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2019年02月04日

第53回スーパーボウル。

>四方田さんの代表スタッフ入りとかやめてくれよ?

 ついうっかりヤフーを覗いてネタバレ…なんてことにならないように気を付けながら
 取り急ぎ今年のスーパーボウルを観た。

 今年はペイトリオッツVSラムズ。ペイトリオッツは10年連続地区優勝、8年連続カンファレンスチャンピオンシップ進出、3年連続スーパーボウル出場、これまでスーパーボウル制覇5回とJで憎らしいほど強い鹿島アントラーズでさえ軽くチビッちゃうほどの超・常勝軍団。いい加減ペイトリオッツが勝つのは飽きたのでアンチに回ったオレとしては断然ラムズ推し。

 結果は13-3でペイトリオッツの勝利。いやホント、ペイトリオッツ強かったわ…。

 アメフトの場合、攻撃のセオリーとしては地上戦のラン攻撃をしっかり出し相手守備陣が集まってきたのを見計らって、ラン攻撃をするふりをして空いたところにパスを投げるプレイアクションで的を絞らせない…となるわけだが、ペイトリオッツの守備がまあ堅かった。
 両チームの守備陣が頑張ったので前評判とは裏腹にロースコアでの決着。3rdダウン成功率も数字だけみれば3/12と3/13で差はないが、ラムズは8回連続で3rdダウン失敗、ラン獲得ヤードもたったの62ヤード。ラムズ完敗orz。

 ボールを持ってもちっとも前に運べず、苦し紛れにロングボール放り込んでは相手に奪われる。サッカーだとそんな感じの攻撃だと思ってもらえれば。もっとも、それは王者のペイトリオッツが徹底的にラムズの攻撃をスカウティングして封じ込んだから。BS1の解説陣の1人が「(アメリカン)フットボールは準備のスポーツ」と言っていたが、まさにそんな感じ。

 何度もスーパーボウルに進出して経験値もある、場慣れしているペイトリオッツ。HCのショーン・マクベイはまだ33歳(!)で主力も伸び盛りの選手が多いいろんな意味で“若い”ラムズ。勢いだけでは勝てない、横綱相撲を見せつけられたって感じ。
 横綱相撲って意味ではチーム全体がどっしりしていて慌てない。ロースコアでもじっくり構える余裕がある。試合中にセーフティ(後ろの守備の要、サッカーだとCB)のパトリック・チャンが腕を骨折したが、フィールドから去らずに腕を吊ったままユニホームも脱がずにサイドライン際に居続けた。主力選手のそうした姿もチームの士気や忠誠心につながっているよね。

 どちらもその前のカンファレンスチャンピオンシップをオーバータイムでものにしたが、3rdダウンロングに追い込んでラムズの本来の強さを出させなかった。大一番でチーム全体がさらにギアを一段上げた感は確かにあるから、そこは納得できるところなんだが、アトランタでの試合なのにペイトリオッツびいきになったのがどうにも納得いかん。ブレイディコールが起こるほど偏った応援になるスーパーボウルってあったっけ?

 アジアカップの決勝はたまたまオンタイムで視聴することができたが、前半の2ゴールはどちらもエグいコースだったからGK権田を叩くのは違うとは思うが、1点取られてからのドタバタぶりはひどかった。珍しく松木安太郎がまともなこと言ってると思ったくらいだぞ。2点目を取られる前に修正できなかったのが敗因。ここは森保監督が叩かれても仕方ない。今の代表にはピッチ上の指揮官と言える存在はいないわけだし…。

 試合に向けての準備、試合中に起こる変化への対応がどれだけできるか。

 常勝軍団のペイトリオッツでさえ(だからこそ、かな?)ここまで徹底的に突き詰めて準備してくる。だから勝つべくして勝つ試合、横綱相撲になる。勝つことに対して貪欲。そんなことを思った。ペイトリオッツはこれでスティーラーズに並んで6度目のスーパーボウル制覇。同地区のジェッツやビルズ、いい加減何とかしろ。

