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2017年03月31日

一酸化炭素中毒だったのか?

かれこれ1年半前の話になりますが、車を運転中に意識を失って中央分離帯に衝突したことがありました。(記事)

その事故の元になった意識喪失の原因が自分では見当がつかないし、病院で検査してもらっても何も分からないしで、困惑や疑惑が渦巻いている心境でした。

最近になって、その原因(ではないか?)と考えられる生体反応に思い当たりました。
もっと早い段階で気付いても良かったかも知れないけれど、何しろ循環器系の内的な不具合が原因だと思い込んでいたので、全くの外的な要因を思い付くほど頭が回りませんでした。

 
当日のミッションは浜厚真から札幌の自宅へ帰るだけだったので、特に急いではいなかったし、他チームの退屈な試合を見ながら一眠りしたので、体調も問題は無かったはずです。

厚真ICから日高道に乗り、沼ノ端東ICで一般道へ降りて国道36号をチンタラ帰って来ようと思っていました。

国道36号へ合流する交差点で右折の信号待ちになりましたが、その信号がいつまで待っても変わらなくて、信号が故障してるんじゃないかと思うほどでした。

前にはトラックが停まっていて、時々ミラーを見ても後続車が来てませんでした。
日曜日の昼下がりだというのに、こんなに交通量が少なくて良いものか?とも思いました。
やっと信号が青に変わり、トラックが右折したのに続いて(対向直進車が来ないのを確かめつつ)私も右折しました。

 
加速しながら少し走ったところで吐き気がしました。
自分が操ってる車に乗ってて吐き気がするなんて、およそ考え難い現象です。
「何なんだ、この吐き気は?」と不思議に思ったのは覚えているんですが、以降の記憶がありません。

目撃者の証言によると、右車線を走っていた私の車がだんだん中央に寄って行ったので、分離帯の切れ目から右折するのかと思ったそうです。
でも予想に反して右折せず、分離帯の切れ目に(神風特攻隊のように)突っ込んで、ガードレールや照明ポール(や自車のフロント部)を撃破したそうです。

私自身の意識が戻ったのは周囲の人達が集まって来た後なので、衝突したこと自体も覚えてなくて、いったい何が起こったのかさえ把握できず、ぼんやり夢でも見てるような感覚でした。

 
右折した交差点から事故現場までの距離を地図で調べると200mほどなので、走行時間にして15秒と20秒の間くらいでしょう。(急がないので、トラックから距離を空けてゆっくり加速してたはず)
事故現場位置図
だんだん中央に寄って行ったということは、衝突する数秒前から意識を失っていたらしいので、吐き気を感じてから意識を失うまでの時間は5秒~10秒ほどだったと推算されます。

そんな短時間だと、何らかの対応策(ハザードを点けてから左に寄って停めるなど)を講じる余裕もありません。大体、どの程度の異常事態なのかも自分で認識できていない状況だったし。

 
今になって考えれば、しばらく信号待ちしていた間に、前に停まっていたトラックの排気を吸い続けていたものと推測されます。
その結果、赤血球に排気中の一酸化炭素が結合して酸素を十分に運べなくなり、脳が酸欠状態に陥って意識を失ったのではないかと。

普通の人なら、その程度のことで意識を失うとは考え難いですが、何しろ私の場合は脳へ行く血管が細いし血圧が低いしで、ただでさえ普段から血流が弱いという不利な条件があります。

そんな人間だから、少量の一酸化炭素を吸っただけで脳への酸素輸送量が足りなくなって、意識を失ってしまうことは十分にあり得る話だろう・・と考える今日この頃です。
吐き気がしたことも一酸化炭素中毒の症状として矛盾が無いし、風が吹けば桶屋が儲かるほどの破天荒な論法でもないでしょう。

 
仮に、このような推測が正しかったとして・・もし渋滞に遭ったら同様に意識を失う可能性がある訳だから、やっぱり車の運転はもう出来ませんね。
というか、しばらく公共交通機関で移動してると、車が無くても大して困らないような移動手段に慣熟するようになります。(昔はみんな草鞋を履いて歩いてた)

せめて原付くらいは運転できないものかとも考えますが、二輪車に乗ってて意識を失ったら対向車線に転がって行くかも知れず、生身の人間がカーリングのストーンのように対向車とぶつかって命を取り止めるほどの自信は全くありません。
せいぜい、電動アシスト付きの自転車に乗るくらいが無難というものでしょう。

運転免許証の有効期限が切れる前に自主返納すれば「運転経歴証明書」という物を発行してくれて、これは免許証と同等の公的な身分証明書として使えます。
発行手数料がほんの少しかかりますが、定期的に更新する必要が無いので、つまり一度取得すれば死ぬまで有効です。


posted by 雁来 萌 |19:23 | 雑念 | コメント(7) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:一酸化炭素中毒だったのか?

