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2023年12月09日

'23ツアーレポート③~VS浦和レッズ観戦記 改めて識る浦和の強さ~

>やっぱり試合は生で観なきゃ!

 小野がスタメンで出るならたぶん左シャドーだろうなという予想は当たった。ボラは危険すぎるし、シャドーで交代機会が多いのは左のほうでスパチョークもサブにいることからしてある程度はって感じ。前半いっぱいだったらと思ったが、まあ妥当な感じかな。

 小野がいるといないとでどう違いが出るのか?というのがまず気になったが、小野は小野でらしさをみせてくれたし、スパチョークもなるほどだからシャドーで使うのねという理由がわかる動きだった。ただ、浦和も抑えるべきところはしっかり押さえてきてるなといった感じ。特にスパチョークが持った時にはアウェイ湘南戦で見せたシュートがあるのでPA角から撃たせない守備は徹底していたように思う。

 それにしても浦和もDFラインがえらい高いよなあ…。

 TV画面を通してわかることも多いけど、スタに来て生で観ないとわからないことってやっぱり多い。大雑把に言うとピッチの真ん中3分の1のエリアにFPがほぼ全員いるってのが思った以上の圧迫感。あんな狭いエリアで高い強度で攻守の切り替えする上にオフサイドの駆け引きするってこれがJ1の普通レベルなんだろうか…。

 生で見て改めて分かったのは横の動き具合。高いDFライン同士でという縦の動きはTVでもある程度分かるが、これは実際にスタに来て上から見ないと把握できない。主に前半を見ての感想はコンサが浦和の“出口”を上手く封じてるなということ。

 6年も仕込んでりゃ当たり前なんだろうが、真ん中はかなり警戒が厳しくサイドに振ってヨーイドンに持ち込まざるを得ない、でもそこにはやっぱり人がいて…というように見えた。その意味ではやはり福森では怖い、桐耶がスタメンを張るようになったのには納得がいった。

 浅野のオフサイドのシーンは上手く攻めたなといった感じ。あれを決めきれなかったのは痛かった。外と中の揺さぶりはミシャ式の基本ではあると思うけど、浦和のCBの堅さはJ1でも随一なので1つずらしてCBとSBの間を衝いたのは巧い手だと思った。

 浦和はほぼ守勢だったし前半は悪くないなという感じではあったんだが、失点の仕方が相変わらず安い。それまでは誰が誰につくというのがしっかりできていたのに、その時だけエアポケットに入ったかのようにドフリーでPAまで運ばれてハンド→PK。何とももったいない…。
 2点目も馬場と中島の1on1の形になってしまい、馬場としてはコースを切ったつもりが股抜きでその逆を衝かれ失点。技術の高い選手はああいうことを普通にやってくる。それまでガツガツ行けてただけにあのプレーで帳消しになってしまった格好。あれは馬場も悔しかっただろうなあ。

 こうなってしまうと勝つのは、というより点取るのが厳しい。サイドに振るところまではできるというか、浦和もさせてくれるんだが、とにかく中が堅いせいで縦パスを差し込めない。外と中で揺さぶって間を空けさせたいのに中が堅いから間が空かない。

 浅野にはルーカスのような変態ぶりから剥がす役割まで求められない、かといって高さでアタックはミシャのお気に召さないのか普段からゴニの投入も遅めと「ほぼ詰みかな…」という感じで後半を過ごすことになったのがつらい。このあたりは地上戦&連携命に大きく振ったミシャ式の抱える致命的な弱点かも。まあ、ジェイがいたとしてもあのCBコンビに勝てたかどうかは怪しいが…。

 今思えば、2点差になった時点でもう浦和はその先を見ていたのかもしれない。ACLもあるし、まずは勝つことが最優先と割り切った戦い方。無闇に追加点を狙わず時間を潰しに行った。まず点を取る!なコンサとは既に異なるところに浦和はいた。流行りの言い回しなら“わからせられた”って感じかな。いずれどこかでミスをする、その時に仕留めることができる強さというのかな…。

 それでもポジるとするならやはり高木か。ビルドアップ時に参加するのはJ1ではもはや当たり前、FP相手にあそこまで高い位置に出て守備をした上でクリアまでするってのはそうそう見られるもんじゃない。正しく11人目のFP。夏の移籍ウインドウが開くタイミングでなければ獲ることはできなかっただろう。これは強化部GJ。

 負け試合の後はどうしたって肩を落とすもんだけど、あの試合はそうならなかった。
 それは今までと違ったかな。いろいろと“納得感”のあった試合と言える。

posted by フラッ太 |22:45 | 旅行記 | コメント(5) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:'23ツアーレポート③~VS浦和レッズ観戦記 改めて識る浦和の強さ~

コンサもかなりレベルアップはしていますよね。
あれだけコンパクトにすると判断スピードがと集中力の持続が必須です。批判される方もおられますがミシャが小さなコートでの練習を積み重ねてきた結果と思います。
そして縦パスのコースを容易には見つけられない。
浦和の守備陣はさすがなのですがコンサはコンサでなかなかです。
ただ得点のためにはどこかで誰かが違いを産み出す必要がと。もう少し縦パスをずるく使えたら違ったでしょうか。

posted by 水餃子| 2023-12-09 23:10

Re:'23ツアーレポート③~VS浦和レッズ観戦記 改めて識る浦和の強さ~

2失点目は馬場の1つ前で競り負けたこと。そしてそのボールが浮いている間に中島に身体を入れられたところがもったいなかったですかね。

posted by 水餃子| 2023-12-09 23:50

Re:'23ツアーレポート③~VS浦和レッズ観戦記 改めて識る浦和の強さ~

後半シュートに行けない時間帯がありました。福西さんと播戸さんがこの時の出し手と受け手の心理について解説してました。興味深かったですね。
ただ、この時間帯は浦和のロングフィードを前に弾き飛ばせていませんでした。ホセカンテは札幌ゴール側にスラしたり、大八はキャッチャーフライだったりと、まあ競り負けていたということです。ノノさんの解説時代の「DFは前に弾き飛ばさないといけません」を思い出してました。

posted by 蹴球素人| 2023-12-11 09:05

蹴球素人さんへ

ドームで観た印象としては縦パスの“差し込み方”にも苦労していた感じですね。
ゴールに対して真っ直ぐ(垂直)だと出す方は楽だけど受ける方が難しい。
ナナメに入れようとするとその逆。この辺りは合ってるようで合ってないというか…。
後半、青木の惜しいヘッドがありましたが、
中を固めた相手に中→外→中ではなく外→外というのは一つの打開策かなとは思いました。

posted by フラッ太| 2023-12-14 20:25

水餃子さんへ

あれだけコンパクトな中でってのは相当のレベルに達しないと…とは思いましたね。
集中力の持続というのは中々の難題です。
ドームでさえ一瞬のアクシデントで裏返るのに酷暑のアウェイなら尚更。
余裕や遊びを極力なくして攻撃のために守備に振っているので
そのあたりのリスクは怖いです。

posted by フラッ太| 2023-12-14 20:36

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