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2022年08月18日

結局は同じオチ。

>POに救われるなんてことのないように…

 得失点差に着目しての数字遊びを垂れ流してきたわけだが、オレ的に外せない基準はある。
 以前にも書いた通り、「J1残留には10勝が必要」というものだ。

 改めて、10勝以上してJ1残留できなかったケースを拾っていく。

08磐田 勝ち点37 10-7-17  40 48 -8 ※PO残留
12神戸 勝ち点39 11-6-17  41 50 -9
18磐田 勝ち点41 10-11-13 35 48 -13 ※PO残留
18柏  勝ち点39 12-3-19  39 59 -20
21徳島 勝ち点36 10-6-22  34 55 -21 ※20クラブ中17位降格

 この5つのみ。データからは10勝以上であれば自動降格はまずない。そしてJ1残留の最低勝利数は8。単に数字だけ見れば21湘南が7勝16分け15敗の勝ち点37で残留しているが、昨シーズンはJ1は20クラブで下4つが降格なのでここでは除外。数字上ではJ1残留の最少勝利数&最多引分数ではある。11甲府が9勝(6分け)して降格、13甲府が8勝(13分け)で残留したことから安心できる勝利数はやはり10勝と考える。

 ただ、18シーズンと今シーズンの順位表を見比べると怖いなと思えることもある。今年は9位の鳥栖ですら7勝で最下位磐田まで2勝の差しかない。18シーズンも25節終了時で9位浦和から15位柏まで勝ち点3差かつ勝利数も8勝と9勝でほとんどダンゴ。

 現在の“2弱”(自動降格圏)は磐田とガンバ。もちろん、そのまま2弱で終わりたくはないから両クラブとも監督交代に踏み切ったんだが、(この2クラブがそのままになるかはさておき)2弱が早々にできるようであれば少なくとも自動降格は免れる。
 しかし、1弱のままだと18柏のパターンになることは十分考えられる。ガンバは補強終了後に片野坂監督のクビを切るという通常ならありえないタイミングで手を打ったが、武蔵や食野、山本理仁など補強した選手の能力は高い。ガンバの動向次第で楽になるかならないかはある程度決まりそう。清水は殴り倒して上がってくるだろうから無視。

 6試合で勝ち点12を目標に掲げたミシャ。アウェイがFマリノス戦であることを考えても
 ホーム3連戦を3連勝することが絶対条件。中断期間を挟むとはいえ磐田を確実に蹴落とす。
 コンサが自力でできることはくれくらい。つーか、これしかない。
 10勝まではあと4つ。ホーム3連戦で着実に、かつ一気に決めよう!

posted by フラッ太 |16:40 | 戦術厨の戯言 | コメント(2) | トラックバック(0)

2022年07月25日

“準国産”では勝てない?④~コンサドーレは○○で持つ~

>いや、まさか乾まで獲るとは…。清水の乱獲ぶりも大概だな。

 前回、敢えて13位の名古屋をスルーしたのは浦和とまとめて書いて見たかったから。というわけで

13位 名古屋
 ランゲラック 20試合1719分 チアゴ 10試合438分
 マテウスカストロ 21試合1779分⑤ レオシルバ 21試合1689分

 優良外国人だらけ。でも13位。やはりシュヴィルツォクのドーピング問題という特殊事情が尾を引いている。今年から名古屋はハセケンに監督交代。ハセケンというとしっかり守ってあとは強力な外国人でゴリ押しなイメージがある。それが正しいかは別としても、ここまで総得点16はJ1ワースト。永井を瓦斯さんから引っ張ってくるのもそれと無関係ではあるまい。これもある意味金満ならではの補強かな。

8位 浦和
 キャスパーユンカー 11試合539分④ モーベルグ 13試合744分⑥
 アレックスシャルク 8試合399分 アレクサンダーショルツ 22試合1894分④

 出場試合数や出場時間だけみればユンカーは当たりではない。しかし、ユンカー、モーベルグで総得点27のうち10ゴール。獲るべき人がゴールを獲れているという点においては浦和の強化部はしっかり監督のリクエストに沿った補強をできていると言える。
 もともと血の入れ替えは課題であったし、ロド将招聘はそれにうってつけだった。補強もチームの要となる岩尾をブッコ抜いただけでなく明本など若くて将来性のある選手を獲ってきた。ドロー続きでもともと喧しいサポがさらに喧しくなってもブレなかった。