 これを踏まえて…既に長くなってるからやめとくか(苦笑)。

posted by フラッ太 |23:05 | スポーツ | コメント(2) | トラックバック(0)

2018年10月17日

オレがNFL(とその仕組み)にかぶれた理由②。

>どうしてレイダースはカリル・マックを出しちゃったのかなあ…

 アメフトの最高峰であるNFLは全部で32チーム。NPBでいうところのセリーグ・パリーグのようにAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)とNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の2つのカンファレンスに分かれていて各カンファレンスは東西南北4チームずつ。

 レギュラーシーズン16試合を戦って各地区の優勝チームと優勝チームを除いた最高勝率2チーム(ワイルドカード)でプレイオフを戦う。MLBのポストシーズンもそうだけど、基本的に1位のチームしかプレイオフに出られない。地区の順位は同地区での対戦成績によって決まるので同地区対決は否が応でもヒートアップする。そして、NFLのプレイオフを面白くさせるのがホームアドバンテージ。勝率の高い順にシードが決められるので地区優勝を決めてもその後に露骨にメンバーを落とすといった手抜きができない。

 このブログ上でも何度か書いてきたけど、ホームアドバンテージはアメフトでは殊の外大きい。プレーを開始する、または作戦変更(オーディブル)を伝えるプレイコールを妨害するクラウドノイズはミスを誘発したりタイムアウトを余計に使わせたりと敵地での試合ではレギュラーシーズンでも非常に厄介。ある意味、サッカー以上に12番目の選手の役割として能動的に関われる。

 プレイオフはシード3位と6位、4位と5位の対戦(ワイルドカードプレイオフ)から始まるが、6位のチームが勝った場合には1位のホームに乗り込んでディヴィジョナルプレイオフを戦わなければならない。シード1位は常にシード順の低いチームと対戦ことになっている上に移動なし。広いアメリカでこのメリットはデカい。気候の違いや屋内屋外の違いもあるからなおさら。で、ディヴィジョナルプレイオフを勝ち上がった2チームがカンファレンスチャンピオンシップを戦って勝ったチーム、各カンファレンスの優勝チームが対戦するのが2月に行われるスーパーボウル。

 NFLの選手構成に大きく影響を与えているのはサラリーキャップ。能力の高い選手は当然年俸は高いが、アメフトは1つのポジションにも複数選手を使い分けるのが当たり前だし特にNFLはコンタクトが激しくケガが多いので頭数を揃えておかないと長いシーズンを乗り切れない。
 使えないと判断されたらあっさりカット(解雇)される厳しさもある一方で、“浪人”状態から拾われるケースもある。年俸や契約をめぐる駆け引きから1億ドル超え(!)の大型契約が成立したりシーズン中でもあっと驚くトレードや移籍が起こることもある。それゆえに移籍の情報を追っかけるだけでも大変だったりする(苦笑)。
 ドラフトも指名権を売買できるので指名順の低い上位チームがより高い指名権を得るために下位チームにトレードを持ち掛けるとか弱小チームがチーム再建のために有望株をかき集めるといった戦略ももちろんアリ。能力の高い選手を特定のチームがかき集めるのは事実上不可能でヘッドコーチや攻撃や守備のコーディネーターの手腕も問われる。

 戦力均衡策が最も有効に機能しているのはスーパーボウルを3連覇したチームが1つもないことからも窺える。面白いのはホームアドバンテージが大きく勝敗に影響するアメフトなのにスーパーボウルの開催地のチームがスーパーボウルに出られないというスーパーボウルの呪いも未だ健在であること。

 サラリーキャップはNFLそのものがビジネスとして成立する、要はカネになるものでなければ成立しないんだけどNFLはそのあたりがすごい。その代表格がスーパーボウル。放映権料とかCMとかはwikiでググってもらうこととして、チームが地元にあることでカネの雨を降らせる要素があるので本拠地移転も案外多い。最近では今までアメフト不毛の地と言われたロサンゼルスにラムズとチャージャーズが移転した。特にNFLではチームが地元にあることがある種のステイタスになっているように思う。

