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2008年05月11日

足りないものは・・・。

 昨日・今日の試合について雑感を。
 川崎はホームなのに審判に足を引っぱられることに。PKの判定はまだしも幻のゴールは悔やんでも悔やみきれない。ただ、中村憲剛と谷口のコンビはある意味でひとつの理想型を見たような感じがする。
 千葉初勝利。ミラー監督のコメントではないけれど、上だけを見て1戦必勝で来るであろうからこれからは怖い存在になりそう。京都の手島(だと思う)は諦めずに走っていたらあるいは千葉のゴールは防げたかもしれない。レイナウドのシュートはポストに弾かれたんだし・・・。
 ACL組揃って勝てず。やはり移動は相当キツいんだろうなあ。選手層に不安のあった鹿島はともかく、ガンバでさえ勝ちきれない試合が続く。上位陣には上位陣の悩みがあるんだなあ。

 ・・・で、ここからはコンサの話。
 名古屋戦を前に前半の総括というのは早いような気もするが。

 今のコンサに足りないものは何か?
 結論から言うと、全部ってことになるんだけど。

 12節を消化して3勝1分けで勝ち点10で現在自動降格の17位。もちろん満足はしていない。しかし、ケガ人の多さや選手層などを考えると、健闘しているとポジティブにとらえている。

 ダヴィの1発レッドや中山の離脱など「たられば」を挙げたらキリがない。お金だって満足にないし、選手のやりくりだってままならない。常に飛車角抜きで、その上「先手を取られる」のを強いられてきた(ちなみに将棋ではハンディキャップの意味合いがあるので駒落ちした方が先手)。
 先手を取られるのはもともとの戦力差や監督の采配(に素人目には映る)など原因はひとつではない。ピッチに立つ選手達が全力を出しきったのか、三浦監督が打てる手を全て打ったのか、サポーターが後押しをしたのかなどいろんな要素が複合した結果なのだと思う。参戦したこともなくお金も出していない僕が、「サポーターの・・・」という点を突っ込まれるとつらいんだけど。

 でも、改めて思った。
 やはりJ1のレベルは高いのだ、と。プレーの質はもちろんのこと、財政面もそうだしスタジアムのサービスなどサポート面もそう。J1というのは伊達ではない。5年のJ2暮らしはJ1の感覚を忘れさせるのに十分な期間だった。
 4連敗した時は監督批判がそこここで見られた。かくいう僕も「クライトンボランチ作戦」を言ってきたクチなのだが。勝てなければ誰だって悔しいし、結果が問われるプロスポーツである以上監督批判が起こるのも当然。

 ただ、考えなくてはならないのは昇格組が生き残るのは想像以上に厳しいということ。京都やフリエなど1年で逆戻りというのは決して珍しくない。他のチームにしてみれば、昇格組はビリッケツが指定席の勝ち点を計算できる相手でしかないかもしれないのだから。

 逆説的になるが、昨日の大宮戦の勝利は今のコンサのJ1での位置を如実に表したような気がする。先行するものの逃げ切れない。最初からペース配分など考える余裕もなくひたすら全力で走り回り、後半には足が止まったところを追いつかれる。それでもほとんど気持ちだけで決勝点をもぎ取った。今のコンサの全力を出しきった。
 NACK5スタジアムにはホームと見まごうほどの大勢のサポーターが陣取っていた。あのゴールは選手達とサポーターの勝利への渇望があったからこそ生まれたものだと思っている。

 状況が厳しいことには変わりがない。それでもまだまだ戦えると思っている。

 それは厚別という存在があるからだ。ホームの残り試合は11。そのうち厚別では8試合もあるのだ。しかも中断明け1発目はイマイチ調子の上がらない清水で、逆襲するにはこれ以上ないと言ってもいい相手。
 複数のスタジアムで試合を行うチームはいくつかあるが、コンサが一番贅沢と言ってもいい。天候に左右されない札幌ドームといくつもの伝説と奇跡が生まれた厚別。2つの開幕を迎えることができるという幸せがコンサにはある。

 厚別では去年から不敗神話続行中。まずは次の名古屋戦をなんとか勝ってもらうとして、いい空気のまま厚別につなげたい。以前にも書いたが、甲府が1年で逆戻りにならなかったのはホームで9勝3分けと強かったからだ。降格本命?上等!厚別では奇跡を起こす。それこそが残留への道と信じる。

 ・・・いつになくボケ無しでいくぶんキザな文章になったけど、勝負はこれからだ。

posted by フラッ太 |21:51 | コンサについて | コメント(0) | トラックバック(0)