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2007年07月19日

クラブユース選手権(U-15)決勝

日本クラブユース選手権(U-15)への出場チームを決める決勝戦は、札幌(U-15)とSSSとの対戦になり、16日(月・祝)の11時半から始まりました。
決勝戦がカブスリーグの1・2位チームの対戦になったのは当然と言えば当然で、カブスリーグに参加している6チームはクラセンの予選を免除されている訳ですから、勝ち残ってもらわなければ困ります。

夕張の市街地に入る交差点に立っていた看板の一つ・・
看板
その中央部分を拡大すると、
まけたらあかんで!
そうです、負けたらあかんのです。


SSS
SSS(黄青) vs コンサ札幌(赤黒)(2007.7.16:夕張)
スタメンは、GK:松原、DF:羽石・工藤(直)・中山、MF:山口・永井・西田・菅原(康)・荒野、FW:近藤・三上 と準々決勝と同じ布陣で、このうち永井、荒野、近藤が2年生です。
今日は夏らしい暑さになりそうです・・札幌よりはマシですが。

両サイドから仕掛けながら積極的に攻めますが、シュートがなかなか枠に飛びません。SSSも、我慢しながら要所は押さえ、チャンスには思い切って攻撃する切り替えが早いチームで、なかなかスコアは動きません。

西田ヘディング
17分に近藤のシュートがはじかれて得た右CKで、西田がヘディングを打ちますが、キャッチされました。

SSSはフィジカルも強いので、細身の荒野などはどうしても接触を避けて上品にパスを出そうとします。仲間から「タクマ、ビビんな!」という指示が飛んでいました。

拓馬先取点
25分に、近藤あたりが打ったシュートがはじかれ、そのこぼれ球に寄せた荒野(Pマーク付近)が打つと、右から走り込んできたDFもクリアし切れずにゴールに入りました。(1-0)
ボコボコ
選手達が寄ってたかって、手荒いと言うより「イジメ」に近いほどの祝福を荒野に浴びせました。

三上OHK
34分には三上(倒れている)がゴール前でオーバーヘッドキックを試みたものの空振りになり、代わりに近藤が打ったシュートはキャッチされました。
 

交代なく後半が始まり、開始早々に西田が今日も倒されて、相手にイエローカードが出ました。

失点
5分には相手の独走を許し、GKが誘い出されて空のゴールに打ち込まれ、同点になりました。(1-1)
これで勝負は振り出しに戻ってしまい、やや気落ちしたかも知れません。

9分の相手右CKのピンチで、ヘディングを打たれたボールがバーを叩いて跳ね返り、GKの背中に当たってゴールに入ってしまいました。(1-2)

これはセットプレイからの失点なので、あまり気にせずに自分達のサッカーを続ければ良い筈ですが、立て続けに失点したこともあって焦り始めたように見えました。
局面を打開しようとして普段あまりやらないプレイを試みても、首尾よく運ぶことは稀です。

近藤ヘディング
21分には、菅原が左からクロスを入れ、右から山口が折り返し、近藤がヘディングするという、きれいな攻撃もありましたが、キャッチされてしまいました。
22分に荒野に代えて中川を左サイドに入れ、菅原がFWに上がって三上が下がりめになりました。

残り時間が少なくなって気が逸るのか、強引なシュートや、優しくないパスが多くなってくる悪循環に陥ります。疲労が溜まって、シュートの押さえが効かなくなっているのも原因でしょう。
3年生を中心に何とか落ち着かせようと声を掛けますが、そう言ってる本人にも焦りが感じられ、あまり効果が無いようです。

CK流れる
26分に左ライン際でFKを得ましたが、蹴り入れたボールは上空を通過して、逆サイドのゴールラインを割りました。

残り5分を過ぎた頃、ベンチから「○○下がるな、△△上がれ!」という指示が出て、捨て身の総攻撃態勢になりました。とにかく同点に追い付くためには、追加点を奪われるリスクを冒してでも攻撃しなければなりません。

ところがその直後の33分に、守備が手薄になったところでカウンターを受け、相手右サイドからの攻撃を止められずに3点目を献上してしまいました。(1-3)
トドメの失点になって倒れ込んでしまう選手もいましたが、ベンチからは「やめるな!」「続けろ!」と叱咤されます。

終了
2分後くらいに終了の笛が鳴ると、何人もが泣きながら倒れ込んでしまいました。審判が促しても立ち上がれず、全員が整列するのに時間がかかりました。

スコア上は(1-3)の惨敗になり、奇しくもカブスリーグ緒戦を裏返した結果になりました。今回は自分達から焦って攻撃が雑になってしまったので、「力負け」ではなくて「自滅」した感を受けます。これも「チームの総合力」が足りなかった、ということでしょう。

弟分・旭川(U-15)の敵を取って優勝して欲しかったところですが、返り討ちに遭って兄弟もろとも斬り捨てられてしまいました。


挨拶
デパートの開店時よりも丁寧だと思われる挨拶
「今日は晩ご飯抜きだからねっ!」と言われた方がむしろ楽でしょうか。

表彰式
砂を噛むような表彰式
SSSには、昨年の高円宮杯全日本ユース(U-15)のような活躍を期待したいです。

後片付け
罰ゲームに見える後片付けですが、各チームが一個ずつ片付けます。


2・3年前の小学生の全道大会だったと記憶してますが、コンサもSSSも出場していて、試合中はもちろんライバルチームの選手なんですけども、昼休みには知り合い同士が集まって遊んでました。
そんな長閑な光景をのんびり眺めていてハッと気が付き、「この子達は、これからずぅ~っとライバル関係のまま成長していくのか!」と考えて愕然としたことがあります。

そういう友達関係はさぞ息苦しいに違いなくて気の毒だ、と想像する訳ですが、本人達はさほど気にしないんでしょうかね。上の方のカテゴリーに上がった時に、一緒のチームに入るかも知れないし。


posted by 雁来 萌 |23:33 | 闘う若梟 | コメント(2) |