スポンサーリンク

2016年05月31日

'16弾丸ツアーレポート・皐月の陣①~VSレノファ山口観戦記~

>ツアーレポートは時間と記憶力との戦い…

 5月28日、土曜日。

 いつものようにオホーツク2号に乗って札幌へ。ホテルは札幌駅直結で(やたらと混んでいて3ヶ月前にここを抑えるのがやっとだった)、案内掲示板もあるので迷子になりようがない。札幌到着後はまずホテルに荷物を預けることに。今回はスープカレー屋さん巡りは最初から断念。試合後は祝勝会もあることだしね。
 さて、ドームへの移動は素直に考えれば地下鉄東豊線なんだが、東豊線さっぽろ駅は辿り着くまでにやたら歩かされるし、歩道橋を上っていく必要のないシャトルバスを選択したがこれが大誤算。平岸駅に出たらちょうどシャトルバスが出ていくところ。ダッシュで追いかけたのに無情にもバスは発進してしまい足止めを喰らうことに。歩く時間を考慮しても30分もあれば余裕でドームに着けるのに、この足止めのせいでドームに着いたのは午後1時近くと50分近くもかかってしまった。いい天気だったんだから風を感じながら素直に歩けばよかった…(泣)。

 今回はクラコンの招待券を使っていて、かつ普段入る入場口ではない南ゲートから入ったのでいつもと少し勝手が違う。北ゲートからだと基本的には反時計回りだが今回は時計回り。昼飯はドームでと決めていたので今回も担々焼そばをチョイス。レノファのサポも数名いらっしゃっていたので「ようこそ札幌へ!」と声をかけようか迷ったが、上から目線と思われたらイヤだなあと思ってやめた。本来ならグッズも見て回りたかったんだが、シャトルバスが(ry。
 毎度思うのはドームは音が響くから重低音がお腹に来る。選手紹介の後の煽り映像、そして流れるMoon over the castle。何度参戦してもこの瞬間はテンションが上がる。今回はホーム側SAのゲートをくぐってすぐの座席にした。高い位置から眺めることができるし、トイレに近いし、何より階段の上り下りをしなくていいし(苦笑)。

 さて試合。予想としては闇雲にプレスをかけずじっくり相手を“観る”のが勝利への道と踏んだ。横綱相撲じゃないけど、振り回されることなく入ってくる選手を慌てずにしっかり捕まえることができれば大丈夫だろうと思っていた。なので、ゾーンをしっかり作って守備をするというのは当たったが、外れたのはDFラインがかなり高い位置だったことと、3ラインの間を恐ろしくコンパクトにしていたこと。さながら、ファイナルファンタジーのデモンズウォールといっては褒め過ぎか。

 象徴的だったのが深井さんと宮澤。ポジショニングがイヤらしく、パスが出せそうで出せない、選手が間に入れそうで入れないと山口がすごく攻めにくそうにしていた。なので、全くといっていいほど中にボールが入らない。仕方なくといった感じでサイドにいったん出すんだけど、そこにはしっかりコンサの選手が待ち構えているわけで混乱を生み出せない。長崎はガチプレスで山口の攻撃を封じたが、コンサは“中を切る”ことで手詰まりにした。これはもうスカウティングの勝利と言ってもいい。選手交代も中は全くいじる必要がなく両WBくらいで、マセード→上原か、あるいは福森を1列前に出すのかくらいかなと予想。
 前半は謙伍のヘディングシュートが入ったと思ったら枠を外れていたとかでも謙伍なら納得だわ、CKからの都倉のヘッドがバーを叩くとか点が入りそうで入らないジリジリした展開だったけど、山口に危ないシーンを作られたのはサイドからのクロスでヘッド1発と不用意なパスをかっさらわれた時くらい。なので、深井さんと宮澤がキッチリ中を固めているうちはまずやられることはあるまい、1点あれば勝てるなと踏んでいた。

