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2017年04月20日

残留の先の定着へ

北海道新聞の月1回2つのコラムの日です。

先ずは、「J1赤と黒の闘士たち」スポーツライター・齋藤宏則が迫る です。
今回は、MF2横山知伸32歳です。

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見出しは、「異色の経歴 粘り生む」です。

開幕戦0-1で敗れた仙台戦終了後、横山は心揺さぶられた。
スタジアムの一角を埋めたサポーターの前に立ち、「ブーイング」を覚悟したが、励ましの声ばかり飛んできた。
「驚いたし、感動した。このチームのために力を出し切りたいと強く思った」
大宮から今季加わり、開幕戦から3バックの中央で、チームの堅守構築の中心を担う、J1残留のキーマンだ。

札幌からのオファーが届いたのは、契約更改を済ませ、公式発表もされていた後なので驚いた。
その時期のオファーは「それだけ必要としてくれていると」思い移する決意を固めた。

小見出し「浪人を経験」
強豪・帝京高から、一般入試で早大に進んだ。
最初の年は受験に失敗し、浪人も経験している。
入学後も、勉強に励む日々が続いた。
帝京高で一緒にプレーした早大サッカー部員から誘われ、再びサッカー人生が始まるきっかけとなった。
同学年に今季から再びチームメイトになったMF兵藤慎剛もいた。
4年次には大学日本一にも貢献した。

小見出し「懸命に就活」
プロになることは考えていなくて、就職活動に一生懸命で、早々に民間企業から内定を得たが、そこで人生が変わった。
「残りのサッカー人生を楽しんでやろうと、考えていた」ことで、のびのびとプレーした。
そうすると持ち前の能力が存分に引き出され、高い身体能力やパスセンスが、Jクラブの目にとまり、川崎からオファーが届いた。
2008年、プロのキャリアをスタートさせた。
「まさかプロになれると思っていなかったので、ものすごくうれしかったが、内定をいただいた企業に迷惑をかけてしまった。無責任に喜んでばかりもいられないとも思っていた」と、周囲に配慮し、責任感を持って立ち振る舞うパーソナリティー。

小見出し「大型免許も」
3バックを組むチームメイトの背後を常にカバーし、自陣ゴール前の守備では、誰よりも粘り強く体を張る。
J1残留に向けた頼もしい存在になってくれそうだ。

現在32歳、「他チームだとベテランとしての役割を求められるが、札幌には河合や小野らがいる。この年齢でもプレーに集中させてもらっている」。
「先輩から体のケアを学び、選手寿命も延びそう」と、新天地での出会いを感謝している。

3月末の3連休に、横山は大型自動車免許取得のための講習を受けた。
引退後指導者になった際のことを考えてのことだ。

さすが、民間企業の内定を得たJリーガー、ライフラインも着々。
試合観戦の際には、一風変わったキャリアも踏まえてみてみると、普段と違った面白さが感じられるかもしれない。

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もう一つの、「吉原宏太のマンスリーコンサ」です。

見出しは、「目立つ宮澤の安定感」です。

現在18チーム中15位につけている札幌。
F東京や川崎など、格上といわれるチームにも本当に良い試合をしている。
特にF東京戦では都倉賢選手だけでなく、今季初先発の早坂良太選手も相手が嫌がるような突破を仕掛け、多くのチャンスをつくっていた。

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いい流れがチームに来ているし、試合をこなす度に選手たちのポテンシャルもどんどん引き出されている。

特に目立つのは、主将のMF宮澤裕樹選手だ。
同ポジションの稲本潤一選手や深井一樹選手らのけがで長期離脱したことで、危機感が高まったのかもしれない。
以前は好不調の波を感じていたが、今季は安定感抜群。
相手からの強いプレッシャーの中でも、巧みにボールコントロールしてパスをつなげている。
ボランチからでもゴールに絡めれば、日本代表だって夢じゃない。

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チームにけが人が多いのは心配だが、控え組みにとってはチャンス。
ルバンカップでは、若手が良いプレーを見せている。
特にFW菅大輝選手は荒削りなところはあるけど、ゴールセンスは人一倍持っている。
今後に期待の存在だ。

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今のところ、堅守速攻の札幌らしいサッカーが出来ている。
チームは進化していて、今季の札幌は一味違う。

22日は敵地で浦和と戦う。
以降も強豪との対戦がる続くが、これまでの試合を見ていると、緊張感が良い刺激となるのか、格上の時の方が良い試合が出来ている印象だ。

上位陣と渡り合うことができれば、J1残留という目標が見えてくるはず。
今季コンサドーレは、きっと何かを成し遂げてくれると期待している。


横山の経歴の異色性には驚きだが、持ち前の身体能力の高さが今の横山にあり、札幌に縁があってきた。
きっと彼の能力を、札幌のJ1残留のために発揮してくれるだろう。

今季の宮澤は、主将としてけが人が沢山出たこともあり、責任感が増したのだろう!
ただ、これまでも試合中目立ってはいないが、しっかり重要な働きをしていたと思う。
今後も、主将として宮澤はJ1のピッチ内を縦横無尽に動き回って、ピンチの目を積んでくれるだろう!

菅には、若いのだからこれまでどおり、ガムシャラさを見せて欲しい!

今年のコンサドーレは、これまでのJ1に上がって翌年降格した時とは、違っていると思う!
きっとJ1残留を果たしてくれるはずだ!
そのためには、サポーターの後押しが絶対必要なのだ!
川崎戦は、今季ホームゲームとしては初めて、クラブ側の目標観客数を僅かではあるが上回った。
F東京戦や川崎戦を見てわかるとおり、大勢の観客が声援を送れば、劣勢な場面でもその状況をはね返すことができる。
この先毎試合、知り合いを札幌ドームに誘って欲しい!
そうすれば、クラブの目標観客数を上回ることができ、クラブの財政にも余裕ができる。
財政に余裕ができれば、強化費の上積みもできる。
強化費を上積みできれば、J1に残留の先の定着もできる。


posted by consa.kazu |09:12 | コメント(0) |

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