2014年12月17日
石狩のXバンドMPレーダー
北広島市に設置されているXバンドMPレーダーは以前に紹介しましたが、今回は石狩市に設置されたもう一方のレーダーを見てきました。 XバンドMPレーダーは降水粒子の扁平度を解析できるため(河川トピックス)、粒径、つまり降水量をより正確に推定することが出来ますが、レーダーの特性として強い雨雲を通ると電波が減衰してしまい、その後方はよく見えないという欠点があります。 そこで、少し離して2基のレーダーを設置すれば、その中間に位置する地域は双方の観測値が互いに補完されるため、精度の高い観測が可能になります。→北海道の観測状況マップ(市町村単位で塗り分けるもんだからオカシな図になってます:伊達市) 今年は札幌市を挟むように石狩市にもXバンドMPレーダーを配置し、札幌周辺の降水強度をより正確に求められるようになりました。→国土交通省から9月12日に発表されたプレスリリース(PDF) なんだ、恩恵を受けるのは札幌周辺の地域だけじゃないか、という声も聞こえそうですが・・ホントはもう少し後で情報配信を始める予定だったらしいけど、石狩地方に大雨特別警報が発表されるほどの豪雨が予想されたので、予定を早めて配信を開始したそうです。