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2021年10月26日

小柏が滑ったのはドームがハイブリッド芝になったという観点も加えた方がいいと思う。

 福岡戦で小柏が滑ったシーン。

 SNSではピッチに水を撒きすぎという批判も出たが、確かに水を撒きすぎた面があったと思う。福岡の選手も足を滑らせていた。

 ホームの試合で足を滑らせるのは小柏も小柏だとは思ったが、1つ大事なことが抜け落ちていた。

 それは札幌ドームが東京五輪のためにハイブリッド芝に変えたということ。

 ハイブリッドにすればピッチが丈夫になり、激しい運動にも芝が損傷することが少なくなるそうだ。

 ハイブリッド芝とは自然の芝に人工の芝を入れることで、設置方法は2通りあって、最初に土に人工芝を植えて、種を撒いて自然の芝を育てて作る方法と自然の芝に人工芝を後から植える方法で、札幌ドームの芝は後者になるらしい。
  ヨーロッパは結構このハイブリッド芝が多いとのこと。 

 日本では現在、日産スタジアム、味の素スタジアム、ノエビアスタジアム、昭和電工スタジアムがハイブリッド芝だ。

 このうち最近、問題になったのはノエビアスタジアム。このピッチが滑ってピッチコンディションが悪いということでコンサドーレの試合が神戸ユニバーに変更されたこともあった。

 ヨーロッパはそもそも寒冷地用の自然芝が基本で、日本は暖地型の自然芝が基本。それがノエビアスタジアムは寒冷地用の芝で芝が長いので余計に水を撒かなければいけなくそのためにピッチが滑るという現象が起こっているのではないかとも言われている。(下のURL参照)

 過去には味の素スタジアムの芝も同じようなことを言われた。(その芝は寒冷地用か暖地用かわからない。)

 ただ、ヨーロッパの選手は雨の日にもっぱら使う取り替え式の金属スタッドのスパイクを履いてプレーすることが多いとのこと。一方日本国内では、取り替え式スパイクよりも固定式のスパイクを着用する選手が多いらしい。

 翻って札幌ドームの場合を考えると寒冷地用の芝に後から人工芝を設置したタイプだと思う。

 よってどちらかというとノエビアスタジアムに近い状況だろうか。

 そのためピッチに大量の水を撒かなければいけない。余計滑るのではないだろうか。

 そして小柏はあくまでも推測だが固定式のスパイクを履いていたのではないだろうか。

 日本のストライカーは足下の感覚を大事にするためにピッチが濡れていてもとりかえ固定式を使っている選手も多くいるという。小柏もそうだったのかもしれない。


  札幌ドームの場合にはハイブリッド芝になって3,4か月ほどしかたっていなく、データもないだろうし、メンテナンスをする方も試行錯誤なのではないかとも思う。

 この先、いろんな状況を試してより良いピッチにしなければいけないし、そうなっていくと思う。

  小柏が滑ったのは一義的には水を大量に撒いたためということが言えるが、この先経験と技術を積んで防いでいかなければいけないものだと思う。

  小柏にはその間は取り換え式のスパイクを履いた方がいいとしか言えないが。



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posted by 孔明 |20:26 | スタジアム | コメント(2) | トラックバック(0)