 …話がちっともまとまらん(汗)。

posted by フラッ太 |20:50 | スポーツ | コメント(1) | トラックバック(0)

2018年10月16日

オレがNFL(とその仕組み)にかぶれた理由①。

>とりあえずコメントはgmailアドレスに届くように設定した

 もともとはこのエントリーにコメントするつもりだったんだけど長くなりそうだったので
 気分転換も含めてちょっとコンサから離れた話でも書いてみようかなと思った次第。

 日本のプロ野球を観なくなった理由としてはサッカーの試合に慣れると野球の試合がかったるく思えてくること。同じ野球でも高校野球は2時間そこそこで終わるのにNPBだと1球1球の間合いがやたら長いもんだから試合がちっとも進まない。派手な打ち合いになろうもんなら投手交代やらも含めて4時間5時間の長丁場になることだってある。

 野球そのものに魅力がないかというとそういうことでもなくて、逆に真剣に試合を観ようと思ったら試合数の多さもさることながら、継投策とかバッター1人1人への配球までディープに考えようとするからとてもじゃないがエネルギーが持たない。かといって、特に地上波の中継は解説がやたらやかましくて困るし有料放送を契約するほどの野球熱はないという…。

 決定的にNPBに嫌悪感を抱いたのはフリーエージェント(FA)制度を導入して以降の長嶋巨人の乱獲ぶり。当時の長嶋巨人は4番打者をかき集めれば勝てる、敵の主力を引っこ抜けば勝てるみたいな金に飽かせてとか本来の制度を逸脱したようなやり口が横行していた。オレは選手としての長嶋茂雄はすごい人だと思っているが監督・長嶋茂雄は無能だと思っている。

 なので、日ハムが北海道に移転してきたときには割とすんなり乗り換えることができたんだけど、最近はどうも感情移入できなくなっている。それはやはり地域密着を看板に掲げるならホークスのように地元の選手を獲得してくれってことになるのかな、と。西鉄ライオンズがあった九州と北海道じゃ歴史や野球熱に差があるとはわかっていてもスカウト網を全道に広げるみたいな投資をしてほしいよなと思うんだけど、きっとやらないだろうな。

 メジャーリーグ(MLB)およびアメリカンスポーツは基本的にクローズドで戦力均衡を旨とする。NPBもそれに倣ってドラフトやFAを導入しているが何かこう中途半端。今はNPBのFAもプロテクト枠が設けられたり人的補償などだいぶ改善されているけど、ドラフトやるならクジ引きなしの完全ウェーバー、そしてサラリーキャップの導入を考えるべきだと思う。MLBだって贅沢税導入してるんだし。

 コンササポ的には日ハムが負けたことでやっと仙台戦がドームに決まったかと半ば厄介者扱いになっているクライマックスシリーズだが、この制度も6チームのうち3チームが出られるってぶっちゃけヌルい。巨人が好きか嫌いかを抜きにしても、負け越しても出られるってどーよ?と思うのはオレだけじゃあるまい?

 …なーんか、話がどんどん脱線してるな。 

posted by フラッ太 |00:05 | スポーツ | コメント(1) | トラックバック(0)

2018年02月06日

第52回スーパーボウル。

>番狂わせ?んなこたぁねーよ!