 …と、ここまではサクッと書けた。数字だけ拾えばいいだけだしね。周りが補強話で盛り上がってるのにコンサは一向に音無美紀子まあ、状況としては「金がないんだよ、言わせんな恥ずかしい!」ってなもんで「察せよ」なんだろう。

 まあねえ、勝てないのも問題だし、それ以前に点取れないのも問題だし、同じように試合して同じように負けるってのが続いたら「何やってんだ!」って言いたくもなる。武蔵はガンバにさらわれる、檀崎はしびれを切らしてオーストラリアに活路を求めた、第一補強しようにも先立つものがない。

 今までうまく行き過ぎたせいで会社がそれに追いついていない感じ。
 今までは喜怒哀楽のうち喜喜楽楽だったのが今年は成績と補強で怒怒哀哀になってる。
 まあ、スーパー有能な社長と“後継者”を一気に抜かれたら屋台骨も揺らぐわな…。

 ただ、それでもミシャはよくやっていると思っている。正確に言えば今までの遺産があったからここまで粘れているということ。コンサ以外は新体制からそれほど時が経っていないからだ。今年のJ1は空前絶後の超大混戦。試合消化に多少違いはあるが、8位の浦和まで6勝どまり。浦和の11、鳥栖の10に次いで多い引き分け9が効いている格好。

 コンサはここまで5勝9分け8敗。10敗してないのはポジティブに捉えられるが降格圏とはわずか1勝差。ぶっちゃけ、どっちにも転びうる。そこで大事になるのが土曜日のホーム名古屋戦。名古屋は1試合消化が少ないので残留争いの勘定に入れてはならない。今こそ聖地厚別での勝利はマスト。

 残り12試合。そのうちホームゲームは8つもある。アウェイ湘南戦も6ポインターと考えたら勝利は必須。ここから6連勝するつもりじゃなきゃJ1を生き残れない。ホームで限りなく全勝に近い結果を出すこと。補強がないなら残留の道筋はこれしかないと思う。目の前の試合に勝つこと。当たり前のことだが今一度肝に銘じたい。どんなに準備しても対戦相手がコロナもらって延期って不確定要素があるんだし…。

 「ホームで(は)強い」と言われたコンサ。だったらホームで勝ちましょうや。
 コンサドーレはサポで持つ。

 (少なくとも今シーズンは)ミシャと心中、一蓮托生。
 それで落ちたらどうすんだ?って?落ちないようにしてもらうしかないっすよ。

posted by フラッ太 |19:05 | 戦術厨の戯言 | コメント(3) | トラックバック(0)

2022年07月23日

“準国産”では勝てない?③

>奇跡を起こしそうで怖い…

 3回目は京都・湘南・神戸。

11位 京都
 メンデス 16試合865分 ピーターウタカ 22試合1965分⑨
 マルティノス 2試合12分 イスマイラ 6試合102分

 ピーターウタカさまさまの京都残すべき人を残せた京都と残せなかった磐田。ここまでは明暗クッキリ。絶対的な点取り屋を残すことは残留への基本。ただ、京都に関してチームと選手の信頼関係がしっかりしている、やりやすいと感じているのもさることながら他クラブが敢えて手を出す必要も…と戦力を削りにこなかったこともあるだろう。ここまで全試合出場(!)の超優良ぶり。不在、離脱時にカバーしきれるか?

