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2009年11月19日

大分の問題を教訓に

  Jリーグが大分に対して6億円もの融資を行ったことについては、Jリーグ側の措置が甘いと感じたのだが、その後の新聞等情報を見るとチーム側はもちろんだが、Jリーグを取り巻く状況に根本的な問題意識があるような気がしてきた。

 日刊スポーツでは、チェアマン曰く大分が「経営破綻」したことについては、外国人の緊急補強や監督の交代などによる経費の増を原因としていた。

 ここ数年は黒字も続いていたらしいが、今月には選手の給与も支払うことができない状況に陥ったとのことだ。リーグ戦が始まる前はJ1優勝を狙うため、リーグ戦が始まってからはJ2に落ちたくないための補強策等が経営を圧迫したのだろうか。昨年のナビスコ王者というプライドもあったのかもしれない。そこには怪我人続出という不運もあったのだが、身の丈以上の補強策をとったのが逆の目に出てしまったということであろうか。一言で放漫経営と言ってもよいのだろうが、問題の根は深いような気がする。

 ここで問題なのはJ2に落ちたくないという過剰意識なのではないかと思う。確かに誰しもJ1からJ2に落ちたくないのは当然のこと。J1とJ2ではマスコミの扱いや注目度が違う。

 収入の面も全然違ってくるだろう。1部リーグと2部リーグなのだから扱いに差が出ても当然のことだ。最近では千葉のJ2落ちが話題となり、千葉の選手達の涙がニュース画面に出てきた。

 しかし、あまりにもJ2に落ちないことを意識しすぎていないだろうか。マスコミも天国から地獄のように扱い過ぎなのではないか。

 昨年、前GMの村野さんが「J2に落ちることはたいしたことではない。」ようなことを話してサポの反感をかってしまったことがあったが(すぐ訂正したが)、今になって考えるとやっぱり「J2に落ちることはたいしたことではない。」という意識も持ってもよいのではないかと思う。

  大分の場合もJ2に落ちたくないと言う過度の意識やサポーターに対して懸命さをアピールすることがそうさせてしまったのかもしれない。

 わがコンサがJ2とJ1をいったりきたりのチームなのでもう慣れっこになったのかもしれないがJ2でもJはJ。J2にどっぷりつかるようにはなりたくないが、J2の良さもあるし、それなりの楽しみ方もある。

 一番大切なことはチームの存続だ。チームの存続があってのJ1昇格。やるからには当然J1昇格を目指し、J1で安定した力を発揮するチームになるために努力すべきだが、チームに過度のプレッシャーを与えるこのないようにしたいものだ。

 折しも来年の人件費が大幅に縮減されるのは間違いないと思われるが、大分の問題を教訓にすべくHFCには頑張ってもらいたい。

posted by 孔明 |19:46 | HFC | コメント(4) | トラックバック(0)