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2010年06月16日

giant steps

 ジャイアントキリング、ではない。カメルーン戦の勝利は本当の意味での“初勝利”だった。
 地上波中継を見ていて日韓共催での勝利をすっかり忘れてた。あの時も勝ち抜くのは大変だったけど、やはり開催国である以上は勝つのが当たり前で決勝トーナメント出場は義務、というのが恐らく常識的な見方であったと思う。

 オランダ・デンマーク・カメルーンに囲まれて、どう考えても4番手の評価の日本代表。
 「ベスト4を目指す!」という言葉だけが絵空事のように彷徨っていたのが、昨日の勝利で少しだけ現実味を帯びてきた。というよりも、周りの見方が少しだけ変わったというのが正しいのかもしれない。「ベスト4?うん、まあ・・・言うだけならタダだし」と薄ら笑いで流されていたのが「ベスト4?うん、大変かもしれないけど頑張れよ」と肩を叩かれるくらいまでにはなったと思う。

 カッコいい勝ち方ではなかった。だけど、勝利を目指すためには理想を追ってはいられない。
 序盤の探り合いはプロレスで言えばグラウンドでの関節の取り合いみたいな静かな立ち上がり。
 ロープに振ってドロップキックもなけりゃ張り手合戦すらないものすごく地味な攻防。
 チャンピオンズリーグとはまた違った意味でリアルに勝ちを目指す戦いがそこにあった。
 グループリーグの初戦はどの国も慎重で、とにかく負けないという試合運びになったことも日本には有利に働いた。

 強い者が勝つんじゃない、勝った者が強いんだ。

 本当の意味でやっとスタートラインに立てたというか、ワールドカップ大学の入学試験に合格して世界と戦う資格がやっと認められたというか。ベスト4を目指すためにはほんのわずかな一歩かもしれないけど、その一歩がなければ先に進むことはないワケで。だから「バンザイ!」っていうんじゃなくて、しんみりしちゃうってのが正直なところ。前評判も悪かったし・・・。

 とりあえず、3連敗してこいと言った杉山某には「ザマーミロ!」と言っとくか(苦笑)。

posted by フラッ太 |16:22 | FIFA World Cup 2010 | コメント(0) | トラックバック(0)