2007年12月11日

たくさんのことが詰まった一日(とその後の10日間)

あのドキドキしてハラハラして幸せだった一日から、気づくともう10日!
あっという間だったというか、まだ10日というか。
思いっきり今さら感でしょうが、レッツゴーあの日を振り返り。


2007/12/1(土)12:00 札幌ドーム
第52節(最終節) コンサ 2-1(1-1、1-0)水戸
得点者:塩沢(水戸、11分)、ダヴィ(43分、83分)
試合結果詳細はこちら →札幌公式 J'sGoalサマリー

今回は普段より早い12:00キックオフということで飛行機の選択肢も朝一番の便にほぼ限られ、機内の赤黒色の強いこと強いこと。
自ずと行き先も同じのせいか、新千歳空港発札幌市内行きの高速バスも補助席まで埋まる状態となりました。もしかしたら待っていたのに乗れなかった人もいたかもしれません。
ふだんはどうかすると乗客2~3人の貸切状態で、バスの本数がいずれ減らされないか心配になるほどなのに。しかもそのほとんどが途中バス停の「札幌ドーム」前で降りるわけですから、何も縁なく巻き込まれた一般客にとってはえらい災難だったかもしれませんね(笑)。
一番朝早い便の飛行機に乗って、一番朝早い便の高速バスに乗っても、札幌ドームに着いたときには入場待ちは長蛇の列。とても仲間のところに合流できる状態ではなく、とりあえず最後尾に並んで、まずは入場を優先することにします。
夫にとっては数年ぶり2回目のドームですから、本来ならドームの売店をいろいろ品定めして食べるものを選びたいところですが、こんなに人がいるといろいろ待って見逃したりしても嫌だし・・と、手近な必勝弁当を買ってあとはひたすら席に着いたまま過ごしました。その間に私はファンクラブブースに行ったり卓上カレンダーを買ったりなど最低限の用事は済ませましたけど。

必勝弁当
必勝弁当


水戸を食う
「水戸を食べる」は、納豆じゃなくて梅のようです。

サンタのドールズとドーレくん
ドールズとドーレくんはサンタ仕様の衣装。といっても帽子だけか。これだけでぐっと華やかになりますね。
手前に並べたオレンジ色のボードは何に使うんだろう???と思っていたら