 絶対王者・ペイトリオッツの連覇成るか?とペイトリオッツが勝つだろうという下馬評の中で行われた今回のスーパーボウルはミネアポリスのUSバンクスタジアムが舞台。最新のドームスタジアムで外がマイナス15度でも全然大丈夫。今回はミネアポリスが会場なのでハーフタイムショーではプリンスの映像が出てきたり会場が紫に染まるなど粋な演出もあったりで華やかさは相変わらず。
 ペイトリオッツの相手はNFCを制したフィラデルフィア・イーグルス。イーグルスはエースQBが終盤にケガで離脱し控えQBが先発。一方ペイトリオッツのQBブレイディは5回もスーパーボウルを制したとあってはアンダードッグ(噛ませ犬)扱いされても致し方ない。ただ、ペイトリオッツ相手だとアメリカでも判官贔屓があったのか選手入場時のペイトリオッツに盛大なブーイングが浴びせられたのには笑った。

 データからも攻撃力のペイトリオッツVS堅守のイーグルスという構図だったが、
 イーグルスが41-33と点の取り合いを制しての勝利には驚かされたと同時に大いに溜飲を下げた。
 ぶっちゃけ、ペイトリオッツざまあwwwである。だって勝ちすぎるんだもん…。

 駆け足でBS1の短縮版の録画を観たが、印象としてはイーグルスの粘り勝ち。もともとイーグルスのQBフォールズは無理投げしない堅実さがウリでラン攻撃中心にじっくり時間を使って攻めるというセオリー通りに攻撃を組み立てた。ハイスコアになったのは結果論。
 ランパスオプションを駆使してギリギリまで的を絞らせず5~6ヤードを着実に稼ぐ。言うだけなら簡単だがずっと神経戦の連続。ここぞという時のロングパス1発や2Q終了前に本来パスを投げる役のQBがパスを受けてTDを決めた(!)とっておきのスペシャルプレーで流れを引き寄せた。

 アメフトもフットボールなので11人VS11人というのは同じ。着実なランか一気に距離を稼げるパスか?10ヤードの陣取り合戦の連続をどう制すか?ってところに集約されるんだけど、思い返してみるとイーグルスはペイトリオッツの守備の弱いところを衝いてきたかな、と。
 アメフトの場合、大雑把に言うとDFライン、ラインバッカー(LB)、セカンダリーの3つのラインで守備をする。四方田コンサの5-2-3だと5がセカンダリー、2がボランチ、3が前線のFW3人と考えてほしい。ペイトリオッツはラインバッカー陣が質量共に薄くなっていた。レギュラーシーズンでもLBが足りずに2人しか置かずセカンダリーに5人並べるというやや変則的なシフトだった。ケガ人が出るのはお互いさまなのでアレだが、LBのハイタワーが早々にシーズンエンドにならなければ…とも思う。

 LBが2人しかいないとどうなるか?ミドルレンジの守備がつらくなるんである。

 サッカーでもフィールドの横幅は3人では守りきれないとされている。もともとスペースが空きがちになる上に人数勝負でも不利を強いられる。パス攻撃ならわざとスペースを空けた上でパスを出させてカットすることもできるが、ラン攻撃では3~4ヤード進まれることがどうしても多くなる。
 10ヤードを進むのに最初の1回で5ヤード進むと当然選択肢は増えるし、攻撃を続けやすくなる。実際、3rdダウンの成功率はイーグルスが10/16とペイトリオッツの5/10を上回っていて攻撃を繋ぐことができている。成功率そのものは極端に差はないがペイトリオッツは前半は半分も成功していない。
 アメフトはインターセプトやファンブルがない限りいったんボールを持ったらずっと攻撃のターン!なので、自分たちの攻撃時間が長くなれば相手の攻撃の回数も減らしやすくなる。攻撃力のあるチーム、特にパスをガンガン投げ込んで短時間で点を取れるペイトリオッツのようなチームにはなるべくボール(=攻撃権)を長く持つという定石に乗っ取って攻撃時間でもおよそ34分VS26分と上回った。アメフトは時間の奪い合いの側面もあり、タイムアウト含めて残り2分の攻防、駆け引きがまた面白かったりするんだがそれは改めて。

