スポンサーリンク

2010年03月23日

春分暁を覚えず惰眠を貪る

世の中は3連休だったのに、年度末ですから急ぐ仕事があって、毎日会社に出勤して遅くまで作業してました。
そもそも、なぜここが3連休になったかを考えると、春分の日が日曜日に当たったから(22日が振替休日になったから)ですね。(今頃気付いた)

春分の日というのは、3月21日と決まっている訳ではなくて、「昼と夜の長さが同じ日」という定義でもなくて、「太陽が(正確には地球の方が動いて)春分点を通過する瞬間が属する日」です。

春分の日であっても、昼間の長さと夜の長さとは同じじゃなくて、昼間の方が長いんです。(だけど、ススキノへ行こう?)

春分点通過は、全ての惑星における軌道上の運行に関して共通な、「一年の始まりの日」に当たります。
人間が勝手に作った暦の初日である1月1日よりも、春分点を通過する春分の日の方が、天文学的には「一年の始まり」に相応しい日です。だからと言って、秋春制を主張する根拠にはなりませんけど。

うるう年の日数を2月の末日で調節することや、(日本で)新学期や会計年度が4月に始まることも、1年の変わり目に近いタイミングであることは、あながち偶然の産物とも思えなくなります。

 
惑星の軌道は楕円形なので、地球と太陽との距離(=地心距離)は刻々と変わり、最も太陽に近付いた位置を「近日点」(きんじつてん)、最も離れた位置を「遠日点」(えん~)と言います。

何となく感覚的に、「近日点」は夏場に起こって「遠日点」は冬場のような錯覚をしがちですけど、実際には「近日点」は正月の頃、「遠日点」は真夏であって、冬場の方が太陽に近いんです。

太陽に近い冬場の方が暖かいはずなのに・・と言ってもそれは北半球での事情であって、南半球で考えれば何ら不自然なことではありません。

じゃぁ、北半球の夏より南半球の夏の方が暑さが厳しいのか?というと、色々な事情によってそうはなりません。

南半球では太陽は西から昇るって訳じゃないけれど、台風の渦巻きは時計周りに回っています。
頭髪の「つむじ」だって、南半球では右巻きの人が多いんですよ。(嘘)

続きを読む...

posted by 雁来 萌 |22:21 | 気象細事記 | コメント(0) |