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2010年01月13日

秋春制をめぐる議論は1年半でどの程度深まったのだろう

昨日のニュースによれば、
「日本サッカー協会の犬飼基昭会長は12日に開かれた常務理事会で、Jリーグのシーズンを秋に開幕して翌春閉幕する「秋春シーズン制」(秋春制)導入について再提案したことを明らかにした。」
のだそうです。元記事はたとえば→時事通信 スポニチニュース
2011年シーズンから実行できるように常務理事会で検討を重ねるのだそうです。

え゛~~?またーー?? と私も思いました。

去年Jリーグ将来構想委員会が「導入しない」との結論を出したはずなのに、また同じことを持ち出したのでしょうか。
実は、同じことを持ち出したのかどうかもよく分からないんですよね。前回の議論のときに具体的にどんなことが実現のメリットとされていたのか、それに対して実現を妨げる要因としてどんなことがあったのか、議論の内容が私たち一般市民には明らかにされていないからです。

ふつうの社会に起こる紛争や問題であれば、いったん議論や裁定を経て結論が出されたことについて再度議論の対象とするためには、たとえば前提となっていた事情自体が変わったとか、問題解決のための新しい方法や新たな問題が見つかったなど、これまで議論の対象に含まれていなかったことを付け加えて考えるとどうなるかという側面がない限り、同じことを持ち出しても相手にされないはずです。
今回の犬飼会長の提案はそれとは違うのでしょうか。

私も確か秋春制について考えてみたことがあったよなーと思って過去のエントリを探してみると、一昨年の8月に書いていました。
これです→もしも秋春制になるのなら
あのころは、犬飼さんが提案する秋春制の内容がどういうものになるのか具体案がわからないままであれこれ空想してみたものでした。あれから1年半が経ちましたが、やっぱりその具体的内容が分からないままです。だから議論が深まったという気がしません。
調査するとか検討すると言っていても、何のためにどんなことを目指しているのか、実現の障害としてどんな問題があるのか、その問題解決のためにどういう方法がありうるのか、調査や検討の対象・内容がさっぱり明らかになりません。
検討や調査の具体的中身がわかれば、私たち雪国の暮らしを知る者、雪国にあるチームを応援するものとして、どんな問題があるのか、それは本当に解決が不可能な問題なのか、あれこれ知恵を絞ることもできるだろうに。
やみくもに反対!と言うだけじゃなくて、どこがどう問題なのか、秋春制を導入することにより得られる利益(それが私たちの利益じゃないにしても)と対比させつつ考えることもできるのに。

どうしてそれがないまま、「調査検討する」ということだけの繰り返しになるのかしらねえ。単なる蒸し返しならダメだ!(費用と時間の無駄だ)と強く言える立場の人はいないのかしら。
まったく解せないことです・・・。

posted by あきっく |23:03 | コンサ周辺のいろいろ | コメント(3) | トラックバック(0)