2012年06月17日
足りなかった30秒で得たもの
先日ある知人から 「富士山周辺をぐるっと1周り160km近く走る大会に出たんです。 私、完走したけど完走じゃなかったんです」 「え……?」 「制限時間が48時間ってなってて、私、ゴールに辿り着いたんだけど 30秒近くオーバーしちゃったんです」 「…………」 「この大会のために、頑張って2年間トレーニング積んで 48時間一睡もせず約160kmを走破したけど…… 僅か30秒に泣くという結果に終わったんです。そりゃあもうショックでした」 「2年間準備したのに……48時間も寝ずに頑張って僅か30秒で……」 「序盤の下り坂、今思えば歩いて良かったのに、少しでもタイムを貯金しようと ブレーキかけながら小走りで下り続けたのが悪かったと思うんです。 50kmあたりで脚を痛めちゃいました。 そこからの100km少々は脚の痛みとの戦いでした」 「じゃ脚を痛めなければ?」 「おそらくタイムオーバーはしなかったはずです。 僅か30秒だったんで、あの時うどんを1杯でやめときゃ良かったとか悔やみました」 「ゴールした時はどんな思い?達成感と悔しさが入り混じった感じ?」 「そうですね。でもその後ゴール付近にいた多くの人達に声かけられたり 中には 『感動しました!』 って握手してくれた人もいて救われた気分でした」 準備段階から多くの苦しみを乗り越えて 最後は30秒近くオーバーで、記録には乗らなかったけど走り切ったわけで。 かなり悔しい思いはしたけど、いろいろ得るものも多かったようです (^-^) 会話の最後に少しだけ照れくさそうに 「実は15日の深夜、BS1で大会のドキュメント番組があるんです。 スタッフさんから直接 『もし良ければ確証は持てないけどゴールシーンを 使わせてもらう予定です』 と言われました。見てもらえると嬉しいです」 と話していたので、金曜の夜23時からの放送を見させてもらいました。 この知人が映ったのは番組のラストに近い部分でしたが本当に心から感動しました。 その再放送が今日の午後6時から7時49分まで、同じくBS1で放映されます。 知人が映るのは最後のシーンなので7時30分あたりから見るとちょうど良いのかな。 もしお時間などありましたらどうぞ(^o^) ギリギリ規定タイム (48時間) で完走した人のあとに入って来ます。 「来年も出場する?」 と聞いたら 「今の時点では出場したくないけど、これから先は気持ちが変わるかも」 とのこと。 ただし、出場への競争倍率は半端ないらしいです。
posted by hiroki |09:31 | スポーツの話 |
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