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2008年09月16日

高校生クイズ。

 ちょっと周回遅れのネタではあるが、先日行われた全国高等学校クイズ選手権(以下、高校生クイズ)について。今回は久しぶりに「知力勝負」を全面に押し出した大会。前面に、ではなくて全面に、である。ここ数年はイベント性を盛り込んで、知識量以外の要素も多分に絡んできたところがあった。が、今回はイベント性を排除して、ほぼ純粋に知識量の勝負にこだわってきた。
 1回戦からして勝ち抜けチームは50チーム中たったの8チーム。しかも敗者復活はナシ(!)。
 2回戦は一問多答サバイバルと早押し勝負。プチ・クイズオタクの僕としては一番しっくり来た戦い。
 準決勝は知識量だけではなく論理力を問う問題できた。
 決勝は1対1での5問先取の早押し勝負。

 今回は「知力の甲子園」をキャッチフレーズにしたらしい。
 恐らく番組を作る時点で原点回帰を強く意識したように思う。知識量を追求するとどうしても「何でそんなこと知ってるの!?」という印象が強くなって、悪い意味でオタクっぽく受け取られる危険性が大きくなる。去年の大会では準決勝にパズル的な問題を用意するなど苦心していた。でも、今年はオタクっぽい空気になるのは覚悟の上で、問題作成をしていたように思う。それでも暗記勝負一辺倒にならないように、準決勝ではFBIで使われている問題(いわゆるクイズ番組的な問題でないもの)を用意するなどして薄っぺらいイメージを極力与えないよう配慮していた。

 で、ここからはプチ・クイズオタクとしての戯言。
 問題のレベルは上がってはいたと思うが、極端に難しくなってはいないように思えた。難易度としてはむしろ1回戦の問題の方が難しく感じたくらい。漢字書き取りの問題や地理の問題はかなりの難問。「けばけばしい」なんて読めないって!(←ついでに漢字変換も出来なかったよ(泣))2回戦の早押し問題は瞬発力勝負を狙っただろうから、問題の出し方やレベルとしては納得。小説の冒頭からタイトルを答えさせるとか、「~といえば」といった問題は早押しの定番だし。ただ、若干意地悪な問題もあったけど(苦笑)。

 もうひとつ、外野はいらない。いろいろゲストを呼んでいたが余計だったように思う。難しさをより演出したかったのだろうがそんなことしなくても十分に伝わる。1問1問にいちいち間が入るから全体的にテンポが遅かった。緊張感が削がれてしまってイマイチ入り込めなかった。すべて同じ会場(たぶん日テレ内のスタジオ?)で行われていて、司会進行と問題文の読み上げが分業して行われたことも影響した。両方やるのはかなり過酷であり、情報漏洩を防ぐためなるべく短い期間で収録するための致し方ない処置とみるが、ここは要改善だと思う。
 あと、決勝はウルトラ同様10ポイント先取にして欲しかったなあ。決勝が2チームになったのはあまり気にならないけど、5ポイントというのは決勝戦としての緊張感や価値が薄れてしまう。2時間半の放送枠であったが、詰めればあるいは2時間に収めることが出来たかもしれない。

 ともあれ、原点回帰で真剣勝負を見せることにこだわった今年の高校生クイズ。
 クイズ番組が乱立する中で久しぶりに正統派で硬派な番組であったと思う。
 ライオンスペシャルと銘打ちながら1社提供じゃないのはいろいろ大人の事情が絡んだか(苦笑)。

 同じ時期にはルパン三世のTVスペシャルもあるけど、これは別の機会に・・・。

posted by フラッ太 |20:00 | バカ話 | コメント(0) | トラックバック(0)

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