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2014年11月05日

ナリキン!5巻を読む。

>当然のように大人買いしたオレなのであった…

 さて、戦術厨のオレが絶賛ドハマリ中のナリキン!。
 そこで調子に乗ってもう1回紹介してみようかと。

 師匠の米原から将棋では新人王戦の優勝を、サッカーでは1年でのN1リーグ昇格を果たさなければ破門という約束をすることとなった歩。新人王戦優勝の約束を果たし(これは4巻にその顛末がある)、いよいよ1年での昇格に挑むこととなった。
 新シーズンの初戦の相手はモンテンドー山形。ホームタウンの天童市は言わずと知れた将棋の街。3巻ではモントディア山形となっていたが、本家・モンテディオ山形が天童市をホームタウンとしているのでチーム名が修正されている。福岡ホーネットが目指す将棋をベースとした全戦法蹴球(オールラウンドサッカー)でいっちょやってやるか!と思いきや、山形も将棋の定跡を取り入れていた…というのが5巻のお話。グッときたセリフは

 「いいか貴様ら、よく聞け!!ちょっとうまくいったくらいで調子に乗るなよ!?
 同じ手が何度も通用する程プロの世界は甘くないんだ!!」
 「将棋は常に進化しているのだよ」

 戦術厨の見方としては将棋というのをサッカー、とりわけフォーメーションの活用の仕方と置き換えてもいいかな、と。5巻のメインとなる角換わり腰掛け銀とか将棋の定跡を知っているかどうかはさておき、1つの定跡も今や研究がものすごいスピードで進んで対応策を模索した先に“新手”が生み出され、あっという間に陳腐化する。

 だが、一方でその陳腐化したと思われていた定跡が再評価され、より洗練されることもある。
 そんなサイクルを繰り返すのはサッカーにおいても同じ。

 すぐに思いつくのは今年のワールドカップ。4-3-3原理主義とも言えるオランダが3(もしくは5)バックを導入して勝ち進んだし、旋風を巻き起こしたコスタリカも5-2-1-2と呼べるような堅い守備をベースにしていた。日本代表がボロ負けしたこともあり「ポゼッションなんかするより相手の守備が整わないうちに攻めきっちゃえ!」みたいな空気も漂った。まあ、大まかなくくりで「3バックか?4バックか?」というのも時によって主流派と非主流派になる、いわゆる“トレンド”が移り変わるというのはあると思う。

 コンサにおいてそのトレンドは…ってのは今すぐ書けそうもないので置いといて、5巻の終わりでは魔太郎竜王・渡瀬がふらりとスタジアムに足を運んで歩に「竜王の間で待ってるぜ!」と高らかに告げる。「魔太郎 竜王」でググれば元ネタはわかります。ちなみに1巻では'12シーズン、新シーズンとなった5巻では'13シーズンをベースにしていてガンダーラ大阪なんてチームも出てくる(笑)。全くの運動オンチでワガママ放題の歩がほんの少し成長する姿もあるのがいい。本家アビスパはプレーオフには進めなかったけどマンガではどうやって整合性を持たせるのかも楽しみ。

 

posted by フラッ太 |02:10 | 書籍紹介 | コメント(2) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:ナリキン!5巻を読む。

 一頃、K子達仁氏などがアンチ・フットボールと言ってましたが、当時から「何か違うよなぁ」と思ってました。居飛車が将棋で、振り飛車だとアンチ・将棋なのか?と。K子氏はカウンター・サッカーをアンチと言っていたようですが、今やレアルもカウンターだそうで。ドルトムントに至っては、ポゼッション率が相手より高いと負けるという事実。K子氏はどう思っているのかと、過日スポニチのコラムを偶然見ました。さりげなく修正してましたw。人も変わるんだなぁ。

posted by 蹴球素人| 2014-11-06 09:35

蹴球素人さんへ

ポゼッションしていると却って勝てないというのは湘南も同じ傾向にあるようですね。
ブロックの外を回しながら穴を探すというのはノノ社長が言うところの
「難しいことをやっている」財前コンサを思わせるものがありました。
 
3バックか4バックかというのとポゼッションかカウンターかというのは
サッカーの2大トレンドとして位置づけられるかと思いますが、
W杯でスペイン代表があっさり負けたりコスタリカ旋風が巻き起こったりしたし、
リーガを制したのがバルセロナでもレアルマドリーでもなくアトレティコだったというところに
ポゼッション全盛時代からカウンターへの揺り戻しが再び起こり始めているのかなという気はします。
レアルのアンチェロッティ監督はそこそこ上手くバランスさせているのかなとは思いますが…。
 
華麗なパスワークで魅了して勝つのも、それを抑え込んでで勝つのもまたサッカー。
そのへんの研究合戦が戦術厨にはたまらなかったりするんですけどねw。

posted by フラッ太| 2014-11-06 14:16

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