コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2023年09月18日

皆さん無事勝利

数年前からボクシング世界戦は地上波ではなく
Amazon prime video や Abema TV などの
配信で放送するのが殆ど。
でも地上波だと普通はメインの世界戦しか観れないけど
配信は前座から楽しめるというメリットがあります。

本日は東京の有明アリーナで世界戦2試合と
那須川天心の2戦目などが配信され
18時から22時頃までテレビ画面に釘付けでした。


【結果】

WBC/WBA世界ライトフライ級 防衛戦
  寺地 拳四朗 9R-TKO ヘッキー・ブドラー (南ア)

WBO世界スーパーフライ級 防衛戦
  中谷 潤人  判定  アルヒ・コルテス (メキシコ)

寺地拳四朗はWBC王座3度目の防衛および
WBA王座2度目の防衛に成功。
中谷潤人はWBO王座初防衛に成功。

デビュー戦でKOを逃した那須川天心は
2戦目の相手が打たれ強いメキシコ王者でした。
ということで今日も大差の判定勝ち。
どうやら一撃でKOを奪うタイプではなさそう。


4時間ぶっ通しの観戦
とても楽しかったけど、少し疲れました (笑)

posted by hiroki |22:04 | プロボクシング |

2023年07月25日

井上尚弥 試合終了

つい先ほど試合が終わりました。

WBO/WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
挑戦者 井上 尚弥 8ラウンドTKO 王者 スティーブン フルトン

本当にアッという間の出来事でした。

それにしてもフルトンは評判通りにディフェンスが素晴らしく
攻撃力は低いものの勇敢に戦いました。
ですが、実力の差があまりにも大き過ぎたようです。

主要4団体で残り2本のベルトを持つ
マーロン タパレス (比国) が試合後リングに上がり
年内の対戦をお互いに快諾しました。
まあ、残念ながらタパレスに勝ち目は無いでしょう。


もう少し細かい感想は、また後日に。

posted by hiroki |21:50 | プロボクシング |

2023年07月25日

フルトンvs井上尚弥 いよいよゴング!

父娘に続き母親も容疑者として逮捕された
ススキノのホテル殺人事件。
これって 探偵はBARにいる で扱いそうな案件では?

テレビではNHK総合とHTBの2社が高校野球を放映中。
HTBは解説が斎藤佑樹 (ハンカチ王子) と
本間篤史 (駒大苫小牧黄金時代の4番打者) の豪華版。
試合は中盤に入りワンサイドゲームとなっている。


さて今夜19~21時頃ゴングの世界が注目する世紀の一戦
WBO/WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
王者 スティーブン フルトン (米国) vs 挑戦者 井上 尚弥

だが、このカードが決まってから私がずっと思っているのは
果たして世紀の一戦と言われるほどフルトンは強いの?という疑問。

【井上 尚弥】
24戦24勝 (21KO) ⇒ 世界戦は19戦19勝 (17KO)
WBC世界ライトフライ級王者 ⇒ 減量苦により返上
WBO世界スーパーフライ級王者 ⇒ 減量苦により返上
主要4団体統一 世界バンタム級王者 ⇒ 無敵となり返上
WBSS (ワールドボクシングスーパーシリーズ) バンタム級優勝

【スティーブン フルトン】
21戦21勝 (8KO) 世界戦は3戦3勝 (全て判定)
WBO/WBC世界スーパーバンタム級王者
今夜がWBO:3度目の防衛戦/WBC:2度目の防衛戦

フルトンはデビュー以来ずっとSバンタム級 (55.34kg) で戦い
井上は49kg弱のライトフライ級からという事で
バンタム級より1.8kg重いSバンタム級では無理だろうというのが
フルトンを支持する者の言い分。

だが井上は普段62~64kg (Sライト級) なので全く問題ないし
大橋ジムの会長もSバンタムが尚弥にとってベスト階級だと話す。
今後もし井上尚弥が壁に当たるとしたら
スーパーフェザー級かライト級まで上げた時だろう。

