2016年12月22日
来季も「一体感」でJ1残留を!
月一度の道新のコラムの日です。 先ずは、「J2赤と黒の闘士たち」スポーツライター・斉藤宏則が迫る です。 今回は「5季ぶりの昇格」で、大見出しは「結集徹底、速攻も貪欲」です。 J2優勝、J1昇格。 今季成績を支えたのは、堅守だった。 42試合で33失点は、リーグ2番目に少なかった。 チーム全体で意識を強く共有したことが、結果に繋がった。 小見出し「失点しない」 今季の布陣は、「3-5-2」の3バック、ただ、守備の際には両サイドの選手もDFの位置まで下がって、5バックのようにもなった。 さらに、MFやFWの選手も、状況に応じて空いたスペースを埋め、相手の自由な攻撃を許さなかった。 「全員守備」の戦術が徹底された。 選手が自信を持つこととなった試合は、4戦目の清水戦だったと思う。 J1クラスの強敵でも、戦い方次第で勝利できると言う手応えを自力でつかんだことは大きな意味があったと思う。 「まずは失点をしない」というコンセプトを掲げた四方田監督のプランは、まさに適格だった。 小見出し「一気に攻撃」 攻撃面での新たな戦術が功を奏したことが大きい。 得点の確率が高いチャンスを生み出すには、相手の体制が整う前に攻め込むことを意識したのが今季の札幌だ。 ボールを奪った直後にギアチェンジし、ドリブルや前に進む速いパス回しなどで一気に攻め込むプレーを増やして行った。 前線では都倉、内村、ジュリーニョといった推進力を持つ3選手が実力を発揮した。 相手チームにしてみれば攻撃しながら逆襲を気にしながらプレーしなければいけないし、1人マークしても他の2人が前に出るため、警戒が難しい。 今季序盤からこうした状況を作り上げたことが、躍進の背景になると言っていいだろう。 小見出し「次につなぐ」 J1の選手は、個々の選手の身体能力が高い。 1人で突破する力のあるFWは豊富だし、DFも複数で守備固めするだけでなく、1対1で攻撃を封じる力がある。 今季以上に先制点を奪われる試合が増えることは意識しなければならない。 チーム全体が守備の意識を強く持ち、相手の隙を突くことを徹底し続けた戦いぶりは、強敵たちと対戦する来季にもつながりえるものだと確信している。 継続性のあるチーム作りという観点に立てば、どんな結果になろうとも意義あるシーズンになることは間違いないはずだ。 J1の大舞台での戦いを、今から心待ちにしている。 もう一つは、「吉原宏太のマンスリーコンサ」です。 見出しは、「サポーターとともに20年」です。 5季ぶりのJ1昇格、終盤の苦戦を見ていて一時は心配したものの、ここ一番で結果を残せる、勝てるチームに成長した。 最終戦については一言いいたい。 試合終了後、チームは勝ち点1を獲得した意義を主張したが、違和感を持った。 昇格に必要な勝ち点を取りに行くのは、プロとして当然で、正しい選択だったと思う。 それでも個人的には、悔しさとふがいなさを感じてもらい「こんな試合をして申し訳ない」という選手たちの一言がほしかった。 今年、創立20周年を迎えた。 チーム名に「北海道」の冠がついた。 このことは20年の中でも大きな出来事だと思う。 自分も現役時代北海道のプロチームだという自負があった。 20年間浮き沈みはあったが、ユース出身の選手も増えて、着実に一歩ずつ成長してきた。 今後の20年は、サッカーを中心とした総合スポーツクラブに成長しいて、北海道のスポーツ全体を盛り上げるような存在になって欲しいと願っている。 今季のチームコンセプト「堅守速攻」で、見事J2優勝とJ1昇格を決めたが、来季はJ1で今年以上の力を発揮して、J1残留を果たして欲しい! きっとJ1では苦戦すると思うが、そこはサポーターがしっかり選手を後押ししていこう! 今年のように、「一体感」を選手とサポーターが作っていければ、J1残留は可能だろう!
posted by consa.kazu |10:12 | コメント(0) |
スポンサーリンク
スポンサーリンク