カレンダー

プロフィール

作者の雁来 萌(かりき もえ)は、休日になると弁当と単語帳を持参して、札幌市東区にある「北海道コンサドーレ札幌・東雁来グラウンド」(通称:カリキ)で過ごしています。 コンサドーレの次代を担う(かも知れない)若者達が、しゃかりきにボールを追っている姿を眺めて癒されています。 性別:非公開 年令:非公開 特技:非行かい? 職業:占い師、トイレ評論家 住居:熊が出没する札幌市中央区 過去記事のリストを「記事一覧」カテゴリに載せています。 コメント欄に「今後の投稿予定」を記してあり、随時更新します。 オフィシャルブログ内であれば、このブログをリンク集に加えるのはご自由で、問い合わせも不要です。 深夜・早朝のコメント投稿はご遠慮下さい。

最新のエントリー

月別アーカイブ

リンク集

カテゴリー

コメント

検索

トレセンU-13交流大会・決勝

2008年02月07日

前日の予選リーグの成績に従って順位グループに分け直し、3日(日)に順位決定リーグが行われました。

1位リーグ(4チーム)と2位リーグ(5チーム)が北村・土里夢で、3位リーグ(5チーム)と4位リーグ(4チーム)が三笠ドームで行われ、コンサ札幌は予選Cブロックで1位になったので、北村会場になりました。

順位決定リーグの試合時間は、4チームのグループが15分ハーフ、5チームのグループが11分ハーフで、また朝9時から16時40分まで、2会場で16試合ずつ延々と・・。

北村会場の多目的体育館「土里夢」(どりーむ)
どりーむ



1位リーグはコンサ札幌の他に、北海道トレセンU-13、道央トレセン、室蘭トレセンになりました。
北海道トレセンU-12チームは予選Bブロックで2位だったので、コンサ関係のチーム全てが北村会場に集まって助かりました。(それが却って大変でもあり)

当初は、コンサ札幌の試合結果だけを詳しく書くつもりでいましたが、北海道トレセンU-13(以下、「道トレU-13」と略す)や北海道トレセンU-12(以下、「道トレU-12」と略す)の試合も書かざるを得ません。
となると、16試合のうちの9試合が該当して文量が大きくなり過ぎるので、かなりはしょって書かなければならず、試合毎に簡単なコメントだけで済ませようと思います。

道トレU-13チームのコンサ選手は、阿波加、深井、志田、堀米、下田、神田、福田、林、中原 だったようです。コンサ旭川から参加した選手がいたかどうか、気が回らず確認しませんでした。
一方、道トレU-12チームのコンサ選手は、青木、井端、前、安達、田代、岡田 だったようです。

要するに、コンサから多くの主力選手が双方のチームに招集されており、残ったメンバーでコンサドーレチームを組まなければならない状態で、かなり苦しいです。
メンツは前日の予選と同じく、福永、紀井、鷺谷、佐々木(誓)、月館、内山(北)、藤井、稲田、永坂、*内山(裕)、*佐々木(祐)、*大見、*冨沢、*輪島 のようでした。(*はU-12所属の選手)

「土里夢」の床:ここのコートも人工芝に砂を撒いてあります。
床の人工芝と砂
こっちの会場は屋外用のサッカーシューズも使用可なんですが、「多目的」ということは「どっちつかず」と言い替えても良さそうで、サッカーには ユビキタス オビタスキです。


道トレU-12(黄) 2-0 釧路(白)
会場に着いてすぐに始まり、どのチームの対戦なのかも分からなくて、選手を識別してるうちに終わってしまいました。(汗)
U12-釧路
後半の守備:前(左)と井端(右)
見慣れない色です。少年チームにはこういう配色のチームが多いですが。
アミューズメントパークのように、ネットの周囲に余地が何も無い施設で、アップスペースを取れないし、観戦のために行き来するのも不自由です。


道トレU-12(黄) 2-1 帯広(白)
前半3分のよそ見してる時に先制しましたが、14分にGKと1対1になるピンチで失点し、同点になりました。
U12-帯広
後半5分に、相手GKがクリアミスしたボールを奪って打ち込み、勝ち越しました。


道トレU-13(紫) 11-0 道央(白)
U-13とはいえ北海道代表チームには違いないので、紫ユニです。これを着ると強く見えるから不思議です。(←失礼な言い方)
U13-道央 10点目
4分に下田が左からシュートぎみのクロスを入れ、GKがこれをかき出しましたが、ラインを割っていて先制しました。(1-0)
5分に下田が右寄りから対角的なシュート(2-0)、8分の中原のクロスを8番選手がヘディング(3-0)、13分の下田のシュートはGKに触って入り(4-0)、14分のこぼれ球を中原が押し込んで(5-0)、前半だけで大差がつきました。
後半に入っても攻撃の手を緩めず、1分に林が中央からシュート(6-0)、5分にゴール前で3番選手がシュート(7-0)、6分に林の右CKを13番選手がヘディング(8-0)、9分の左CKを深井がヘディング(9-0)、11分に5番選手が左の角度の無い位置から打ち込み(10-0)、13分に再び5番選手が打ち込んでトータル(11-0)で終わり、実力の差を十分に見せつけました。