12位 湘南
 ウェリントン 19試合563分① タリク 19試合814分①

 正直、ウェリントンが試合数は多いのに出場時間が短いのがやや意外。ただ、ドームでの対戦時も基本はしっかり繋いできたし、途中出場がメインなので湘南としてはそういう使い方を敢えてやっている、交代カードの1枚として戦力としている。そう考えれば一概に試合数や出場時間だけでは測れないという見方もできる。まあ、湘南も結構ユースからのトップ昇格は多く忠誠心が高いというのはこれからの戦いにおいては厄介な相手。

15位 神戸
 セルジサンペール 6試合397分 イニエスタ 21試合1343分 ボージャン 14試合416分
 リンコン 8試合316分 ムゴシャ 1試合1分
 大迫 17試合999分④ 武藤 16試合1294分⑤

 神戸神戸。清水も大概だが、金満補強、乱獲と言えば尚既神断で皆さんおなじみの神戸。今年もその類に漏れずな感じだが、神戸は他クラブにはできない補強が可能。それが大迫と武藤。敢えてこの2人を入れたのはこれが神戸らしさだから。この2人で総得点21のうち9点を稼いている。裏を返せばこの2人がいなければ…。
 いろんな意味で「そうはならんやろ」とツッコミを食らいつつも3連勝で降格圏脱出。内情を知っている吉田監督復帰で今J1全クラブから恐れられているといっても過言ではない。力業で暴れまわられると迷惑この上ない。ぜひとも、なっとるやろがい!というオチをだな…。

posted by フラッ太 |09:25 | 戦術厨の戯言 | コメント(0) | トラックバック(0)

2022年07月22日

“準国産”では勝てない?⓶

>杉本健勇、ワンチャンある?

 さて、前回のエントリーで下位には優良外国人が1人しかいないというのを書いてきたが、
 2回目は降格およびPO圏に沈む3クラブについて。

16位 G大阪
 チュ セジョン 6試合182分(抹消済) レアンドロペレイラ 14試合521分③
 ウェリントンシウバ 8試合132分① クォン ギョンウォン 10試合876分⓶
 ダワン 17試合1376分③ パトリック 18試合1161分①

 ガンバの率直なイメージは「誤算続き」ガンバは高い外国人を獲れる資金力があり、実際期待をかけて獲ってきたはずだが、レアンドロペレイラがケガもあり結果を出せていない。加えて宇佐美も長期離脱で“困ったときのうさパト”も使えず。パトリックも1ゴール止まりとはなあ。なので武蔵に狙いを定めたのは至極当然。ただ、そこに出せるパサーは?という声もあるようで…。

17位 清水
 ホナウド 11試合457分 ヴァウド 6試合540分① チアゴサンタナ 15試合1077分⑦
 カルリーニョスジュニオ 10試合574分 オ セフン 13試合339分①
 ベンジャミンコロリ 13試合431分⓶

 清水のイメージは「数を獲るわりに…」ここ数年、豪華補強で鳴らした清水だが残留争い続き。チアゴサンタナが孤軍奮闘で7ゴールはお見事だが、監督交代続きで外国人をフィットさせることができてないのかな?でも、今シーズンからの加入ってオセフンだけなんだよな…。平岡さんを切って再び監督交代をしたのがどう出るか。

18位 磐田
 ファビアンゴンザレス 12試合472分⑤ ドゥドゥ1試合7分
 リカルドグラッサ 17試合1291分 アレクセイコシェレフ 4試合338分 

 磐田はシンプルに「ルキアンの穴を埋められず」昇格時に最大の得点源であり今は縦読みネタのエースストライカーでもあるルキアンを抜かれたダメージはやはり大きい。磐田はルキアン流出だけでなく今季から伊藤監督となりチーム作りのやり直しというのも後手に回った一因と考える。ファビアンゴンザレスが離脱なのはケガなのかな?公式発表がないので何とも言い難いが…。

posted by フラッ太 |13:20 | 戦術厨の戯言 | コメント(0) | トラックバック(0)

2022年07月21日

“準国産”では勝てない?①

>代表ウィークだからできるネタ…

赤:はいどうもー、赤黒スズメでーす。あー、ありがとうございますー!
  今、きな粉甘酒をいただきましたー。こんなのなんぼあってもいいですからねー。
黒:…皆さん、今日は飛ばしますよ。
赤:いきなり不穏なこと言うのやめてほしいんですが。
黒:へッ!
赤:パクリにパクリを重ねるって新しいのか古いのかわかりませんが。
黒:今回はクソ長いぞ!
赤:なるべくコンパクトにまとめますよ。
  長い上に中身がないんじゃ炎上してしまいますからね。
黒:えー、それではこれから外国人選手の数字を拾ってコンサと他所を比較しつつ
  「補強はよ!」のオチで終わるネタを始めます。
赤:全部言うな!コンパクトすぎるわ!っていうか、間すっ飛ばしすぎです!
黒:だから飛ばすと言ったのだが。
赤:そっちの意味か!てっきりイエローカード連発ものの暴言祭りかと思ってました。
黒:では、ご期待に応えるべく…
赤:せんでいい!