ありがとうのボード
ドールズ10周年のありがとうメッセージでした。


試合のことは今さら振り返るまでもないでしょうが

  • まずは大伍のスタメン姿にじーん・・・。シーズン初めには、最終節で智樹でも謙伍でも征也でもなく大伍がスタメンになっているとは想像もできませんでした。
  • でも立ち上がり、コンサの選手は緊張からか気負いすぎなのか、ボールに触れないし運動量少ないし。水戸に支配されっぱなし。おいおい、大丈夫?がんばれ。
  • と思ってる間に、ぽーんと失点ですよ。水戸のシュートはまぐれっぽい軌道ではありましたけど、それでも失点には変わりなし。あああ。でもまだ時間はたっぷりあるし。気弱になった夫が「他会場の様子、見てみる?」と携帯を取り出そうとするのを「いや。まだ時間あるから。そんな弱気じゃダメ。」と一旦は止めたものの、前半30分を過ぎるころには私も気になってがまんできず。
  • 「京都もヴェルディも勝ってる・・。」夫の報告に、ちょっと絶望的な気分になりかけます。もしかして、よりによって、一番確率が低いはずの最悪の選択に進んでしまうのか??
  • だから前半のうちに追いついたダヴィのゴールは嬉しかったですねえ。やったー!!これでようやく一安心。このまま行けば大丈夫。よかった、よかった。ハーフタイムに通路ですれ違う知り合いたちとも、とりあえず追いついてよかったと高揚してハイタッチしたりして。
  • 後半はもう、他会場の結果を気にしていませんでした。ただひたすら目の前のチームに声援を送っていました。最低限このまま引き分けでよいから何とか守りきってくれ、と。優勝のことは全く念頭になかったので、勝ちを目指すよりも負けなければよいと思っていました。ただ、1-1のままだと万が一ロスタイムにでも失点しちゃうと取り返しがつかないので、できればなんとかもう1点取って欲しいとは思っていましたが。ここ数試合のドラマを見ている身には「ロスタイムに失点するはずはない」とは思えませんでしたし。
  • ダヴィの2点目が入ったときには、「ダヴィがあんなゴールを決められるなんて!!」という驚きと、「ああ、これで昇格はほぼ決まったな」という安堵とで、少し目頭が熱くなりました。あとはゆっくり時間を過ごすだけ。
  • 終盤、足が攣っていた大伍が征也と交代かというシーンがありました。準備して征也が出てくるも、交代はなしになったのかまた戻り、しばらくしてやっぱり交代らしく。4審が交代のボードを掲げて、それを見て大伍がピッチの外へ向かって歩いてくるわけですが、このときの大伍はまさに真骨頂でしたね。初々しく走って戻るなんて、そんな野暮なことはしません。今がどういう時間帯であるかはしっかりと分かっていますから。わざとゆっくり、周りの選手と握手をしたりしながら、悠々と時間を使いながら歩いてきます。審判に早く出ろという仕草をされてもへいっちゃら。このあたりの強心臓ぶりが大伍らしくて、見てて思わずくすくす笑ってしまいました。いいぞ、大伍。ゆっくりゆっくり出ておいて。どうせ最終節ですもの、たとえイエローカードが出ても全然怖くないし。にこにこしながら悠然と歩いてきた大伍は、ようやく征也の待つタッチラインのところに着いて、そして征也と交代になりました。思いっきり走り回る征也。ああなんて幸福な図でしょう。
  • 1点をリードして余裕がありますから、そこまでせっぱ詰まった思いで試合終了の笛を待ち望む感じではありませんでしたが、それでも試合終了が待ち遠しいことには変わりなく。まだ?まだ?と思いつつ見守っているうちに、審判が長めに吹いた(ファウルの)笛に思わず立ち上がって「やったーー!!」と手をつき挙げてしまいました。こういう人、きっと多かったですよね。私の周囲もみんな一様に喜んでいましたもの。で、なーんだ、ファウルをとっただけか、審判紛らわしいよ、とぶつぶつ言って座り直して、まもなく本物の試合終了の笛。
  • ああ、これで本当に昇格が決まったんだなあ・・。ホッとしたような嬉しい気持ちで、不思議と泣くような気分にはなりませんでした。
  • 試合が終わった次の瞬間に、ドームの大型ビジョンに映ったのは、赤黒の背景に「CHAMPION」の文字。これを見た私は、真っ先に「あ、間違えてる。昇格が決まっただけでチャンピオンはないでしょう??」と思ってしまいました。係の方、済みません。だって他会場のその後は見ていなかったので、京都もヴェルディも勝ったと思っていたので、まさかコンサが逆転優勝とは全く思ってなかったんですもの。でももしかして、チャンピオンと出したということは、もしかしてヴェルディが引き分け以下だったの?もどかしく携帯でチェックしようかと思ったら、その次に大型ビジョンに「東京V 2-2 草津」の表示。うわあ、ほんとに優勝したんだ??! 思いがけないおまけまでついた、嬉しい結果となりました。

2得点を挙げたダヴィのヒーローインタビュー、芳賀キャプテンのインタビューが行われた後、表彰式に移ります。

表彰式
表彰を待つ間。みんなが一列になって嬉しそう。ドールズも嬉しそう。

ビッグチェック授与
キャプテンの芳賀に「ビッグチェック」が渡されます。
そっか。「優勝記念皿の代わりのボード」と呼んだら身も蓋もないけど、ビッグチェックと呼べばなんだかまんざらでもないな(笑)。賞金をもらえるんですものね。

ビッグチェック授与その2
賞金(?)を持って記念撮影。

高木MVP
後援会選出のMVPは高木に。

監督の挨拶や児玉社長の挨拶のあと、選手やスタッフはみんなでサンクスウォークを回ります。
見るとドールズがチャンピオンの幕を広げています。

サンクスウォーク
へーえ、こんなの用意してあったんだー。
考えてみると、最終節の直前まではずっとコンサが首位だったわけですから優勝を想定した準備をしているのも当然なのですが、このときはとても意外に感じていました。これってチームに失礼でしたかね。

