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2006年09月07日

知事杯その後

天皇杯に出場する、(コンサと対戦するかも知れない)北海道代表チームを決める知事杯の準決勝と決勝が、9月2日(土)と3日(日)に厚別競技場で行われました。
結果は既にご存じと思うので、ハイライトシーンの説明を中心にします。
 

【準決勝・第1試合】 札幌大学 (4-3) 道都大学

札大は4-4-2、道都は3-5-2でした。
双方のメンバーにユースOBの選手がおり、札大では3年生の吉田一貴くん(CB)と石郷裕二くん(右SB)がスタメン出場し、2年生の三浦祐輔くんはスタンドで応援してました。
道都では4年生の伝庄優くん(CB)がスタメン出場、野田達郎くんは後半途中からトップ下に入りました。
道都には他にもユースOBがいるはずですが、応援に来ていなかったのか、お忍びで来ていたのか(笑)、分かりません。

開始3分!、札大CBの吉田くんが腰を痛めたらしく、腰を押さえてゆっくり退場しました。すぐには復帰できそうになく、いきなりDFの要が抜けるというアクシデントになりました。
代わりにMFを入れ、右サイドの選手をCBに移しました。

20分に、道都が左CKを得て、中央でヘディングして先制点を上げました。札大としては計算違いだったかも知れません。


道都が左CKから先制

しかし札大は、26分にPアーク前でFKを得て、このFKをゴール右へ蹴り込んで同点に追い付きました。


札大のFKによる同点弾

さらに29分、札大は左からのクロスを中央で合わせて逆転に成功し、後半6分には、札大の左サイドからの攻撃で、中央からふわっと浮かしたシュートで追加点を上げました。

後半21分頃、札大に負傷者が出て交代しました。負傷者が多くなると、準決勝はともかくとして、明日の決勝はヤバいんじゃないの?という話をしてました。あまり深刻には考えてなかったんですけど。
後半30分に、札大が道都DFのボールを奪って追加点を上げ、トータルで(4-1)・・普通はこれで決まったと思うところですが、後半42分とロスタイムに道都が得点を上げ、札大はやっとのことで逃げ切りました。


【準決勝・第2試合】 ノルブリッツ (1-0) 教育大学函館校

両方とも4-4-2ですが、ノルブリッツの中盤の配置がよく分かりません。
最終ラインの選手はちゃんと戻りますが、MFはトップに上がったまま戻らずに、ポジションが入れ替わったままになったりします。あまりフォーメーションに拘らずに、臨機応変に対応してるんでしょうか・・・それが出来るんなら大したもんです。

函教大には、ユースOBで2年生の相澤勇佑くん(GK)が出場してました。今までなかなか出番が無かったんですが、今日はスタメンで・・ライオンのような風貌になってました。


ノルブリッツ(赤) vs 函教大(青)(2006.9.2:厚別公園競技場)

昼食後だからではないと思いますが、なんとも退屈な試合でした。31分になって、ノルブリッツが左からのクロスをいったん下げて後ろから打ち、鮮やかに決まりました。


ノルブリッツが先制し、決勝点となる

後半は少し面白くなりましたが、函教大のチャンスもシュートがわずかに外れたりして、スコアは(1-0)のまま終わりました。
どっちも決定力に欠けてメリハリの無い内容で、これなら明日の決勝戦は札大が楽勝するだろうから、わざわざ見に来る価値があるかなぁ?テレビ中継もあるし・・などと考えてました。結局来るんですけど。


【決勝】 ノルブリッツ (2-1) 札幌大学

ノルブリッツは、北電サッカー部から変わったクラブチームで、最近は札大を卒業したばかりのOBがかなりいます。
北電の関連会社が運営する「ほくでんスポーツフィールズ」のU-15チームや女子チームが応援に来てました。
かつて「札幌リンダ」だった女子チームが「ほくでんスポーツフィールズ」の女子チームと統合され、現在は「クラブフィールズ・リンダ」というチーム名で活躍しています。


ノルブリッツ側の応援
クラブフィールズ(U-15)(紺)とクラブフィールズ・リンダ(赤)


札幌大学(白) vs ノルブリッツ(赤)(2006.9.3:厚別公園競技場)

札大右SBの石郷くんのオーバーラップが時々見られましたが、フィニッシュの精度が悪くて得点にはなりません。
25分に、ノルブリッツが中央でFKを得て、このこぼれ球を左から押し込んで先制し、札大は苦しくなりました。


ノルブリッツの先制点

40分頃にノルブリッツのカウンター攻撃があり、これを札大の石本くんが後ろから追いかけて倒した形になって、一発レッド退場になりました。確かに、ここで追加点を取られたら厳しくなるんですけど。

後半は札大が1人少ないことを感じさせないような攻撃もありましたが、後半27分に、ノルブリッツが右サイドをゴールライン付近までえぐってからクロスを入れ、左からヘディングして追加点を上げました。


ノルブリッツの追加点

札大は1人少ないのに2点のビハインドになって厳しい状況に陥りましたが、後半35分に右CKを得て、中央でヘディングを合わせて1点を返しました。最低限あと1点返して同点に追いつかなければなりません。

ロスタイムになって札大が得た右CKには、GKもゴール前まで上がりましたが、得点はできず、逆にノルブリッツがクリアしたボールからカウンターを食らいました。


ロスタイムの札大の右CKにGKも上がる


無人のゴールに向かうノルブリッツのカウンター攻撃
追いかけるGK、止めようとする札大

この後、札大のPA近くまで進んだところで倒してしまい、これも一発レッドになりました。2人少なくなってしまっては、ロスタイム内に1点差を埋めることもできず、(2-1)でノルブリッツが優勝しました。


胸を張るノルブリッツのメンバーと応援席


3連覇ならなかった札大のメンバーとサッカー部員


表彰式 次は天皇杯3回戦か?
 

前半で札大に退場者が出たのが響きましたが、本来、そのポジションにいるはずの吉田くんが準決勝で負傷してしまったことを穴埋めできなかったことが敗因かも知れません。
ノルブリッツには札大のOBが多いので手の内を知られている、という話も聞きましたが、それはお互い様なはずで、むしろ先輩に対する遠慮とか、試合経験の差ではないかと思います。

決勝戦では、クラブフィールズの応援が絶え間無く続いていました。正直言うと「あれだけ応援されたら頑張らざるを得ないわな」という感じで、決勝戦のMVP賞があるとすれば、応援団にあげたいと感じました。
ノルブリッツの選手の中には、クラブフィールズのコーチをしてる人もいるようなので、教え子達の前で手抜きはできないでしょう・笑。


posted by 雁来 萌 |23:59 | OBの闘い | コメント(0) |