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2012年01月19日

クラブライセンス制度について

 Jリーグが17日公表したクラブライセンス制度

 コンサにとっては本当に重要な問題だ。

 日刊スポーツによると「競技、施設、人事組織、法務、財務と5つの基準を設け、これらを満たさない場合はライセンスが交付されず、リーグに参加できない。達成必須の47項目を含む全56項目が列記され、競技場の入場可能人数をはじめ、マーケティング担当者や下部組織の責任者を置くことも義務化。財務基準では、直近の3期連続で赤字になったクラブや債務超過に陥ったクラブはライセンスが交付されず、日本フットボールリーグ(JFL)などの下部リーグへ降格となる。」

 Jリーグは何年も前から導入を模索していたがいよいよ2013年度から導入することにこととなった。
 
  ウィキペディアを見るとその要件がなかでも気になるのが

 1 3期連続の当期純損失(赤字)を計上していないこと(2012年度-2014年度の3年間以降で算定)

 2 債務超過でないこと(2014年度から算定)が必要になること。

   いずれも過去ではなくこれからの財務状況について問われることになるが、コンサは大丈夫だろうか。

  HFCは債務超過の解消手段としてダニルソンの移籍金を昨季の収入に入れて黒字決算をして、増資して債務超過を解消する計画を出してJ1昇格を認めてもらったのでかなりぎりぎりの経営状態をしている。また、過去何年も赤字決算をしてきたので今後の展開は予断は許さないだろう。

 まずは再び赤字にはならないように単年度で黒字を目指さなくてはいけない。

 また、昨年末のスポーツ報知ではHFCは観客動員数を25万人以上に設定したということを記載していた。

 昨年の観客動員は目標の21万人に届かない約19万9000人だった。これは震災があって大幅動員が期待できる土日のドームの試合が減ったためという特殊事情があった。

  それがなければ、夏場から昇格を争って昇格を果たし観客数も好調だっただけに目標の21万人はいったに違いない。

  来季の試合数はホーム17試合だから1試合当たり、約15,000人。ドームの試合が多くなることとJ1のチームとの対戦で観客動員数が増えることが予想されるために目標達成は十分にできる数字だと思う。

  まずは観客動員数でできるだけ稼いで、黒字を目指してほしいと思う。後はスポンサーだが、今年のスポンサーは劇的に新規のスポンサーが多くつく訳はないので、いかに経営の健全化を図るかにかかっていると思う。

  また、必須ではないが推奨されるというC基準の女子チームを保有していることも今後は目指さなくてはいけないだろう。 

  いずれにしてもせっかくJ1にいてもライセンスが交付されなければ元も子もない。

 今後はライセンス制度への対策が必要となってくる。

posted by 孔明 |19:43 | 経営 | コメント(8) | トラックバック(1)

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クラブライセンス制度について

債務超過を解消するための増資ですが
問題は増資額をいくらに設定するかだと思っています
超過分を解消する程度の増資ではやはり不安です

今季から、HFCがより堅実的な経営を目指すという意向を読み取ることは出来ますが
財務面のマイナス要因もあることを考慮して多めの増資を行って欲しいと思っています。

posted by nakano| 2012-01-19 20:44

Re:クラブライセンス制度について

 nakanoさん。

 増資は持株会が増資をする予定らしいですが、どのようにやるかまだ、明らかになっていないですね。今後どんな行動を起こすのか、その内容によってはサポーターも協力を求められ、協力を行わないといけないことになると思います。
 なかなか厳しい経営状況ですが、HFCには背伸びをせず、しっかりと地に足をつけた経営をしてほしいと思います。
  

posted by 孔明| 2012-01-19 23:08

Re:クラブライセンス制度について

増資の件ですが今回はサポーターズ持株会は積極的に動かないと思います。もし増資するなら前回のJ1昇格時の2008年のように昇格の感動の余韻が残る今のうちに募集しなければならないでしょう。

これについて詳しくは先月発売されていた月刊誌「財界さっぽろ」の新年特大号のP348~P349の記事を読んでいただきたいのですが、かいつまんで言うと昨年10月下旬の持株会の理事会に増資案の合意を得る為、矢萩社長と岡田専務が出席して理事達の意見を聞いたところ、ほとんどの理事から合意を得られず持株会による増資は望めなくなったという事です。