記念撮影

記念撮影
ピッチを1周してサポと喜びを分かち合った後、正面で優勝の記念撮影。


実は、表彰式やサンクスウォークが行われている間、私はつい智樹の様子が気になって、目で追っていました。今年は結局一度もベンチ入りも出来ず、終盤には後輩たちが華々しく活躍する影でどのような思いでいるかと心配になって。嬉しい反面、複雑な心境でいるんじゃないかと思いましたよ。ところが智樹は、屈託のない表情で笑って喜んでいます。ああ、この笑顔ということは、少なくとも戦力外通知を受け取ってはいないんだろうなあとホッとしつつも、そんな無邪気でいいのか?という思いも湧いたりして。思わず2004年の博多の森のことを思い出してしまいました。
ご存じのとおりあの年は強化計画の1年目の年で、ヤンツーさん率いる若いチームは、当たっては砕け、を繰り返しておりました。ルーキーだった智樹は開幕からスタメンで試合に出してもらっていましたが、負けを繰り返すうちにメンバーも多少入れ替わり、スタメンじゃなく途中出場になったりもし、そしてとうとう第2クール最終節の博多の森では、遠征には帯同したものの初めてベンチ外になりました。と言っても、普通の「17人目の選手」のようにスタンド観戦ではなく、選手とは違うスタッフ用のジャージを着てボールを運んだり純平くんのお手伝いをしながらベンチに座っていたのですけどね。これってベンチ外って言っていいのかどうか・・(笑)。そして皮肉にも(?)その試合でチームは17試合ぶりに白星を挙げ、私たちサポはスタンドで涙ぐんで喜ぶ事態になったわけです。自分がベンチを外れたとたんにチームが勝利って、選手としては複雑な心境なものかしら?と私は内心ハラハラしながら智樹の顔色をうかがう気分だったのですが、そのときの智樹ってば、いつのまにか着替えた私服のまま、サポに挨拶に来た選手に混じって一緒に手を繋いで整列して、ゴール裏のサポと一緒にばんざーい!をして、そしてぴょんぴょん飛び跳ねながらみんなと一緒に喜んでいたので、私は嬉しいような拍子抜けしたような気分になったのでした。
今回ドームで満面の笑みで優勝を喜んでいる智樹のようすは、あの博多の森のときの無邪気な(そして少し子供っぽい)智樹を思い起こさせて、ほんのり甘くほろ苦い気分になりました。そういう、チーム愛溢れる天真爛漫なところは魅力だけどさ、でも選手としてはもう少し野心的でギラギラしたところがないとまずいんじゃない?と思ったりして。いや、もちろん、内心のことは知るよしもないですけど。
だからその後契約更改交渉が始まって、智樹が出場機会を求めてレンタル移籍も視野に入れていると報道されたとき、やはりそれだけの危機感を感じていたのかと少しホッとするような気持ちになりました。どこかへ移籍志願をするのか、受け入れてくれる適当なチームがあるのか、それともコンサでがんばることになるのか、どうなるか分かりませんが、どういう方向になっても智樹と三上さんの判断で決まったことならそれが一番いいんだと私も素直に思えるような気がします。

だけど、ホームゲームパーフェクト賞でもらえるフォトアルバムの選択肢の中に、智樹の写真が1枚もないのはひどいと思う。うえーん。


優勝の実感のないまま優勝関係のセレモニーを眺め、ほんわり幸せな気分で向かう先は・・。そう、サッポロビール園での「炎の宴」です。今日のビール&ジンギスカンはことのほか美味しいぞ。
ビール園へ向かうバスの車中で、過去の「炎の宴」の思い出話に花が咲きます。ドームでレッズとやって負けたときも炎の宴があったよね。あのときレッズサポの知人と呉越同舟でジンギスカン鍋を囲んだんだった、あれは切なかった、とか。それと比べるとなんて幸せな状況でしょう。

乾杯
というわけで、気分良くかんぱ~~い!