 ペイトリオッツに関しては一周回ってアンチになったけど、やはり敗れて強しだった。後半すぐにはわかっていても止められないTEグロンカウスキーへの最強ホットラインであっさりTD取って追いすがるし、そっちを囮にしてパスを投げ分けるブレイディの巧さは流石だった。何せ去年は後半25点差つけられたにもかかわらず逆転してみせたから最後の最後まで全く安心できなかったよ。
 最近はニワカをこじらせて守備の選手にもけっこう目が行くようになっているが、基本は大事なんだなあというのを改めて思い知らされた。守備がザルなチームは勝てない、攻撃も派手な空中戦だけではダメで地上戦でコツコツ進んだ上でプレイアクション(ランと見せかけたパス攻撃)を活かす。アメフトは将棋の棋譜のように読むことで楽しめるところがあるから戦術厨の心をくすぐるんだよなあ…。

 …え?コンサ?今は基礎固めに勤しんでもらいましょ。いきなりのボールを使った練習でのハードトレーニング、練習試合の多さはそれだけ基礎固めに時間がかかるからってことだろうし、今はとにかくケガのないように仕上げてもらおうくらいしかないかな。守備は全く手をつけないとかいうツッコミはナシの方向で。

posted by フラッ太 |23:55 | スポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)

2017年02月10日

第51回スーパーボウル。

>まあ、トランプは「来いよベネット」とは言わんやろな…

 信じたくなかった。

 ネタバレを回避したかと思いきや、朝刊の見出しにペイトリオッツ劇的勝利の文字が。

 ペイトリオッツが強いのは4度のスーパーボウル制覇は言うに及ばず、8年連続地区優勝、6年連続カンファレンスチャンピオンシップ進出(野球だとクライマックスシリーズのファイナルに出続けるようなもの)と問答無用の実績を上げてきた。Jリーグの鹿島アントラーズをイメージさせる、いやそれ以上といってもいい“常勝軍団”。

 強いのはわかったからもういいだろ、もうペイトリオッツが勝つのは飽きたよ。そんなわけで今回は対戦相手のアトランタ・ファルコンズを全力応援。両チームとも攻撃力がハンパなく高く、派手な点の取り合いになるだろうなとは思っていたが、3Qの終わり際まで28-3と圧倒的にファルコンズの試合。だいたい、ペイトリオッツが3QまでTDを1本も獲れないなんて誰が予想できた?

 3Q残り2分でやっと1本TDを返したものの、その後のキックに失敗。オンサイドキックの“奇襲”も実らずで4Qが始まった段階で19点差。ここからペイトリオッツが勝ったなんてどうしても信じられなかった。アメフトは1回の攻撃で獲れるのはTDの6点とその後のパス成功の2点で合計8点。そもそもパスで2点プラスするのが簡単にできることじゃないし。サッカーでイメージすると後半の残り20分で3点差を追いかける、しかも攻撃陣が徹底マークにあっているという非常にシビアな状況。ファルコンズの守備陣がイケイケで司令塔のブレイディに襲いかかっている。結果がわかっていても、いやわかっているからこそ信じられなかった。

 ただ、1つのミスが試合の流れを大きく変えてしまった。28-12とファルコンズリードで迎えた4Q残り8分30秒で3rd1。常識的に考えればランで1stダウン更新という状況の中パスを選択してファンブル&ターンオーバー。シーホークスが同じことをしてまさかの結末を招いた一昨年のスーパーボウルを思い起こしたのはオレだけじゃあるまい。どうして色気出したかなあ…。タイムマネージメント考えても時計が動くランで良かったじゃん。

 もらったチャンスを確実にTDに結びつけるのが王者たる所以。このTDで会場の空気も一気にペイトリオッツに味方した。この後の攻撃でファルコンズがFGを決めていればまた話は違ってきたんだろうけど。せっかくWRフリオ・ジョーンズがスーパーキャッチして残り22ヤードまで迫ったのに…。その後もペイトリオッツのWRエデルマンがこれも08年のヘルメットキャッチを思わせる奇跡のキャッチで攻撃を続け、とうとう追いついてしまった。

