊地をCBから動かさなかったことからしてもこれまで以上に危機感を持ってもらわないと。

 サイドの攻防においては謙伍と丸橋の攻防がわかりやすかったかな。SBの丸橋に出したボールをWBの謙伍がチェックする。すると、その裏のスペースにはSHの杉本が入るという約束事がきちんとできていた。3バック崩しのセオリー、基本だろ?といえばそれまでなのかもしれんけど、研究されているんだなというのを感じた。
 選手を動かしてスペース、ズレを作る。主に菊地が謙伍の裏をケアしていた感じだけど、杉本がかなりイケイケだったので脅威であったのは確か。進藤じゃなくて良かったのかも知れない…。裏を突かれるのは四方田監督も想定はしていたはず。ミドルシュートがバンバン飛んできたとはいえセレッソ側がもう1段上回るものに乏しかったとも言えるのかな。ほぼお決まりのソウザOUT玉田INだったけどソウザにはボールが入っていたし、却って助かったように思えるのは気のせい?

 深井さんが出色の存在感を見せた一方で、“出戻り”の山口の存在感もまた光った。深井さんが上回ったようにも思えたが、山口は復帰2戦目。慣れたポジションで勘所、ツボがわかっていたとはいえ100%とは言い難い。それでいてキッチリ攻撃の目を潰す最低限の仕事はしていたのだから流石である。ダテにフル代表を張ってはいないということか。だったら補強はどう考えてもCBだと思うんだが、なぜ前線の選手を加入させるのかと小一時間(ry。

 率直な感想としてはJ2以上J1未満という試合。

 確かに見応えある緊張感たっぷりの試合だったし、J2の首位攻防&直接対決であれば引き分けOKでもまあ良かったが、J1ではこのレベルが当たり前だし、こういう試合で勝ちに持っていかないと残留はできないわけで…。もっとも、今からJ1での戦いを想定するのも気が早い。今J2で一番戦力があるセレッソ相手にチームとして戦えたこと、勝ち負けの試合、どっちに転んでもおかしくなかった試合展開にできたことをポジティブに捉えるべきなんだろう。交代カードを1枚減らされた状況だったしね。

 ケガ人を抱えながら目一杯戦っている、戦えていること。
 それを忘れずに1つ1つ集中して試合に臨むことが肝要かと思う。

posted by フラッ太 |05:15 | アフターインプレッション | コメント(2) | トラックバック(0)