井上尚弥の今後は
年末にも主要団体残り2本のベルトを保持する
マーロン タパレス (比国) と対戦し
バンタム級に続きSバンタムでも主要4団体統一王者を目指す。

今夜もし井上尚弥が王座獲得に失敗するとしたら・・・・・・
① 序盤にどちらかがパンチ以外で激しく出血し
  4ラウンド以内にドクターストップとなった場合。
  引き分けになるのでフルトンが王座防衛。
② フルトンのパンチで井上が激しく出血し
  途中でドクターストップとなった場合。
上記①②のパターンで出血の原因がバッティングの場合。
4ラウンド以内だとドローでフルトンが防衛。
5ラウンド以降だと、それまでのポイントで勝敗が決まる。
これらのパターンは結構ある事なので今夜も可能性はある。

ただ、世紀の一戦がこういう形で終わってしまうのは
あまりにも虚しい ・・・・・・。

posted by hiroki |13:33 | プロボクシング |

2023年07月18日

いよいよ1週間後

7月25日 (火) 有明アリーナ
WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
王者 スティーブン・フルトン (米国) vs 挑戦者 井上 尚弥

王者のフルトンは21戦21勝8KO。
昨年暮れにバンタム級の主要4団体統一王者となった
井上尚弥は年明けに全ての王座を返上し
戦いの場を1階級上のスーパーバンタム (55.34kg以下) へ移した。
階級を上げると言っても体重差は僅か1.82kg。
普段63~64kgの井上にとっては
過酷だった減量が少しだけ楽になったというレベル。

軽量級はボクシングの本場アメリカなどで人気が低いが
24戦24勝21KO (世界戦は19戦19勝17KO) で
既に3階級 (ライトフライ、スーパーフライ、バンタム) を制覇した井上は
あのマイク・タイソンも絶賛するなど世界でも注目されている。

しかし何故かフルトンの評価も高く (私には意味が分からない)
アメリカのメディアを中心に井上は勝てないだろうと予想する人も多い。
その理由は
  ① 井上は体が小さ過ぎて大柄なフルトンには勝てない。
  ② 井上は強い選手との対戦が殆どない。
  ③ 井上はパンチが強いだけの選手だ。  などなど・・・。

私は反論する。
フルトンの身長は169cmで、井上より4cm高いだけ。
井上はバンタム級世界王座挑戦で
175cm、リーチ182cm (フルトンは179cm) と破格の体格で
10年間無敗を続けていたジェイミー・マクドネル (英国) を
僅か1ラウンドでマットに沈めている。
②に関し、井上はノニト・ドネア、エマヌエル・ロドリゲス、
オマール・ナルバエスらの強敵を2ラウンド以内に倒している。
特にナルバエスは井上戦までプロ (48戦) ・アマ通じ
ただの1度もダウンをした事がなく
しかも2つの階級で世界王座を計27度も防衛した英雄。
それを2ラウンドまでに4回倒してKO勝利している。
むしろ強豪との対戦が少ないのはフルトンの方である。
③を主張しているのは井上の事をよく知らないだけ。
アメリカ人のプライドからきているものだと思う。

井上はデビュー当時からスパーリングの相手を探すのも苦労していた。
スパーでは試合より大きなグローブを装着 (ダメージが少ない) するが
それでも 「うちの選手が壊される」 と断られる事が多かったそうだ。
中には井上のパンチをガードした腕を骨折したボクサーも。
なので海外から世界ランカークラスで
なおかつ体重が2~4階級上のボクサーを招聘していたほどだ。
それでも時々ダウンを奪っている。

ついつい井上尚弥の話になると長くなってしまうが (笑)
試合の模様は前座も含め Lemino で独占無料生配信される。
Lemino は簡単な登録で視聴可能。
月額を払うと多くの番組を視る事ができるが
25日は無料で大丈夫。配信開始は15:45の予定。
試合放送後に解約する必要はない。
井上戦以外でも日本人の世界挑戦や全KO勝利中のホープ登場など
かなりカードが充実しているので興味のある方は是非どうぞ。

