2016年10月20日
若手の頑張りは、J1昇格の近道!?
月1回の北海道新聞の2つのコラムの日です。 まずは、「J2赤と黒の闘士たち」スポーツライター・斉藤宏則が迫るです。 今回は、MF16前寛之21歳です。 大見出しは、「心も体も強い若武者」です。 前寛は、チームメイトのDF前貴之の弟だ。 前寛は札幌U-18出身で2014年にトップに昇格。 前貴は12年、札幌Uー18から昇格した。 兄弟そろってプロサッカー選手で、同じチームなのは珍しい。 13年11月天皇杯4回戦では、U-18に所属していた前寛を先発に抜てきされ、前貴も先発、チーム史上初の兄弟同時出場を果たした。 そんな2人を、周囲は「正反対な性格」と評する。 前寛は、攻撃の起点となるキック力、相手の攻撃の芽を摘む守備など、随所でスケールの大きなプレーを披露している。 その才能とポテンシャルは、早くから注目されていた。 高校3年には、U-18のJリーグ選抜チームにも選出され活躍した。 小見出し「先発に定着」 今季は終盤戦に入ってから、先発に定着しつつある。 最近印象的だったのは9月、競り勝った試合の後に「押し込まれる時間帯は多かったが、負ける感じはほとんどなかった」と話していた姿だ。 相手の細かいパス回しに、守備陣が翻弄されて失点、敗れても不思議でない内容だったが、「最後のところで体を張って守れば、絶対に大丈夫と思っていた」ときっぱり。 「他の上位陣が勝っていたので、負けたらまずいというプレッシャーは大きかった」と、試合前に不安もあったと吐露していたが、実際には自信満々で、冷静にプレーしていた。 そうした精神的な強さが、心身共に厳しいシーズンの終盤戦で重用されるようになった要因だろう。 小見出し「貪欲に得点」 今季目標は得点を取ることだという。 昨季はリーグ戦15試合で2得点したが、今季13試合無得点。 先発出場だけでなく「貪欲に得点にこだわりたい」と意気込んでいる。 結果へのこだわりは、海外へ武者修行でつかんだものだ。 14年末に慈悲で挑んだドイツチームへの参加で身につけた精神力が、現在のメンタルにおけるベースになっている。 武者修行の中では、一定の手応えをつかんだ。 14年は、タイのコーケンFCにも期限付き移籍して経験を積んだ。 小見出し「海外で自信」 海外で得た刺激や自信を胸に日々、札幌での戦いを続けている最中だ。 当面は「J1にどれだけできるか知りたい。そのために絶対昇格しなければいけない」と語り、目の前の勝利が目標だ。 「J1でプレーできる自信はある。目に見える結果でチームに貢献しいて、その先を目指していきたい」 世界を肌で感じて刺激を受け、自信を手にした若武者。 高い才能を開花させつつ、前だけ見て、北の大地からJ1という高みを見据えている。 もう一つは、「吉原宏太のマンスリーコンサ」です。 見出しは、「若手もっとアピールを」です。 リーグ戦は残り6試合で、J1昇格が間近に迫る。 さらに3、4勝できれば優勝も決まるだろう。 外国人が離脱している今こそ、今一度若手のアピールを求めたい。 今季はゴール前でFW都倉、FW内村らベテランにパスするシーンが目立つた。 勝つためには最適の選択だが「自分が決めてやる」という強気な姿勢を見たかった。 試合出場に満足せずに、そこからもう一踏ん張りして活躍できれば、先発機会も増える。 自分には日本代表に初選出された時の苦い思い出がある。 日本代表という肩書きが重荷になってしまい、自分のプレーが出せず、それ以降は代表に縁がなかった。 その時の反省を札幌の若手に伝えるのが、自分の使命だと思っている。 今札幌で、気持ちの強さを感じるのはMF堀米悠斗選手。 ボールに食らいつく姿勢や試合での集中力はJ1でも通用するはずだ。 終盤での出場機会が増えいるともう。 J1の舞台は自分がさらに輝けるチャンス。 立ち止まってしまえば、先はない。 若手は自分を信じて欲しい。 今季前寛の活躍は、見ていて良くわかる。 愛媛戦では、2失点目は倒れこんでしまい、防ぐことができなかったが、次はその経験を活かしたプレーをしてくれると思う。 堀米も、愛媛戦では相手を抜き去り、ゴール前にクロスを上げたシーンは良かったが、失点につながるプレーもあり、残り試合ではその失敗をしないプレーをしてくれるはずだ。 ベテランや外国人選手にけが人が多く出ているが、こんな時こそ若手選手が出場する機会は増える。 そんな出場機会をしっかり物にして、レギュラーをつかんで欲しいものだ! 愛媛戦で、リーグ戦で初ゴールを決めた中原の今後の活躍も目が離せなくなれば良いのだが!
posted by consa.kazu |10:12 | コメント(0) |
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