これには前回J1昇格した2008年に株主に多大な痛みを伴いながら行った減増資で債務超過を解消しながら、その後すぐ成績低迷でJ2降格し決算でも3年連続単年度赤字で、また債務超過に陥ったHFCの経営責任を問題視する意見が強かったからです。

もしサポーターズ持株会が増資に動かなければHFCが企業や個人から増資を募らなければなりませんが、おそらく億単位の増資になると1企業では持株比率で現在のサポーターズ持株会が筆頭株主である市民クラブという形態を崩す形になり、また実際のところ過去に減資で悪影響を与えた企業も多いだけに難しい問題と言えます。

尚、上記の「財界さっぽろ」の新年特大号は江別市の北海道立図書館の北方資料館には確実にありますので興味あれば一読お奨めします。

上でコメントされているnakanoさんは既に読まれているようですが、どう感じられているでしょうか?過去のエントリー読むと私とは感想かなり違っているように感じましたが。

posted by EBT| 2012-01-20 09:59

Re:クラブライセンス制度について

EBTさん。

 情報ありがとうございます。持株会で増資が反対されたという話は初めて聞きました。てっきり持株会が増資を募ってサポーターが呼応するという形式だろうと安易に考えていました。そうなると企業や個人からの増資を募らなければなりませんが、その動きが全然見えてこないですね。HFCはいったいどうするつもりでしょうか。Jリーグに提出した計画では増資をすることが明示されているので、この問題をどう解決するのか非常に気になります。個人や企業から募るにしても EBT さんが言われように筆頭株主が持株会でなくなる可能性もあっていろいろと問題がありますね。
 このことはいずれにしても早く対処しなくてはいけない問題だと思います。

posted by 孔明| 2012-01-20 18:47

Re:クラブライセンス制度について

増資に関しては2011年度の決算が3月末には出るはずで、
決算の終えての財務状況を見て何らかのアナウンスがHFCからあると思われます。

12/13の道新で「債務超過解消 HFC増資へ」という記事が出ています。
道新とHFCの繋がりを見る限りHFCは既に何らかの策を講じていて、
そうでなければ道新がこのような見出しの記事を出すことはないでしょう。

取り巻く環境を見る限り持株会主導で増資になると思います。
持株会の理事がHFCの経営陣の責任に言及しているようですが、
(財界さっぽろそのものに信憑性をあまり感じませんが・・・)
経営をチェックしなければいけない筆頭株主が何を言ってやがる!?
と一企業の経営者であり筆頭株主である僕は思いますね。
僕も自分のブログで予算見通しの甘いHFCの経営陣を批判してきましたけど、
筆頭株主の理事たちは経営陣と共同責任いやそれ以上に責任は重いですよ。

僕は大幅な増資には反対ですね。
ダニルソンの完全移籍等で債務超過と累積債務がいくら減少するのかわかりませんが、
大幅な増資は過去の例を見ても経営に甘えを生み債務を膨らます事になるので、
緊張感を持たせる意味でも累積債務額+1~2億円程度がベターと見ます。
それでも集まるかどうかは微妙な感じがしますけどね。。。

何度も書かせてもらってますが、予算必達するような経営をしないといけません・・・。

posted by 剛蔵| 2012-01-20 23:37

Re:クラブライセンス制度について

 経営者である剛蔵さんの意見はためになりますね。確かに持株会は形はどうであれ実体はHFCのバックで資本を融通する組織。そのための持株会ですからね。株主会が増資をしなければ誰がやるんだという感じもします。
 私も持株会に入っていますが増資という話があれば微力ですが協力したいと思いますし、サポーターもできる協力はしなくてはいけないと思っています。いずれにしてもこの問題は注視して行かなくてはいけませんね。
 
 私も大幅な増資については懐疑的です。経営の安定化にはつながるかもしれませんが、危険な経営への芽もふくらますことにつながるとも思います。
 もっともそんなに大幅な増資ができるとも思いませんが。