 …というわけで。

 バカアホマヌケ!と叫ぶだけでは決してチームは強くならない、とは思いつつも超攻撃的の看板はどこへやらで負け続けりゃ「ふざけんな!」と怒りたくなるのもサポの心情。気が付きゃJ1史上空前の混戦、残留争いという実に胃の痛い日々が始まるともなれば、不安を覆い隠すために何かしら文句言わんとやってられん…となりそうなのを極力抑えるにはどうしたもんか。

 まあ、アウェイ柏戦は文字通りの純国産スタメンだったわけで、そこから思いついたのだが
 今回は「外国人選手の活躍ぶりから何が見えてくるか?」を数字遊びしてみよう!と。

 ここまで22試合を消化。フル出場だと1980分。ざっくり半分の10試合、1000分をボーダーラインとして優良助っ人、当たりの外国人選手がどれくらいいるか?を数字で拾ってみるとなかなか興味深いことになった。まずはコンサ。

 ルーカス 16試合1244分 GX 16試合586分 トゥチッチ 11試合336分 ドド 7試合175分

 ルーカスは十分及第点で優良助っ人。GXは出場試合数が意外に多い印象だが活躍できているとは言い難い。トゥチッチやドドに至ってはハズレでぶっちゃけ不良債権と言わざるを得ない。育てて売る、というのもコンサには重要なミッションとなるが、それとてJ1ではせいぜい1人にとどめないと戦力アップにならない。その枠にはスパチョークが来たわけで…。

 で、タイトルでは純国産ではなく敢えて“準国産”としたわけだが、これにも理由がある。
 コンサのように優良助っ人が1人だけのクラブを準国産と定義した場合、
 実はコンサ以外にも準国産クラブがあり、それ以下のクラブもある。

 普通に考えて勝てないチーム=当たりの外国人がいない、なわけだが、準国産以下、つまりボーダーに届いていない外国人がいないのは実は湘南だけ。J1ともなればそうした外国人は抱えているし、そうでなければそもそもJ1に居続けられない。一方で、そうした外国人を複数抱えているのは13位の名古屋だけとある程度傾向はあるのかな、と。

 優良外国人がいないのに湘南はコンサより上。
 でも金があって優良助っ人が3人もいるのに名古屋と湘南がほぼ同じ。

 このあたりがJリーグの面白さであり難しさってのはちと大げさだが、次回以降いろいろと書き殴っていこうと思う。この手のネタは特にだが、書いていくうちにどんどん収拾がつかなくなりとんでもなく長くなる(汗)。読む方も大変だと思うが、書く方はもっと大変。いやマジで。何回シリーズになるか皆目見当もつかんが、なるべく暑苦しくならないようにするつもり。

 …先回りはナシの方向で(平伏)。
 

posted by フラッ太 |13:20 | 戦術厨の戯言 | コメント(0) | トラックバック(0)

2022年06月20日

1トップに何を求める?

>ジェイのヤキモキぶりが何とも…

 大量失点が止まらない。某著名サイトによると5試合で20失点は石崎コンサ以来らしい。
 あの時に比べたら全然戦力は上だし監督も実績がある。でも、結果がついてこない。
 川崎戦は複数得点できたが、点が取れない&大量失点のコンボじゃチームが上向くはずもない。

 興梠が戻って来たもののFW、とりわけ1トップ補強は必須と素人目にも思う。
 じゃあ、1トップに何を求めるか?即効性を求めるなら優先されるべきはやはり高さだろう。

 ジェイや都倉がいたときがわかりやすいが、伝統的にコンサは高さで勝ってきたというのもある。今のミシャコンサにおいてはサイドからのクロスで勝てないと得点の可能性がゼロに等しくなるくらいに激減する。というか、CBの裏(もしくは横)にクロスを通すのには技術がいる。