あとは試合前夜あたりに試合の予想を書く予定。
まあ関心がある人は少数派だと思うけど・・・。

posted by hiroki |16:06 | プロボクシング |

2023年05月21日

"中谷潤人" 試合終了

世界中のボクサーが憧れる
ラスベガスのMGMグランドで開催された
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦で
中谷潤人 (24戦24勝18KO) が
元王者でオーストラリアのアンドリュー・モロニーを
12ラウンドTKOで破り
昨年返上したフライ級に続き世界2階級王者となりました。

このまま判定かと思われた最終ラウンド残り20秒に
中谷の強烈な左カウンターが炸裂。
1684636539-junto-ko.JPG

この階級でもかなりの長身である中谷ですが
離れても良し接近しても良しの遠近両用ボクサーです。

対戦相手のアンドリュー・モロニーは
2020年11月、井上尚弥に挑戦し玉砕した
ジェイソン・モロニーと双子の兄弟です。
先日、兄は井上が返上したバンタム級王座を獲ったばかり。
弟も兄に続きたかったところですが
無尽蔵のスタミナと強いメンタルで健闘したものの
2ラウンドと11ラウンドにダウンを喫し
それでも最終ラウンドまで頑張り判定に持ち込む目前に
中谷の強打を受けTKO負けとなりました。

中谷のフィニッシュブローは
マロニーがダメージ蓄積やスタミナ消耗とは関係なく
どのラウンドでも一撃で試合終了となるようなパンチでした。
レフェリーもカウントは数えず、即刻ストップをかけました。

このまま判定までいっても中谷が大差の勝利でしたが
ボクシング聖地からの生配信で
世界中のボクシングファンや関係者に
強烈な印象を与えるためにはやはりKO勝利が必要で
その点は本当に良かったと思います。

まさに目が覚めるような1発KOでの世界王座獲得でした。

中谷選手、関係者の皆さん
地元である三重県東員町の皆さん、おめでとうございます!


posted by hiroki |11:29 | プロボクシング |

2023年05月16日

情報を整理(ボクシングの話です)

長文でもあり興味ない方はスルーして下さい。

【現時点における日本人の世界チャンピオン】
 ① WBC世界Lフライ級王者  寺地拳四朗
 ② WBA世界バンタム級王者  井上拓真
 ③ WBC世界ミニマム級暫定王者  重岡優大
 ④ IBF世界ミニマム級暫定王者  重岡銀次朗

昨年の春頃には8人もいましたが
その後はタイトル返上が相次いだり
防衛戦で敗れたりで今年の2月~3月には僅か1人に。
しかし4月に世界王者が一気に3人増えました。
②の井上拓真は、井上尚弥の実弟で
兄が返上した王座を決定戦で勝利し獲得しました。
③④は兄弟です。同じ日に兄弟で世界王者になるという
世界でも例がない記録を打ち立てました。
今は暫定王者ですが
8月に兄弟揃って正規王者と対戦する可能性があります。


【世界戦の予定】
 ① 5月21日 (日本時間) WBO世界Sフライ級 (王座決定戦)
     中谷 潤人 vs アンドリュー・モロニー (オーストラリア)
               WOWOWで生中継
 ② 6月24日 WBA世界Sフライ級王座に挑戦
     井岡 一翔 vs ジョシュア・フランコ (米国)
               AbemaTVで有料生配信
 ③ 7月25日 WBC/WBO世界Sバンタム級王座に挑戦
     井上 尚弥 vs スティーブン・フルトン (米国)
               Leminoで無料配信
 ④ 7月25日 WBO世界フェザー級王座に挑戦
     清水 聡 vs ロベイシ・ラミレス (キューバ)
               Leminoで無料配信
 ⑤ 8月予定 WBA/WBC世界Lフライ級王座防衛戦
     寺地拳四朗 vs ヘッキー・ブドラー (南アフリカ共和国)