コンサのスタッフが選手に「いつもこれくらいやれよぉ」と言ってたほど、紫ユニを着ると気合が入るんでしょう。彼らが国際ユースや国体に出場するのも、わずか2・3年先の話です。


コンサ(赤黒) 1-2 室蘭(青)
コンサ-室蘭
3分に、前を横切った選手達に視界を遮られてるうちに(笑)コンサが先制(1-0)したんですが、後半の混戦での失点(1-1)と、GKのクリアランスミスを奪われて失点(1-2)し、逆転負けしました。


道トレU-12(黄) 3-0 網走(青)
U12-網走 岡田シュート
3分に誰かが中央からシュート(1-0)、10分に岡田がトラップミスを奪ってシュート(2-0)、後半にも10番選手がドリブルシュートして(3-0)勝ちました。


コンサ(赤黒) 0-4 道トレU-13(紫)
コンサ-U13 開始
この対戦は、どっちを応援したらいいのか迷うところです。
片方のチームはトレセンに選ばれたメンバー、もう片方は選ばれなかったメンバーとU-12選手ですから、どうしてもコンサ側に不利で、シュートもバンバン打たれます。でも懸命に守備をし、GK福永の再三のセーブで防いでいました。
なんだか意地のぶつかり合いのようで、見てる方もやや辛いですが、仏(?)の心を鬼にして・・そういえば、今日は節分でした。

↓ここに写ってるのは、全部コンサの選手達です。
コンサ-U13 稲田
2分に神田が中央後ろめから打って先制し(0-1)、13分の左CKに下田が足を伸ばして押し込みました。(0-2)

コンサ-U13 押込む
後半も1分のこぼれ球を15番選手が押し込み(0-3)、12分のゴール前での混戦を17番選手が押し込んで(0-4)、道トレU-13が勝ちました。
コンサ-U13 深くえぐる
深い位置までえぐった深井


頭のてっぺんまで

 息抜きに・・

 お兄ちゃん、がんばって!
 髪にサッカーボールが付いてます



道トレU-12(黄) 1-3 札幌(青)
4分のピンチにGKが飛び出しましたがクリアできず失点(0-1)、5分にもGKのセーブをかわされ失点(0-2)、9分のピンチはクリアしたもののミドルを打たれて失点(0-3)しました。
U12-札幌 洋平得点
後半5分の右クロスに岡田が足を合わせて、1点を返しました。(1-3)
さすがに、札幌トレセンには勝てないようです。


道トレU-13(紫) 6-1 室蘭(青)
4分に、中原のシュートが相手選手に当たってコースが変わりゴールイン(1-0)、5分に下田が右寄りからドリブルシュート(2-0)、14分の中原のクロスを林が左からアウトサイドに当てて入れました。(3-0)
U13-室蘭 防ぐ
懸命に防ぐ室蘭
後半6分にDFがボールを奪われて打たれました(3-1)が、10分の左クロスに福田が右から合わせ(4-1)、13分に右サイドからのクロスを福田が受けて打ち(5-1)、直後に17番選手が右からループを入れて(6-1)勝ちました。


コンサ(赤黒) 0-2 道央(白)
10分の右クロスに飛び込んで足を合わされて失点しました。(0-1)
後半の終了間際にも、こぼれ球を中央から打たれて失点しました。(0-2)
コンサ-道央 永坂サイドネット
左をえぐった永坂のシュートは、サイドネットの外側へ


お片付け
これが最後の試合だったので、後片付けをします。

順位よりも強化・交流が主目的でしょうけど、1位リーグでは道トレU-13が3戦全勝し、得点20・失点1というダントツの成績で優勝しました。
一方コンサドーレは、冒頭でも説明したようにベストメンバーではなかったためか、1位リーグで3敗し、ダンケツ(?)の総合4位になりました。

2位リーグでは何と、道トレU-12が4勝1敗で1位(=総合5位)になりました。1歳年上のトレセンチームと渡り合ってほとんど勝ってしまうんですから、 末恐ろしい ちょっと予想外でした。

全試合の結果が、北海道サッカー協会のHPに載っています。→エクセルファイル

次の週末は、同会場で「北海道トレセンU-11冬季交流大会」が行なわれますが、札幌での全道フットサル(U-14)に行かねばならんし・・。



post by 雁来 萌

22:14

闘う若梟 コメント(0)

トレセンU-13交流大会・予選

2008年02月05日

2月2日(土)と3日(日)に三笠ドーム北村・土里夢(どりーむ)で、道協会が主催する「北海道トレセンU-13冬季交流大会」が行なわれました。
次の週末には、同会場で「北海道トレセンU-11冬季交流大会」が行なわれます。

会場の三笠ドーム
三笠ドーム
三笠ドームは、トップチームの冬期間のトレーニングに使われたこともあります。→あるサポーターによる10年前のレポート(バルデスが写ってます)

