2013年04月15日
第8節VS徳島アフターインプレッション。~“1トップ”の違いを生み出したのは?~
まずは前半の殴り書きから。 ○やはり右サイド狙われてる ○小山内よく戻った ○ウッチー狙いがわかりやすすぎ ○オフサイド危ない! ○徳島は長いボール多い、どんどん当てる ○やっとテレ預けられた(17分) ○サイドで奪われるな! ○ミヤザーかい! ○杉山ビッグセーブ ○河合OUT深井IN CK前の交代はよし ○杉山蹴れるじゃん、ウッチーマークきつい ○小山内いいプレー ○パウロン強い ○クリアが小さい→拾われる→空いたスペースへ ○下げさせられてる ○上原速さはさすが ○カバーしたのミヤザー?(42) ○やっと形になってきたか? ○上原出すなよ!(←だと思うけどかすれていてちょっと不明) 前半は終始徳島ペース ロングボールに手を焼く 出し手を潰すか、受け手を潰すか、セカンドボールは? テレOUT岡本IN→ミヤザートップか? 攻め手がバレバレ 続いて後半の殴り書き。 ○ウッチー気をつけろよw ○小山内上がれた、何本作れる? ○上里ナイス ○クッシーやるじゃん、奪いに行った判断よし ○パウロン仕事した ○PAに入れるようになったか? ○ミヤザー、オシャレにやりすぎw ○深井エロい →小山内すばらしい! ○小山内潰しにきたか?(交代) ○そこを拾ってあげないと(23) ○ヤスー! ○砂OUT→前俊IN、ミヤザー右へ ○またかい! ○杉山もうちょい早く出て ○パウロン、ハッキリプレーしてくれ ○深井いい(35) ○ルーズにするな怖いから ○ウッチー1人w前俊上がれよ ○杉山ナイス ざっとこんな感じ。まあコンサは前半ひどかった。砂川をスタメン起用して前半から攻勢に出るつもりが守備に追われっぱなしの体たらくで、選手を入れ替えた程度では効果がなかったのが浮き彫りに。J1が相手であれば前半で0-3にされてお客さんを帰らせてしまうところだった。逆にいえば0-1で済んでしまうあたりがJ2クォリティとも言えるのだが…。前半でポイントとなったのは杉山の好守と深井の投入。深井が効き始めたのは後半に入ってからだが、この2つでまずはしっかり守ろうという意識が強くなったんじゃないかと思う。失点の場面はパウロンが出たギャップを衝かれてのもので徳島にしてやられたというよりはこっちのミス。パウロンはやや不安定な場面もあったし、ギャップを作らない、釣り出されてできたギャップをどう埋めるか。早急に修正を施す必要がある。 小林監督は山形時代の長谷川のようにCFを置いて攻撃を組み立てるのに長けた監督さん(というイメージ)。山形時代はたぶん4-1-2-3だと思ったけど若干微修正して3-4-3にしてきた。いったん1トップに持たせて2シャドーが抜け出すという作戦なのだが、1トップと2シャドーの距離が近いこと、高崎だけをターゲットとしなかったこと、パウロンの身体能力が高いことを見越して競り勝てなくても当てるだけでいいとシンプルなプレーで捌かれてしまったことで苦戦することになる。 1トップに預ける、当てるのが愚策ということでは決してない。問題はその後。4-2-3-1が前の4人の連動性で攻撃する、1+3で攻めるという前提に立てば3人を使えるはずなのに実際にはウッチー1人だけ。砂川は基本的にパス出し役(クロッサー)で、宮澤はスペースを見つけるのは上手いが走るスピードはそれほど速くない。ヤスのようにドリブルで斬り込めないし、小回りも利かない。よってPAに侵入できるのはほぼウッチーだけとなってしまい、岡山戦で見せたテレとのバックドアでの裏抜けをケアしておけば怖くない。これは徳島側も警戒していたはずで(※バックドアは本来バスケットボールのプレーだがイメージとしては近いのでは。こちらを御覧いただければ)、さらにテレが起点としてちっとも機能しないのでは守る側としては対処が楽だったろう。桜VS大宮で早野乙氏がエジノはゴリゴリ行かせて倒れた方の負けっていうFWですねというような解説をしていたが、テレもそんな感じなのかな?