①はラスベガス開催です。
中谷はWBO世界フライ級王座を2度KO防衛の後
王座を返上し、1階級上げて2本目のベルトを狙います。
タイトル奪取の可能性は高そうです。
③④は有明アリーナ開催です。井上が勝てば4階級制覇。
④の清水聡は村田諒太と共に2012ロンドン五輪のメダリスト。


【2023最大の注目】
井上尚弥がフルトンを破れば主要4団体の内2団体の王者に。
残り2団体のベルトは比国のマーロン・タパレスが先日獲得し
夏頃に指名挑戦権を持つ亀田和毅が挑戦する流れのようです。
そして年末あたりにタパレスvs亀田の勝者と井上尚弥が
各々保持する2本のベルトを賭けて王座統一戦が行われそう。
しかしタパレスも亀田も井上に勝てるとは到底思えず
井上尚弥は7月にフルトンを倒すことで
史上初となる2階級での主要4団体統一王者は確定的でしょう。
2024は更に階級を上げ、フェザー級を舞台にしそうです。

posted by hiroki |16:36 | プロボクシング |

2023年04月16日

ウクライナ国民へのメッセージ

現在 Abema TV で
亀田興毅氏がプロモートするボクシングが
LIVE配信中である。

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前座に中川麦茶 (むぎちゃ) という破天荒な選手が登場。
試合後に少し話がしたいから
早々にKOで決着をつけると公言したとおりの結果。

そしてリング上でマイクを手に独演会が始まった。

「僕の髪の色、皆さん何だかわかりますか?」
彼はウクライナの国旗をモチーフに髪を染めたそう。

「戦争はスポーツの場だけでやりましょう!
それ以外の場での戦争は全く必要ありません!」
という感じで力説した。

「メディアの方々、僕に出来るのはこんな事ぐらい。
どうか僕の話を記事にして発信して下さい!」

私は画面を見ながら胸が熱くなり
大きな拍手を送った。


このあと熊本出身の兄弟が2人揃って
世界王座獲得に挑む。
同日に兄弟での世界チャンピオン誕生は
史上初の出来事となる。
プロモーターの亀田興毅氏もそうなる事を
祈りながら観ていることだろう。


posted by hiroki |18:12 | プロボクシング |

2023年04月11日

興味ある人だけどうぞ

ボクシングの話なので興味の無い人はスルーして下さい。
4月8日 (土)、セレッソに勝利する前日
AmazonPrimeで前座含む全試合を生観戦しました。
那須川天心のデビュー戦は試合後に投稿済み。

その日のメインイベントに寺地拳四朗が登場。
WBO世界王者ジョナサン・ゴンサレス (プエルトリコ) と
3団体王座統一戦を行う予定だったが
ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎に罹ったため
急きょ相手がアンソニー・オラスクアガ (米国) に変更となり
拳四朗が保持するWBA及びWBC王座の防衛戦に。

試合の16日前に代役が決まった24歳のオラスクアガは
僅か5戦 (全勝) のキャリアながら
1階級上のフライ級で世界2位ということで
拳四朗陣営も警戒していたが
試合が始まると想定を超える強豪だった。

決着がつく前の第8ラウンド、拳四朗危うし!
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激しい強打の応酬となったものの
経験豊富 (世界戦12戦11勝) の拳四朗が
ポイントでは大きくリード。
8ラウンド終盤の打ち合いで心が折れかけたが
セコンド陣一丸の後押しで気持ちを持ち直し
9ラウンド、コーナーに詰めて気力を振り絞った連打で
58秒TKO勝利となった。

8ラウンド終了後のインターバルで心が折れかける。
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試合後の拳四朗は涙ボロボロ。かなり辛かった模様。
挑戦者は初黒星。だがいずれ世界王者になるだろう。