前夜の降雪で高速道路に除雪が入り、50km/sで走る除雪車を追い越せなくて情けない状態になりましたが、会場には予定より早く着きました。

参加チームは、コンサ札幌、北海道トレセン、道央ブロック・各地区トレセンのU-13チームの他に、北海道トレセン(U-12)も加えた18チームで、4ブロックに分かれて1日目に予選リーグ、2日目に順位決定リーグを行いました。
予選でのコンサは三笠会場のCブロックに入り、千歳、帯広、道北の各トレセンチームと対戦しました。

GKを含めて8人制で交代は出入り自由、ゴールキックはしないでクリアランス(スローイング)という方式です。試合時間は、4チームのブロックが17分ハーフ、5チームのブロックが13分ハーフという、やや変則的な方式になっています。
朝9時から18時まで入れ替わり立ち代わりで、ハーフタイムなしの試合を延々と16試合も続けました。
予選リーグの成績に従って、再び4~5チームのブロック分けをして2日目の順位決定リーグを闘います。

記録員
記録員のテーブル
ここだと試合を見難いので、2階から見下ろすことにします。

アップスペース
奥のスペースでアップ中のコンサ
コートは砂入りの人工芝になっていて、テニスには良いようですが、室内用シューズでは滑って不都合です。

トレセンの交流大会なので、参加者ではない部外者のワタシはパンフレットをもらわなかったため、選手リストはありません。
見た範囲でコンサのメンバーを背番号順に紹介すると、福永、紀井、鷺谷、佐々木(誓)、月館、内山(北)、藤井、稲田、永坂、*内山(裕)、*佐々木(祐)、*大見、*冨沢、*輪島のようで、*はU-12所属の選手です。
各試合の出場メンバーは記録しましたが、出入り自由なので知らない間に交代してることが時々あるし、交流が目的の大会なのでスコアはあまり重要ではなく、ワタシのメモと違っている場合もありました。


【第1戦】コンサ札幌 4-1 千歳トレセン
コンサ-千歳
コンサ(赤黒) vs 千歳(ピンクビブス)(2008.2.2:三笠)

前半11分に、右からのクロスに左からボレーを打たれて先制されましたが、間もなく永坂が左をえぐってクロス、藤井が足を合わせて同点にしました。(1-1)
後半0分に藤井が左からシュート、6分に月館のミドル、11分に永坂が切り込んでシュートと、後半(3-0)、トータル(4-1)で勝ちました。
相手のGKが良かった、という印象を受けました。


【第2戦】コンサ札幌 1-0 帯広トレセン
帯広-コンサ
前半11分のコンサ(赤黒)の攻撃、帯広は白ビブス

技術的にはコンサがやや上のようで、ポゼッションに分があってシュートは数多く打ちますが、ポストに当たったのが2回あったり、相手GKの好セーブなどで得点できません。
やっと前半終了間際に、GK福永のクリアランススローが前線の永坂へ渡り、右寄りからシュートして先制しました。(1-0)

後半はU-12選手が多くなったせいか攻め切れず、得失点なく終わりました。

帯広トレセンには「帯北アンビシャス」の選手が多かったようです。考えてみれば将来は帯広北高校に進む選手も多いでしょうから、4・5年先には帯北の主力選手になるでしょう。
ということは・・今見ている試合は、4・5年先のプリンスリーグの予告編あるいは前哨戦ということになります。
映画の封切前に予告編を見ているようで、得したような、楽しみを失ったような、不思議な感覚でした。その時になったら「Deja vue」と感じるかも知れません。(記憶力が衰えなければ)


【第3戦】コンサ札幌 9-0 道北トレセン
前半8分、右サイドをダッシュした鷺谷にロングパスが出て、ゴールラインぎりぎりで鷺谷が追い付いて折り返し、
稲田先制
中央で稲田が足を合わせて先制しました。(1-0)
鷺谷は勢い余って壁際まで突っ込んでいます。

湧揮合わせる
15分に紀井(手前背中の2番)がクロスを入れ、右寄りから走り込んだ藤井(ゴール前で立ってる)が足を合わせて追加点を上げました。(2-0)

後半1分に、後方からのフィードを稲田がループで得点(3-0)した後、紀井が右をえぐってクロスを入れると、
永坂ヒール
ゴール前・ニア側の永坂がスルーしてファーの稲田へ・・と思ったら、永坂がヒールキックで浮いたシュート、これがGKの頭上を越えて入りました。(4-0)

6分には立て続けに、稲田がフリーで持ち込んで難なく流し込み(5-0)、永坂が左から狙い打つと(6-0)、8分には稲田のトゥキック気味のシュートが右ポストに当たって入り(7-0)、点差を広げました。

祐介狙い打ち
10分に佐々木(祐)(左向き)が中央右寄りから狙い打ち(8-0)、13分に大見あるいは佐々木(祐)が右ライン際からミドルを打ち込んで終わりました。(9-0)


時々休憩しながら見てても、しまいに退屈どころか苦痛になってきますけど(笑)、エスケープするような観光施設は・・「三笠鉄道村」か、アンモナイトを展示してある博物館程度でしょうか。でも外で降ってる雪を見ると、出歩く気にはなりません。