 意外にもスーパーボウルでは史上初のオーバータイム(延長戦)。だが、コイントスでペイトリオッツが攻撃権を得た時点で事実上勝負は決まっていたのかも知れない。通常まず追いつけない試合展開で最大25点差。普通にファルコンズの試合だったんだから。手のひら返したように会場の空気変わったのには腹立ったなあ。最後はRBホワイトが飛び込んでTD。ペイトリオッツが史上最多の5度目のスーパーボウル制覇。

 パスのメインターゲットであるTEグロンカウスキーをケガで欠いてもベネットがその穴を埋めるなど、強いチームは選手層が厚い。そして、選手が入れ替わってもチームとしての戦い方にブレがないし、規律がしっかりしている。コンサがそこまで到達するにはまだまだ時間がかかるだろうけど、会場の空気が選手を後押しするというのはコンサにもできること。むしろ、今年こそコンササポの後押しが一番必要とされるよなあ。ホームで滅法強いシアトル・シーホークスもファンの声援がものすごいことで有名だし。興味のある方はクラウドノイズでググってみよう。

 そんなことを思った今日は開幕まであと2週間。大丈夫なのか…?

posted by フラッ太 |19:05 | スポーツ | コメント(2) | トラックバック(0)

2016年01月27日

“悲劇”と“歓喜”の間。

>PSM始まってるけど、ひとまずそれは後回しってことで…。

 U23代表がリオ五輪出場を決めた。
 カタール・ドーハといえばオッサン世代にはイヤでもドーハの悲劇を思い起こさせるが、
 ドーハの悲劇は今から23年前の1993年。

 偶然なんだろうけど、23年前の悲劇をU23の選手たちが歓喜に変えたってのは
 何かしら因縁めいたものを感じてしまう。

 この世代はアジアの壁、とりわけ準々決勝の壁に阻まれていたのをやっと乗り越えた。
 やべっちでもイラクには勝てていないとか紹介されていたしね。

 フル代表こそW杯出場が当たり前みたいな空気が流れているけど、
 若い世代ではひたひたと危機が迫っていたとも言える中でのこの結果は大きな意味を持つ。

 今のU23代表は試合を経るごとに成長している、強くなっていると感じる。
 その中に割って入るだけの力がウチの若梟に果たしてあるのか?
 最後の最後で漏れた荒野はまだしも…と思うのはオレだけじゃあるまい。

 決勝は韓国との死闘が待っているが、ここまできたらアジア最強を結果で示して欲しい。

posted by フラッ太 |14:55 | スポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)

2014年06月26日

「日本代表、弱えぇじゃん」

 そう言う連中に限って、その日本代表に選ばれるまでがどれだけ大変かを知らない。

 欧州サッカーが衛星放送で身近に観られるようになってもやっぱり世界は広い。

 日本も進歩した。でも、世界も進歩している。
 レベルが高い、と言われればそれまでなんだけどそれだけで済ませたくない。
 まあ、コロンビアには格の違いを見せつけられて流石にヘコまされたけど…。

 本大会の持つ緊張感、1試合、1点の持つ価値や重さといったものは
 レベルが高いというよりは異質のものなんだと思う。
 それを肌で感じる機会が少なくて、知らず知らずのうちに感覚が鈍くなっていたんだろう。

 そんなことを思った。

 長友が堪えきれずに…ってのを観ちゃうと彼らだからこそ感じる距離感ってのがあるんだろう。武士の情けってのはこういう大きな大会だとなかなかないのかねぇと思いつつ、なぜかネタに走ろうとする悲しき性をどうすることもできず(汗)。本田にはエキセントリックさが足りない、マジコメはいらん、あえて耳目を引く言動をして欲しかったなんて思っちゃうんだよねぇ…。

 代表選手にはお疲れさまの一言を。
 そして、どーでもいい特番がなくなることに期待を込めて。

posted by フラッ太 |19:28 | スポーツ | コメント(2) | トラックバック(0)