セミファイナルでは井上尚弥の弟井上拓真が登場。
尚弥が返上した世界バンタム級4団体王座の内
WBAの王座決定戦で41歳リボリオ・ソリス (ベネズエラ) と対戦。
元世界王者同士の争いとなったが
老獪な典型的アウトボクサーのソリスと
兄とは正反対でKO率が僅か22%しかない拓馬という事で
(兄の尚弥はKO率88%)
予想通りヤマ場も見どころも無い単調な流れとなり
井上拓真が4~8ポイント差の判定勝ち。
兄弟揃っての主要4団体統一王者を目指すそうだが
さすがに難しいだろう。
だが負けないボクシングをするので防衛は重ねそう。


posted by hiroki |17:07 | プロボクシング |

2023年04月08日

那須川天心デビュー戦終了

キックボクシングで42勝無敗だった那須川天心が
ボクシングへ転向し、本日が注目のデビュー戦。
いきなり日本ランキング2位が相手という
異例の初戦となったが那須川が6R判定で勝利。

内容的には一方的で序盤に軽いダウンも奪った。
解説の村田諒太氏が言うとおり
非常に格闘センスの高いボクシングを見せた。

だが一撃必倒のパンチは持っていないと思った。
コンビネーションや連打で倒すタイプかな。
あと数戦勝ち続け、その後に世界王座まで
昇り詰める可能性は充分あるだろう。

1970年代の半ばに
センサク・ムアンスリン (タイ) というボクサーがいた。
彼はムエタイのチャンピオンからボクシングに転向し
僅か3戦目で世界Sライト級王座を獲得。
あのガッツ石松も6Rで倒している。

那須川天心はキックからの転向で注目されているが
私にとってはセンサクのイメージが頭に残っており
今日デビュー戦を勝利しても
そんなにインパクトは感じなかった。

しかし初戦でフワフワ感があったそうなので
次からは本領を発揮するかも知れない。

さあ、この後は日本人の世界タイトルマッチが2つ続く。
実に楽しい夜。
明日はコンサの試合や桜花賞もある。
ボクシングの模様は Amazon prime で生配信中。

posted by hiroki |18:51 | プロボクシング |

2023年02月23日

井上尚弥 vs S.フルトン (米国)

WBO/WBC世界Sバンタム級王者
スティーブン・フルトン (米国) 21戦21勝 (8KO)
        vs
元WBC世界Lフライ級王者、元WBO世界Sフライ級王者
前WBA/IBF/WBC/WBO世界バンタム級王者
挑戦者 井上 尚弥 (大橋ジム)  24戦24勝 (21KO)

この試合が5月頃に日本で行われる予定。
減量が厳しくなっている井上が
バンタム級を完全制覇したところで階級を1つ上げ
Sバンタム級でも主要4団体統一王者を目指します。

対戦相手であるフルトンはKO率38%で
所謂KOパンチャーではなく、テクニックで勝負するタイプ。
世界戦の経験は僅か3試合で全て判定勝利。
こんなボクサーですが海外では評価が高く
フルトンの勝利を予想する人が多くなっています。

その理由として最も言われているのが
「井上は体が小さい」 です。
それと 「井上は弱い相手とばかり戦っている」 とも。
しかし世界戦19試合で17のKO勝利を挙げ
オマール・ナルバエス ⇒ 2ラウンドKO勝ち
ジェイミー・マクドネル ⇒ 1ラウンドKO勝ち
ファン・カルロス・パヤオ ⇒ 1ラウンドKO勝ち
エマニュエル・ロドリゲス ⇒ 2ラウンドKO勝ち
ノニト・ドネア ⇒ 判定勝ち及び2ラウンドKO勝ち
といった強豪たちをドネアとの初戦で判定となった以外
全て2ラウンドまでに倒しているわけです。
しかも海外でも4戦 (米国3、英国1) を経験。

海外では井上尚弥を
単なるハードパンチャーぐらいにしか考えていないようですが
それは全く違っていて、ボクサーとしての資質が
ほぼパーフェクトに備わっています。
スピード、ボクシングIQの高さ、ハートの強さ、フットワーク
打たれ強さ、高い防御力、パンチの当て勘
巧みなカウンター、相手を見切るのが速い
これらを全て兼ね備えた上で1発1発のパンチが強力。
それに実父である真吾トレーナーの極めて的確な指示。