ドーム型トイレ
ドーム前の公園内にあるトイレも、同じ形をしています。

コンサは3戦全勝してCブロック1位になったとはいえ、第3戦以外は点差が少なく、「(コンサは)この程度なのか」という声も聞こえましたが、次回に述べるような事情により、このチームはベストメンバーではありません。

全試合を見たいのは山々ですが、次の日も朝早いだろうし、雪が降り続いているから足元が明るいうちに帰りたいし・・で、夕方に引き上げてきました。

順位決定リーグにつづく



post by 雁来 萌

22:29

闘う若梟 コメント(0)

北極圏での生活(6・生業2)

2008年02月02日

【漁業】
北極海はもちろん冷たくて凍りますけど、スカンジナビア半島の海岸はメキシコ湾流という暖流が流れて来るので、オホーツク海より北にあるフィヨルドでも凍りません。(水深が深いのも一因)
でも港の中は凍っていて、漁船が閉じ込められたままになっている場合があります。

数人で自炊生活をしてると、スーパーで小さいパック入りの食材を買うのは面倒なので、漁協のような事務所に行って「海老を箱で買いたい」と言ってみたら、奥の方に座ってる偉そうな人に取り次ぎました。
奥の方で「バイヤー?」と話し合ってるのが聞こえました・・どうやら、日本人が海老を船ごと買い付けに来た、と思われたようです。(爆)
日本の商社が買い漁りに来るんです。日本人が普段食べてる魚は、ノルウェイやカナダや南米で獲れた、素性の分からない魚もあるようです。
結局、海老をスチロールの箱で2箱買うことで商談が成立し(みみっちぃバイヤーだ)、それから毎日、海老の皮むきですよ。(泣)

薄暗い中での不意の出来事だったので写真も撮れなかったんですけど、駐車場から出てきた車が太ったマグロのような塊を引き摺って行きました。自分で獲ったのか買ったのか分かりませんが、アザラシの口にロープをくくり付けて引っ張ってたんです。
確かに、正真正銘の「シール」ですから、雪や氷の上ならソリに載せるより滑りが良いでしょうね。


【放牧】
スカンジナビア半島の北部では、サーミ族がトナカイを放牧して暮らしています。
わずかな草や苔が生えてる場所を移動してトナカイを育てる途中で、乳を飲めるし、肉を食べれるし、骨の髄は栄養があるし、角や骨を加工して道具を作れるし、腱をほぐせば糸になるし、皮は衣類や靴やテント地になるし・・と、捨てる部位がありません。

サーミが使うナイフ
サーミのナイフ
柄は白樺の瘤、鞘は皮と白樺とトナカイの角で作られ、
鞘に嵌められた角の彫刻
怪しげな模様を彫刻した角が嵌め込まれています。細い皮ひもで腰に吊り下げるだけなので、落とさないのか心配になります。


【通貨】
国境をまたいで放牧・移動してる民族だと、それぞれの国の通貨を全部持っていなければならない・・という必要はありません。国境なんて後から出来た物だし。
隣り合った国同士だと通貨の呼び名も似通っていて、換算レートも同じような価値なので、全部ごっちゃにして使っていました。
例えば、韓国で50ウォンの買い物をし、日本の100円を払って、釣りは中国の50元を受け取る、などという方法が普通に行なわれており、数字さえ合っていればいいんです。
日々の為替レートの変動によって損得が左右される生活をしている人達には、想像ができない方法でしょうね。

ノルウェイの通貨は「クローネ」で、1クローネ=40円くらいでした。クローネの1/100の単位が「オーレ」(=0.4円)です。
商品の値段を「▲クローネ ◆オーレ」と表すのは不思議でも何でもないですが、困ったことに、一番小額のコインがオーレなんです。日本でいうと、1円玉が流通していないようなもんです。

オーレくん
10クローネ玉と10オーレ玉と1円玉

そこで支払いの時には、「ニ捨三入、七捨八入」と呼ぶべき方法を使います。
例えば、支払い額の合計が「▲クローネ 42オーレ」になった場合は「▲クローネ 40オーレ」だけ払えば良いけど、「▲クローネ 43オーレ」になった場合は「▲クローネ 45オーレ」を払わなければなりません。
同様に、オーレ→オーレ、オーレ→10オーレと丸めます。
それを知らないうちは、「釣り銭が足りなかったり多かったりする」と思いました。儲ける時もあるし損する時もあるけど、長い期間ならせば±0になります。

支払い額と釣り銭との関係で、もっと衝撃的なこともありました。子供でさえ釣り銭を暗算で計算できる日本人からみれば、信じられないほど面倒な手順を使います。(省略)

つづく



post by 雁来 萌

23:14

雑念 コメント(0)

北極圏での生活(5・生業1)

2008年01月31日

【狩猟】
今時のイヌイットは、ライフルを担ぎ、ヤ○ハのスノーモビルに跨って猟に行きます。
しかし、犬橇よりもスノーモビルの方が良いとは限りません。確かにスピードは出るし遠くまで行けますけど、途中で故障したら生命の危険に遭います。(彼らは簡単には死にませんけど)

