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2023年07月09日

ヴェルディの意地と誇り。

>禁断の移籍でフィーゴ思い出した人は手ぇ上げろ

 禁断の移籍と大いに騒がれたバスケスバイロンの町田ゼルビアへの移籍。折しも神奈川ではなく同じ東京都にホームを置くヴェルディとゼルビア。しかも町田はJ2首位、ヴェルディは勝ち点差10があった(移籍直前の24節時)とはいえ2位。

 「恩師である(ゼルビアの)黒田監督の下でやりたい」という彼の言い分を額面通りに受け取る人は恐らく誰もいないだろう。状況的に引き抜きは明らかで、まあここまで露骨なのはかつての赤帽の乱くらい。いや、あの時を超えるレベルで「ここまでやるか!」なぶっこ抜き。

 加えて、町田ゼルビアの現社長はサイバーエージェントを率いる藤田普氏。かつてはヴェルディをスポンサードしていたのに乗り換えられた格好。赤帽の乱では鳥栖と横浜FCの間に因縁ができてしまった格好だが、今のゼルビアとヴェルディは顔面逆撫でどころではないくらいの因縁。

 東京ダービーというとかつてはFC東京とヴェルディだったわけだが、ヴェルディのJ2暮らしが長くなってしまったことと町田が豪華補強に飽き足らず露骨に引き抜きをかけた上に、それを意図的にやって開き直るかのような態度をとったもんだから火がつくどころかガソリンぶちまけて敢えて大火事にしたくらいにヤバいバチバチな関係になってしまった。

 そんな中、東京クラシックと銘打って行われた今日の町田VS東京V。
 新国立競技場での試合は38000人超え(!)の大入り。

 結果は2-2のドローだが、町田の2点リードからヴェルディが追い付いてのドロー。しかも、鹿島から育成型期限付き移籍でヴェルディに還ってきた染野の2ゴールともなればヴェルディサポは大いに留飲を下げただろう。それでも「今日だけは何が何でも勝つ!勝たなければならない」と気合入りまくりのヴェルディサポからすれば悔しさしか残っていないかもしれないが…。

 率直に言うと、今日の試合はヴェルディに勝ってほしかった。

 町田が憎たらしいという気持ちがないわけではない。敢えてヒールをやってるようなところがクラブも監督にもあるのは感じるけど、それはどことなく作ってるなというか無理してる感じが抜けきれないなと思ったから。まあ、本家である神戸を上回る日はそう遠くないとも思うけど…。

 ヴェルディ川崎時代に散々ヒール扱いされたとはいえ、当時はバチクソ強かったし
 読売クラブ時代からプロサッカークラブとしてここまで続いてきた。
 その意地とプライドを結果で示してほしかったから。

 サイバーエージェントは今一番イケイケな企業と言っても過言ではない。それ故に資金力もあるし、事実J2では反則とも言える派手な補強で一気にのし上がろうとしている。藤田氏も自らの野心を隠さずにいるしね。

 だけどさ、それで決まってしまったらつまんないじゃん。

 J2暮らしが長くなり“抜かれる”立場になってもなおヴェルディのスタイルは崩れない。
 J2はおろかJ1だっていわゆる確固としたクラブのアイデンティティを持つところは多くない。
 これだけは絶対に金では買えないものであり、時が必要なこと。

 町田の昇格が有力視されてはいるが、ヴェルディにも昇格してもらって
 「町田も瓦斯もまとめて蹴散らしてやるわいっ!」というのを見たい。 

posted by フラッ太 |21:10 | Another J | コメント(2) | トラックバック(0)