フルトン勝利を予想しているのはアメリカ人が多く
「我が国のチャンピオンが小さな日本人ごときに負けないさ」
みたいな感覚なのだろうと私は思っています。
まあ、アメリカの誇りっていうのかな。
でも井上は誇りだけで負かせるボクサーではありません。

posted by hiroki |04:45 | プロボクシング |

2023年01月28日

矢吹と力石

いま終わったばかりの
ボクシング IBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦は
矢吹正道がチャコン (ベネズエラ) を11ラウンドTKOで破り
夏頃に11戦全勝 (9KO) の
王者ノンティンガ (南アフリカ) に挑戦する流れに。

前WBC同級世界王者の矢吹は
今日の勝利で戦績を14勝 (13KO) 4敗とした。

実はこの矢吹正道の弟も世界を狙うボクサーで
その名は力石政法。
13戦 (8KO) 1敗の戦績を持ち
現WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王者である。
ちなみに1月の試合では鮮やかなアッパー炸裂でKO勝利。
(力石と言えばアッパー)

弟の力石は4月に世界ランカーと対戦を予定。
勝利した場合は兄の矢吹と
兄弟でダブル世界戦の挙行になる可能性大。
あしたのジョー世代にとってはたまらない1日になりそう。

posted by hiroki |18:51 | プロボクシング |

2023年01月23日

フルトンよ、笑わせるな

昨年12月に主要4団体の統一王者となり
「もうバンタム級でやり残した事はない」 と
4つの王座を全て返上し階級を1つ上げた井上尚弥。

早速スーパーバンタム級でWBCとIBFのベルトを持つ
スティーブン・フルトンが井上尚弥と日本で対戦することに。
時期は5月になりそう。

フルトンは 「俺の方が体が大きい。
しっかり相手を分析する。井上は俺に勝てない」 と豪語。

私に言わせれば 「フルトンよ、笑わせるな」 である。

体格でいえば、井上が3階級目となるバンタム級に
挑戦した時の相手ジェイミー・マクドネルは
フルトンより6cmも高い175cm。
そのジェイミーを165cmの井上が僅か1ラウンドで沈めた。

また、フライ級からフェザー級までの5階級で
世界王座に就いたノニト・ドネアには
昨年6月、2ラウンドTKOで圧勝。

そもそも世界戦のキャリアに差があり過ぎる。
フルトンはまだ3試合しか経験がない。しかも全て判定勝利。
一方、井上は世界戦を19試合戦い、実に17KO勝ち。
判定までいった2試合も
試合中に両拳を痛め、強打を封印せざるを得なかったのと
序盤に右目の眼窩底を骨折したことで相手が二重に見え
グローブで右目を隠し、片目だけで戦ってのもの。
しかもこの試合の11ラウンドに痛烈なダウンを奪うも
レフェリーの不可解なロングカウントによりKOを逃した。

井上は5月にフルトンから2本のベルトを奪取し
年末あたりには残り2本のベルトを保持する
ムロジョン・アフマダリエフ (ウズベキスタン) も撃破して
バンタム級に続く主要4団体王座を統一。
来年にはフェザー級を舞台に5階級制覇を成し遂げると同時に
3階級目の4団体統一王座を狙うことになると思う。

posted by hiroki |19:08 | プロボクシング |

2023年01月06日

ワタナベジムと亀田興毅氏の災難

亀田3兄弟の長男興毅氏が
ファウンダーとしてプロモーターを務めた挙行イベント
亀田興毅プレゼンツ 2大世界タイトルマッチ
3150FIGHT vol.4 が今終わりました。
ABEMA TV が
本日からボクシングチャンネルをスタートさせ
その記念すべき最初の番組として
午後1時からのぶっ通し無料LIVE配信でした。

