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2013年07月23日

'13第25節VS松本山雅・アフターインプレッション。

>松本は城巡りで酒が飲めるぞ~酒が飲める飲めるぞ~酒が飲めるぞ~♪

 小ネタから入った今回のアフターインプレッション。試合全体の感想としては単純に面白かった。戦前の予想としては相手の長所を消すことに長けた反町監督がどのように財前コンサを封じ込めるか?この組み合わせでしょ!という三上1トップ&ウッチートップ下がどこまでやれるかというのを中心に観た。試合を通じて運動量が落ちなかったのは気温よりも湿度の低さ(38%!)が幸いしたか。暑いけど体が重いとはあまり感じなかったと思われる。

 さて、前半は財前コンサが細かく繋いで両サイドを制圧し、反町松本が真ん中を固めてカウンターという何だか攻守を逆にした去年終盤の石崎コンサVSJ1クラブという様相を呈していたような、いないような…。松本はロングボール&ロングスローで対抗していたが精度が低く前半はほぼコンサペース。ただ、反町監督としては真ん中を固めるのは最初から決めていたと思う。
 セットプレイで試合が動いたが松本の最初のCKには肝を冷やしたぞ。杉山、パンチングするならちゃんとやってくれ。見ていて怖いよ。あれが入っていたらと思うとゾッとする。GKとCBの間を狙うというのはセットプレーからも見て取れた。明らかに弱点だよねぇ。後半すぐにもCBとGKが交錯するとかカンベンしてくれよ…。ホントに曵地じゃダメなのか?

 前半を終わってソリマチンがどう動くか?0-1のスコアは想定内。真ん中を固めるのはプラン通りだったけどサイドであまりにもやられすぎ。サイドに出されるのではなく、サイドに“(仕方なく)出させる”修正を施してくるだろうと踏んだ。3ボランチにしたのはCBの壁だけでなくその前にもう1枚壁を作る。そしてアンカーを置くことでボランチがサイドの守備につくことを明確にする。SBが高い位置をとるということは必然的に裏のスペースが空く。CBが埋めにきたズレを利用して…と妄想したのだが。高い位置で奪えればそれだけ精度は上がるし。

 財前監督もコメントしていたが同点にされても慌てなかったのは大きかったかな。CKからの失点で崩されたわけではないというのもあるのかもしれないが。でも、久しぶりにコンサがポゼッションをしっかり出来ていた試合だった。その原動力はひとつは三上、そしてこれは多分に妄想が入るがカズゥ&宮澤のWボラ。両SBが高い位置を取れたのは前からの守備もあるが、ボランチのSBへのパス供給が上手くいっていたところにあると思う。
 カズゥ&宮澤のWボラは縦への推進力に欠けると感じるのは僕だけではないと思うが、その代わりに両SBが攻撃参加していたので攻め手に欠ける感じはあまりなかった。左サイドはほぼ上原が上がる格好で砂川は中に入ったり流動的に動いていたみたいだけど。でも、砂川のコントロールシュートは決めてほしかったぞ…。
 宮澤も松本が守→攻へと切り替わりそうな局面で顔を出して芽を摘んだり、前に出て遅らせるなど地味に効いていた。必死こいて走らないので余計地味に見えるがその地味さが戦術厨にはたまらなかったりする(苦笑)。この2人だと縦にはあまり強くない代わりに横(サイド)には強い、展開力はあるのかななんて思ったりして。これで縦にも強くなればグッとJ1は近づくがそう甘くはないねぇ。この組み合わせだと前に出るのはほぼカズゥオンリーだし。

 全体的に出来は良い方だったと思う。3点差がついてフェホのロールアウトもとりあえず済んだし。フェホ、けっこう足下に収まりそう?三上・ウッチー・荒野の関係性も良く「最初からこうしておけば…」と内外共に思わせる出来だった。特にウッチーがキレキレでMOMでしょう。敢えて言えば左サイドだが、攻撃だけなら砂川の選択でもいいとは思うが守備がどうなのか。監督の指向もあるだろうけどフツーにヤスでいいと思うんだが…。66分に守備サボったのはもしかして砂川か?だったら交代は納得。
 ただ、最後の失点はいただけない。松本もCKでニアサイドのソンジンをドフリーにする拙い守備があったが、シュートを打たれた多々良がドフリーとか…。点差が空いていたからいいようなものの、相手を“生き返らせる”失点はしてはいけない。去年のウチら、終盤では1点取られただけでもう負けムードだったじゃん。その意味では良い勝ち方ではなかった。一矢報いることすらさせずに諦めさせる、隙を与えずに勝つというのもこれからの戦いでは重要になってくる。引いてはそれが相手へのイメージとなりコンサへの畏怖心につながる。このへん、まだまだ勝負事に対する甘さがある。