なまじ遠くまで行けてしまうので、自力で帰って来れなくなる恐れがあります。これが犬橇であれば、たとえ2・3頭が動けなくなったとしても、とにかく自宅まで戻って来れます。
犬には毎日餌を与えなければならないけど、スノーモビルなら走る時だけガソリンを入れれば良い、という利点はありますが・・。

ソープストーンと呼ばれる、柔らかい石を彫刻して作ったイグルーの模型
イグルー
手前にアザラシが横たわっており、後ろに解体した肉を置いてあります。イグルーの中では、アザラシの脂に苔の芯を浸して、灯りや暖房に使います。

右手に持ってるのが「ULU」(ウル)と呼ばれる万能ナイフで、
ULU
取っ手は骨製で、刃は恐らくバンドソーの破片を利用していると思われ、よく切れます。これで肉の解体や料理、裁縫、大工作業など何にでも使います。これは近代の製品ですが、石器時代からこんな形をしていました。

こんな風に持って使います。
手の内を明かす
カメの甲より手の甲


アザラシなどを獲る時には、「離頭銛」という道具を使います。
離頭銛というのは、銛先が獲物に当たると横向きに刺さって柄から外れ、抜けなくなります。獲物が弱ってから、銛先に結んであるロープをたぐり寄せて捕獲します。

離頭銛の銛先
銛先
これは近代の製品なので、刃は鋼、本体はアルミで作られています。古代の遺跡から出土する製品は石と骨とで作られていますが、構造は全く同じで、ずっと変わっていないんです。(人間が進歩していない?)
しかもこの銛先の形や構造は、北極圏を取り巻く民族間で共通しており、アイヌ民族も同じ銛を使います。

街には、漁協とスーパーとホームセンターとが一緒になったような店があり、その一角でライフルを売ってました。もちろんチェーンをかけてありますけど、「それくれ」と言ったらすぐに 撃って 売ってくれそうな感じです。
何しろ生活必需品ですから、銃も弾丸も手近な店で買えないと困るんでしょう。

知り合いになったイヌイットに「生まれはどこ?」と尋ねてみたら、「そこのブッシュだ」と答えました。
イヌイットの妊婦が猟に付いて行くこともあり、産婆さんを呼んだって来る筈がないので、とにかく産気付いたらその場で産むしかありません。子供を産むのも取り上げるのも、自分しかいないんですから。
母親は、しゃがんだ姿勢で子供を産みます。現場を見たことはありませんが、そういうシーンを彫刻した工芸品があります。

真冬だって子供は生まれてきますから、急に冷たくなって気が付いたら(?)ブッシュの中の雪の上だった、という場合もあり得る訳です。寒さに強いはずですよね。
彼らは-40℃という世界でも下はジーンズを穿いてるし、上は防寒着を着てたとしても腰をかがめたら背中が出たりするんです。

つづく



post by 雁来 萌

23:16

雑念 コメント(0)

北極圏での生活(4・飲食)

2008年01月29日

【食事】
基本的に、欧米人と似たようなパンや肉やイモを食べます。
チーズの種類が多いのは嬉しいことで、ヨーロッパでは「チーズ屋さん」という独立した業種が成り立つんですね。はるか遠くから「あっ、チーズ屋さんがある」って匂いで分かるんです。
ヤギのチーズを食べてみたところ、味が濃かったです。ノルウェイで「グンメルオスト」(意味:古いチーズ)を食べてみたら、熟成されたコクがあって、色も味もミルクチョコレートのようでした。病み付きになるかも。

スーパーに行けば、日本製のインスタントラーメンもあるし、瓶入りの醤油や、アルファ米のようなライスも売っています。これらアジアの食材は、中国系の人たちの需要に応えるためのようです。日本の米とは違うので、おにぎりは作れないけどチャーハンを作るのには適しています。

日本ではお目にかかれない肉もあります。カリブーとか、ヘラジカとか・・。ヨーロッパでは、トナカイの肉や雷鳥もスーパーで売ってました。雷鳥は食べてみたかったんですけど、その頃にチェルノブイリの事故があって、鳥はどこに飛んで行ってるか分からないので、やめときました。

トナカイ料理の一番のおもてなしは、骨の髄です。トナカイ肉のステーキの皿の脇に、5cmくらいの長さの骨が乗っかってて、単なる飾りかと思ったら、その骨の中に入ってる髄がご馳走なんです。
食感は「肉の脂身」のようで、確かに栄養が豊富なのは納得しますが、美味しいとは感じませんでした。

トナカイの下顎の骨を利用した犬ぞりのディスプレイ
トナカイ(製)の橇
乗ってるのは鞭と銛と弓で、顎には歯が付いてます。

グリーンランドで、「日本人なら鯨肉を食べるんじゃないか?」と譲ってくれたことがあったので、確か、生姜で煮て食べました。現地人は、自分達の生活のために決められた量の鯨を捕獲することができます。

珍しかったのは、「マックタック」と呼ばれる鯨の皮下脂肪です。ひと口で食べれるくらいの大きさに切ってあり、見かけは「モンゴウイカ」を煮たような、白いハンペンを硬くしたような感じです。
それが直径・高さ30cmくらいのプラスチック製の缶に入って売られており、缶ごと買ってきて時々食べるらしいです。(試みなかった)