こんにちは。

それはありえるように思います。

一般に一酸化炭素中毒では先に筋肉の麻痺が起こって、まるで金縛り(脳は覚醒しているのに肉体は睡眠している)のように、意識はあるのに体が動かない(動かせない)という現象がおきますが、高濃度の一酸化炭素を吸ったのであれば早期に意識がなくなるとされているので、十分ありえると思います。

ちなみに、私は喘息があるので、トンネル内とか大型車の後ろにつくときや、風向きによっては大型車の対向車が近づいたときは空調を内気循環にして、なるべく他車の排ガスが車内に入らないよう気を付けています。

何か月か前に旭川から札幌まで高速バスに乗りましたが、札幌市内で信号で止まって大型車が前にいたとき、バス車内が強烈に排ガス臭くなって私は咳と頭痛と吐き気がしましが、やはり大型車が前方にいるときは相当、排ガスが車内に入るということでしょう。 もう高速バスはやめようと思いました。

大型車のマフラーの位置は高くて空調の空気取り入れ口に近いのでしょうね。

posted by かもめ| 2017-04-01 15:25

アルコール中毒ではないはず

ありがとうございます。

もしかして、「そんな原因、あり得ないよ。」というコメントを何件も書かれるんじゃないか、と思っていたんですが、やっぱり起こり得るんですね。

大昔に長野県でスキーバスに乗った時、前方で事故があったらしくてトンネルの中で1時間ほど止まってたことがありました。
トンネルの中って強制的に換気してる(し若かった)から大丈夫だったのかな。
でもトンネルは煙突(というか登り窯)のような物だから、ヘタすりゃ焼け死んでしまう事故も起こりますね。

posted by 萌| 2017-04-01 16:57

Re:一酸化炭素中毒だったのか?

トンネル内の渋滞で具合が悪くなる事例はありますよ。

たぶん、直前に大型車がいるかいないかの違いなんだろうと思います。

交差点にしろトンネル内渋滞にしろ、大型車の後ろにつくときは内気循環にし、さらになるべく車間距離をとると良いでしょう。

posted by かもめ| 2017-04-01 17:38

Re:一酸化炭素中毒だったのか?

なるほどそういうこともあり得るのですね。
持病の悪化などではなくてよかったですが、考えてみればそれはなんという災難でしょう。
排ガス規制などもあっても悪条件が重なるとそういう事態も起こり得るとなれば、気をつけなければと思いました。
以前の萌さんの行動パターンからすると車のない生活(全般じゃなくて観戦?)はさぞやご不自由だろうと思っていたのですが、適応力に感銘を受けました。
お大事になさってください。

posted by あきっく| 2017-04-02 14:57

ヤドカリかホームレスか

国鉄職員の息子ですから、子供の頃からどこへ行くにも汽車の中で寝起きしてたもんで、硬い座席や通路の床に寝ることも厭わず。笑
列車やバスの旅自体は嫌いじゃないけれど、あちこちの路線が廃止されたり夜行列車や長距離の鈍行が無くなったりしたことが、不便と言えば不便かな。
リタイヤしたらワゴン車に生活用具を積み込んで、気ままな諸国漫遊の旅を続けようかと企んでいたのは事実ですが。

posted by 萌| 2017-04-02 16:27

京都がイーストのプレミアリーグ開幕

あの表に出ないU18B躍進のプリンスリーグ参入戦から一年半になるのですね。
お加減如何でしょうか?
運転の下手な私にとって、貴重な情報ありがとうございます。
「コンサのコの字も出ないけど…。」
前回の返信にあったこの一行が、私の心に響きました。
学生時代、本当に優れた文章とは、膨大な情報を長々書くのではなく、如何に簡潔にまとめるものだ、と教授が説いたことを思い出しました。
サンガが東日本で戦うプレミアリーグが開幕し、プリンスリーグ北海道と札幌ブロックはもうすぐ開幕ですね。
それではお達者で…。

posted by すずらん| 2017-04-10 00:07

東の方に住むべき国求めに

京都にとっては、イーストに属するなど、都落ち(東下り)のような感覚でしょうか。
これも、東日本のチームが少なくなってしまった結果ですから、今年は何としてもプレミアリーグに復帰してほしいものです。

およそ私のコメントは、棘がある皮肉の場合が多いですから。笑
ブログの文章を作る場合には、まず書きたいことを全部書いた後に、無くても構わない部分を削除していくという方法で作文していました。
彫刻家が塑像を作るように、粘土の塊からどんどん削り取って形を作り、削り過ぎた部分には少し粘土を押し付けて再び削るような感じです。

あの世へ行く前に、増え過ぎた財産を思い切って捨てる作業に似てるかも・・身軽になった方が安らかな気分で旅立てますから。

※伊勢物語『東下り』
むかし、男ありけり。その男、身をえうなきものに思ひなして、「京にはあらじ、東の方に住むべき国求めに。」とて行きけり。

posted by 萌| 2017-04-11 18:29

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