 この前のルヴァン広島戦で大伍が青木に通したクロスは相手CBは触れないけど青木には通るという難易度の高いもの。ふんわりクロスだったらバレてしまうし。クロスを出す方は相手DFが触れそうで触れない技術、受ける方は相手DFにバレないように裏(背中)を取る。この両方が揃わないとゴールにならないので必然的にゴールを奪うハードルは上がる。もちろん、大嘉のゴール@名古屋のように決まればものすごく満足度は高いんだけど…。

 ジェイのように「わかっていても防げない」レベルを求めるのは無理があるが、少なくとも相手DFにスタンディングで競り勝てるFWがいれば技術的なハードルは格段に下がる。極端な話、そこにアバウトに上げてもいいわけだし。清水を8-0でボコした試合が一番わかりやすいが、相手DFにもマークをつけるなり注意を払うことを強いることができる。

 そして、これを強いるとミシャ式5トップの利点が(特に4バック相手には)効果が高くなる…と思う。CBが1トップのマークに追われるとシャドーまではケアしきれない。CB1人VS1トップ&シャドー2人にはできないのでSBが寄る(絞る)と今度は5トップの一番端が空く。実際にはこんな単純な図式にはならないにせよ、中央に脅威が存在するとそこを抑えようとする。すると今度はサイドが空く…といった具合に主に横の2択を相手に強い続けて躍進したのが18シーズンだったのかなと思っている。

 1トップに求めるものとして思いつくのが高さ(強さ)、速さ、巧さ。ジェイは高さはもちろんだが巧さも持っていた。シュート技術の高さだけではなく安定したポストワークで安心して預けられる存在として輝いていた。そういう意味では興梠はジェイとはまた違った巧さがあるが、ケガで離脱した期間が長かったこともあり、その巧さを活かしきれていない。

 無論、三拍子揃った選手がいれば理想だがコンサにそんな選手は獲れない。フルコートマンツーで前から守備もやるとなると足元の巧さは目をつぶっても高さがあって献身性の高い選手がいれば…とは思う。ドドは献身性では日本人以上に並外れて高いが、ぶっちゃけJ1の外国人選手としては…って話になるし。1トップがきちんと守備してくれるとシャドーの守備の負担も減るのでシャビエルも復活するのでは?と妄想してしまう。

 つーか、速いFWは小柏がいるじゃん。武蔵がコンサに戻ってくれればフィットに時間もかからないだろうし即戦力ではあるが「そこじゃない」って感じはする。高さがあって献身性も高い…大嘉がいるじゃん!って、いくらモチベーション高くても大嘉1人に背負わせるのは流石にJ1ナメすぎだと思う。まあ、素人が考えることは当然プロなら考えてるだろうから強化部も何かしら手を打っているとは思うが…。

posted by フラッ太 |23:50 | 戦術厨の戯言 | コメント(3) | トラックバック(0)

2022年05月26日

FWゼロでも点は獲れる(獲った)。

>久々に暑苦しいディープな戦術厨ネタです

 さて、性懲りもなくあのゼロトップで点が取れるわけがない、究極無能の石崎と同じだと腐すコメント入れてきたおぢさんに心底うんざりしたのでエントリー立ててみた。昨日の柏戦は、1人少なくても青木がゴール決めただろ?どうせあれはそう何度もできるもんじゃないとか言ってくるんだろうが、じゃあ同じゼロトップで臨んだ磐田戦の逆転勝ちはどう説明する?辛口で鳴らす孔明さんも絶賛した圧倒ぶりですよ?

 というわけで、磐田戦での駒井のゴールで感じたことを
 ダイジェストの映像からディープに追ってみることにする。

 駒井のゴールの御膳立ては桐耶のドリブルによる運びからだが、桐耶から青木にパスが出たときの駒井の動きに注目。パスとクロスするようにボールが出たサイドと逆方向に走っている。そして右手を上げて合図も送っている。

 この時点で青木は駒井がファーサイドでポジションを取れているとわかっている。

 そして青木にボールが渡った時点で磐田DF陣は駒井の存在がほぼ頭から抜け落ちている。一瞬視界に入っている選手もいるが捕まえられるような状態ではない。そして、青木のクロスの質が高かったというのもあるが、改めて映像を見直してみるとダイレクトにクロスを入れるのではなく一旦縦に抉って持ち出してからクロスを入れているのがポイントが高い。ああなると磐田はシュートもクロスもケアする必要が出てくる。