生野菜はほとんどありません。南の方の土地から飛行機で運んで来る途中で、飛行場で荷物を地面に降ろしている間に凍ってしまいます。それをスーパーに並べて売るので、レタスなんて表面が融けてベロベロになってきます。
でも外側を2・3枚捨てれば済む話で、キャベツの外側が青虫に食われてるようなもんです。リンゴなども結構キズがついていますが、見た目よりも中身なので、売れ残ることはありません。

酒やタバコには、かなりの税がかけられています。しかも酒は販売する曜日が決まっているので、その日に買えなければパニックになるのかも知れません。
イメージは「酒屋さん」ではなくて「専売公社の出張所」という感じで、カウンターに並んで注文すると愛想の無い店員(公務員?)が後ろの棚から出してくるんです。大抵はケースで何箱も買っていました。
その酒店の玄関は、頑丈な鉄格子の付いた扉で守られているし、数少ない窓も全て鉄格子がはめられています。人間の性として、酒を入手するためなら何でも試みる人達がいる、ということを教えられます。(笑)


【トイレ】
冬の間、トイレから水を流すことはできないので、便器の中にバケツのような形の頑丈な金属缶を入れてありました。最初はそんな物が入ってるとは気付かないほど、すっぽり入るサイズの専用のバケツがあるんです・・というか、その標準仕様のバケツに合わせて便器を設計してあるようです。

ある程度溜まるとそのバケツを便器から取り出して、弁当箱のように密閉できる蓋をして、(恐らく決まった日に)玄関前に置いておきます。
専用のトラックが来てバケツを回収して行くらしく、町外れの空き地に集めておくようです。
中身は完全に凍っているので全然臭くないんですけど、それらをどう処理するのか分かりませんでした・・多分、夏になったら何とかするんでしょう。

つづく



post by 雁来 萌

23:23

雑念 コメント(1)

北極圏での生活(3・水道)

2008年01月27日

【水道・下水】
北海道に住んでる人なら気が付くはずで、水道は凍らないの? と思いますよね。(水道じゃなくて水道水が凍るんですけど)
極地では土も凍ります(凍土)から、水道管や下水管を地中に埋めておいて凍結してしまったら、地面を掘り起こして修理するのも大変です。凍った土は岩と同じになるので。

凍土の中に温水のパイプを通すと、周囲の凍土を融かしてしまって地盤沈下が起こる、という不都合も生じます。凍っているものは凍ったままにしておく、自然には逆らわない、というのが賢い生き方です。

発想を転換して、水道管や下水管は空中を通します。
ただ空中に配管しただけじゃ、北海道でさえ凍結してしまうので、ぶ厚い断熱材で包みます。その結果、水道管や下水管、スチーム暖房のパイプを包み込んだ直径2mくらいのパイプが、街中に張り巡らされています。

絶えず水が流れていれば凍りませんが、留守にしてる家や空き家では、住居内のパイプが凍結する恐れがあります。留守なんだからどうすることも出来ない・・だからと言って放っておくと、街中のパイプが詰まってしまいます。
そこで、役場の係員が定期的に各家庭を巡回して、通水するかどうかを点検します。留守宅でも空き家でも構わず「侵入・点検」出来るように、役場では全ての家の合鍵を持っています。
いきなり挨拶もなしに錠を開けて入って来るんですから、何事かと思いますよ。

そんな無用心な、と思うかも知れませんが、コミュニティー全体が不自由(場合によっては死活問題)になるような事態を避けるためには不可欠な対策です。

総じて、寒い土地では悪い事をする人はいないんです。
悪事を考える人って、楽をして金を儲けようというポリシーですから、わざわざ寒い土地に行って苦労しようという発想は出て来ないでしょう。
仮にそんな土地で悪事を働いたとしても、逃げ場が無いんです。誰も助けてくれないような所業をしておいて隣町まで逃げようとしたって、ヘタすりゃ途中で凍え死んでしまいますから。

魔除けの神の像で、骨を彫刻して作ってあります。
ネ申(not ソダン)
悪霊のような顔に見えますけど、これが善良な神なんです。日本でいえば鬼とか天狗のような存在らしく、家の中の重要な(と思われる)場所に鎮座しています。

彫刻の材料としては、トナカイの骨や角、クジラの骨や歯、イッカクジュウの牙(確か現在は捕獲禁止)等が使われ、柔らかい石や硬い石も使われます。

つづく



post by 雁来 萌

09:44

雑念 コメント(0)

年令を詐称せねばなるまい

2008年01月25日

レプリカユニは毎年買い替えており、96年から全部揃っています。

ユニフォーム発表
新ユニフォームの発表会に群がる人達

背番号を入れられるようになった年からは、12番を付けていましたが、最近は自分の年令を背番号にしているので、番号が毎年増えていきます。

言うなれば私は、自分の人生を背負ってチームを応援しているようなものであり(笑)、知人には「数字が3桁になるまで、頑張って長生きするんだ。」と言っています。(←迷惑?)