 が、後半、試合は突如大きく動く。

 ジュリーニョが倒されてPK獲得。都倉がポストに当てながらもキッチリ決めて先制。相手GKに弾かれたのかと思ったけど映像見直したら単にポストに当たってた。おっかねぇーっ。その後も時間をおかずに宮澤→マセード→内村ヘッドで2点目。この2点目の時点で「この試合、8割方もらったな…」と確信した。勝つだけなら9割いただきと安心して観ていたが、宮澤の交代から徐々に雲行きが変わり始める。終盤でもたとえ鈍足でも足が止まらない宮澤が交代というのはアクシデントか。それでも深井さんがいれば大丈夫だろうと思った矢先にまさかのイエロー2枚即ヅモでの退場。「何をやっとんじゃ…」と思わず溜め息。何もナナメ下に頑張らなくっても良かろうに。結果としてボランチ総取っ替え&1人少なくなってあっという間にめんどくさいことに。2点差あるとはいえ20分+αを逃げ切るのはけっこう厳しいぞと思っていたが、ジュリーニョが個人技で3点目を決めたときには「久しぶりにスゴいひとりでできるもんを観たな…」と別の意味でため息が出た。と同時に、まあこれで失点はしても勝つことはできるでしょと安堵した。個人技で何とかするしかない状況でのダメ押しゴールは正に値千金。

 四方田監督も選手交代で耐え忍ぶ。内村OUTゴメスINで4-4-1に変更。謙伍をSBに回すのはある意味当然なんだが、驚きだったのは都倉をSHに回したこと。石崎コンサで近藤がSHのポジションで守備をやっていたことはあるが、献身的な守備という意味ではそれ以上のインパクトがあった。右サイドにボラの2人が寄せていったときにその背後のスペースを埋めるためのポジショニングをしっかり取っていたのを観たときには「そこまで守備するのか!」と思わず声が出た。
 それでも、とうとうPKを与えてしまうことに。如何にソンユンでもPKでは失点はやむなし。ただ、ハイボールに触れずにスカる場面があったのは気になる。接触プレーの影響があったか?失点の後は特に右サイドの守備の応対が間に合わなくなってきたのでジュリーニョOUT櫛引INで爆守備モード。今度は都倉を1トップに残した5-3-1にしてサイドをケアする徹底ぶり。ゴール裏も「絶対に2失点目は許さんぞ!」と言わんばかりの盛り上がり。まあ、3分間で3失点っていう強烈なトラウマもあるしねぇ…。アディショナル6分(!)が表示された後さらにボルテージが上がるってのがスゴい。

 かくして、傍目には楽勝に思われる3-1の勝利だが、実際には(少なくとも後半だけは)ものすごく疲れる試合だった。試合後にわかったことだけど、山口は飛行機が飛ばずに試合直前にドームに着いてすぐ試合と最悪のコンディションだったようで。それであんだけ動けるって怖いわ。退場さえなきゃヘイスも試せただろうし山口のコンディションを抜きにしても完勝にできたはず。ホント、深井さん説教部屋行きだわ…。それでも、チーム全体が集中して采配含めて勝ち取った試合であったことは確か。こういう試合を続けていればそうそう負けないし、順位も落ちない。こういう試合なら期待値も上がるし、次も観に来よう!という空気にもなる。

 前線3人揃い踏みの“大当たり”の試合をお腹いっぱい満喫した山口戦だった。
 …にしても、どーして穏便に事が進まないかなあ。フツーに試合観たいだけなのに(困惑)。

posted by フラッ太 |18:55 | 旅行記 | コメント(2) | トラックバック(0)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/flatta/tb_ping/2298
この記事に対するコメント一覧
Re:'16弾丸ツアーレポート・皐月の陣①~VSレノファ山口観戦記~

 深井が退場してからは、ガッチリ守る穴熊サッカーを敢行。山口に嬲られつつも、体を張って守る様はひたすら自陣に金銀を打ってシノぐという悲壮感溢れる将棋、じゃなかったサッカーでした。見ているこちらも、吉良上野介のように召し取られるのだろうか、なんて見てました。無事逃げ切り成功(善し!)。
 2点目を取ってアドレナリン過剰に出たんでしょうか。ファールが目立ち始めたのもここから。NHKの録画を見たら、山本氏も似たようなことを言ってましたし、深井は教訓としてほしいです。

posted by 蹴球素人| 2016-05-31 22:53

蹴球素人さんへ

既に2点差あったので負けない戦いにシフトしていましたね。
それでも右サイドはかなりPAへの侵入を許していたので観ていて不安ではありました。
ジュリーニョがダメ押ししてくれたので事なきを得ましたが先に2-1にされていたら勝負の行方はわからなかったでしょうね。
四方田監督の冷静さが出た試合だったように思います。

posted by フラッ太| 2016-06-03 19:33

コメントする