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2014年09月25日

抜群の潜在能力

今朝の道新には、月1回の2つのコラムが載っています。

1つ目は、スポーツライター齋藤宏則さんの「赤と黒の闘士たち」です。
今回取り上げられたのが、DFパウロンです。

パウロンが出場しているといない試合では、雰囲気がまるで違う。

相手チームが蹴りこむロングボールをダイナミックにヘディングではね返し、ドリブルで抜け出そうとする相手FWをスピーディーかつパワフルなカバーリングでシャットアウトする。
そして札幌が得た月人でのFKやCKの時には相手守備が一気に緊張感を高めるのがわかる。
192cmの巨漢が繰り出すヘディングシュートは脅威の一言。
当然、徹底してマークされるが、ものともせずシュートを打ってしまうのがこの選手の恐ろしさだ。

パウロンが札幌に加入したり理由は、ブラジル国内でも高く評価され、ブラジル国内のクラブを含め多数のオファーを受けていたが、「コンサドーレはわざわざ日本からプレーを見に来てくれたことが、コンサドーレでチャレンジすることを決めた最大の理由」と本人は言う。

ブラジルパラナ州に視察に行った鈴木強化担当は、現地での印象を「数試合視察したが、代理人から送られていた映像を上回るパワーだった。自信を持って獲得に踏み切ることが出来た。」と振り返る。

幼少期にサッカーを始めたときからポジションは一貫してセンターバック。
その恵まれた身体能力はリーグの中でも圧倒的存在感で、FW内村は「試合中に前線から見て、『そんなにマークが甘くて大丈夫?』と思っても軽々と止めてしまう」、CBを組む奈良は「多少リスクを冒して前に出ても、スピードを生かしてカバーしてくれる」と信頼する。
ただし奈良は「相手がパウロンを避けてパスを蹴ってくるので、僕の仕事が多くなることもある」と苦笑いもする。

ウリセス通訳は「練習後やオフの日などはあまり外出せず、出来るだけ体を休めることに力を注いでいる。高い身体能力をフルに発揮するためにしている彼の努力は突起すべきだと思う」と説明する。

バルバリッチ監督がスペイン語で積極的にアドバイスを送っている様子を見ると、この選手の対価能力は貴重だと考えていることを感じ取れる。
残念ながら岐阜戦は2度の警告で退場処分となったが、積極的に守備したゆえのものと感じる。

シーズンも終盤戦位差し掛かるが、この先どこかでパウロンのヘッドがサポーターに喚起を呼び込み、抜群のポテンシャルがチームを上位えと導いていく。

昨年、私がキャンプ前にイーワンスタジアムで練習を見たときに、足は速いし長身からの跳躍力が物凄いと感じたのを覚えている。
しかし、怪我をしがちで出場機会が少ないのが残念でならなかった。
今年も怪我がちだが、出場したときには身体能力を存分い発揮できていると思う。
岐阜戦では退場となったが、岡山戦ではカードを貰うことなく、しっかり守ることが出来ていた。
パウロンの活躍は、チームの昇格に多く掛って来るように思う。

もう1つのコラムは、吉原宏太のマンスリーコンサです。

見出しは「新監督とプレーオフへ」です。

財前前監督が8月末に解任された。
とても優しい方で、選手たちの「もっと勝っていれば」「結果を出せずに申し訳ない」とのコメントを見ると、信頼も厚かったと分かる。
ユースチームからトップチームに多くの選手が昇格する流れを築いたのも財前さんだった。
札幌に残したものは大きい。
一方でもっと厳しくしても良かったと思う。
結果として、ポゼッションサッカー以外にチームの特徴を明確に打ち出せなかった。
得点、失点、順位がいずれも中途半端になってしまった。

そこでバルバリッチ新監督の登場となる。
新監督が目指すのはより速く、ゴールを目指すサッカー。
これまでの3戦したが、監督の方針が試合で出し切っているとは言い難い。
もっと怒る人かと思ったが、愛媛時代より静かな印象だ。
ただ、普段の練習は空気がピリッとした。監督が代わった効果だろう。

これまでのパスをつなぐクリーンなサッカーだったが、今後はスピーディーでタフなサッカーに変わるはずだ。
チャンスがあるスペースにボールを放り込むので、フィジカル的に頑張れる選手か、シンプルに前に走れる選手が試合に出てくると思う。
相手エリアでプレーすることも多くなり、パスサッカーがベースにあるので、これまで中盤で出していた「うまさ」を相手ゴール前で出せるようになればいい。
札幌の課題だった、引いて守る相手への対策にもつながる。

指示も細かいので、選手のやることがはっきりする。
控えの選手も「こういうプレーをすれば試合に出られる」と感じると思う。

残り9試合、プレーオフをホームで迎えられる4位までの勝ち点差は8、プレーオフ圏の6位との差は5なので、逆転するには十分な試合数だと思う。
新監督の下、闘えサッポロ!

posted by consa.kazu |09:12 | コメント(0) |

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