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2020年04月20日

27歳の荒野。

>あ~なたに~♪さよならって言えるのは~♪

 荒野も27歳。奇しくも背番号と同じ。時の流れは速いもんである。思えば、石崎コンサで2種登録されてからもう10年以上コンサ一筋。荒野が宮澤と同じ系譜を辿っているというのは何度かここで書いてきたけど、もはや荒野は“オチャラケ担当のアホの子”からはとうに卒業。クラブの中核を担う選手となり、クラブの顔としての役割も担うようになってきた。

 宮澤は08年の三浦コンサから始まって石崎コンサでFW→トップ下→ボランチとコンバートされ我慢の時期を経て一本立ち。今やキャプテンマークをつけるコンサのバンディエラ。荒野も同じような歩みを経ているな、と。

 生え抜きを育てる。

 言うだけなら簡単だが、プロとして生き残るだけでも大変なのにコンサの屋台骨を支えるまでとなると、クラブ側の眼力や辛抱、選手側の意識や努力がなければなかなか実現できるものではない。上里がキャプテンマークつけたこともあったが結果的には上手く行かなかった。ただ、それは上里が悪いって話じゃなくて、宮澤が河合や小野、稲本といった先達から薫陶を受けるというような環境になかったということ。上里もFC琉球ではキャプテンになった。決して無駄にはなっていない。

 今でこそミシャがいることで金子や駿汰や高嶺といった大卒の即戦力を加入させることも徐々に可能になってきたが、地理的なハンデや資金力からすると否が応でも“ガマンする”ことが出てくる。幸い、コンサはそうしたガマンに慣れていて、J1とJ2を行ったり来たりでいろんな意味で耐性もついていたから選手起用も辛抱強くできたし、サポの側も「育てるには時間がかかるもの」というある種の常識とか観念みたいなものは根付いていた。

 これが例えば浦和のような優勝やタイトル争いは当たり前みたいな強いプレッシャーのかかるクラブだったら、次世代へと血脈(ってのはちと大げさに過ぎるが)をつないでいくという時間のかかることができただろうか?と思う時がある。

 「いや、鹿島があるじゃん!」というのはごもっとも。ただ、その鹿島ですら“イズム”を継承するのが難しくなりつつある。鈴木優磨とか安部とかはそのイズムを継承しクラブを引っ張る存在になるはずが…という痛し痒しな現状だし。だから鹿島は別の意味でJ2降格はクラブの存続にかかわると必死になっていると思う。

 あの時代があったから今がある、というのはどこのクラブにもあることだけど、宮澤から荒野へという系譜は「J2での我慢の時を経て今度はJ1で飛躍の時代へ」となればいいなと思うし、そうなってほしい。ゆくゆくは荒野がキャプテンを受け継ぐだろうし、クラブも当の荒野もそう思っていることだろう。だが、願わくは荒野に引き継がれる前にキャプテンマークを巻いた宮澤がシャーレを高々と掲げるという感動のシーンを是非とも目に焼き付けたい。

 そうなったら涙どころじゃなく全身でいろいろと体液を漏らしたい。つーか、漏らさせろ!

posted by フラッ太 |18:20 | ちょっとカタい話 | コメント(2) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:27歳の荒野。

荒野くんはねぇ、いつまでも「おちゃらけ担当のアホの子」でいてほしい気もするのです(*^^*)さすがにキャプマをつけてそれは怒られるのでしょーか(笑)早くも荒野くんの後継者が出てきてほしいです☆

posted by かりん| 2020-04-20 21:56

かりんさんへ

インスタライブでは宴会部長的なキャラもしっかりやっていたようなので何より。
そのへんの担当は当分の間進藤が引き受けるでしょう。
1億円逃した罰ゲームという大義名分もあるしw。
「ただサッカーやってるだけじゃダメなんだ!」という自覚が
今の荒野には行動となって表れています。頼もしいと同時にノノ社長の教育の賜物です。

posted by フラッ太| 2020-05-01 18:22

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