ジンギスカン
ジンギスカンと、恒例のビンゴゲームもあります。

もりあがり
ドールズやドーレくんもステージに登場して、もりあがってます。写そうと思ったステージの上は、煙で写真ではなんだか分からない状態になってますけど。

ビンゴゲームの賞品の中には、選手たちがシャンパンファイトで使ったのと同じだというシャンパンが3本ありました。高級そうなシャンパンで、こんなのを掛け合うのはぜいたくですね。きっといい香りだったことでしょう。
残念ながらビンゴの賞品としてはゲットできなかったので、機会があれば自力で買ってでも飲んでみたいと思います。

クリスマスツリー
ひとしきり飲んで食べて盛り上がった後、外に出ると。道新の号外が配られていました。おお、やっぱり優勝したんだ。
ポプラ館の外には大きなクリスマスツリー。綺麗です。

でもね、私たちの祝勝会はこれからが本番ですよ。
この日が優勝&昇格のお祝い会になるかもという可能性が高くなるずっと前から企画されていたイベントです。なんといってもシーズン最終節ですからね。

イベント看板
というわけで、OSC仲間でのボウリング大会。
なぜボウリング?という理由は分かりません。私が出欠の確認をされたときにはすでにそういうことになってたみたいです(爆)。

ボウリング大会
5レーンくらいを使って2ゲームずつ行いました。

ドレスコード
シーズン締めくくりの行事なので、参加にはドレスコードありです。
なぜか他チームのユニを第一礼装扱いにしている人もいますけどw

久しぶりにボウリングしたら腕が疲れた~とか言いながら、さらに3次会へ。これも元から予定に組み込まれていた正式行事です。仕事の都合でここから参加するメンバーもいます。私、体力続くかしら。

赤星
3次会のお店のビールは、ちょっと珍しいサッポロラガー。通称「赤星」と呼ばれているビールです。

20071210-20.JPG
あれほどジンギスカンで満腹だったのに、かなりの量の料理がテーブルに並びます。
さらに食べて飲んで、こうして夜は更けていく・・・。


という怒濤の日が10日前のことでした。
そしてその後は、浮き足だって仕事も手に着かなかった数週間のつけを払うため半べそ状態の日々。そのうえ気が抜けたのか疲れが出たのか、体調もすぐれないし。
ほんとはこの週末には大阪あたりに行きたいと考えていたのですが、それもかないませんでした。今週末には行けるかな・・。まだ旭川の選手たちのプレイを見たことがないので楽しみにしているのですが。


posted by あきっく |04:32 | コンサ周辺のいろいろ | コメント(3) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:たくさんのことが詰まった一日(とその後の10日間)

ほんと12,1がよみがえりますね、最高の試合を選手たちはしてくれました、写真も最高ですね、私は試合後札幌ビール園にどーしても行きたくコンサ祝勝会の隣の建物で祝杯をあげました、行ってみると私と同じように沢山のサポが祝杯をあげに来ていました、コンサ愛はこれからも永遠ですね。。

posted by NO1 コンサ札幌| 2007-12-11 09:17

Re:たくさんのことが詰まった一日(とその後の10日間)

最終戦、お疲れ様でした。
ハーフタイムに通路ですれ違った知り合い(の内の一人)ですw

試合後は、あきっくさんと同じく、とにかくホッとして泣く様な気分では無かったです。
もしも、昇格決定が最終戦までもつれずに2,3節前に決まっていたら。
いや、水戸戦で3-0ぐらいでリードしていて
後半ロスタイムにタオルマフラー掲げて"Go West"を唄う展開だったら…
あるいは涙が出たのかも知れません。

実は、未だに「J1昇格!J2優勝!」という実感が湧いていないのです。

posted by | 2007-12-12 00:31

Re:たくさんのことが詰まった一日(とその後の10日間)

>NO1 コンサ札幌さん
「炎の宴」ではなくビール園にいらしていたのですか!
しかも同様の方がたくさんいらしたとか。
やっぱりサッポロビールで乾杯してみんなで喜ぶのは格別ですものね。
来季も楽しい乾杯をたくさんしたいものです。

>巣さん
巣さんも実感なし仲間ですかぁ。
どうしてなんでしょ。
ここ数年間で相当に貧乏性な性分になってしまったのですかねえ、私たち。
ま、開幕までにぼちぼち気分も追いつきましょうw

posted by あきっく| 2007-12-12 06:49

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