 それにしてもHFCの経営の話は情報が少なくて困ります。道新の情報はありましたが、その後どうなったかがわかりません。他のスポーツ新聞ももっとHFCの経営の話を記事にしてほしいと思います。
 増資にしてもタイミングがありますので早く動かないとという気がしています。

posted by 孔明| 2012-01-21 01:06

Re:クラブライセンス制度について

私はサポーターズ持株会の会員ではないし今後も出資するつもりはありませんので、会員である孔明さんや剛蔵さんとは立場が違うので、もし持株会が増資しなくてもHFCの自助努力で増資すべきと思うので、とやく言えませんが、この「財界さっぽろ」の記事を読んでから年末やキックオフ2012の後の飲み会の時にCVS仲間で持株会会員の人と、この話しても皆さん増資に協力するつもりあるので一向に情報ないので気になっていたが、そういう事になっていたのかと持株会会員でも理事会でのHFCとの話し合いについて伝わってきていないというのは問題だと思います。なにせ
持株会の会員は1万人以上いるのに増資という重要な案件について、わずか10数人の理事の意見でもって左右されるというのは普通ではないです。

ただコンサの場合これまでJ1昇格した2001年と2008年は両年とも債務超過状態だった為、億単位の増資を行っていますが募集の名目は2001年が通称”エメルソン資金”(HFCは公言していませんが)で2008年は「J1にあり続けるために」という文言で、いずれもチーム強化費用としてで債務超過を解消するためが目的としてではなかったので今回も増資を行うとしても、その名目が債務超過の解消とした場合は以前のように持株会から出資金が集まるかは難しいと思いますので、どういう名目で増資を募るかも考えなければならないでしょう。

いずれにせよ債務超過の解消には増資は必要ですが、ただHFCが健全な財務体質に改善できなければ増資によって債務超過を脱しながら、わずか1年で再び債務超過に転落した熊本の二の舞になってしまいます。
これを受けての熊本の社長のオフィシャルHPでの謝罪もクラブライセンス制度を強く意識したものです。
http://kumanichi.com/roasso/kiji/201201/20120113002.html(債務超過転落を伝える熊本新聞記事)
http://kumanichi.com/roasso/kiji/201201/20120113002.html(熊本オフィシャルHPでの社長の謝罪文)

また親会社の補填がない市民クラブとして債務超過が致命傷になりかねない湘南では、その責任をとるため社長が自ら進退伺いを出す事態になています。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/01/20/kiji/K20120120002465140.html

尚、これまで再三ふれた「財界さっぽろ」の記事の中で厚別競技場の改修の可能性に札幌市議に聞いた箇所ありますが、これは現行の厚別の施設状態では室蘭や函館と同様にJ1での公式戦開催できなくなる可能性あるためで、これもクラブライセンス制度の影響と言えるでしょう。
http://www.j-league.or.jp/aboutj/2011pdf/19.pdf(ここのAが○になったら厚別はJ1公式戦開催不可)

posted by EBT| 2012-01-21 20:28

Re:クラブライセンス制度について

 EBTさん。

 サポーターの多くも増資に積極的に協力したいと思っているでしょうね。私は持株会がやはり主導すべきと思いますが、HFCも働きかけてできるだけ早くアクションを起こしてほしいと思います。
 持ち株の会員の多くは個人で、代表権のない人たちなので、その多くの人たちの思いを受けるとしたら持株会も簡単にHFCからの意向を拒否したりできないはずで、経営の責任もあると思います。いずれにしても持株会を主導としてHFCは増資をはかってほしいと考えています。

 熊本や湘南の実例は我が身に降りかかることを考えなくてはいけないでしょうね。HFCの場合には一度減増資という最終手段を使ってしまっています。身の丈と言うことは簡単ですが補強で言えばどうしてもほしい戦力があるのでつい背伸びをしてしまうこともあるので、しっかりと足下を見つめなければいけないと思います。
 特にクラブライセンス制度が運用されるとJ1からJFLの降格も考えられるのでサポーターの厳しい目も必要になってくると思います。
 

posted by 孔明| 2012-01-21 21:18

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