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2011年05月12日

エロい宮澤。

 【おことわり】
 久しぶりに戦術厨全開かつ妄想爆発でやたら長い文章ですので
 よほど興味のある方および宮澤が大好きな方以外はここから先は読まないでください。



















 タイトルに深い意味はないです。ミヤザーが何も若い男子だから・・・っつー話じゃないですよ?エロいってのはサッカー選手として魅力的なプレーをするっていう意味での表現ですから。なので、変態という単語が出てきてもそれは他に真似のできないプレーをするという褒め言葉なので念のため。

 さて、石崎コンサでは宮澤はMF、特にボランチで起用され続けている。五輪代表ではFW、しかも1トップでの起用が多かったことに比べれば「なぜそこで使う?」という疑問が湧くのは自然なことだと思う。08年、当時は三浦コンサだったけど背番号25が札幌ドームで躍動したのは僕にとっては衝撃的だった。ノートラップで振り抜いた左足のミドルシュートは多少ブラインドにはなっていたものの日本代表GK・楢崎正剛の手をすり抜けゴールに突き刺さった。

 僕はこの時思った。「宮澤はセンスが違う、モノが違う。」

 あの場面でノートラップで迷わずシュートを打つという感覚もさることながら、それに留まらずゴールを決めてみせたことに驚かされた。カズゥが超ロングシュートを決めた09年の福岡戦もノートラップで左足のシュートを放ってゴールを挙げている。だから、草津戦で宮澤が左足を振り抜いた時にはシュートを打った瞬間入ったと思った(笑)。

 石崎監督は宮澤を最前線のFWとしてではなく、ひとつ下がった位置で起用したのは
 宮澤は前を向いた状態でプレーさせた方がより活きると考えたからだと思う。

 最前線のFWは相手DF(特にCB)を背負う場面も出てくる(1トップではなおさら)。ゴールへの嗅覚というよりも、石崎監督が天才と惚れ込む持って生まれたセンスをフル活用するのはポスト役だけではもったいないと思ったのではないだろうか。最前線では変態スルーパスは出せないし。
 妄想ついでに言うと、宮澤をFWからMFにコンバートさせるきっかけになった試合がある。それはコンサの監督に就任する直前の天皇杯・決勝。あの試合はガンバのガチャピン・・・じゃなかった遠藤が自分でドリブルしてゴールを決めた試合だったが、石崎監督はしてやられたと思ったのではないだろうか。

 組織を上回る個のセンス。

 組織ももちろん大事なことに変わりはないが、それだけでは勝てない。
 組織の構築は教えれば向上するが、持って生まれた個のセンスはそれだけではダメで
 最も伸びる位置に置くことが必要。
 今、日本代表のボランチは遠藤と長谷部が双璧だが、
 宮澤だったらもしかして2人のいいとこ取りな選手になれるんじゃなかろうか。

 ・・・妄想が暴走し始めたので(苦笑)、話を石崎コンサに戻そう。

 石崎コンサでは宮澤はボランチで起用されているが、戦術厨的にはボランチというよりもセントラルハーフっぽく起用されているように思っている(このへんが重箱の隅をほじくる戦術厨らしいところなんだが(苦笑))。相手の攻撃の芽を摘むいわゆる守備的なMF、ボランチの役割はどちらかというと芳賀がこなす割合が多く、宮澤は守備もやりつつ攻撃の糸口を作る役割の方が多いと捉えている。ガンバの明神と遠藤の関係に近いかな。
 石崎監督が「宮澤は攻守の心臓」と高く評価しているあたりマルチロールな役割を宮澤に求めているのだろう。外国人以外で宮澤のようなマルチロールな役割ができる選手はコンサにいない。それ故、宮澤の出来が悪いと器用貧乏、中途半端と思われ、必要以上に叩かれる原因ともなってしまうのだと思うが・・・。

 で、何でトップ下じゃなくボランチに近い低い位置で起用するのか?最初はトップ下だと相手のチェックが厳しいのでプレッシャーがあまりかからないやや低い位置で起用するものだと思っていたが、どうも草津戦の選手起用をみてそれだけではないように思えてきた。
 草津戦の4-2-3-1での2列目は左から近藤・アンドレジーニョ・古田と並んでいた。そして、アンドレジーニョOUTで砂川IN、近藤OUTで岡本IN、砂川は近藤のいた左サイドにスライドした。以前にも書いたことがあるが(→カズゥとDFライン。)、石崎監督は2列目の選手には自分でボールを持って仕掛ける選手、ドリブラーと分類されるタイプの選手を好んで起用しているように思う。そして今年、トップ下はとりわけちょこまかと動き回るタイプ、機動力で勝負するタイプの選手を好んで起用する傾向が強くなっているのではないかと思う。

 コンサには頑強なフィジカルで勝てるとかオーロイみたいに空中戦で圧倒できるFWがいない(連れてこれるだけのカネもない(泣))。なので、同じ1トップに当てるにしても地上戦をメインにして連動性・機動力といった“動く”ことで崩すことを志向している。そうなると、トップ下にパサーを置いてしまうとそこを経由することが多くなり狙われやすくなる。ドリブルで仕掛けられる選手や裏抜けの得意な選手の方が都合がいいし、パサーもトップ下なら3択だがそこからひとつ下の位置なら4択になるのでお互いに特長を生かせる。