 これで磐田はボールとニアサイドに完全に意識が向いてしまい、ほとんど駒井が位置取りで勝てていたのを念押しするかのように駒井をドフリーにさせた。相手を動かしてフリーの状態を作ったと言ってもいい。よく見ると桐耶もドリブルによる攻撃参加からの流れでPA内に侵入しニアに走り込んでいるので尚更駒井は忘れ去られている。

 青木としてはファーで待っている(であろう)駒井にオートマチックに出すだけ。

 駒井が磐田DF陣のいわゆる背中を取る動きでスペースに入った時点でかなり有利だが、クロスが上がった時点でほぼ勝負あり。全体の流れとしては中→外→中なので極端に難しい仕込みでもない。無論、これはミシャの仕込みであり決して偶然の産物ではない。(=再現性が高い、ということ。)

 偶然ではない、と言い切れる根拠。それはアウェイ名古屋戦での大嘉のゴールにある。青木は大嘉の位置取りを確認した上で名古屋DFの頭を越して背中を取るスペースに“落とす”ようなクロスでアシストしている。大嘉も青木からクロスが入るのが分かった上で準備していて、“あとは当てるだけ”というゴールになっている。

 クロスからのゴールだとどうしてもジェイや都倉などの“高さでアタック”なイメージになりがち。特段ジャンプしなくても体の強さで競り勝てるゴールもあったりするから電柱系FWがいないと…思ってしまうが、工夫次第で高さや強さがなくてもゴールできる、FWゼロでも点は獲れるという1つの答えがここにある。

 駒井シャドーは叩かれることも多いが、こうしてみるとなるほどミシャが重用するのもむべなるかなといった感じ。ジェイのようにわかっていても防げないという絶対的な武器があれば別だが、現状それは無理なのだから必然的に仕込みが必要になってくる、ということでもある。そして青木のプレー選択のキレからしても昨日のゴラッソは偶然じゃないよなと思えてしまうのである。

posted by フラッ太 |22:20 | 戦術厨の戯言 | コメント(4) | トラックバック(0)

2022年05月23日

我慢強さの象徴。

>すまんな磐田さん、桐耶は元FWなのよ…

 ルヴァン杯GS最終節・VS鳥栖戦@ドームは1-1のドロー。
 これでグループ2位通過となり4年連続プレーオフステージ進出決定。

 スタメンと結果しか知らない状態でサポーターズブログ開くとかなりのヒヤヒヤぶり。
 それでも、今日“鳥栖先輩”を向こうに回してドローで凌ぎ切り果実を得た。
 親の意見と冷酒じゃないけど、これは後でじわじわ意味を持つんじゃないかと思っている。

 やはり桐耶が決めたことが大きい。
 コンサには独特の我慢強さがあると思っているが、桐耶はその象徴と言っていい。

 後でじわじわ、というのはもう6年前になるJ2最終節。当時は「う~ん…」という思いが占めていて、あまり声を大にして祝えないなと感じていたんだが、それと似たような感覚を今度はポジティブ多めで感じている、というわけである。

 桐耶でなければここまで頑張ってこられなかったし、
 コンサでなければここまで保有し続けられなかった。そう思っている。

 今シーズンは大八の“覚醒”ぶりが目立つが、
 桐耶とて途中出場ではあるもののミシャに戦力として認められてきている。
 だからこそ、大一番で結果を出したことがすごくうれしいし意味のあることだな、と。

 鳥栖は経営危機が噂される中、ユースの躍進が目覚ましい。中野伸哉や本田風智は言うに及ばず、清水に移籍した松岡やシントトロイデンに移籍した林大地などどんどんJ1に出るどころか他クラブに“輸出”している。プレミアウエストは神戸などレベルの高いクラブユースも多いが、もしかしたら今一番来ているのは鳥栖では?と思うくらい。


