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2011年01月11日

札幌ドームのネーミングライツ募集に関しての使用者の位置づけは?

  札幌ドームのネーミングライツ売却の件で日ハムが札幌市に抗議文を出したらしい。

 読売新聞に載っていたもので、2度札幌市に抗議しているとのこと。「1度目は「球団側に何ら連絡もなく命名権を公募することに疑問を感じる」という内容で、2度目は「選定過程に球団を入れるつもりがないならば、球団として新名称を使用しない可能性がある」」という内容らしい。
 
 「札幌市は昨年10月、札幌ドームについて、日本ハムの成績に左右されない安定した収入源を確保する目的で命名権売却の方針を表明。12月には〈1〉新名称の一部に「札幌ドーム」の名称を残す〈2〉契約金額は年間5億円以上、契約期間は5年以上――といった売却要項を発表するとともに、1月11~28日の期間に募集して2月末までに売却先を選定し、4月から新名称を使用することを明らかにしている。」とのこと。
  
 日ハムは「1度目に抗議した際、市側は善処すると言ったのに、その後、十分な説明なく要項が発表されたため、2度目の抗議に至った」と言っているらしい。

 日ハムはドームでのお得意さん。しかし、なぜこんなに抗議しているのか今一理解できない。

 1度目の抗議は「話は聞いていない」と言うことで怒りを買ったということか。

 1度目の日ハムの物言いはだだっ子のような内容だが2度目の怒りはよくわからない。

 日ハムとしてはライバル社が名乗り出たら困ると言うことだろうか。確かに伊藤ハムやプリマハム、丸大ハムがネーミングライツを獲得したら困ることはわからないでもない。しかし、このような一方的な抗議は日ハムの横暴のような気もするがどうなのだろうか。

 もっともわからないのは選定過程に使用者を入れるということが一般的なのかと言うこと。

 使用者が不利益を被る場合にはネーミングライツ使用主の広告物を遮断することを条件としてネーミングライツの募集をしていることは一般的なようだが(現に札幌ドームも「国際サッカー連盟(FIFA)主催試合など、施設名に企業名又は商品・ブランド名を含む愛称の表示が制限される場合があります。」と募集要項に明記している」)そのことに関しては正直よくわからない。

 一般的に考えると大口の利用者のお得意さんには参加者が集まった段階で使用者の不利益につながる場合があるかどうか何らかの協議をすることは考えられること。ただ、どこまで使用者に気を遣わなくてはいけないのかがよくわからない。使用者に不利益を与える募集者が参加してきた場合には使用者の意見だけで排除できるのか。

 また、コンサの場合にも札幌ドームをよく使う大口スポンサーということならば、何らかの意見を言えるという立場になるのだろうか。この場合にはコンサのスポンサーについている企業の不利益になる場合にはどうなるのかという疑問も生じる。例えは石屋製菓やサッポロビール等のライバル社であるロイズやアサヒビールが参加してきたらどうするのか。

  今回の札幌市の募集要項を見ると選定方法としては「札幌市が選定する」としか書いておらず関係機関に協議することは明示されていないので、日ハムが抗議するとおりやはり札幌市独自で判断するつもりなのだろう。今日のUHBスーパーニュースでもこのニュースが取り上げられていて選定は札幌市内部で行うとしていた。

 日ハムの怒りもわからないではないが、札幌市もこのような状態は考えられること。うまく根回しをしなかったのかという気もする。いずれにしてもスムーズにやってほしいものだ。

posted by 孔明 |19:41 | 雑談 | コメント(2) | トラックバック(1)