 草津戦のアフターインプレッションでアンドレジーニョの離脱が実は痛かったのでは、と書いた理由もこの点にある。僕だけかもしれないが、純平は技術が高い選手とはいえドリブルで抜きにかかるイメージがあまりなく、どちらかと言えばドリブルで切り込んでクロス・・・というイメージが強い。純平は石崎コンサでは左SHで起用されることが多かったが、近藤が絶好調で守備も頑張っていることからして近藤を動かしたくはない。
 あくまでシロート考えだが、ダブルボランチでさらに中央が厚くなっていたのを打開するには、純平が下がってボランチ1枚を引っぱり出して純平のいたところに古田が入る。古田のスペースは三上がいったん下がるか、日高が上がる・・・といったところか。実際には宮澤がフォローに入って枚数を同数にしたんだと思うが、パスミスで宮澤がいたスペースを埋めきれない&守備の枚数が足りなくなったことで失点を招いた・・・のが当たっていればいいなあ(滝汗)。

 背番号10を宮澤に与えたのは石崎監督がチームの中心に据えたのと同時にクラブの方針もあるだろう。大伍と征也が一気に移籍してしまったので、否応なしにクラブの大黒柱になってもらわなければならないわけだし。今は10番が絶対というほどではないけど、それでも10番はスペシャルな選手という位置づけは変わっていないと思う。

 「気をつけてたのに結局ミヤザーにやられた!」
 宮澤を抑えたつもりが実は手のひらの上で転がされていた・・・というような
 美味しいところを持っていくエロい宮澤が輝く試合を早く観たいもんである。

posted by フラッ太 |10:00 | 戦術厨の戯言 | コメント(4) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:エロい宮澤。

どうもー宮澤党です。
「変態」はサッカーにおいて、まぎれもない褒め言葉だと思います。
古田くんの変態ドリブルで、何度ごはんをおかわりしたことか(←変態は私...)。

>最も伸びる位置に置くことが必要
これ、育成型監督の真骨頂ではないでしょうか。
これを見つけることができたら、面白くて仕方ないと思います。

フラッ太さんが今まで宮澤について書かれていたことが、全部繋がった気がします。
なるほど~とお勉強させてもらいました。私もエロ澤を早く観たいです。

posted by ひとみ | 2011-05-12 18:12

Re:エロい宮澤。

タイトルだけでイッキ読み。
「変態スルーパス」は最高のホメ言葉ですよねぇ♪(あ、今回は書いてませんね)
最近は正確なサイドチェンジの前へのパスがけっこう見られ「やるじゃあないのよ、宮ちゃん」と楽しんでます(^^)

確かにトップ下だとあっという間にツメられて仕事が出来ないかも(いや、そこを打開するべきなんですが)。
私は今季「目指せ宮ちゃん!ポスト遠藤ヤット」を掲げてるんですけどねぇ・・・夫には若干バカにされてます(--)チッ
あとは本人のやる気次第??

完成系の「エロい宮澤」が早く見たいっす!!

posted by チームがある限り| 2011-05-12 20:27

Re:エロい宮澤。

あのミドルシュートは…今でも時々夢に出ます。
何度も何度も録画を観ました。
夫は辛い事があると(私のせいぢゃないからっ!)
「アレ観るかな…」と何度も再生していました。

観る者を惹き付けて止まない類まれなセンス。
欲しくても絶対手に入らないものがあるとすれば
…それは才能なんだろうなぁ。
それを持って生まれたんだからー使えー!
私的ミヤザーくんはFWな訳で。
でもあの変態スルーパスが繰り出された時にゃ~キュンキュン度MAXな訳で。
どちらにせよ…あのミドルを超す日が早く来て欲しいものデス☆

posted by mimicchi| 2011-05-12 20:59

Re:エロい宮澤。のお返事。

 >ひとみさんへ
 特長を最も活かせるのはどこか?という発想は大伍や征也にも言えますね。特に征也は右SHから右SBにコンバートされたことで征也のスピード、走力がより活きるようになりました。それだけに征也の移籍は監督としても痛かったと思います。

 今年はその意味で岩沼が一本立ちできるのかなとみています。
 気がつけば選手個人にフォーカスを当てて書くのはほとんど宮澤になっていたかも(苦笑)。
 最近は古田がちょっと壁にぶつかっているように感じるのが心配ですね・・・。

 >チームがある限りさんへ
 ところどころいいプレイは見せてくれていますが、
 ついつい宮澤にはパーフェクトを、時にはそれ以上を求めてしまいます。
 才能という点では古田や三上にも「おぉっ!」と思わせてくれるものはありますが
 宮澤には才能以上の存在感、ピッチ上に君臨する姿を求めてしまいます。
 やる気はあるんでしょうが、宮澤には求めてばっかりだ・・・(汗)。

 >mimicchi姐さんへ
 もうちょっと前のポジションだったらいいのになあと思うことはけっこうあります。
 宮澤はシュートは上手い方だと思っているので・・・。
 初ゴールはホントに驚きでした。「代表に選ばれるのはダテじゃない!」と。
 センスってのは周りにあると思っていても当の本人が自覚しにくいというのが厄介(苦笑)。
 だから「使えー!」と言われても具体的にはどうしたらいいかと悩んでいるのかも。
 衝撃的なデビューなだけにサポは余計ヤキモキしてしまいますね。

posted by フラッ太| 2011-05-13 19:09

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