2014年01月25日

#12がたなびく街。

 オフシーズンなので久しぶりにNFLネタでも。

 NFLプレイオフもいよいよ佳境で残るはプロボウルとスーパーボウルのみ。先週はカンファレンスチャンピオンシップ(野球で言えばクライマックスシリーズのファイナル)2試合が行われた。そのうちNFCではシアトル・シーホークスが逆転で去年のNFCチャンピオンである49ersを下した。

 サッカーではサポが12番目の選手というのはよく言われるがアメフトでも同様、いやそれ以上に12番目の選手の役割を果たすことは多い(ちなみにwikiによると公式に#12をファンの背番号と定めているのはシーホークスのみ)。その最たるものがクラウドノイズで、相手QBのプレイコールを通りにくくしてミスを誘ったりタイムアウトを余計に使わせたりとホームアドバンテージは殊の外勝敗に大きく影響する。
 そのシーホークスはホームで滅法強く、今年は1敗しかしていない。ホームの利を活かして地区優勝&シード1位となった。プレイオフにおいてはこのシード順も大きな意味を持っていて、1位シードは1試合少なくなるだけでなく移動なしに常にホームスタジアムで試合が出来るメリットがある。

 シーホークスのクラウドノイズはリーグ屈指でとかくやりにくいスタジアムの1つに挙げられている。BS1ではクラウドノイズの大きさが時に130デシベルを超える(!)とか、スタジアムの構造自体音が反響しやすくなっていたり、座席にアルミを用いるなど「そこまでするか!」というほどに詳しく紹介されていた。それもすごいことだけど、チャンピオンシップの試合の日に街のシンボルであるスペースニードル(だと思う)のてっぺんに#12の旗がたなびいていたのを見た時に「ああ、いいなあ」と思ったんである。

 街全体が盛り上がっているのは言うまでもないんだけど、スーパーボウルがかかる大事な試合の日に街のシンボルにホームチームの旗がたなびく。それが当たり前の光景ってのがすごくうらやましく思えて。移籍や解雇、再契約が日常茶飯事、パッカーズやスティーラーズなど街単位で熱狂的な応援をするNFLは比較的サッカーと近い環境だと思っているんだけど、いつの日かJ1優勝がかかった試合とかACLで決勝に勝ち進むとかものすごく大事な試合の日に街中が赤黒で染め上げられたらどんなに素敵でカッコいいだろうか。

 まああれだ、試合の日はレプユニで街を闊歩するとか、赤黒グッズを普段から身につけているとかまずは赤黒が街全体に溶け込むところから始めなきゃならないんだけどね。俺たちの街にはコンサがある、が当たり前の光景として存在する。それが少しずつ広がっていけばいいなと思う。

 デブでも着られるユニ売ってくれっていうワガママは通りそうもないから、キャップとマフラーくらいはゲットしとこうかな…。無理とは思いつつもレプユニがオーダーメイドできれば\30,000出してでも買うんだけどなあ。

posted by フラッ太 |22:26 | スポーツ | コメント(2) | トラックバック(0)

2014年01月01日

年の初めの天皇杯。

>ゆっきぃさん、おめ!

 あけましておめでとうございます。
 いろんな意味で中途半端に終わった2013年。今年はスッキリしたいもんですな。

 さて、年の初めの天皇杯。Jリーグの1位と2位が決勝で対戦するのは初めてとのこと。
 非常にわかりやすい図式の中で最後の元日決戦はFマリノスが勝利。

 判官贔屓をものともせず、というのはちょいと表現がおかしいけど、リーグ戦で2勝したそのままの力関係が出たのかな。去年の最終節で俊輔が崩れ落ちたシーンはあまりにも絵になりすぎたしねぇ…。CKからの2点目は蹴った瞬間にゴールの確信があったかのよう。さすがの俊輔だった。タイムアップの笛が鳴った瞬間の俊輔が喜びを爆発させるのではなく、小さく「よっしゃ」とつぶやき淡々としていたのが印象的だったなあ。

 絵になる男が天皇杯を掲げる。今年のコンサで絵になる男は誰になるのか?
 別に1人に限ったワケじゃない、何人出てきてもいいんだぜ?

