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2006年09月22日

高円宮杯(U-15)北海道大会・予選(2)

前報のコンサドーレ札幌(U-15)に引き続き、コンサドーレ旭川(U-15)の奮戦、感動の大巨編?をお届けします。


16日(土)の試合は、旭川市の「カムイの杜」(旧:富沢)で行われました。

コンサドーレ旭川 vs スプレッドイーグル
スタメンは、GK:斎藤、DF:小山内・内田・京野、MF:菅野・鈴木・藤田・佐藤(佑)・菊地、FW:箭原・近藤 でした・・が、箭原・藤田・近藤が3トップ気味になって、入れ替わりながら攻撃してるようにも見えます。


コンサ旭川(赤黒) vs スプレッドイーグル(水色)(2006.9.16:カムイの杜)

前日に、ここでラグビーの試合が行われたそうで、ハーフウェイラインの他にもラインが引かれた跡が残っていたし、ピッチには凹凸がありました。しかも明け方の冷え込みが強かったので芝は露に濡れていました。


ここはホームだ、頑張れ

相手のスプレッドイーグルはクラブユース選手権で準優勝したチームなだけに、手強い相手です。しかし、チャンスは必ずあるもので、15分頃、相手CKをクリアしたカウンターから、右サイドの鈴木がGKと1対1になり、これを決めて先制しました。


足の速い鈴木が突破して先制点を上げる

この試合の審判は経験が浅いんでしょうか・・ファウルかどうかを判定するのが精一杯で、流した方がベターという選択肢は思い浮かばないようだし、イエローカードなんて使ったことが無いような感じでした。

30分頃、クリアミスを拾われて、GKもかわされて失点しました。
33分頃には、相手の左クロスを中央で打たれて、バーの下側へ入り、前半は(1-2)で終わりました。

後半開始時に、箭原に代えて木島を入れましたが、13分には近藤に代えて箭原を再投入しました。
取り敢えず同点にするために攻めますが、シュートがバーに当たり、跳ね返りを打ったらまたバーに当たるとか、オフサイドになったりとか、不運は続きます。

17分頃に、小山内に代えて松原を中盤に入れ、菊地をDFに下げました。
その2分後、木島が右からクロスを入れ、中央右寄りで受けた藤田が打って同点としました。


藤田の同点弾で起死回生

しかし23分頃、右寄りのPA内まで攻め込まれて中央へクロス、再び突き放されました。
菅野に代えて近藤の再投入、松原に代えて2年生の河本を入れるなどの策を打ちましたが、ロスタイムに競り負けて置き去りにされ、追加点を奪われました。

トータル(2-4)で負け、厳しいスタートになりました。
スプレッドイーグルは守りが堅く、簡単にスルーさせてもらえないんですが、旭川は途中から消極的になってしまったように見えました。大事な試合だからなのか、相手に臆してるのか、どうしちゃったんでしょう。


17日(日)の試合会場は、旭川市の忠和公園に移りました。

コンサドーレ旭川 vs ASC
スタメンは、GK:斎藤、DF:小山内・内田・京野、MF:菅野・鈴木・藤田・佐藤(佑)・菊地、FW:箭原・近藤 と、1試合目と全く同じでした。

1試合目に負けてしまったので、決勝トーナメントに残るためには、残り2試合を全勝して、他のチームが星をつぶし合うことに期待しなければなりません。まず目先の試合に勝って、少しでも得失点差を稼いでおく必要があります。


ASC(赤) vs コンサ旭川(白)(2006.9.17:忠和公園)

相手はあつまスポーツクラブのジュニアユースチームであり、クラブユース選手権・札幌ブロック予選では、コンサ札幌(U-15)と対戦しています。
また、ここの女子チームは先日の全道選手権で優勝しました。

とにかく1点でも多く取って勝ち、明日の試合に繋がなければなりません。
開始3分、菊地の右からのクロスを近藤が打ち込んで先制します。
その後も積極的に攻めますが、焦っているのか、シュートがミートしなかったり逸れたりして、チャンスを失います。
21分頃に菅野に代えて藤村を入れ、22分頃、鈴木がドリブルで進んでミドルを打ち、2点目を上げました。


鈴木(右から2人目)のミドル

28分には、右クロスからのこぼれ球を近藤が打ち込み、(3-0)で前半を終わりました。

後半開始時に、箭原に代えて木島を入れました。
3分頃、右からのクロスに鈴木がスライディングして足を合わせましたが、最後に相手がクリアしようとしてゴール内に打ち込んだように見えました。(オウンゴール)
しかしその2分後、右サイドでボールを奪われ、1点返されてしまいました。

