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2011年06月18日

征也と大伍、宮澤と純貴。

 石崎コンサは宮澤と心中、というのは去年から言っていたこと。宮澤に対しては妄想を爆発させたりもしたが、それだけ宮澤には期待しているということ。宮澤に対する期待は去年からずっと変わらないけど、今年は宮澤とともに、いやある意味で宮澤以上に期待している選手がいる。

 それが#24、横野純貴である。

 純貴に関しては以前にも書いたことがあるが、(→「純貴をスタメンで見たい!」('11.3.8))
 改めて純貴に期待するのはフル代表にまで“出世”した大伍の存在がある。
 もっと言うなら、征也と大伍の関係を宮澤と純貴にリンクさせてしまうからである。

 征也はユースからトップに殴り込みをして、07年にはワールドユースに出場したいわば“優等生”。将来的にはコンサを背負って立つ選手になると思ったのは僕だけではあるまい。征也がトップ昇格と共に試合にどんどん出る一方で大伍のコンサでの道のりは決して順風満帆なものとは言えなかったが、ブラジルへの武者修行も経験し秘密兵器として07年の昇格争いの最中に秘密兵器として急遽帰国した愛媛戦での決勝ゴール。大伍の歩みは征也とは違っていわば“苦学生”。その苦学生がJ1の強豪・鹿島に移籍し、一足早くフル代表にまで上り詰めた。

 その優等生と苦学生の関係がどことなく宮澤と純貴にもカブってしまうんである。

 鹿島からも誘いの声があったらしい宮澤は当時J1にいたコンサドーレを選んだ。宮澤は世代別代表にも選ばれていて、名古屋戦ではとてもルーキーとは思えないド派手なミドルシュートを叩き込んだ。一方、純貴はユースからのトップ昇格ながらも出場機会に恵まれない日が続いた。石崎監督に代わってからも宮澤が我慢強く起用され続けているのに比べ、純貴はサブや途中出場での起用に留まっている。そういや征也も宮澤も1年目の背番号は#25だったっけ・・・。

 ポジションが違うので一括りにするのは無茶な話ではあるんだけど、石崎監督がどちらかというと”巧い選手”を起用する傾向があり、1トップを採用しているのも純貴には不利に傾いている。まして、純貴はFWで今まで1ゴールも挙げていないという現状では純貴には焦りにも似た危機感を持っていることは想像に難くない。室蘭での試合後は相当険しい表情だったというサポーターもいたほどだ。

 でも、いや、だからこそ純貴には「何かやってくれる!」というのを期待せずにはいられない。征也と大伍が切磋琢磨していったように、宮澤と純貴が互いを高めあってほしい。

 純貴は巧い選手じゃない。でも、巧い選手は壁にぶつかった時に脆さを見せる時がある。石崎コンサに脆さがある、粘りが足りない、試合がいつも淡泊になってしまうのは巧い選手が多くいるからだと思ってしまうのは僕の思い込みが多分にあるだろうが、純貴にはいろんな意味で石崎コンサに風を吹き込む存在になりうると思っている。

 “師匠”である中山雅史から多くを学んだ苦学生の純貴。
 大田で結果を出した上原が出場機会を得て、誰よりも試合に飢えている純貴のゴールが見たい。

posted by フラッ太 |17:20 | ちょっとカタい話 | コメント(2) | トラックバック(0)