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2005年12月22日

過去の記憶 VOL2

 ようやくラジオ受信状態がよくなった。
 【どうですか平川さん。コンサドーレの序盤の戦いは。】
 【試合前の選手の表情を見ると、ちょっと緊張していましたね。】

「唯志、次は入り口の近くのやつ、マフラーの取り替えだ。」
「なんだよ、またラジオを動かさなきゃだめだ。」

 唯志はふてくされて、またラジオの位置を変えたが、変えた途端
また状態が悪くなってしまった。

【今日の…のちょう…はど…】
 唯志は頭に来てラジオを思いっきり揺らした。 そうしたら少し

は聞こえがよくなった。

【コンサドーレのチャンス、コーナーキックだ。蹴るのは…。】
【ショートコーナーだ。石井のヘッド。惜しくも…はずれた。】
【今度は石井、一人で持ち込んだぞシュート。またはずれた。】
 いまはコンサの時間帯らしい。
 ここで点をいれなければ、相手に点を入れられることが多いの

がサッカーだ。
 しかし、今年のコンサド-レはチャンスを逃さず、確実に点を
入れていた。

 パスミスもあまりなくなり、そのためか体力の消耗も少なくな

って、伝統のロスタイムでの失点もほとんどなくなった。

 今年の観戦は結構楽しかった。なにより勝ち試合を多く見れた
からだ。
 ホームは15試合行くことができた。そのおかげで仕事が後回
しになり徹夜も何度もしたが。勝った試合は徹夜も苦にならなか
った。

 【さて、時間は前半20分を過ぎました。ここまでの…方はどうで
すか】
 「改めてアナウンサーが聞くってことは膠着状態なのか。」 
 【…は相変わらず…パスを出していますがなかなか前線でキープできませんね。】
 【 コンサドーレは本来は…がためをつくるはずですが、ちょっと今日は…柏のプレスは…ね。】

 「今日はあんまり調子がよくないということか。」  
 唯志はため息を一つついた。

posted by asa3804 |18:22 | コンサドラマ | コメント(0) | トラックバック(0)

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