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2020年11月04日

そして“物語”は続く。

>F1観なくなってだいぶ経つな…

 コンサにとっては歴史的勝利となった昨日の川崎戦。道スポで1面と喜び勇んでコンビニに行ったらこっちではそんなことなかったという肩透かしを食らわされることが少なからずあったが、流石に今日は嵐にも負けず道スポの1面を飾ってひと安心。道東方面は早刷り版なのかな?
 川崎サイドにしてみれば1つの負けにすぎないだろうが、コンサにとってはマジで歴史的勝利。鹿島にダブル達成とともに、これでJ1未勝利チームがなくなることでやっとJ1クラブの末席にいても場違いだと言われることがなくなったのだ。

 去年のアウェイ清水戦で8-0という死体蹴りのスコアで圧勝した時と同様に
 「今日くらいは調子に乗らせてくれたっていいだろ!」とはしゃぐくらいは許してほしい。

 中村憲剛の引退発表直後の川崎のホームゲーム。状況的にコンサはどう見てもヒール。というか、今まで川崎に勝ったことがないのだから絶好のカモ。だが、こういう時に空気読まないのがコンサ。totoでは川崎勝利86%、札幌勝利わずか6%というド鉄板カード。
 一昨年の地震直後の0-7炭鉱スコア、限りなく勝利に肉薄した去年のルヴァン杯ファイナル、1-6といいだけボコられた今年のドームでの試合。卒業式の呼びかけのノリで語れるなんだ坂こんだ坂表参道を経て辿り着いた試合。カタルシスが高まるのも無理はない。

○札幌、川崎Fを圧倒。首位の連勝を止めたミシャ式「オールコートマンツーマンディフェンス」

 この記事が情と理を満遍なく抑えていると思うが、間違いなく言えるのはコンサは内容でも川崎を上回ったこと。そして同じ攻略法がミシャコンサ以外にできるかというとまず難しいだろうということ。オールコートマンツーは絶対的に走力がいる。全員が90分走り切れるのが大前提。その上ほぼ全局面で1on1を迫られるから、そこで負けたら(剥がされたら)連鎖反応的に守備がズタズタになる。
 高い強度や緊張感を持続させなきゃならないやり方はミシャコンサにだってシーズン通してできるかというと難しい。酷暑のアウェイでできるのか?とか普通に思いつくわけだし…。純粋なFWを置かないいわゆる0トップは少なからず荒野の存在があってこそ。奪って走って決めきるところまでやってのけた荒野のゴールはその象徴だと思う。

 …あー、長くなってもうた。

 中村憲剛がいるフロンターレに勝てたというのはもちろん大きいが、一方で“1つ勝っただけ”なのもまた事実。なぜなら天敵とも言える小林悠をケガで欠いていたから。去年のルヴァン杯ファイナルで活躍した大島もケガ。クラブの象徴がいるフロンターレに勝ったとはいえ、それはまだ物語の一幕でしかないということなのだ。

 「…そんな!確かに川崎は倒したはずだぞ!」
 …彼らはまだ知らなかった。その真の姿を見せてはいなかったということを。
 「奴がいる限り、奴を倒さない限り、真の勝利とはならないのかっ…!」
 フロンターレRe:Born 悠!殺っちゃいなYO!…新たな惨劇が始まる。

 …なーんて展開だってあり得るわけだし。実際にそうなったらイヤだけどさ(汗)。「胸を貸していたはずなのに、いつの間にこれほどの力を…!だが面白い!こうでなくてはつまらん!血が滾るわっ!」なんてアツい展開を求めたくなるのがサポのサガってもん。今のうちくらいはいいでしょ?

 かつて、F1に重ね合わせて90分の中でも起伏があるし、1年という括りで見ても山あり谷ありだし、10年20年ともなればその物語は一大絵巻にまで広がるというのをここで書いたことがある。VS浦和ほどの暑苦しい腐れ縁こそないが、これから川崎さんとどんな物語を紡いでいくのかってのもまたコンサを応援していく楽しみの1つ。

 …やっぱJ1にいなきゃダメだわ。
 J1じゃなきゃこんなに面白くてハラハラドキドキな物語は味わえんよ。キャストが全然違うもの。
 独眼竜政宗での渡辺謙みたいになりたいわ、ホント。

posted by フラッ太 |18:40 | ちょっとカタい話 | コメント(3) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:そして“物語”は続く。

