コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2020年01月31日

~進化~ 2020シーズン前始動・準備~⑨コンサ守備戦術(考)

第一次キャンプが終了し、2日間のインターバルに入り、ここで、コンサ守備戦術にフォーカスしてみましょう。

今シーズンのシーズン、その前提のキャンプと一貫したテーマが、昨シーズンの改善しなければならない課題【失点半減】ですね。
今シーズンキャンプでは、
攻撃は、ダイレクトパスと縦パスの新チャレンジが浸透・定着し、4練習試合でも、攻撃主軸となり、多数得点獲得との習得成果で、大成功で目立ちます。
実は、守備も大きな変化・改善が定着し始めていますが、その内容と現状、評価が、今回テーマです。

【コンサ守備戦術】
コンサでの守備を考察するには、局面別に、守備の目的と戦術が変化し、試合全体一律点検は、間違いとなる点が、チーム特徴です。
特に、「常に、攻撃型」との根本方針から、守備も攻撃と密接に連動し、一体プレーとなる点がポイントですね。
昨シーズン失点数値は、
被攻撃回数116.0-14位
被シュート13.3-8位
被チャンス構築率11.5%-9位
被ゴール1.4-10位
被シュート成功率10.4%-11位で、参考に。
①相手攻撃(攻勢)局面
従来から「自陣でのブロック守備」の組織・堅守戦術が基本戦術で、四方田監督時代からの基礎継続戦術です。具体的には、両サイドがSB位置まで戻った5バック第一列、Wボランチに、ポジションダウンの2シャドーの4人の第二列、それにワントップの、5ー4ー1型のブロック陣形を、自陣ゴール前より、出来る限り高い位置に布陣し、ブロック陣形内への相手侵入に、複数選手連携の数的優位・組織ディフェンスで、「パスカット・タイトチェック・相手ミス誘発で、ボール奪取」、また、相手のラストパスとシュートをブロックし、失点を泥臭く・粘り強く阻止する戦術ですね。
そして、全ての「ボール奪取」は、最速攻守切り替えから、ビルドアップ型と、スピードカウンターで、一気に攻撃に転化させる、攻守一体戦術です。
しかし、昨シーズンを振り返ると、この相手攻勢局面での失点は、セットプレーを除くと、正確な計測値はありませんが、失点の30%程度で、現在の守備戦術の改善余地=失点減少余地は殆ど有りませんね。仮に、あるとしたら、「攻撃型」を捨て、「守備主導優先型」への転換しか無く、ミシャスタイルでは、あり得ません。更に、優秀選手の加入・交換をしても、そんなに大きな成果とはならないでしょう。
・・・相手攻勢時の守備に、改善余地は無い!との結論です。
②問題は、それ以外の局面、詰まり、コンサ攻撃(攻勢)時・守備から攻撃へ切替時・攻撃から守備へ切替時、の3局面全て共通ポイントが、『相手ボール奪取』からの被カウンターに着きます。失点の50%程度で、また、コンサの「対カウンター戦術・プレー・阻止防御力」は、リーグ平均レベル〜下位程度しか無く、大きな改善余地=失点減少余地がある部分です。
その対応戦術・施策が、ポイントで、先ず、

a.被カウンターとなった場合対策は、
*相手速攻スピードに負け無いスピード、下がりながら激しく相手をチェックしボール奪取出来る守備テクニックやフィジカル、相手カウンターを常時・適正に読む判断とポジショニング、を全部保有する選手の獲得が最短で大効果の対策ですね。しかし、そんなスーパースターは、W級となり、我らが資金力のコンサには無縁の話で、出来て、そんな選手になってくれそうな超若手選手を加入させ、何年も掛けてそこまで成長させる方法しか有りません。
相手カウンターの予想力とポジショニングの適正化は、継続トレーニングの時間を掛け、改善して来ていますが、少しずつがやっとですが、具体的に、ミンテ・進藤は、かなり改善して来ました。宮澤と福森は、スピード不足で、相手に置かれてしまい、同様に、ポジショニングや改善で、生き残れるかを掛けています。
田中駿太の加入は、スピードとポジショニング、そしてフィードのゲームメイク力を兼ね、大戦力となる事必至。更に、濱とレンタルの中村も、スピードと攻撃力を潜在する有力育成選手です。チームの基本を形成する有力戦略ですが、守備改善・失点大幅減少に効果は、即効は困難な対策です。〜他チームでは、手っ取り早い事から、主対策ですね。神戸、名古屋、横浜FMなど、過半数を超えるチームの主対策です。
✳︎選手を揃えるとの上記対策以外にも、方法は有ります。それは、「対カウンター布陣」です。具体的には、攻勢時など、チーム布陣5ー3ー2での底位置は、並列2枚でしたが、昨シーズン後半は、しばしば、3枚で、底2枚の更に下に、もう1枚布陣とし、具体的布陣は、5ー2ー2ー1となっていました。つまり、5トップ-左右CBやや内位置-底2ボランチ-最終位置CBで、ここはミンテが、最後の壁となり、相手カウンターには、左右CBとWボランチの第一防御を突破された場合に、連携したタイミングで、最終防御との対策・戦術でした。
しかし、昨シーズン、その徹底では、選手の所定ポジションから前線参加で、崩す局面は何度も発生し、そこで失点も有りました。より徹底で、安定化と戦術機能が果たされ失点減少に繋がります。今シーズンキャンプでの取組事項です。
シーズン全体では、被カウンター失点の1/3程度の減少が見込めます。