12分頃に、藤村に代えて松原を入れ、1分後にはスルーパスを藤田が飛び出して受け、GKとの1対1をかわしてゴール、続いてカウンターから近藤がGKを見ながらループを入れ、20分頃には木島と鈴木の2人がフリーで進み、木島が決めました。


藤田(右)がゴールへ流し込む


木島(右)と鈴木(左)が、GKと2対1になる

気が緩んだのか、26分頃には左サイドをフリーで進まれ、京野がクリアし切れずに失点しました。
終盤にはGK斎藤に代えて、昨年まで旭川のゴールを守っていた本池を入れ、小山内に代えて塚原を入れました。
ロスタイム2分になったところで、近藤に代えて佐藤(由)を入れました。

取れるだけ取っておかなければなりませんが、何でもないシュートを外したり、サイドネットの外側へ打つなど、勿体ないシーンが多くありました。あと3点は取れてたはずですが、終盤は疲れてシュートの押さえが効かなくなってきたのも明らかで、トータル(7-2)で終わりました。


「明日も頑張れよ!」と家族達に迎えられる
この後、対戦相手のASCにも「明日頑張ってくれ~!」とエールを送りました。
明日の試合で、ASCがスプレッドイーグルに勝ってコンサ旭川も勝てば、グループ1位は得失点差の争いになります。


18日(月・祝)の試合も、忠和公園で行われました。

コンサドーレ旭川 vs クラブフィールズ
スタメンは、GK:斎藤、DF:小山内・内田・京野、MF:菅野・鈴木・藤田・佐藤(佑)・菊地、FW:箭原・近藤 と、過去2戦と全く同じでした。
もし決勝トーナメントに進めなかったら、今日の試合で息子の3年間のサッカーが終わってしまうので、試合が始まる前からこみ上げてきているお母さん達もいたようです。


クラブフィールズ(水色) vs コンサ旭川(赤黒)(2006.9.18:忠和公園)


これで終わりにしたくない

開始4分頃、近藤が倒されてPKを得て、これを藤田が蹴り込んで先制しました。


藤田のPKがゴール右へ入る

しかし12分頃、右サイドをえぐられて失点し、同点になりました。
17分頃に、菅野に代えて藤村を入れましたが、29分頃にはその藤村に代えて木島を入れました。

前半は(1-1)で終わり、交代なく後半が始まりました。
反対側のピッチで行われているASCとスプレッドイーグルとの試合は、ASCがリードしているようで、コンサ旭川にも可能性が出てきたため、応援席から檄が飛びます。

2分頃、再三右サイドをえぐっていた俊足の鈴木がクロスを入れ、箭原がヘデイングしてゴールというシーンは、オフサイドの判定で巻き戻されました・笑。


箭原(70番の奥)のヘデイングはオフサイドの判定

絶好のチャンスで打ったシュートはGKにはじかれたり、サイドネットにトラップされたりして、たった1点の決勝点を奪うことができません。


11分頃の木島のシュートがはじかれる

29分頃には菊地に代えて佐藤(由)を入れ、その後も積極的に攻撃しましたが、形勢を変えられずに引き分けのまま試合終了の笛が鳴りました。


試合に勝てなかった、決勝トーナメントへ進めなかった、自分のサッカーが終わった、さらに3年間の色々な経験を思い出して涙を流す選手達、その選手達をまともに見られない親御さん達・・カメラマンは非情にシャッターを押します。


君たちは限りない未来に向かって歩いているんだ




これで、旭川ユース(U-15)1期生の今シーズンの試合が終わり、同時に、彼らがチームとして闘う試合も終わりました。

昨年から何度か書いていますが、札幌ユース(U-15)と旭川ユース(U-15)とが公式大会の決勝戦で対戦するという、(OB戦の100倍もワクワクする)夢のようなカードは、今年も実現しませんでした。
もし実現したらしたで、まともな精神状態でその試合に立ち会うことは難しいんですが・爆。

夢はさらに膨らみ、両チームが一緒に全国大会に出場して、もし万一、ワンツーフィニッシュでもしてしまったら・・・トップチームのJ1優勝なんて、どうでもよくなりますね・・・その前に、私の心臓は耐えられません、多分。

昨年は最上級生がまだ2年生だったけど、今年は旭川地区でも最強のレベルになったので期待したんですが、他地区の壁は破れませんでした。
札幌地区のチームと対等に闘えるレベルまで精進することを念願します。


posted by 雁来 萌 |23:58 | 闘う若梟 | コメント(0) |