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作者の雁来 萌(かりき もえ)は、休日になると弁当と単語帳を持参して、札幌市東区にある「北海道コンサドーレ札幌・東雁来グラウンド」(通称:カリキ)で過ごしています。 コンサドーレの次代を担う(かも知れない)若者達が、しゃかりきにボールを追っている姿を眺めて癒されています。 性別:非公開 年令:非公開 特技:非行かい? 職業:占い師、トイレ評論家 住居:熊が出没する札幌市中央区 過去記事のリストを「記事一覧」カテゴリに載せています。 コメント欄に「今後の投稿予定」を記してあり、随時更新します。 オフィシャルブログ内であれば、このブログをリンク集に加えるのはご自由で、問い合わせも不要です。 深夜・早朝のコメント投稿はご遠慮下さい。

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チェンバロのコンサート

2011年03月24日

3月21日(月・祝)の午後に北大の総合博物館で、「ポプラチェンバロ演奏会 Vol.10 ~チェンバロのある風景~」と題したチェンバロ主とするコンサートがありました。

この演奏会は、3月19~21日に行われる「博物館まつり」に伴う企画演奏会だったのに、15日になって「一旦中止のお知らせ」が発表されました。
この時期に、「まつり」という名称のイベントを開催する訳にもいかなかったのでしょう。

これで、チェンバロのコンサートも延期されてしまった・・と落胆していたら、

3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。被害のあまり及ばない地域の方々におかれましても心安く過ごすことが難しい中、このような時にこそ音楽が求められると考え、演奏会を実施いたします。

というアナウンスが書かれていてホッとしました。
音楽で元気をもらって働き、たくさん稼いで、たくさん募金せよ・・と。


 
主役のポプラチェンバロ・・個人的には「ハープシコード」という呼び名の方が好きなんですけど。
チェンバロに生まれ変わったポプラ
表面は塗装していないのか、木の肌がそのまま見えます。

このチェンバロは「ポプラチェンバロ」と呼ばれ、2004年に襲来した台風18号に伴う暴風で倒された、ポプラ並木やハルニレの木材を再利用して作られています。
→横田ハープシコード工房の製作過程、チェンバロアカデミーのコンセプト

ポプラって、成長が早いから並木として植えられるはずなので、そんなスカスカな木質が楽器の骨組みとして適材なのかどうか疑問でしたが、意外にも『北大のポプラは軽さと固さのバランスが楽器用材として理想的な感触、往時のヨーロッパの名工達が好んで使ったポプラと大変よく似た材』なんだそうです。

床には、水琴窟かと思うようなバケツが並んでいます・・保湿効果?
水琴窟か
チェンバロはピアノと違い、湿度の変化によって弦の張りが狂うので、演奏家自身が調律もこなすそうです。
考えてみれば、ほとんどの弦楽器は自分で調律して使うんだけど。

 
演奏会に備えて天板が開かれています。
スタンバイ
弦は細い真鍮で作られていました。

椅子の座面は優佳良織のようです。
椅子と鍵盤と譜面台

演奏は3部からなって全部で2時間近く、各部の合い間に休憩(調律を兼ねる)が挟まります。
チェンバロのみならず、リコーダーやビオラ・ダ・ガンバ、バイオリンなどが加わる他、声楽や朗読もありました。

昔、NHK-FMに「バロック音楽のたのしみ」という番組があって聴いていたけど、朝早いせいで随分と遠ざかっていましたが、しばらく振りに再会した気分です。

休憩時間には、内部の構造や音を出す仕組みを解説してくれました。
「弾いてみてもいいですよ。」と言われましたが、下手なのがバレるから遠慮しました。
「赤黒の勇者」を弾きそうになったのは秘密
白鍵の材料は柘植、黒鍵は黒檀だそうで、ここは流石に倒木ポプラを使う訳にはいかないでしょう。

倒木でチェンバロを作ってしまったことも凄いですが、その「モノ」を飾っておくだけじゃなくて、「動態保存」するための演奏ボランティアが組織されており、札幌以外に旭川や釧路、足寄から駆け付けるというのも驚愕(ハイドン)です。

 
台風18号の被害状況の写真集「烈風一過 北大キャンパスの樹々風と共に倒れぬ
当時は、市内のあちこちで色んな被害がありました。
→道新の写真集「台風18号 道内での被害」

倒木ポプラの木材を再利用して作られた作品は、他にも色々とあります。
壺、ラブフルート、額縁、トレイ、ペン立て、造形作品・・
倒木更新←違う

とぼけた顔をした梟の彫刻:これはハルニレ
北の眼(まなざし)
ミュージアムショップでは、携帯ストラップになったプレートや黒板消しも売っています。

 
当日は春分の日でした。
大樹の影
暖かくなった陽射しがエルムの幹を(向こうから)照らしています。

北大の「すべり止め」ですから、効果は覿面ですよ、きっと。
滑りそうな時にお使い下さい

・・でも、油断は禁物です。
確実な効果を保証するものではありません



post by 雁来 萌

21:37

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