 …と、ここまで書いていたのが先週の水曜日。
 そして、昨日の磐田戦の陰の立役者となった桐耶に対して
 「5,6失点してでも育てたい」とまでミシャに言わしめた。

〇<<ミシャTalk>>中村桐耶は札幌の中心選手になれる

 こういう起用ができるのもミシャの眼力、今までの実績や信用あっての話だが、コンサの我慢の象徴とも言える桐耶が大事に育てられてきていること、ミシャに任せるフロント、信じてついてきた桐耶それぞれの存在あってだよなあ、と。
 鳥栖戦のゴールだって簡単そうにやってるが、ダイレクトで左隅にキッチリとコントロールして流し込むってのはなかなかのもの。あれは“普通の”DFじゃあそこまでキレイに決まらないのでは?磐田戦の深井さんと駒井のゴールも絶対的な武器が必要なゴールというよりは「そこにいれば簡単に決められる」というポジショニングあってのものだよなあ、と。もちろん、そこから先は選手個々の技術が問われるんだけどね。金子、頼むよ…。

 とかく「ミシャは最先端の戦術を取り入れている!」みたいなことを言われがちだけど
 実際はフリーでシュートを撃てば決まるという“当たり前”を求めてるだけじゃないかと。

 例えばジェイのようなわかりやすく秀でたものがない駒井でもクロスからゴールできた。要はGK含めた11人で組み立てて、それをいくつ増やせるかということじゃないのかなあ。スタメンにFWがいなくても2点取って勝ったってのが何というか「考えて作った勝利」なのかなあと思っているんである。

posted by フラッ太 |23:35 | 戦術厨の戯言 | コメント(0) | トラックバック(0)

2022年05月13日

高嶺がバンディエラを継ぐ日。

>と言いつつ中身は戦術厨ネタ

 スパチョークがコンサにって話が出ているが正式に決まるまでは温存という名の静観。

 京都戦では高嶺がヘッド1発で殊勲のゴールだったわけだが、
 あのゴールにはちょっと思うところがあって。

 高嶺は囮で飛んでいたと言っていたものの、あれはCKのパターンの1つとして仕込みが入ってるはず。で、京都戦は宮澤が欠場していたわけだが、あの“忘れた頃に速いボールへニア飛び込みアタック”は実は宮澤が決めることが多い。19アウェイ神戸戦が代表例。

 多分に福森のキック精度の高さがあってのことだと思うが、(GKが出られない)ゴールエリアのギリギリ外とたぶんエリアも決まっている。ニアに速いボールをというのはまあ常套手段というかすぐに思い浮かぶ方法だから警戒度も高い。とりわけ高さでアタック成分が足りないコンサのスタメンでは高さで勝つより速さで勝つ必要がある。

 裏をかく、という意味ではそれまでの仕込みや伏線作りが大切。
 そこで思い浮かんだのがアメフトのスクリーンパス。

 ざっくり言うとボールを持つQBに相手守備を食いつかせてガラ空きになったレシーバーやスペースに放り込むというプレー。これもいきなりではバレてしまうので直前の作戦変更をするオーディブルを使うとかここぞというタイミングが重要になってくる。

 スペシャルプレー的なとっておきのプレー、一発芸ってほどじゃないにせよ、完全に出し抜いてズドンだからスカッとする度合いも高いのよねぇ。こういうのって陰の主役が美味しいところを持っていくみたいな決め方だから信頼のおける相手じゃないと成り立たない。それを宮澤ではなく高嶺がやってのけたってところについニヤニヤしてしまうんである。

posted by フラッ太 |17:00 | 戦術厨の戯言 | コメント(0) | トラックバック(0)

2022年03月14日

前半途中で交代カードを切る監督っているの?

