スポンサーリンク

2022年03月14日

前半途中で交代カードを切る監督っているの?

>ンモー、またそうやって露骨に煽るーw

 さて、コメントでお邪魔するのが通例になっているこの方のブログ。

 案の定、書き捨てコメント連発で冷却期間を置いた方がいいかなと判断。どっちみちコメントも長くなりそうだったのでエントリーを立てて暑苦しく書いてみようと久しぶりに戦術厨的考察に走った次第。

 コメントの中にHTで変えるのは当たり前で素人でも思いつく、
 勝つなら前半途中で代えるのがベストというのがあったが、まずここが引っかかった。
 「アクシデント以外で前半途中で交代カード切った監督さんっている?」と。

 コンサ絡みで覚えているのはJ2時代にホーム湘南戦でチョウ・キジェ監督が40分くらいで交代したことくらい…と思って公式データサイトで確認したら14シーズンの試合で、都倉がホスンのパント1発から胸トラ反転でそのままブチ込むというスーパーゴールがあった試合。

 サッカー以外にもいろいろつまみ食いしてるんだが、スタメン発表から前半のうちは将棋で言うなら駒組み、王様を囲いつつどうやって攻め手を創ろうかという時間帯だと思っている。サブのメンツからどういう選手交代をしてくるのかという予測も含めて探り合いの要素が大きいと思っている。

 前半途中の段階で選手を代えるということは駒組みで失敗しているのを認めるようなもの。

 それが即投了、白旗上げて負けを意味するものではないけれど、少なくともチームの戦略ミスをわざわざバラすような真似をするとは思えない。監督にとっても屈辱だろう。そうした感情の部分は抜きにしても、ミシャは3点取られても4点取り返す志向。ましてやマリノスはリーグトップの攻撃力を誇るチームともなれば前半で0-1、0-2になることも想定しているんじゃないかなあ?

 たとえば野球で先発が四球連発で球数は増える一方、何度もランナー貯めるピンチを招きながらもバックが何とか守って無失点で凌いでいるって時にその先発投手をさっさと下ろすのか?大抵の監督は勝ち投手の権利が得られる5回までは投げさせるとか行けるところまではと我慢するんじゃなかろうか。
 栗山ハムの時の堀みたいにショートスターターで打順が2回りしたら交代とか決め打ちしているならともかく、曲がりなりにも無失点でゲーム作ってるのに勝ち投手の権利もつけずに交代したら選手だって「信用してないのか…」と面白くないだろう。

 もう1つ、同ポジションでの選手交代で問題は解決するのか?という点。
 
 マリノス戦でルーカスと福森のいるサイドが狙われ続けただけでなく、攻撃でもルーカスは左PA角からのシュートコースを切られて機能せずとどちらにも効いていなかったが、だからといって簡単に諦められる選手ではない。金子もだけどこれと見込んだ選手の能力は何としても活かしたい、将棋の駒の捌きじゃないけどそれ故に頻繁にポジションをスライドするのがミシャコンサ。

 それで地味に割を食う結果になったのが小柏と言えるのかな。右シャドーから左に回って、菅同様に高いスプリント能力を活かしてヨーイドンで行ってこいなシチュエーションが増えていった。それで後半開始いきなりいい位置でファールもらうとかしてたし、それ故に活動限界をオーバーしたと言えなくもない。

 広島戦では結果的にルーカスと福森の2枚替えに追い込まれたのにそれでもやるってことはリスク抱えつつもリターンがあると踏んでの起用だと思うが、Fマリノス戦ではリスクがより顕著に出た感じ。人とスペースを同時には守れない。圧縮して奪いきることができないと当然スペースが空く。マリノス側がどこまで意図したのかはわからないけど、圧縮“させて”スペースに出したのならば実際のスコア以上に大きな差があると言えるかもしれない。

 試合を観た広島戦と共通して感じるのは相手DFの攻撃参加時の守備の対応かな。

 広島戦ではコンサの右PA角のレーンに(たぶん野上だと思うけど)出てこられたときにどうする?ってのが曖昧に見えた。マリノス戦ではただでさえエウベルに手を焼いてるのに小池にインナーラップでPAに入ってこられててんやわんや状態。

 将棋でも定跡に対する研究や新手というのは出てくるし、近年ではそれが非常に短い期間で出る。福岡戦がいい例で最初はルキアンが宮澤に強く当たって後は勢いで…なんてやってたが、長谷部監督のただの力押しではない研究や新手に完全にやられた格好。そう考えると、今シーズンもいろいろと苦労させられるのかもしれない。だからこそJ1だとも言えるが…。

 一番勝つのが難しいと思われたFマリノス相手に一番勝利に近い試合をやってみせた。
 サッカーって難しいし、奥深いし、面白いもんだねぇ…。

posted by フラッ太 |23:25 | 戦術厨の戯言 | コメント(3) | トラックバック(0)