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2016年05月24日

雨読せず、花よりアメダス

GW中の5月4日に、少し移転したアメダス小金湯を見てきました。

以前から待ちに待っていた公園のオープンが4月29日でしたが(札幌市の広報:2016年4月号)、
昭和の日に開園
その日はGWの真っ最中だし桜の季節だもの花見の客で混雑するのは必至で、落ち着いて調査できないから5月中旬か下旬になってから訪れるつもりでいました。


当日はトップチームとU-18チームとの練習試合が予定されていて、雨降りだろうからどんな装備で宮の沢へ行こうかと思案していたところ、トップチームの帰札が遅れたため練習試合はキャンセルされてしまいました。

散々悩まされていた予定が空白になってしまい、さて雨読でもしようかと考えた結論は・・雨天の日に花を見に来る酔狂な客などいないだろうし、雨だからアメダス探訪で良いだろう・・という安直さ。

 
定山渓温泉まで行く直通バス(かっぱライナー号)に乗って小金湯で降りる方法もありますが、地下鉄の真駒内駅から鈍行バスに乗り継ぎました。

小金湯のバス停のすぐ近くに「小金湯さくらの森」公園があります。
桜だとは分からない

予想通り花見客は少なく、駐車場も閑散としています。
雨の中、気の早い人達
以前はこのあたり(畑の中)にアメダスがありました。

園内の案内図
案内図が無くても見渡せば分かる

外壁に太陽光パネルを貼ったビジターセンターがあります。
青い窓ではない

センター内の公園側には休憩・食事スペースがあり、
屏風絵のような壁画

壁面のボードにさくらの森のあゆみが記されていました。
八百本とは・・ウソじゃない
ボードに描かれた花びらに募金者の名前が記されているらしいです。

 
そんなことより、本命のアメダスが待っていて気もそぞろ。
アメダス再訪「小金湯」の巻(2016/5/4)

斜面が上り坂になっていて、以前よりも標高が少しだけ高くなりました。
今日のミッション

後ろは果樹園で、観測の障害になるような地物は周囲にありません。
りんごの樹かな

ここでは雨量と積雪深のみを測っています。
はいるな、きけん

雨量計
言い方を変えれば「雨水ます」

レーザー光式の積雪深計
レーザー光照射だーっ

積雪深の基準面プレート
そっちの凹みは何だ?
これで今日のミッションは無事に終了。
しかし移転前と移転後の積雪データを比べると、降雪量は少なくなったのに積雪深は変わっていないような・・国道の脇にあった時代は積雪が融けやすかったのかも・・さらに追跡調査が必要だと考えています。

 
さて公園内には、エゾヤマザクラなど11種類・800本の桜が植えられていますが、こんな品種の桜があるとは知りませんでした。
フリージアのような香りがあるとか

しかし現在の状況は「枯木も山の賑わい」という程度で、
枯木に花を咲かせましょう

最も見栄えが良い樹でも五分咲きくらいでした。
花より団子
花見客がいなかったのは雨天だからではなく、まだ桜が咲いていないからなのか?

将来この通路は桜のトンネルになるそうですが、そうなる時期は北海道新幹線の札幌延伸よりも早い時代なのかどうか・・
青函トンネルよりは短い

階段を登ると桜の紋章が付いた鐘がありました。
支柱が桜の花びらの形

展望台からは八剣山(右)なども眺められます。
さくらの森よりもヴィンヤードの方が嬉しい

この「神威岳」は大昔に登ったことがあり、頂部は溶岩で出来ています。
勝手に「げんこつ山」と呼んでいる
かつて札幌市の西部では、太古に噴出した溶岩が積もって標高1000mくらいに溶岩台地の高原が広がっていました。
その溶岩台地が気の遠くなる年月にわたって浸食され続け、最後に少しだけ取り残された部分が手稲山とか神威岳の山頂部になっている訳です。


札幌における桜の開花は、ここの標本木で観測しています。
宣言はしない
「標本木の南側には昨秋小さな公園が整備され、お花見にぴったりのロケーションに。」とも書かれています・・そのために公園を作った訳じゃないんだけども。

公園の脇を通りすがる度に観察してたんですが(2016/5/4)、
左からイチョウ、サクラ、ウメ、サクラ、ウメ
4月25日に開花、5月1日にやっと満開になりました。

こっちの桜は比較的早く咲くんだけど。(2016/4/23)
早咲きの桜


最新のアメダス地点一覧表(地域気象観測所一覧 [PDF形式] )を調べたら、移設された地点が何ヶ所かありました。

元ファイルのpdfに書かれた数字を付き合わせてチェックするのは大変だから、csvファイルをエクセルに読み込んで、前回の位置データと相違してる地点を抽出するツールを作ってあります。

【札幌】
以前から、周囲に建った高層マンションの影響を避けるために、風速計だけを隣接する開発局の通信鉄塔へ移設してありましたが、その位置データを独立させたようです。
曲がりなりにも間借り

 
【北見】
市街中心部(高栄東町)の配水池にありましたが、南西部の広郷地区へ移りました。(2015/10/29~30?)
地図上には広郷浄水場があるので、ここが最も怪しいです。

 
【厚床】
バス停に書かれたローマ字を見て笑ってしまった厚床中学校にありましたが、西厚床地区へ移りました。(2015/10/28~29?)
地図上では付近にベンチマークがあるけれど、周辺をストリートビューで探しても小さな小屋しか見当たりません。
駐車エリアに立入禁止のチェーンを張ってあるので、ここも公共の施設か何かなんだろうか?

 
【伊達】
以前は梅本町の「だて歴史の杜」の脇にあったんですが、近くで工事中だった場所には体育館も建ったようだし、どうなったかなぁと思っていました。
現在は西側の館山下町へ移りました。(2015/11/9~10?)
地図上では道道779号が旧胆振線の近くで室蘭本線を横断する踏切の付近に当たりますが、それらしい敷地は見当たりません。


やっぱり、臨場感は重要ですから。
飛んできたファウルボール(や実弾)をよける訓練だって必要だろうし。


posted by 雁来 萌 |22:22 | 気象細事記 | コメント(0) |

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