 ともあれ、財前コンサはこれだけできるんだ!という試合ではあった。
 このいいイメージをつなげていきたい。

posted by フラッ太 |17:01 | アフターインプレッション | コメント(3) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:'13第25節VS松本山雅・アフターインプレッション。

 ボランチが上里と宮澤だとおっしゃるとおり縦の推進力がないんですよね。
 縦になかなかボールが入っていかない。見ていてもどかしさがつのるというかいらいらします。
 ゴメスのように強引な縦パスもない。横にばかりいくので私的にはこの2人のボランチはかなり不満です。(笑)
 
 一方攻撃では三上と内村、荒野のコンビネーションがよいですね。個人的には三上はトップで体を張ったポストはこれまでチームになかった前線でのタメを作ってくれています。

 内村も夏になって腰の調子がよいのか解説者に絶賛されていたボールを受けるときのターンなど切れも抜群でした。

 最後の1点が余計だったとはいえ、シュート数も相手を上回っていますし、アウェイとは言え、おおむねこちらのペースだったので、東京V戦と合わせて考えてもチームは成長してきていると思っています。

posted by 孔明| 2013-07-23 19:47

Re:'13第25節VS松本山雅・アフターインプレッション。

毎度どうもです。
拙ブログではお世話になりました。

上里-宮澤のコンビが、今の札幌にとって一番計算のできる浮き沈みのない組み合わせなのかなと思います。地味ですが仕事はちゃんとやってくれる安心感がありますね。
荒野、三上のコンビが攻撃のスイッチを入れるいいトリガーになってくれているのを邪魔しないように、そのスイッチを入れる一つ前のボールを落ち着ける事に腐心してくれてますから。とは言え、攻撃が単調になってもまずいですし、そろそろ荒野、三上のコンビもスカウティングされるでしょうから、次節はちょっと違う攻撃パターンが見られるかもと思います。

posted by 真田幸村| 2013-07-24 21:42

Re:'13第25節VS松本山雅・アフターインプレッション。のお返事。

 >孔明さんへ
 イライラするのはわかります(苦笑)。でも、両SBが高い位置をとるということは1トップ&2列目と合わせて6人で攻撃することになるので、ヘタに真ん中に縦のボールを入れて奪われてしまうよりはボラ2人が捌き役に徹してSBを活かす方がベターなのかなと思います(実際には砂川がフラフラ動いていたので5.5人で攻めて4.5人で守る感じに僕には映りましたが)。3バックでサイドが薄くなりやすい相手には効果が高いのでは。
'
 三上のタメが機能して2列目との距離感も良くなっています。
 荒野もスタメン定着に近づきつつありますしチームの成長は目に見えて現れていますね。
'
 >幸村殿へ
 いえいえ、こちらこそ。ビッシビシ行く姿勢には改めて敬意を表します。
'
 タイプがカブると思われがちな(実際そうしたところもありますが…)2人を起用するのはなぜだろうと考えた時に浮かんだのが安定度です。ヴェルディ戦でゴメスがサクッと抜かれ失点に繋がったシーンがありましたが、監督はああいうのを嫌ったのでは。3-4-3だとバイタルが空いたら危険度はさらに高くなりますし。
 カズゥは中長距離のパスと守備、宮澤はカバーリング、ゴメスは積極性とそれぞれ良さがあると思うのですが、カズゥと宮澤の組み合わせだと割りを食うのが宮澤だという…。ゴメスと宮澤だとそうでもないんですけどね。一通りは出来るというのは損に働くことが多いんでしょうか…。
 ヴェルディ戦も宮澤が残っていたから後半も何とか形になってたんで、今のところはカズゥよりも宮澤のカバーリングや相手に一手遅らせるプレーができる判断力を失う方がコンサにとってリスクが大きいかなと感じています。
 すぐに効果がわかるプレーぶりではないので余計に#10が地味に見えますが、ガンバの遠藤がすごいと褒めるなら宮澤だってもうちょいフィーチャーされていいはず。クラブは外に出す気はないでしょうが、本人が嫌気さして移籍志願しなきゃいいけどなぁとヘンな妄想までしちゃいますね(苦笑)。

posted by フラッ太| 2013-07-26 16:53

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