b.もう一つ有力方法があります。狙いは「相手によるボール奪取」で、そのボール奪取数を減少させる、との内容です!
✳︎その第一手段が、「ダイレクト(ワンタッチ)パス・プレー」戦術です。ダイレクトパスは、ワンタッチで、ボールを離す、「最短ボール保持」戦術です。その効果は、攻撃で、相手のパスターゲットへの守備・チャージの時間と、パス出し手への守備・チャージの時間を、与えず、相手のボール奪取を困難とする戦術で、ボール奪取自体を大幅に減少させ、当然ながら、失点大幅減少に直結です。
パスの精度アップも問われていますが、プロ選手のプレーを更に向上は、改善余地は僅かです。しかし、ダイレクトパスは、パステクニックのアップでは無く、パスタイミングとその手前の準備の改善で、改善余地も内容も豊富です。プロ選手、コンサ選手の能力アップが大きく期待出来るところです。
✳︎その第二手段が、「相手ボール奪取直後と、相手守備ラインでのボール奪取」=「コンサ最前線からの守備・ボール奪取」戦術です。
その効果は、守備面では、相手ボール奪取は、相手攻撃時間と方法の奪取ですね。より相手ゴール近くでのボール奪取は、より相手攻撃は遠くなり、結果的に、失点大幅減少と期待出来ます。突然、攻撃面では、相手ゴール近くで、ショートカウンターとなり、直ちに絶好決定機となり、得点力、攻撃力をアップするものです。
コンサ【新戦術】として注目され、実際、練習試合では炸裂し「多数得点の源泉」となりました。しかし、この「最前線からの守備・ボール奪取」には、絶対必須条件の戦術があり、その「ダブル運用で適正起用」となります。
 それは全選手「常に前方に向かってスペースを埋める」戦術です。ポイントは、ボール奪取に行くFWを孤立させず、<その下・サイドがボール奪取位置近くまで前進~その下・サイドまでのスペースを埋めるボランチ選手前進~そのボランチまでのスペースを空けないため最終DFラインも前進>と、チーム全体が、FWのボール奪取と同時、スペースを埋める前進を連動、との戦術です。結果して、最終ラインは、センターラインを越えて、相手陣内に「GK以外」10名布陣となります。しかし、この事は、同時に「最終ライン」の後ろには、GKのみで、以前より広大なスペースを発生する事を意味します。そんな状況での最悪パターンが「最前線ボール奪取」失敗からの「相手高速カウンター」や「自陣広大スペースへボール運びカウンター」で、最大危機となってしまう事ですね。そのために対策・戦術が、「全てのスペースを埋めるチーム全体前進」となり、言ってみれば、コンサの堅陣・ブロック守備を相手陣・ゴール近くに布陣し、その堅陣でボール奪取を確実に行う、との「超攻撃的戦術」です。単なる「最前線選手」のみが守備・ボール奪取、という事では無い、という事です。
この取り組みは、ミシャは2度目ですね。ミシャが解任された浦和の最終シーズンの目標・方針が「相手陣内サッカー」でしたが、実は、この戦術です。この戦術は、ミシャの発明ではありませんね。皆様ご存じの通り「マンチャスター・シティ」のグアウデイオラ監督の看板戦術「ゲーゲンプレス戦術」(バイエルン時代に確立し、ドイツ・ブンデスを席捲し、ドイツ語名がつけられました。)です。
しかし、前回、浦和でのトライは、「選手のベテラン・固定化による弊害=故障等離脱で戦術崩壊」で、無残な大失敗となり、監督解任~コンサ監督就任となった因縁戦術です。具体的には、中核選手が離脱、その代替選手・緊急獲得選手が、戦術理解が出来ず、前線プレス・ボール奪取するも、第2列や3列目、最終ラインは前進せず(ベテラン層が多く、試合フィジカルで上下動をさぼる事が多発した)、大きなスペースが発生し、カウンターで大量失点に陥ったものでした。
正に「攻撃的守備戦術」そのものの野心的取り組みです。
今回、ミシャは「より高い可能性を見出し、コンサで2度目の挑戦」を選択しました。果たして、選手の戦術理解・プレーは、適正となるか、注視点ですが、成功すると「マンC」同様のチームプレーは、リーグを席巻するものとなります。

これが、コンサの守備戦術の全貌ですね。
この他にも、多様なアプローチが有りますが、当面、この限定内容で守備力アップを図り、カウンター失点の大幅減少と、相手攻撃時間の縮小により、失点大幅減少、半減を指向するものです。
第二次キャンプのメインテーマになりますね。

posted by yuukun0617 |09:28 |

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