みなさま、文化の日の午後、将棋サッカーをお楽しみ下さい。
本日の放送は、J1第26節、川崎フロンターレ対北海道コンサドーレ札幌、第2局を等々力競技場よりお送り致します。

振り駒(コイントス)の結果、札幌が先手となりました。
先手、札幌2六歩。
後手、川崎8三歩。
先手、2五歩。
後手、8四歩。
・・・(略)・・・

「解説は元日本代表のモリオカさんです。戦形は相掛かりとなりました」
「銀(荒野)が守田にどこまでも付いて行きます」
「銀(荒野)が縦横無尽に動いてますね」
「野月八段によると、相掛かりは攻撃の銀がシャビのように動くのが肝なんだそうです」
「バルセロナのシャビ?」
「ええ、彼のように前に出たかと思えば、後ろに引いたりとか」
「なるほど」
・・・(略)・・・

62手目(分)3四歩(駒井)、すかさず4三桂(ロペス)成らず、で詰み(ゴール)
「モリオカさん、札幌が先制点を奪いました」
「守田に対して歩(駒井)の突き出しが痛烈でした。升の中で駒が乱れましたが、直ぐに体勢を立て直しましたね。いや、さすがです」

・・・63手目、64手目(略)・・・

65手目(分)4五銀(荒野)の田中碧にぶっつけ、5三桂(ロペス)成りを見せつつ、7二飛車成り(ドド)、5二銀(荒野)成りで詰み(ゴール)
「銀(荒野)が玉頭に詰めていました」
「左に展開していた飛車(ドド)成りが決め手でしょう。龍の横効きがきれいに決まりましたね。素晴らしい」
・・・(略)・・・

最後、川崎の猛攻を受けるも、王将(菅野)の体を張った受けもあり、詰めろを逃れる。
95手目(分)川崎が投了。

「札幌が勝ちました。モリオカさん、この一局をどう評価しますか?」
「ぶつかった駒は取るという、終始札幌の強気な受け(プレス)は等々力の受け師と言って良いでしょう。盤上全面で札幌が躍動していたと思います。
取ってからの返し技(カウンター)もまた見事。
あちらこちらに顔を出した銀(荒野)がMVPですが、62手目(分)川崎の経絡秘孔を突いたような歩(駒井)の突き出しが勝因だったと思います。
65手目(分)の流れるような三手詰めは、これぞ、ザ・詰将棋という感じでしたね。これがトドメとなりました。札幌の会心譜と言って良いんじゃないでしょうか」
「それでは、放送終了の時間となりました。また、11日水曜日にお会いいたしましょう」

♪ヒャララ~、ヒャ~ラ~ラ~ララ~、タ、タ、タ、タ、タ、タン!!♪

突っ込まないで下さい、分かってますからw
相掛かりの銀はシャビ。これは本当に野月八段が言ってました。このネタを使いたかっただけで、札幌の戦法は相掛かり、はこじつけです。というか、相掛かりって分かってないです。本当は赤黒スズメさんの所にコメントしたかったんですが、遅かったです。
お遊びが過ぎたかなぁ。

posted by 蹴球素人| 2020-11-04 22:15

Re:そして“物語”は続く。

後手、8四歩→8五歩の間違いでしたw
いや、恥ずかしい。
他に細かいところ、間違いがあるでしょうね。

posted by 蹴球素人| 2020-11-06 18:14

蹴球素人さんへ

「初手8三歩って、歩突いてへんやんけ!」と思わずツッコミましたw。
文化の日といえば将棋の日のイベント放送がお約束。
お遊び大いに結構。つーか、西欧ではチェスに準えるんだから
日本では将棋と組み合わせた戦術的思考ってもっとあっていいはずなんだけどなあ…。
 
BS1では森岡さんの解説でしたが、森岡さんもミシャコンサLOVEですなアレはw。
荒野が走り出した時は完全に3VS2で「決めろ!」とTVに向かって叫んでました。
間違えるなよ!っていう詰将棋の局面でしたね。
さながらバスケでのオールコートディフェンスからの三線速攻。
決めたのももちろんGJなんですが、しっかり逆サイドを走っていたのがポイント高いです。

言ってみれば荒野が銀2枚分の働きをした上に
守田に目隠し将棋を強要したようなもんですからそりゃ有利になるでしょ、と。
終了間際に冷や汗をかかされましたが菅野のファインセーブ連発は
持ち駒を使い切っての勝利、ギリギリ薄氷の受けで凌いだ感があります。
つーか、等々力の受け師ってw。

posted by フラッ太| 2020-11-06 19:29

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