しかしセミファイナルとメインイベントに
2人の優秀なボクサーを送り込んだワタナベジムは
非常に悲しい結果に終わり
また、挙行主の亀田興毅氏にとっても
残念な1日になってしまったようです。


IBF世界ミニマム級王座に挑戦した
8勝 (6KO) 無敗の重岡銀次朗は
1ラウンドから王者に圧力をかけ
王座獲得は時間の問題と思われる展開でしたが
3ラウンドに偶然のバッティングで試合が中断。
激突した頭が痛いと泣きながら訴える王者に対し
レフェリーは長い中断のあと試合をストップ。
当初は負傷引き分けで王者が防衛成功という発表に
会場はざわつきました。

しかしバッティングのシーンをスローVTRで何度見ても
王者の頭が銀次朗の左アゴに当たっており
被害を受けたのは銀次朗の方。
銀次朗は少しアゴをさする程度でしたが
王者は 「痛いです!もう試合はできません!」 と
泣きながらレフェリーに訴え続けます。

このまま試合を続けても勝てないと考えた王者が
頭が痛いと演技してベルトを母国に持って帰ろうという
魂胆が明らかでした。

その後の発表で、負傷引き分けではなく
無判定という珍しい結果に訂正され
今日の試合は無かったことに。
間違いなく3~4ヶ月後に再試合になるはず。
でもこの王者は何だかんだ理由を作って
重岡銀次朗との再戦から逃げようとするかも。

このダニエル・バラダレスというメキシコ人王者は
試合直後からSNSで炎上しました。
今すぐボクサーを辞めて役者になるべきだと思います。


そしてメインイベントに登場した通称マタドールの
谷口将隆は世界タイトル2度目の防衛戦でしたが
なんと2ラウンドに闘牛の一突きに遭いKO負け。

重岡も谷口もワタナベジムの看板選手でしたが
会長にとっても、そして挙行主の亀田興毅氏にとっても
非常に悲しい1日になってしまったと思います。

前座までは素晴らしい試合の連続だったのですけどね。

これで日本人の世界王者は3人となりました。
ちなみに昨年の今日は8人でした。

posted by hiroki |20:35 | プロボクシング |

2022年12月20日

階級を上げたら苦戦?ふ~ん

記録として残したいだけなので
関心のない方はスルーしてください。長文になります。


12月13日に井上尚弥が世界バンタム級でアジア人初の
4団体統一を果たして以降、毎日目にする記事は
スーパーバンタム級では苦戦する です。
しかも現スーパーバンタム級2団体統一王者までもが
「体格に勝る俺には勝てない」 と。

しかし私に言わせれば 「はぁ?何言ってんの」 です。

53.52kg以下 ⇒ バンタム級のリミット
55.34kg以下 ⇒ スーパーバンタム級のリミット
その差は僅か1.82kg ですが
私が言いたいのはそこではありません。

現在のプロボクシング世界戦における計量は
前日の午前中または午後イチです。
殆どのボクサーは過酷な減量をし
計量時間に合わせてリミット以下に落とします。
そして計量にパスした後は試合までの約18時間に
水分や栄養補給を行い適度に体重を戻します。

なのでスーパーバンタム級の世界戦で
試合時に55.34kg以下の2人が
グローブを合わせているわけではありません。

井上尚弥の日頃の体重は約60キロだそうです。
そして世界戦の計量に照準を合わせて減量し
バンタム級であれば53.52kgギリギリで体重計に上がります。
その後は腹を下さないよう細心の注意を払いつつ
まずは水分、そして消化の良い液状の食べ物。
体が慣れてきた夜にはウナギなど好きな物を食べ
翌日リングに上がる時は大体57~58kgと思われます。