ところが今年の背番号は、1~33の中から選ばなくてはならないとのことで、この中のどの数字を選んだとしても、かなり厚かましい年令詐称になってしまいます。

エクストラチャージを払ってでもいいから、好みの番号(と名前)を入れてくれるお店を探そうかと・・。



post by 雁来 萌

08:11

雑念 コメント(0)

北極圏での生活(2・交通)

2008年01月24日

【交通】
極端に寒いと、池ばかりじゃなくて川も凍ります。

冬の間は道路が走り難くなる代わりに、川が道路に変わります。「アイスロード」と呼ばれ、初冬期からだんだん氷が厚くなるので、トラックが通っても平気です。川は概ね平坦なので峠や谷が無く、むしろ走り易いかも知れません。
氷の上はブレーキが利かない、という現象は寒さが中途半端だからであり、極端に寒い条件下では、氷とタイヤとの摩擦が結構あるので停まれます。
氷が滑る原因は、氷の表面に水膜が出来るからであり、寒過ぎると液体の水膜は存在できないのです。

寒いと車のエンジンがかかり難い(オイルが硬くなる、燃料が気化し難くなる)ことは想像できると思いますが、もっと寒くなるとセルモーターの動力がオイルの粘性に勝てなくなって、エンジンが「かからなく」なり、何回もトライしてるとバッテリーが上がります。
それを防ぐためには、エンジンをかけっ放しにしておくのも方法です。買い物に行くと、マーケットの駐車場に車が並んでおり、温泉地の湯気のようにモウモウと排気が昇っています。そこから発生した水蒸気が、ダイヤモンドダストの原料になったりするんですけど。

自宅の駐車場ではどうするか?・・まさかエンジンかけっ放しは出来ないし、エンジンを冷やすと大変なことになるので、暖めておかなければなりません。
そこで、極地で使う車は、エンジンブロックの中に電気ヒーターが組み込まれる仕様になっています。そのヒーターの電気コードをフロントバンパーに巻いてあり、そのコードを伸ばしてコンセントに差し込んで暖めておきます。

公共の建物の駐車場などには、ヒーター用のコンセントが(水道栓のように)立っていて、駐車する車は無料でコンセントを使っても良いことになっています。
北海道でも、母子里あたりで冷える夜には、エンジンルームに白熱電球を点して暖めたりしますけど、その程度じゃ用を成さないんです。

外気温が低い中を走ってると、フロントガラスもほぼ同じ温度にまで冷えます。そんな状態でヒーターを入れてダッシュボードから暖気を出すと、ガラスの内側だけ急に熱せられるのでガラスにヒビが入ります。
走ってる全ての車のフロントガラスの同じ位置に、見事にヒビが入っています。
ちなみに、現地では日本車が多いです。レンタカーを借りる時に、どうせだから外車に乗ってみようとして「外車を」と注文したら、日本車が配車されて来たという笑い話を聞きました。

寒いのは間違いないけれど、雪はあまり積もりません。
日本列島の日本海側で積雪量が多い原因は、日本海から水蒸気が供給されるからですが、内陸でドカ雪にならないのは、内陸まで水蒸気を補給できないからです。カナダの北岸には北極海がありますが、海面が凍っていれば陸地と同じ性質なので、内陸地と同じように冷えるし、雪もあまり降りません。

道路の「除雪」は稀に行なわれるだけで、普段は路面に砕石を撒いて滑り止めにします。融雪剤を散布しても、融雪剤と融けた雪とが一緒になって凍ってしまったら余計始末に悪いですから、砕石の方が安いし環境にも優しい方法です。


先日、昼休みに郵便局へ行く途中に、交差点で見かけました。
すべりどめ
「すべりどめ砂箱」
「ご自由にお使いください」と書いてあります。

受験の御守に使っても良いでしょうか?

つづく



post by 雁来 萌

23:48

雑念 コメント(0)

選抜:熊澤 覚くん(U-17)

2008年01月23日

U-18チームの古田 寛幸くんが、メキシコで行なわれる【コパ・チーバス2008】に参加するU-17日本代表チームのメンバーに選ばれたことは、以前に報告しました。

そのメンバーに欠員が生じたため、U-18チームの熊澤 覚くんが追加召集されました。→JFAのニュース

熊澤くんについては、過去に2回紹介しています。→その1その2
彼は今春に高校3年生になりますが、早生まれなので1学年下の選手達と一緒に呼ばれることが多いです。

以前は、ソダンばりのファンタジスタっぷりを発揮して、見ててハラハラすることもありましたけど、最近は落ち着いて危険の芽を摘んだり、相手を軽くいなして前線にフィードするなど、安心して見ていられます。

ただ、失点したり負けたりすると、明らかにガックリしてるのが傍目からも分かるほどなので、その方面の強さも期待したいなぁ・・と。(かなり難しい注文ですけど)


post by 雁来 萌

22:54

メンバー コメント(0)

北極圏での生活(1・気候)

