2009年08月30日

試合の日に、反発してみる

今日は正田醤油スタジアムで草津戦の日。関東後援会が企画してくださるバスツアーで行くつもりでした。
U-18代表から帰ってきたヒロがさっそくまたスタメンらしいし、征也と両サイドで並び立つらしいし、真ん中には変態大伍がいるらしいし、なんて楽しみ~~!!と心待ちにしていました。
当日バタバタしなくて済むよう、金曜日のうちに期日前投票も済ませていました。

・・・なのに!!
仕事で呼び出されて行けなくなってしまいました。うわーーーーん(号泣)。
絶対にテレビで見れる時間までには終わらせて帰ってやる。

で、作業が始まるまでの待ち時間の間に、ちょっとやけくそ気味(?)の更新です。
八つ当たり気味に(?)偏向した感想を書いていますので、三浦さん好きの方は気分を害するかもしれず、ご注意ください。


金曜日発売のエルゴラッソには毎週、週末に行われる各試合のプレビューが載っているのですが、この金曜日の号(751号)では神戸vs浦和の試合が見開き2ページで大きくとりあげられていました。
真ん中に「カモーン」の手振りをしているような三浦監督の写真と(浦和を挑発するような発言をしたと報じられた)神戸FW大久保の写真がどーーーん!と大きく並び、見出しも「今の浦和は神戸のカモ」とえらくセンセーショナルです。
で、実際に浦和はきのう神戸にカモられてしまったわけですが(笑)、そうなることはまだ分かっていなかった金曜日、通勤電車の中でこれを読んでいた私には、ちょっとむむむむ・・・・となるフレーズがありました。
三浦監督が取材に対するコメントで浦和対策について述べている中で、ポゼッションサッカーの方がいいサッカーを言われる傾向もあるが?と問われて

「そうはいっても、イタリアは3回もW杯に出場したし、セリエAのクラブもチャンピオンズリーグを獲っている。よく”J1で通用するサッカー”とか言うけど、そんなものはない。”J1で通用するメンバーがいるかどうか”ということだと思う。」

と述べているのです。その後「守備的と言われることについてはイメチェンしたいんだけどね。守備”的”と言われるとムッとくる(笑)」とも言っていますけど。

いやあ、まあ、笑っちゃうほどほんとに三浦さんらしいコメントで、そして現に就任以来負けなしで、鹿島にも浦和にも勝っちゃってますからね、まさにそのとおりでございます。やっぱり凄い手腕だなあと思います。

でもやっぱり、それに反発を感じてしまう私。
私は、勝つか負けるかだけではない楽しみがサッカーにはあると思います。
そしてお金があって”J1で通用する選手”を集められるクラブ(勝敗はあくまでも相手があっての相対的なものだから、すなわち所属するリーグの中では比較的お金があるクラブ)だけしかサッカーの楽しみを享受できないというものでもないと思います。
選手たちが楽しそうにサッカーをプレーしている様子を見て楽しみ、個々の選手について少しずつできることが増えてきたなあと感じて喜び、チームが熟成し連動してできることが増えていく様子を時間を追って見ていける楽しみ。勝つ嬉しさ、負ける悔しさを選手やチームと共有できる楽しみ。こういう楽しみをこの先もずっと長く楽しんでいけるように、今自分たちができることは何かを考え、ささやかながら実行する楽しみ。
こういう楽しみを思う存分享受できているから、今の私はとても幸せです。

そして忘れてならないのは、三浦さんが言う”J1で通用する選手”も、最初からそこにあったわけではないということです。
誰もが最初はプロになりたての選手です。いろいろ足りないものもあり、早い遅いのスピードの違いはあっても段階をふんで成長することでJ1で通用するような力をもった選手になったのでしょう。
いま現にJ1で通用する選手がいるとすれば、本人の努力に加えてその選手をそこまでにした誰か(チームとかスタッフとか)があったということです。そういう過去や未来を見ずに、現時点での”J1で通用する選手”がどのくらいいるかを重視するのは、やっぱりサポの視点とは違うなあと思いました。
サポはこのクラブのこのチームをこれからもずっと愛して応援していく気持ちが強いですから、今に至るまでの過去の積み重ねとか、この先の展望とかを重ねて「今」を見てしまいますからね。サポというか、私の個人的な視点かもしれませんが。

だからやっぱり私は、三浦さんとずっと寄り添っていくのは無理だなあ、ごく少量のスパイスとか苦い薬としての効用は否定しないけれども・・。としみじみ思ったことでした。

ノブリンが監督で幸せです。
9時間後にも同じ心境でいられますように・・(笑)。

posted by あきっく |11:22 | コンサ周辺のいろいろ | コメント(4) | トラックバック(1)

関連コンテンツ

スポンサーリンク

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/akik/tb_ping/813
この記事に対するトラックバック一覧
10年ひと昔。 【フラッ太のユルネバ日記】

 あきっくさんのブログを読んでサッカーマガジンを買う・・・のではなく立ち読みし(←オイ!)、かわりに買ったのがプ○○○○ト。スポンサーであるニトリ様の記事があったので・・・。餃子とTシャツと机っていうリードは経済誌にしてはオチャラケ感たっぷりだけど、消費が伸びない中で元気な企業の秘密に迫るといった内容。とりあえずニトリ様の記事をチェック。  記事の中では「ニトリは製造物流小売業と称している」とあった。ニトリは単に製品を作って売っているだけの家具屋ではない、ということらしい。経済誌なので、損益分岐点だの原価

続きを読む
この記事に対するコメント一覧
Re:試合の日に、反発してみる

あきっくさん、こんにちは!
試合に行けなくなったそうで、本当に残念ですね。
でも、試合後にもっともっと仕事を恨みたくなるような試合になることを願っちゃいますwww

このエントリーを読んで、うんうんと思いました。
まったくもって同感!!