 そんなわけで、今年もよろしくお願いします。
 

posted by フラッ太 |15:57 | スポーツ | コメント(2) | トラックバック(0)

2012年10月21日

TE宮澤。

>甲府、J1復帰おめ!

 さて、コンサは早くも来季に向けて動いているので、いつもより早くNFLのチェックを入れ始めている。レコーダーで検索をかけられるから楽になったもんだよ。首の手術をしたマニングがブロンコスに移籍、それまでエースQBだったティーボウはジェッツに移籍。甘いマスクで品行方正、さしずめ斉藤佑樹みたいな人気QBのティーボウに代わって実績は十分だけど大ベテラン、しかもケガ明けのマニングを引き入れてってんだからなあ。ティーボウもたまに出ていいプレーするもんだから正QBのサンチェスが叩かれるという……。

 そんな中、こんな記事を見つけた。

○NFLの新たなトレンド、2TEセットを読み解く【前編】【後編】

 アメフトに関してはニワカなので話半分でとらえてほしいというお断りを入れた上で(汗)。

 アメフトの攻撃の要はQB(クォーターバック)。で、攻撃は大きく分けるとランとパスに分けられる。ラン攻撃の要はRB(ランニングバック)で、パス攻撃の要はWR(ワイドレシーバー)。RBはボールを持って走る人、WRはQBからのパスを受ける人と思ってもらえれば大体OK。
 で、相手DFライン(もしくはLB)からQBがタックルされないように壁を作ってガードしつつ、ラン攻撃は相手DFラインに穴を開けてそこをRBに突破させる、パス攻撃はターゲットになるレシーバーを探してパスをする。くどくど書くよりBS1でNFLの試合を一度観てもらえればわかるでしょう。

 じゃ、TE(タイトエンド)は何をするのか?
 このエントリーの結論を言ってしまうことになるんだけど(汗)、
 要は攻撃時の“なんでも屋”である。
 TEで真っ先に思いつくのが上に挙げたパッカーズじゃなくてペイトリオッツのグロンコウスキーだったりするんだが(汗)。

 ラン攻撃の時はオフェンスラインに加わってプレッシャーを強くしたり、RBに襲いかかろうとする相手DFのタックルを防ぐ盾になりRBの走路を確保する(リードブロック)。パス攻撃時にはWRを囮にしたい時に(主に短い距離の)レシーバーとなるなど、頼りになるTEがいるといないとでは攻撃の幅が俄然違ってくるポジションなんである。

 TEはパスキャッチをする際にもキャッチングが上手いだけではなくて、キャッチできる場所を見つけてそこにタイミングよく入り込む巧さも要求される。WRがカバーされていて出しどころがない!なんてときにTEが現れて……なんて時が見せ場。そう考えると宮澤がTEってのが一番しっくりくる。
 現状では守備的ななんでも屋であるLB(ラインバッカー)っぽくなっちゃってたりするのがちょっと悲しい。ちなみに、LBはランの時には相手RBのラッシュを止めて、パスの時にはWRやTEをカバーする、場合によってはDFラインと一緒になって一斉に相手QBに襲いかかって大幅に陣地を後退させるなど(QBサック)役割は多い。

 来季に向けては宮澤をクラブの中心選手、核になる選手にしてほしい。「だったらQBじゃねーのかよ!」とツッコミがきそうだが(滝汗)。そりゃまあ、宮澤がオーディブルをブチかまして「そこへ出すのか!」っていう変態スルーパスを見たいってのは確かにあるんだが、敵どころか味方まで欺いちゃって合わせられないんじゃないかって気がして……。サッカーはアメフトと違って基本ずっとノーハドル状態だし。

 それに、宮澤は自分で決める力は持っているんだから
 味方を生かすだけに留まるただの“パス出し役”で終わってほしくない。
 なので、QBではなくTE宮澤ってのをちょっとぶってみた次第である。

posted by フラッ太 |12:00 | スポーツ | コメント(2) | トラックバック(0)

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