2011年11月21日
監督としての戦い。
昇格争いがヒートアップする中でプレッシャーがないといったら嘘になる。 良くも悪くも“いつもと違うこと”が起きても何ら不思議はない。 ヴェルディ戦ではそれが焦りとなって現れていた。大分戦も前半で決めきれなかったのは多少なりともそうした気持ちが残っていたんじゃないかな。大分戦はホームゲームでサポの後押しがあったので2-0と突き放すことが出来たんだけど、草津戦は先制したことで焦りが硬さに変わったのかなあなんてぼんやり思っている。 ちょっと前の話だけど、石崎監督は「3連勝して決めたい、FO東京戦の前に決めたい」と発言していた。名将、かどうかはさておき、石崎監督と昇格争いというとどうしても秋天の陽炎に代表される悲運のイメージ、勝てそうで勝てないイメージがつきまとう。柏で昇格を決めた時もフランサやディエゴといった強力な外国人選手を擁してのものだったから、監督の手腕で昇格に導いたと胸を張って言い切れない面があるのもまた事実だと思う。 FC東京戦の前に、というのは嘘偽りのない監督の本音だろう。図抜けた戦力を抱えていて勝つのが最も難しい相手であることは明らか。それでいて、こっちは“準国産”の戦力で若い力の可能性に懸ける要素が大きいのだから。選手はもちろんだけど、石崎監督も監督のキャリアを高める、汚名返上を期すという意味ではトラウマをはねのけようと監督も必死で戦いを続けているわけで・・・。 やっとここまできた。 そんな思いを誰しも抱いている。 サポとしては「石さんを男にしよう!」という浪花節的な気持ちよりは 「このチームでJ1に上がろう!」「このチームがJ1で戦う姿を見たい!」 っていう方に向いていると思う。 もし、強力な外国人選手がいない今年の石崎コンサがJ1に上がることができたら。 それは石崎監督のリベンジ達成の瞬間でもあり、レンタルに頼らずにユースからコツコツ育ててきたという育成や編成の勝利でもある。もちろん、選手の頑張りが結果として認められることでもあるし、今年になって選手との距離を急速に縮めてきたサポの勝利でもある。特に選手やサポは昇格できれば一皮むけるというか、大きなブレイクスルーを遂げることができるという確信がある。あくまで個人的に、だけど(苦笑)。 J1昇格はクラブ全体の勝利であることに異論はない。 その一方で、石崎監督は今どんな心境であろうかとふと思ったんである。
posted by flatta |14:10 | コンサについて | コメント(5) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:監督としての戦い。
契約が切れる時期になると必ずオファーが来るのぶりん。
それを続けていると、いつの間にかJで一番監督歴の長い監督になっていたようで。
それは多くのプロが素晴らしい監督だと認めているからだと思います。
以前みうみうが、「もっとも素晴らしい監督は、毎年仕事がある監督」と言っていました。
昇格させたことがあるとか、優勝させたことがあるとかではなく、毎年仕事があることだと。
なるほどなーって思いました(そうするとみうみうは...というのは言わない約束です)。
また監督が認められるということはチームが認められているということで
私たちが中から見ている以上に、外からのコンサドーレの評価は高いのかもしれません。
選手の力といっても、その選手を選んで連れてきて出場されるのは監督ですし。
シュート数ダントツ最下位のチームが昇格したら、こんなに面白いことはありませんね。
posted by ひとみ | 2011-11-21 19:52
Re:監督としての戦い。
う~ん、名エントリーだ、文句なし!
今までのチームへの何故、何?という疑問が殆ど払拭された今季なんだってこと。
そうなるのを長いこと求めてきたから、読んで気持がクリアになりました。
十分に実現してきたんだ、俺達。
瓦斯は決まって、鳥栖にも積年の怨念があり、徳島もJFL時代からシッカリしたチームではあったけど、いろんなモノを掛け合わせた力は、ウチが一番強いんですよね。
posted by owls | 2011-11-21 20:44
Re:監督としての戦い。
湘南戦が先なんで勝つことだけ考えたいですね
徳島ー鳥栖の結果はあとからということで
最後まで諦めない試合をし最終節を迎えたい
(私事で仕事がうまく行かないときサッカー観戦に
励まされてきた)
posted by SB| 2011-11-22 11:42
Re:監督としての戦い。
残り2戦、平塚&ドームの参戦決定しました。
しっかり応援したいと思います!
石さんはJ1昇格に関しては良くも悪くも"ドラマ"を持ってます。
今年のチームに関してはフラッ太さんが仰るように
強力な助っ人がいるわけでもなく、しかも主力が抜けたにも関わらず
若手の底上げで地道にチームを作ってここまで来ました。
その成果がどういう結末になるので、しっかり見届けます。
posted by 剛蔵| 2011-11-24 23:13
Re:監督としての戦い。のお返事。
>ひとみさんへ
今にして思えば、三浦コンサでの昇格は極端に言えば“監督力”のみで上がれた、
三浦さんにおんぶにだっこで何とかなったということなんでしょう。
今年は監督・選手・サポいずれが欠けてもここまでくることができなかった。
そこが今年の大きな違いであることは間違いなく言えます。
>owlsさんへ
名エントリーですか。そう言っていただけると幸いですw。
スタジアムに行けない分、文章で盛り上げるつもりなので。
J2ではJ1からのレンタルで編成するケースがままあります。昇格争いのキープレイヤーである徳島の柿谷や鳥栖の豊田も借り物ですが、コンサはそうした道を選ばなかった。今年はユースから5人昇格させるなど正常進化を遂げている。
ここまできたら土台作りで終わってほしくないですね。
>SBさんへ
今は周りのことを考えても意味はありません。
目の前の試合に全力で勝ちに行く、それだけで十分です。
>剛蔵さんへ
平塚もドームも参戦ですか!魂を託しますのでガッツリ応援頼みます!
今年の石崎コンサがこのままあっさり終わるとはどうしても思えないんですよ。
もちろんチームが勝つのが最優先ですが、監督個人としても今年こそリベンジを果たしたいはず。
そういう視点からも、“札幌ドームの歓喜”で大団円を迎えるのがしっくりくるんですよね。
posted by フラッ太| 2011-11-25 14:35