この流れからいくと
苦しかったバンタム級リミットより1.82kg分の減量が楽になり
試合では今以上に力強いパフォーマンスを見せるでしょう。

「俺には勝てない」 と豪語している
2団体統一王者スティーブン・フルトンは元々体重があり
実際リングに上がる際は井上より数キロ重いでしょう。

しかし井上尚弥は最初に世界王者になったのが
48.97kg以下のライトフライ級。
さすがに減量が厳し過ぎて一気に2階級も上げ
52.16kg以下のスーパーフライ級で世界王者に挑戦。
相手はデビューからキャリア14年の46試合で
ただの1度もダウンした事がなく
当王座を11度防衛中であるボクシング界のレジェンド
オマール・ナルバエスを僅か2ラウンドでマットに沈めました。

更にバンタム級へ上げ、10年間無敗だった
井上より2回りくらい体の大きいジェイミー・マクドネルを相手に
今度は1ラウンドでTKO勝ちし3階級制覇達成。

そのバンタム級では57.15kgのフェザー級王座含め
実に5階級で世界王者となった
あのノニト・ドネアも今年6月に2ラウンドTKOで圧倒。

元々60キロある井上尚弥が僅か1.82kgの体重差
しかもそれは計量の時だけのスーパーバンタム級で苦戦し
王座獲得成らずなんて場面はイメージできません。


私の予想ですが
強気発言のスティーブン・フルトンはフェザー級に戦場を移し
井上尚弥から逃げると思います。
もう1人の2団体統一王者ムロジョン・アフマダリエフは
井上に対しリスペクトもしている好青年で
対戦を希望しているため、おそらく来年の初戦は
このアフマダリエフとになると思います。
ウズベキスタン人のアフダマリエフはプロキャリア11戦無敗。
KO率も高い強打者です。
しかし好戦的なタイプなので井上にとっては戦い易い相手。
世界戦だけでも19戦無敗17KOの井上が勝ち
まずは4団体の内2つを手にするでしょう。

目標である2階級での4団体統一を果たすには
フルトンが返上すると思われる残り2つのベルトが必要ですが
関係者が手腕を発揮すれば来年中の実現もありそうです。

長くなりました。

ちなみにスーパーバンタム級で井上尚弥を破る可能性を持つのは
ルイス・ネリ (メキシコ) ぐらいでしょうか。

posted by hiroki |16:06 | プロボクシング |

2022年12月14日

無敵

Wカップ準決勝はアルゼンチンがクロアチアに快勝。
大体はテレビで観ていました。
松木安太郎さんの甲高い声が寝不足の私にはちょっと・・・。
いっそ解説は影山優香さんの方が良かったかも。


さて一夜明けても井上尚弥の話題になりますが
今回も予想・想像を超えるボクシングを見せてくれました。
あれだけガードを固められ
それでも強打を放ち続けていたので疲れはあるはず。
なのに11ラウンド開始前にギアを上げ
一気に相手をマットに沈めてのTKO勝利!
世界中のスポーツメディアが驚愕したようです。

対戦したのは普通の挑戦者ではなく
他団体の世界王者でしたが
井上尚弥には全くもって歯が立ちませんでした。


井上尚弥選手とは一体どう戦えば良いのか。
昨夜のWBOチャンピオンのように
最初からガードを固めて守りに徹すれば
KO負けから逃れられる可能性が、ごく僅かながらあります。
しかし判定では大差で敗れます。
1発の強打に全てを託し勇敢に向かって行っても
迎撃され早いラウンドで逆に倒されるでしょう。

いつか敗れるとしたら、階級をライト級あたりまで上げた時かな。

昨夜惨敗した英国陣営は
「井上はSバンタム級で世界王座に就くのは難しい」  と
分かったようなことを記者会見で言っていましたが
残念ながら、そうはならないと思います。

来年の舞台になる予定のスーパーバンタム級は
2人の世界王者が各々2団体のベルトを保持しています。
ということは2回勝てば
バンタム級に続く4団体統一王者になれます。
強いと言われる2人の戦績をチェックしてはみたものの
井上に初黒星を与えるような要素は見当たりません。

THE MONSTER 井上尚弥は
一体どこまで行ってしまうのでしょう。

posted by hiroki |06:04 | プロボクシング |