私は三浦監督のいプロフェッショナルな姿勢・手腕は評価しているし、彼のもとでJ1を経験できたこと(経験できただけですけど)は無駄ではなかったと思います。
彼の言っている「J1で通用するメンバーがいるかどうかだ」という言葉も、今の神戸の状態を見れば、その通りですと頭を下げざるを得ません。

ただ、彼のサッカーは勝ってこそのサッカーだと思うので、勝てない状態の長く続く中で、そのサッカーを見続けることは楽しくはなかったです。

今の、ノブリン札幌は、まったく逆の立場にあるなぁ。。と思い、それを幸せだと、楽しいと思えるのは、やはり長くこのチームとともに生きていこうとするサポーターならではの感覚なのかもしれません。
でも、そういう「サッカーの楽しさ」があって良いと思うし、そういう楽しさがあるからこそ<弱小・貧乏チーム>のサポートが長く続けられるのだと思います。

色々な監督を経験してきて、サポーターも成長しているってことかも・・・と思ったり。。www
ともかく、草津に勝ちましょう!!

posted by No.1 代表:くー@コンサ隊 | 2009-08-30 13:08

Re:試合の日に、反発してみる

今年は、楽しんで試合会場に出かけています。

posted by いなかのおばさん| 2009-08-30 13:33

とばしてますねぇ

帰宅時分に台風だし、高速1000円で「所沢料金所を先頭に100キロ渋滞」になるので、金曜日に早々断念したのですが、今や判断がよかったか自信ないです(苦笑)。

誰もあんまり言わないのが不思議なんですが、そもそも「鉄の規律をもってがちがちゲーム自体削り潰し、こう着状態を積極的に作る(限定的意味でアクション)」なら、監督三浦俊也と神戸の選手、特に金南一(心底欲しい)は極めて親和性が高いと思うんですよ、ってイメージできるかな…多分それをなんとかしようと、三木谷氏はジュニオールを監督にしたでしょうけど。
これが仮に片一方が徳島の美濃部さんだとか、選手がセレッソとかだと、あまりうまくいかないような気がする。だから、サッカーの質とか選手の質以上に、今回限定で三浦さんには「縁」以上のことは無いんじゃないかなと思うんです。多分彼はそんなことはわかった上で、監督をしているんでしょうし、それが強調部の発言になって、相変わらず尊大だが割りに正直ね、という印象を私は持ちました。必ずしも正直が美徳とは思わないですが(笑)。
自ら省みるに、仕事への姿勢は「理想への捨駒なら望むところ」となったり「たかが理想で身を滅ぼしてもなぁ」と思ったりの往復です。そういう意味では長いこと一貫したメッセージを発しているノブリンも三浦氏も、ある一面では大したもんだ、と正直思います。

posted by さいとー(現地断念)| 2009-08-30 19:57

Re:試合の日に、反発してみる

>くーさん
ほんと、行けなくて残念!!!な試合になりました。
でもあんまり素敵すぎて、テレビから漏れてくるものだけでもおなかいっぱいになっちゃうほどだったのは不幸中の幸いだったのか・・・?
教え子が育っていくようすを見るのは、きっと昨日はベンチのノブリンも、ノルベサでパブリックビューイングの解説をしていたタマさんも、幸せだったでしょうねえ。
って、そんなのんきなものでもないですね(汗)。

>いなかのおばさんさま
やはり今年は試合を見にでかける足取りも軽いですか?
私も同じです。
こういう楽しみが一部のマニアックな人の楽しみにとどまることなく、たくさんの人に広く共有してもらえればなあと思うんですが。
そのためにはどうしたらよいか、考えるのもサポの楽しみのうちですかね。(←病膏肓に入る)

>さいとーさん
えー、とばしてますかねー。
いつも同じこと言ってる気がするのにぃ。
他チームの選手のことはよくわからないので、さいとーさんがせっかく挙げてくださった例でわからないものも多いのですが(すみません)、ひとつ、三浦さんとセレッソの選手は合わなそうというのは、まさに!と膝を打ちました。
神戸と三浦さんが赤い糸で結ばれた縁なら、今回出会えてお互いに幸せだったのでしょうね。
ノブリンも三浦さんもヤンツーさんも頑固に一貫した面セージを発しているのは、「芸風を確立してなんぼ」のプロの世界のこととはいえ、尊敬に値することだと思います。

posted by あきっく| 2009-08-31 21:02

コメントする