それなら1トップを基本としたシステムには合わないのでは…。もしかしてテレはDFを背負うプレーはヘタクソなのか? テレを見切ったのは当然の判断。前節の前といいテレといい明確にダメな部分があったこともあるが、スパッと見切って後半開始時から早めに動くことが多いのは石崎さんと違うところか。あまり我慢をしないというか、動くことで打開しようとするのは攻撃の選手だったからかな?テレの強さ・高さを捨ててヤスを入れることで主に前線での機動力・連動性を増やして出し放題の長いパスを封じる手に出た。ヤスもそのへんはわかっててアクセル全開だったし。地上波では山本氏の解説だったが、前からプレッシャーをかけることでパスを出しにくくしていたのはハッキリわかった。そして、後半ヤスがプレッシャーをかけに行った後の櫛引が良かった。シュートまで持っていったのももちろん良かったが、櫛引が自分の縦パスを奪われた後に自ら奪い返しに行った姿勢が良かった。あの香川だって自分が奪われたら自分で奪い返しに行ってるんだよ。''' ただし、後半冴え渡ったのは深井と宮澤。 まずは深井。カズゥがうまく捌けるようになってきたので徳島もプレスをかけにきたが深井がそのフォローに回ってカズゥを楽にした。圧巻だったのは後半15分。プレスをかけた花井をあっさりかわして自分で持ち上がった後に右サイドのスペースに小山内を走らせるロングパスをピシッと通したときには「深井エロい!」と思わず声が出た。福岡戦で上原を走らせたパスは「おっ」と思ったのが昨日のこれは「おおおーっ!」だった。あんな長いパスを出せるならもうボラはカズゥと深井でいいやと思ってしまった。そこまで1人でやっちゃうんすか深井さん。ダテにU-18で世界のベスト8に行ってないね。 コンタクトには流石に負けることが多いが、危ないところに早めにカバーに入って掃除役をしたり、後半23分にスルスルスルっと前線に上がっていったのを見たときには「うん、こういう上がりだよね」と感心しきり。月並みな表現だが、カズゥが剛なら深井は柔のボラ。終了間際も落ち着いていたし、役割分担が攻守とも上手くできていたのでこのコンビはしばらく固定してほしい。 このボランチコンビの恩恵を最も受けたのが宮澤。宮澤はマジで天才かも。左SH→トップ下→右SHとポジションチェンジしてバランスを破綻させないだけでもけっこう大変なはずなのにフツーにこなしているように見えるのはなぜだ?中でも一番光ったのはトップ下の時。ウッチーとの距離感が実に良く、後半だけ観たらウッチーの1トップには見えない。後半は特にそうだが、宮澤は常にいいところにいるし、いいところに顔を出す。 前俊が出てきたときにはほぼ全員が使われる側に回ってしまうのだが、宮澤だけは使われるだけに留まらずに前俊を使おうとしたのがすごい。しかも初っ端で。もしかして財前監督は宮澤には具体的に指示を出さずに宮澤の感性に任せているんじゃ?だとしたらホントに天才だぞ。海外サッカーはあまり観ないけどそれまでは宮澤はベルバトフっぽいかなと勝手に思っていた。この際だからリトマネンに格上げしてしまおうってのは冗談だが(笑)。 録画している方は黄色のスパイクを目印に宮澤だけを追いかけて観ていただきたい。 気の利きっぷりや言わんとすることがおわかりいただけると思う。 MOMは文句なしでウッチー。ゴールこそないが、90分間動き続けて攻守に大きく貢献した。もうFWはウッチーを軸に考えるべき。後半は随所に良い局面を作れたし、後半開始時の11人をベースに連戦を乗り切ってほしい。それくらいに後半は見違えて良くなった。宮澤は黒子の可能性がないでもないが、可能な限り真ん中、できればウッチーとのコンビで使ってほしい。 …劇的な勝利だとアフターインプレッションも鬱陶しいくらいに濃くなるな(苦笑)。
posted by フラッ太 |14:30 | アフターインプレッション | コメント(0) | トラックバック(0)
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