2012年11月23日
せめて歌棄磯谷までの旅
前回のニセコと蘭越に続いて、今回は黒松内と寿都のアメダスを紹介します。 地名の「歌棄」は「うたすつ」と読みますが、昔は原語に近い「ヲタスツ」と呼ばれていました。 札幌市内の、ある博物館(のような施設)を見学に行った折、解説付きツアーの一行が近付いて来て学芸員の説明が聞こえ、「うたすて」と言ってましたよ。ぶったまげたなぁ。 江差追分の一節に「忍路高島およびもないが せめて歌棄磯谷まで」という歌詞がありますけど、この意味が一般に流布しているロマンスな説明とは全く違って、商圏の拡大を狙う強欲な縄張争いに由来していることが判明したそうです。 それでも、真相は敢えて伏せられたまま歌われ続けて今日に至っているという・・。