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2015年10月22日

残り試合は総力戦で

北海道新聞の「コンサコンサコンサ」2つのコラムの日です。

先ずは「J2赤黒の闘士たち」スポーツライター・斉藤宏則が迫るです。
今回は、札幌が誇る逸材のブレークをサポーターが心待ちにしている、MF18深井一希20歳です。

大見出しは、「際立つ才能 飛躍期す」です。
公式戦だけでなく練習でも、存在感は際立っている。
ボールの奪取力にたけ、攻撃に転じるとテンポよくパスを出し、時には豪快なロングシュートを放つ。

小見出し「華麗な経歴」
小学生時代から札幌の下部組織で育成され、そのサッカーセンスは早くから関係者の目に留まり、札幌Uー15時代から年代別日本代表の常連に。
2011年U-17W杯メキシコ大会で、日本代表の中盤中央で堂々とプレーし、試合をコントロールした。
13年にトップチームに昇格、同年3月の松本戦で先発初出場を果たす。
当時の財前監督は、「パスの一本一本がどれも相手の逆を突いて、見事なものだった」。
本人も「まったく緊張しなかった」と振り返り、大器の片りんを見せた試合だった。

小見出し「けがと闘う」
順風満帆でプロ人生を船出した直後に、大きな試練が待ち受けていた。
13年秋に左前十字靭帯断裂、昨年8月3日に公式戦復帰、8月20日の天皇杯で負傷退場、診断結果は右前十字靭帯断裂と内側半月板の損傷だった。
両足のけがは、選手生命において致命傷になりかねない。
しかし、深井は技術だけの選手はないことを、この逆境が裏づけ、長期リハビリをたくましい精神力で耐え抜き、今年5月に9ヶ月ぶりに試合復帰。
7月の大宮戦でまた右膝を負傷したが9月下旬に実践復帰し、10月4日東京V戦で約3ヶ月ぶりの先発出場を果たした。
東京V戦でが持ち前のダイナミックなプレーを披露し、勝利に貢献した。

小見出し「攻守両面で」
深井の理想とする選手像は、「何でも出来る選手」だという。
具体的イメージは元フランス代表のジダン、「ジダンは攻守両面で何でも出来る選手だから」と説明する。
攻守両面。深井を的確に表現する言葉だろう。
現代サッカーではすべての選手がオールラウンドに働かなければならない。
中盤で攻守両面をけん引し、試合をコントロールできる深井のような選手が今後の日本サッカーのキーマンになるだろう。
度重なるけがにより、Jリーグでの実戦経験は乏しいが、期待の大型MFが飛躍するためのスタートラインに再び立った。
来年のリオ五輪出場を目指す世代、J1昇格争いでの厳しい戦いの中で存在感を示せば、可能性はある。

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もう一つは、「吉原宏太のマンスリーコンサ」です。

見出しは、「好機演出 全力プレー」です。

J1昇格PO圏内に入るには負けられない試合が続く中で、18日の磐田戦の敗戦は痛かった。
まだPO進出の可能性は閉ざされたわけではない。
1人のMFのいぶし銀の働きに期待する、右SHの石井謙伍選手だ。
29歳、ベテランの域に入るが、豊富な運動量でピッチを走り回る。
ピンチの芽を摘み、好機も演出、献身的なプレーが金沢戦でのゴールにつながった。
金沢陣内に蹴りこまれたロングボールを処理する相手DFに詰め寄り、プレッシャーをかけた。
相手DFは焦ったのか胸トラップをミス、石井がボールを奪い、敵陣に深く切り込んで低いクロスを放り込み、ゴール前の混戦で宮澤がこぼれ球を振り抜き、先制点を奪った。
9月27日の群馬戦から4戦連続で先発出場、石井は常に前を向き、惜しみない運動量で中盤に安定感をもたらした。

石井の働きに加え、ベテランの小野が2試合連続ゴールを決めたり、荒野もトップ下でよい働きを見せており、チームのバランスは良くなっている。
磐田戦も前半は互角の展開だった。
残る5試合は、PO圏内を争うチームとJ2残留争いをする下位チームとの対戦、本当の戦いはここから始まる。

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今回は背番号18と19、若手とベテラン二人だったが、札幌は若手とベテラン両方の融合が、J1昇格には欠かせない。
深井には、けがなくプレーさえすれば、絶対に五輪代表に選んでもらえるだけの逸材、石井の運動量は年を重ねるごとに円熟度を増している。
残り5試合、この二人に加えて小野や内村と都倉に加えナザリト、宮澤や荒野・堀米・上里と稲本、そして河合・櫛引・福森、GK具と金山、他には上原・ニウド・イルファン・神田・中原と、力と技術のある選手が沢山いる。
選手間の連携を密にして、総力戦で戦って欲しい!


posted by consa.kazu |09:12 | コメント(0) |

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