2008年01月21日

兼ねて予告した通り、冬の間の試合が少ない時期に、北極圏を訪問した折に見聞した現地での生活について、数回に分けて書き綴ってみようかと思います。

この寒い時期に寒い話か?とお思いでしょうが、札幌の寒さなんて寒いうちには入らないし、冬の間も部屋の中をガンガン暑くしておいてTシャツ姿でアイスクリームを食べる、ってのが北海道スタンダードらしいですから。

はじめに基礎知識:
北極圏には、マイノリティーと呼ばれる少数民族も暮らしています。
日本のアイヌ民族の境遇もそうであるように、必ずしも社会的地位が高いとは言えず、少なからず偏見も存在します。
エスキモーとかラップ人とかいう呼び名は西欧人による呼び方であって適切ではないので、ここでは彼等が自分達を呼ぶ呼び名である「イヌイット:Inuit」や「サーメ:Same」(あるいはサーミ)を使います。
途中で分からなくなったら、「イヌイット」=エスキモー、「サーメ」=ラップ人、と解釈して下さい。
ちなみに「イヌイット」は、「人間」を意味する「アイヌ:Ainu」と同じ語源であり、北方民族の文化は結構つながっているんです。


北極圏というのは、北緯66.5°より北に位置する地域で、冬に太陽が昇らない(または夏に沈まない)日がある地域です。
札幌が北緯43°ほどですから、宮古島(24°)と北海道との緯度差を札幌の緯度に加えたほどの場所になります。緯度が高いので、当然、桁外れに寒いです。

そんな寒い土地に3回、それぞれ真冬の1ヶ月間ほど仕事で滞在しました。場所は、カナダの北の端と、ノルウェイの北の端近くと、グリーンランドの中部と・・聞いただけで寒そうでしょう?笑
私が寒さに強いのは、そんな地の果てで暮らしてたことがあるからかも知れませんが、現地で暮らしてる人たちは更に強いんです。

犬ぞり
犬ぞりと犬をモデルにした彫刻、土台はトナカイの角、吹雪に耐えてる犬は骨、橇は樹皮と皮で作られています。

【気候】
札幌でも実感があると思いますが、緯度が高いほど冬期間の太陽高度は低くなります。もっと緯度が高い地域では、太陽の南中高度が地平線よりも低くなって、太陽が出なくなります。この現象が起こる緯度が66.5°な訳で、原因は地球の地軸が公転軌道面に対して23.5°傾いているから(90°-23.5°=66.5°)って思い出して下さい。

北緯66.5°に位置する地点では、冬至の日には太陽が一瞬だけ顔を出して、直ぐに引っ込んでしまいます。それより北へ行けば行くほど、太陽が出ない日数が多くなります。

気温はもちろん低くて、-40℃はアタリマエです。私が体験した最低気温は-48℃で・・これは南極の昭和基地での記録(-45.3℃)よりも低いんです、実は。昭和基地は海岸部にあるので、南極大陸の内陸ほどは冷えないんです。

北海道でも、母子里とか江丹別あたりでは-40℃近くまで冷え込みます。でもそれは、晴れた夜間の放射冷却が強くて、明け方の最低気温が-40℃近くになるだけであって、日中は太陽が出てれば-10℃くらいまで上昇しますよね。

ところが北極圏というのは太陽が出ないから、「夜間の放射冷却、日中の加熱」という日変化が起こらず、1日中(というか毎日ずっと)放射冷却しっ放しになります。これ以上冷えることができない、という気温まで下がったままになり、1週間ずぅ~っと-40℃のまま続いて、温度計が壊れてるんじゃないか?と思うほど、気温が一定な状態が保たれます。

-40℃あたりになると、「ダイヤモンドダスト」という微小な氷の結晶が降ってきます。北海道でも、旭川や名寄あたりでたまに見られます。とても綺麗な現象なので、極端に寒い地域でしか見られない特権を享受している、という優越感に浸れます。(寒さが苦手でなければ)
さらに冷え込みが強くてダイヤモンドダストがもっと濃くなると、「アイスフォッグ」になって、視界が悪くなります。

眼鏡のフレームが金属だったりすると、フレームが接触する部分の皮膚が凍傷になったり、鼻水が出たままにしておくと鼻先が凍傷になったりします。
彫りが深い顔付きの人は、出っ張った部分が凍傷になります。北方民族の鼻が低いのは、気候に適応した結果だとか。
外で立ちションしてると凍る・・ってのは嘘ですが、試みない方が身のためです。

そんな低温でもカラスは飛んでいて、「ワタリガラス(Raven)」と言う少し大型のカラスです。飛んでる鳥が寒さで落ちてくる、ってことはありません。元々、か弱い鳥は極地にまで辿り着けないから?
ペットの犬は外の犬小屋で暮らしていて、ホントに冷え込んだ日には室内に避難させます。でも犬ぞりに使う犬は、いくら寒くてもずっと外で暮らしています。動物虐待ではなくて、平気なんです。

※カラスという種類って、(途中を省略すると)スズメ目・カラス科・カラス属という分類になり、動物の分類上はスズメの方がカラスより上位にいる、ということを初めて知りました。

つづく



post by 雁来 萌

23:41

雑念 コメント(1)