>ンモー、またそうやって露骨に煽るーw

 さて、コメントでお邪魔するのが通例になっているこの方のブログ。

 案の定、書き捨てコメント連発で冷却期間を置いた方がいいかなと判断。どっちみちコメントも長くなりそうだったのでエントリーを立てて暑苦しく書いてみようと久しぶりに戦術厨的考察に走った次第。

 コメントの中にHTで変えるのは当たり前で素人でも思いつく、
 勝つなら前半途中で代えるのがベストというのがあったが、まずここが引っかかった。
 「アクシデント以外で前半途中で交代カード切った監督さんっている?」と。

 コンサ絡みで覚えているのはJ2時代にホーム湘南戦でチョウ・キジェ監督が40分くらいで交代したことくらい…と思って公式データサイトで確認したら14シーズンの試合で、都倉がホスンのパント1発から胸トラ反転でそのままブチ込むというスーパーゴールがあった試合。

 サッカー以外にもいろいろつまみ食いしてるんだが、スタメン発表から前半のうちは将棋で言うなら駒組み、王様を囲いつつどうやって攻め手を創ろうかという時間帯だと思っている。サブのメンツからどういう選手交代をしてくるのかという予測も含めて探り合いの要素が大きいと思っている。

 前半途中の段階で選手を代えるということは駒組みで失敗しているのを認めるようなもの。

 それが即投了、白旗上げて負けを意味するものではないけれど、少なくともチームの戦略ミスをわざわざバラすような真似をするとは思えない。監督にとっても屈辱だろう。そうした感情の部分は抜きにしても、ミシャは3点取られても4点取り返す志向。ましてやマリノスはリーグトップの攻撃力を誇るチームともなれば前半で0-1、0-2になることも想定しているんじゃないかなあ?

 たとえば野球で先発が四球連発で球数は増える一方、何度もランナー貯めるピンチを招きながらもバックが何とか守って無失点で凌いでいるって時にその先発投手をさっさと下ろすのか?大抵の監督は勝ち投手の権利が得られる5回までは投げさせるとか行けるところまではと我慢するんじゃなかろうか。
 栗山ハムの時の堀みたいにショートスターターで打順が2回りしたら交代とか決め打ちしているならともかく、曲がりなりにも無失点でゲーム作ってるのに勝ち投手の権利もつけずに交代したら選手だって「信用してないのか…」と面白くないだろう。

 もう1つ、同ポジションでの選手交代で問題は解決するのか?という点。
 
 マリノス戦でルーカスと福森のいるサイドが狙われ続けただけでなく、攻撃でもルーカスは左PA角からのシュートコースを切られて機能せずとどちらにも効いていなかったが、だからといって簡単に諦められる選手ではない。金子もだけどこれと見込んだ選手の能力は何としても活かしたい、将棋の駒の捌きじゃないけどそれ故に頻繁にポジションをスライドするのがミシャコンサ。

 それで地味に割を食う結果になったのが小柏と言えるのかな。右シャドーから左に回って、菅同様に高いスプリント能力を活かしてヨーイドンで行ってこいなシチュエーションが増えていった。それで後半開始いきなりいい位置でファールもらうとかしてたし、それ故に活動限界をオーバーしたと言えなくもない。

 広島戦では結果的にルーカスと福森の2枚替えに追い込まれたのにそれでもやるってことはリスク抱えつつもリターンがあると踏んでの起用だと思うが、Fマリノス戦ではリスクがより顕著に出た感じ。人とスペースを同時には守れない。圧縮して奪いきることができないと当然スペースが空く。マリノス側がどこまで意図したのかはわからないけど、圧縮“させて”スペースに出したのならば実際のスコア以上に大きな差があると言えるかもしれない。

 試合を観た広島戦と共通して感じるのは相手DFの攻撃参加時の守備の対応かな。

 広島戦ではコンサの右PA角のレーンに(たぶん野上だと思うけど)出てこられたときにどうする?ってのが曖昧に見えた。マリノス戦ではただでさえエウベルに手を焼いてるのに小池にインナーラップでPAに入ってこられててんやわんや状態。

 将棋でも定跡に対する研究や新手というのは出てくるし、近年ではそれが非常に短い期間で出る。福岡戦がいい例で最初はルキアンが宮澤に強く当たって後は勢いで…なんてやってたが、長谷部監督のただの力押しではない研究や新手に完全にやられた格好。そう考えると、今シーズンもいろいろと苦労させられるのかもしれない。だからこそJ1だとも言えるが…。

 一番勝つのが難しいと思われたFマリノス相手に一番勝利に近い試合をやってみせた。
 サッカーって難しいし、奥深いし、面白いもんだねぇ…。

posted by フラッ太 |23:25 | 戦術厨の戯言 | コメント(3) | トラックバック(0)

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