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2009年10月12日

あっぱれ福岡!~浦和敗退の陰で~

 嫌いだけど認めなきゃいけないよなあっていうことはままある。

 野球では巨人3連覇、楽天2位躍進。
 巨人(というよりナベツネを始めとする読売の体質)は嫌いだけど、リーグ3連覇ってのは容易にできることじゃない。野村流の“口撃”はやり口としては嫌いだけど野村采配抜きにして楽天の2位はたぶんなかっただろう。そこは分けて考える必要があるし、成績を認めないわけにはいかない。その意味ではソリマチン1年目の湘南が昇格争いにいることもそうなのだが。

 昨日の天皇杯2回戦はとりわけ浦和敗退が大きく取り上げられている。
 浦和はJ1、松本山雅はJFLのさらに下というカテゴリーの違いがあるために「浦和大失態!」というのが強調されがち。実際、代表組がいないとはいえACLもなくコンディションや選手層を考えると勝って当たり前の試合に負けたことは叩かれても文句の言えない話ではある。ただ、はかたん1号さんのエントリー(こちらこちら)を読むと、この松本山雅というチームは必死さが違ったというのはあるように思う。勝敗を分けたのは精神面によるところが大きかったんじゃなかろうか、と。

 で、福岡である(←前置きが長ぇよ!)。
 昨日は愛媛相手にPK勝ち。これだけ見るとやっとこすっとこ勝ったように見えるが、
 某スポーツ系ブログを読んでその裏側には様々な事情が絡んでいたことを知った。
 まずは篠田監督のお父様が亡くなられ、急遽森下ヘッドコーチが指揮を執ったこと。愛媛空港が封鎖で新幹線移動を強いられたこと。試合前のアップで大久保が負傷し中払がスタメン、六反が発熱。試合も前半で田中・城後が負傷交代とアクシデントが立て続けに起こったらしい。それでも2度のビハインドを追いついて(そのうち中払が1ゴール)勝ったというのはすごいことだ。

 ぶっちゃけ、好きか嫌いかと訊かれれば僕はアビスパ福岡は嫌いである。
 でも、昨日の福岡の勝利は素直に勝利を讃えたい。戦う気持ちがそこにはあったと思うからだ。コンサはホームでの試合で、かなりのヤジも飛んだせいか90分で勝つことができたが、果たして戦う気持ちがどれだけあっただろうか?と不安にさせられてしまったりもするのだ。
 ちなみに福岡の3回戦の相手は鹿島。アウェイでの戦い且つ相性も非常に悪いらしく、勝つ可能性という点ではコンサとどっこいどっこい(苦笑)。でも、福岡だって(いや、福岡に限った話じゃないんだけど)これだけやれるんだから、コンサももう少し気合い入れてくれ!と思わずにはいられないんである。
 

posted by フラッ太 |10:39 | Another J | コメント(2) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:あっぱれ福岡!~浦和敗退の陰で~

一部では不要論もありますが、(アマチュアだけにしろというニュアンスとは思いますが)あと10年ほどで100回目
サッカー見ないくせに「日本のサッカーには歴史がない」なんてシタリ顔する連中に100年という年月を突き付けてみたいのです。
それ以上に、サッカーの光と影、或いは侘び寂びを見せてくれるこの大会はこのままでイイんでないかい、と思うのでして。
厄介は厄介だけど、行ったこともない土地のクラブに興味持ったりして、サッカー愛を試される大会なんですね。

posted by OWLS| 2009-10-12 20:06

OWLSさんへ

 日本サッカーに興味や関心を持ち始めたのは国立での木村和司の伝説のFKの頃なので日本サッカー界の歴史という点では知識も造詣もあるとは言えません。せいぜい優勝争いとか天皇杯くらいしかニュースもチェックしなかったし。
 オランダトリオやバレージがいた頃のミランを知って、明石家さんまがやたらと「海外サッカーはすごい!」と力説してイタリアW杯、ドーハの悲劇、Jリーグ開幕、ジョホールバルの奇跡を横目にコンサに少しずつハマっていったワケで・・・。

 周りの環境が激変しても変わらずに天皇杯は日本一を決める大会として在り続けてきた。だから「日本サッカーには歴史がない」というのはずいぶんな言い草だなとも思います。天皇杯には独特の空気や格式があり、それは長い年月を経たからこそ感じられるものですからね。

posted by フラッ太| 2009-10-14 13:30

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