コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2007年04月08日

いつも写真判定

広く浅くスポーツ全般を見る私ですが、プロボクシングは別。
これはかなり深いです(^ ^)

WBA世界ミニマム級 王座統一戦
 正規王者 新井田 豊(横浜光) 判定2-1 暫定王者 高山 勝成(グリーンツダ)

仙台戦を前にして違うスポーツの話なので
ここから先は興味がある人だけどうぞ(^o^)
ボクシングとなると話が長~くなってしまうもので…(^ ^;)

世界チャンピオンは通常1人ですが
負傷等で王者が長期間試合が出来ない場合、協会は暫定王者決定戦を行い
その勝者を実質王者として扱います。
そして正規王者が負傷から回復する等、試合をやれる状態になった時点で
双方の王者同士を戦わせます。
これが昨夜後楽園ホールで行われたこの試合というわけです。

正規王者の新井田は、プロデビュー後から天才と呼ばれたボクサー。
平成13年の世界初挑戦で期待通り王座に就きましたが
燃え尽き症候群?みたいな感じとなって王座を返上し
ジム会長に引退を申し出ました。
しかしボクシングへの情熱が再び高まり
3年後に、返上したベルトを奪還!その後は4度の防衛を果たします。

一方の高山は
イーグル京和(タイ人だが日本ジム所属)が試合中骨折のアクシデントで
運良くベルトを手にしたイサック・ブストス(メキシコ)から
平成17年に世界初挑戦で王座を奪取!
しかし初防衛戦で、骨折から復帰したイーグル京和に惨敗を喫し無冠に。
そこでWBA王者の新井田へターゲットを変え、試合が決まったところで
新井田が肋骨を骨折し2度目の世界挑戦がキャンセルとなった後
協会が暫定王者決定戦開催を決め、その試合でパナマ人を破り暫定王者に就きました。


さて両者の対決は……
1Rいきなり高山がダウンを奪いますが
これはスリップと言ってもおかしくないような微妙なものでした。
しかし微妙であっても新井田陣営にとっては痛恨のマイナス2ポイント。
焦る新井田は、高山のスピード満点なアウトボクシングに翻弄されます。

新井田は典型的なカウンターパンチャーで、相手がパンチを出してこない限り
なかなか自分から攻撃を仕掛けられないボクサーです。
それでも世界戦6勝1敗という成績をあげているところが天才と呼ばれる所以です。
でも7試合の世界戦は、大半が競馬で言う写真判定のような大接戦でした。

中盤からようやく新井田が本来のペースを取り戻し
高山が打ってくるところに強烈なカウンターを見舞い始めます。
そうなると、それまで軽快なヒット&アウエー戦法で試合を優位に進めていた高山は
手数がやや減ってしまい、逆にジャッジは新井田への印象が良くなります。

結局、前半は高山ペース、後半は見る人の目によって微妙な感じで12Rが終了。
判定はジャッジ3人とも1ポイント差の大接戦となり
2-1の判定で、正規王者の新井田 豊に軍配が上がりました。
でもこの内容ですから判定に不満を訴える人は多いでしょうね。
高山陣営も納得いかないでしょう。
しかし私に言わせれば「高山の作戦ミス」ですね~。
序盤から見せた素早いフットワークからのアウトボクシングを
最後まで続けていれば間違いなく勝てたはず。
無尽蔵なスタミナと、過去1度もダウンしていない打たれ強さを併せ持つ高山なら
作戦ミスさえしなければ、この試合、問題なく勝利できたでしょうね。

ボクシングを長~く見てきましたが、双方に決め手がないような試合の場合
結局は王者にポイントが流れてしまうものなのです。
これまでの経緯と両者の風貌から、高山に肩入れする人が多いと思うので
「不可解な判定!」とか言われるのは仕方ないだろうな~。
亀田の世界初挑戦と同じようなものです(^ ^)

それにしても新井田 豊……勝つには勝ったけど、また今回も写真判定でした(^ ^;)
こんな試合を続けていちゃぁ民放生放映はまだまだ無理ですね~。
王座統一戦だというのにスカパーで深夜録画放映ですからね~。

さて気持ちを切り替えて、私もそろそろベガルタ戦に集中しなきゃ!!

posted by hiroki |01:37 | プロボクシング |

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